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15 美しき獣 *
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異世界から戻り、俺の家に着いて部屋に入った途端、アルクに押し倒された。
「えっ、アルク……んぅ……!」
そのまま唇を奪われてしまう。アルクの舌が口内に侵入してきて、俺のものと絡み合った。濃厚なキスに頭がぼーっとしてくる。
「ん……ちゅ……ぷは……っ、はあっ……はぁ……」
唇が離れ、荒くなった呼吸を整えつつアルクの目を見ると、そこには獣のような欲望が宿っていた。
「ちょ、ちょっと、アルク、どうしたんだよ……!」
「ごめん……二人きりになったら我慢できなくなって……」
アルクは興奮を抑えられないといった様子で、息遣いも荒くなっている。こんな状態のアルクを見るのは初めてだ。
「アルク、待って、落ち着けって……」
「本当は……もう限界だったんだ……毎晩触れ合うだけじゃ物足りなくて、でも、君を傷つけたくないから、必死に耐えていた……だけど、もう抑えきれないよ……!」
アルクは切羽詰まった声で訴えかけてくる。どうやら、相当つらかったらしい。俺のことを気遣ってくれていたことは嬉しいが、今は喜んでいる余裕などなさそうだ。
「アルク……!分かった、でも、せめてベッドで……」
「ああ、そうだね……」
アルクはそう答えると、ひょいっと俺を抱え上げた。お姫様抱っこというやつだ。軽々と持ち上げられて少しショックを受けるが、アルクの身体はそれだけ鍛えられているということなのだろう。
アルクは俺を優しくベッドに下ろすと、その上に覆い被さってきた。ギラついた目で見つめられるとドキドキしてしまう。
「神にあんなことを言われて、歯止めがきかなくなってしまったみたいなんだ……すまない……」
アルクがここまで追い詰められるほど欲求不満になっていたことに驚きつつも、それだけ俺を求めてくれていることに嬉しさを感じた。
「いいよ、俺もアルクとしたいから……」
「真尋……」
アルクが感極まった表情で見つめてきた後、再びキスをしてくる。今度は触れるだけの優しいものだ。
「ん……」
「真尋……」
名前を呼ばれる度に胸がきゅんとなる。
「アルク……んむっ……」
何度も角度を変えて繰り返されるうちに、だんだん気持ちよくなってきた。キスがこんなにも心地良いなんて……。
「はぁっ……真尋……好きだ……」
「俺も好き……」
アルクの首に腕を巻き付けて抱き寄せる。すると、さらに激しく貪るようなキスに変わった。
しばらくして、ようやく解放された頃には、すっかり身体中から力が抜けてしまっていた。アルクに支えられていなければ、倒れ込んでいただろう。
「大丈夫かい?」
心配そうな顔をしているアルクを見て、思わず笑みを浮かべた。興奮していても、こういう優しいところは変わっていないんだな。
「ああ、平気だよ」
そう言うと、アルクは安心したように微笑む。
「良かった。……じゃあ、始めようか」
アルクの手が伸びてきて、俺の服を脱がしていく。アルクも自分のシャツを脱いで上半身裸になった。
「真尋の身体は綺麗だね」
「そ、そうか……?」
「うん……すごく素敵だよ」
アルクに褒められるとなんだか恥ずかしい。アルクの引き締まった肉体と比べると貧弱な気がするのだが、アルクは気にしていないようだ。むしろ、喜んでくれたようでほっとした。
「それより、アルクの方がすごいじゃないか」
「ふふ、ありがとう」
アルクの鍛え上げられた身体は、力強く、彫刻のように美しい。思わずじっと見入ってしまう。これからこの身体に抱かれるのかと思うと、心臓の鼓動が速くなっていった。
「あ、あの、アルク……」
「何だい?」
「その……俺達、初めてだし……ゆっくりしてほしいんだけど……」
緊張のせいか声が上擦ってしまう。そんな俺を見て、アルクはふっと微笑んだ。
「ああ、もちろんだよ。でも、ちょっとだけ激しくしてしまうかもしれない」
「えっ……?あっ……」
アルクが首筋を舐めてきた。それだけでビクンッと反応してしまい、恥ずかしくなる。
「可愛いよ、真尋……」
「うっ……」
耳元で囁かれて、ぞくっとした快感に襲われる。アルクはそのまま舌を這わせて、俺の首から鎖骨にかけてゆっくりとなぞっていった。
