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13 世界の真実
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「さて、僕達の関係は認めてもらえたから、改めて、真尋がどうして魔力を持っているのか聞いてみよう」
「そうだな。それが一番知りたいことだからな」
なぜ、俺に魔力が備わったのか。それを知れば、解決法も見つかるかもしれないのだ。
「神よ、真尋の魔力について教えてくれませんか?」
アルクがそう問いかけると、またどこからともなく声が返ってくる。
『真尋がこの世界に来てくれたおかげで、私は真実を知ることができました』
「真実……?」
アルクと顔を見合わせ、二人揃って首を傾げた。
「それは……どういう意味ですか?」
アルクが尋ねると、再び返事が聞こえる。
『この世界と真尋のいる世界は、互いの均衡を保つ関係にあったのです』
「それは……二つの世界が対になっているということでしょうか?」
『ええ、その通りです。この世界に悪が蔓延ると、向こうの世界では良いことが起こります。逆に、こちらの世界で善行を積むと、向こうの世界には悪いことが起こるでしょう』
俺はアルクと神とのやりとりを聞きながら、頭の中で整理してみた。
つまり、この世界で魔獣が狂暴化しているということは、俺のいる世界が平和だからということなのだろう。
「ということは……両方の世界が平和になることは無いということなんですか?」
『ええ、今まではそうでした。しかし、あなた方二人は心から世界の平和を願っていた。そのため、この世界と真尋の世界を繋ぐ道が現れたのです』
「そうだったんですね……」
アルクが納得したように呟く。俺も、ようやく理解することができた。しかし、それでは俺に魔力が宿るようになった理由が分からない。
「あの、神様。俺が魔力を得た理由については……」
俺は、一番知りたかったことを質問してみた。
『こちらの世界で起きている魔獣の狂暴化を鎮めるためには、真尋のいる世界で悪しき力を使う必要があります。そのため、真尋に闇の魔力、淫魔の力が宿ったのでしょう』
「そういうことだったのか……」
ということは、淫魔の力を使っていればこの世界が平和になるということで……いや、ちょっと待て。それって、まさか……。
『毎日しっかりと魔力を発散させれば、いずれ両世界に平和が訪れるはずです。これからも二人で協力していってください』
「発散とは……具体的に何をすればいいのですか?」
アルクの問い掛けに対して、神はしばらく沈黙した後、こう答えた。
『性交を行い、精液を体内に放出してください。それが、もっとも効率的な方法なのです』
「せっ……」
神の言葉に二人揃って絶句してしまう。性交だって!?
「せ、せいえきを……体内にって……」
「そ、そんな……」
アルクの顔は真っ赤に染まっていた。俺もきっと同じだろう。顔が熱くて仕方がない。
「そ、それしか方法はないんですか!?」
俺の叫びに、神ははっきりと答える。
『ありません。それに、もし行為を行わなければ、真尋の身体にも害が出てしまいます』
「うっ……」
確かに、アルクの身体に触れた時のあの性欲は、我慢できるようなものではない。いつかは一線を越えてしまうのではないかと、薄々思っていた。
この世界を救うためにも、もう覚悟を決めるしかない。
隣を見ると、アルクが真剣な表情をしていた。おそらく、俺と同じことを考えているのだと思う。
「分かりました。俺、頑張ります!」
俺が宣言すると、アルクは一瞬だけ驚いた顔をしたが、すぐ真剣な表情に戻り、力強くうなずいた。
「ああ、僕も勇者として世界を守るため……そして、君を守るために頑張るよ!」
アルクの手を取り、握手を交わす。
こうして、俺たちの世界を救う戦いが始まった。
世界を守るため、俺たちは毎晩……いや、時間がある時は一日中性交に励むことになったのだ。
まさかそんな方法で世界を守ることになるとは……。思い描いていた理想のヒーローから遠ざかっているような気がしなくもないが、これ以上は考えないことにした。
「そうだな。それが一番知りたいことだからな」
なぜ、俺に魔力が備わったのか。それを知れば、解決法も見つかるかもしれないのだ。
「神よ、真尋の魔力について教えてくれませんか?」
アルクがそう問いかけると、またどこからともなく声が返ってくる。
『真尋がこの世界に来てくれたおかげで、私は真実を知ることができました』
「真実……?」
アルクと顔を見合わせ、二人揃って首を傾げた。
「それは……どういう意味ですか?」
アルクが尋ねると、再び返事が聞こえる。
『この世界と真尋のいる世界は、互いの均衡を保つ関係にあったのです』
「それは……二つの世界が対になっているということでしょうか?」
『ええ、その通りです。この世界に悪が蔓延ると、向こうの世界では良いことが起こります。逆に、こちらの世界で善行を積むと、向こうの世界には悪いことが起こるでしょう』
俺はアルクと神とのやりとりを聞きながら、頭の中で整理してみた。
つまり、この世界で魔獣が狂暴化しているということは、俺のいる世界が平和だからということなのだろう。
「ということは……両方の世界が平和になることは無いということなんですか?」
『ええ、今まではそうでした。しかし、あなた方二人は心から世界の平和を願っていた。そのため、この世界と真尋の世界を繋ぐ道が現れたのです』
「そうだったんですね……」
アルクが納得したように呟く。俺も、ようやく理解することができた。しかし、それでは俺に魔力が宿るようになった理由が分からない。
「あの、神様。俺が魔力を得た理由については……」
俺は、一番知りたかったことを質問してみた。
『こちらの世界で起きている魔獣の狂暴化を鎮めるためには、真尋のいる世界で悪しき力を使う必要があります。そのため、真尋に闇の魔力、淫魔の力が宿ったのでしょう』
「そういうことだったのか……」
ということは、淫魔の力を使っていればこの世界が平和になるということで……いや、ちょっと待て。それって、まさか……。
『毎日しっかりと魔力を発散させれば、いずれ両世界に平和が訪れるはずです。これからも二人で協力していってください』
「発散とは……具体的に何をすればいいのですか?」
アルクの問い掛けに対して、神はしばらく沈黙した後、こう答えた。
『性交を行い、精液を体内に放出してください。それが、もっとも効率的な方法なのです』
「せっ……」
神の言葉に二人揃って絶句してしまう。性交だって!?
「せ、せいえきを……体内にって……」
「そ、そんな……」
アルクの顔は真っ赤に染まっていた。俺もきっと同じだろう。顔が熱くて仕方がない。
「そ、それしか方法はないんですか!?」
俺の叫びに、神ははっきりと答える。
『ありません。それに、もし行為を行わなければ、真尋の身体にも害が出てしまいます』
「うっ……」
確かに、アルクの身体に触れた時のあの性欲は、我慢できるようなものではない。いつかは一線を越えてしまうのではないかと、薄々思っていた。
この世界を救うためにも、もう覚悟を決めるしかない。
隣を見ると、アルクが真剣な表情をしていた。おそらく、俺と同じことを考えているのだと思う。
「分かりました。俺、頑張ります!」
俺が宣言すると、アルクは一瞬だけ驚いた顔をしたが、すぐ真剣な表情に戻り、力強くうなずいた。
「ああ、僕も勇者として世界を守るため……そして、君を守るために頑張るよ!」
アルクの手を取り、握手を交わす。
こうして、俺たちの世界を救う戦いが始まった。
世界を守るため、俺たちは毎晩……いや、時間がある時は一日中性交に励むことになったのだ。
まさかそんな方法で世界を守ることになるとは……。思い描いていた理想のヒーローから遠ざかっているような気がしなくもないが、これ以上は考えないことにした。
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