「んっ……うぁっ……」
くすぐったいような、それでいて心地よい不思議な感じがする。アルクの舌使いによって、全身に甘い痺れが広がり、次第に力が抜けていった。
「えっ、アルク……んぅ……!」
そのまま唇を奪われてしまう。アルクの舌が口内に侵入してきて、俺のものと絡み合った。濃厚なキスに頭がぼーっとしてくる。
「ん……ちゅ……ぷは……っ、はあっ……はぁ……」
唇が離れ、荒くなった呼吸を整えつつアルクの目を見ると、そこには獣のような欲望が宿っていた。
「ちょ、ちょっと、アルク、どうしたんだよ……!」
「ごめん……二人きりになったら我慢できなくなって……」
アルクは興奮を抑えられないといった様子で、息遣いも荒くなっている。こんな状態のアルクを見るのは初めてだ。
「アルク、待って、落ち着けって……」
「本当は……もう限界だったんだ……毎晩触れ合うだけじゃ物足りなくて、でも、君を傷つけたくないから、必死に耐えていた……だけど、もう抑えきれないよ……!」
アルクは切羽詰まった声で訴えかけてくる。どうやら、相当つらかったらしい。俺のことを気遣ってくれていたことは嬉しいが、今は喜んでいる余裕などなさそうだ。
「アルク……!分かった、でも、せめてベッドで……」
「ああ、そうだね……」
アルクはそう答えると、ひょいっと俺を抱え上げた。お姫様抱っこというやつだ。軽々と持ち上げられて少しショックを受けるが、アルクの身体はそれだけ鍛えられているということなのだろう。
アルクは俺を優しくベッドに下ろすと、その上に覆い被さってきた。ギラついた目で見つめられるとドキドキしてしまう。
「神にあんなことを言われて、歯止めがきかなくなってしまったみたいなんだ……すまない……」
アルクがここまで追い詰められるほど欲求不満になっていたことに驚きつつも、それだけ俺を求めてくれていることに嬉しさを感じた。
「いいよ、俺もアルクとしたいから……」
「真尋……」
アルクが感極まった表情で見つめてきた後、再びキスをしてくる。今度は触れるだけの優しいものだ。
「ん……」
「真尋……」
名前を呼ばれる度に胸がきゅんとなる。
「アルク……んむっ……」
何度も角度を変えて繰り返されるうちに、だんだん気持ちよくなってきた。キスがこんなにも心地良いなんて……。
「はぁっ……真尋……好きだ……」
「俺も好き……」
アルクの首に腕を巻き付けて抱き寄せる。すると、さらに激しく貪るようなキスに変わった。
しばらくして、ようやく解放された頃には、すっかり身体中から力が抜けてしまっていた。アルクに支えられていなければ、倒れ込んでいただろう。
「大丈夫かい?」
心配そうな顔をしているアルクを見て、思わず笑みを浮かべた。興奮していても、こういう優しいところは変わっていないんだな。
「ああ、平気だよ」
そう言うと、アルクは安心したように微笑む。
「良かった。……じゃあ、始めようか」
アルクの手が伸びてきて、俺の服を脱がしていく。アルクも自分のシャツを脱いで上半身裸になった。
「真尋の身体は綺麗だね」
「そ、そうか……?」
「うん……すごく素敵だよ」
アルクに褒められるとなんだか恥ずかしい。アルクの引き締まった肉体と比べると貧弱な気がするのだが、アルクは気にしていないようだ。むしろ、喜んでくれたようでほっとした。
「それより、アルクの方がすごいじゃないか」
「ふふ、ありがとう」
アルクの鍛え上げられた身体は、力強く、彫刻のように美しい。思わずじっと見入ってしまう。これからこの身体に抱かれるのかと思うと、心臓の鼓動が速くなっていった。
「あ、あの、アルク……」
「何だい?」
「その……俺達、初めてだし……ゆっくりしてほしいんだけど……」
緊張のせいか声が上擦ってしまう。そんな俺を見て、アルクはふっと微笑んだ。
「ああ、もちろんだよ。でも、ちょっとだけ激しくしてしまうかもしれない」
「えっ……?あっ……」
アルクが首筋を舐めてきた。それだけでビクンッと反応してしまい、恥ずかしくなる。
「可愛いよ、真尋……」
「うっ……」
耳元で囁かれて、ぞくっとした快感に襲われる。アルクはそのまま舌を這わせて、俺の首から鎖骨にかけてゆっくりとなぞっていった。
「んっ……うぁっ……」
くすぐったいような、それでいて心地よい不思議な感じがする。アルクの舌使いによって、全身に甘い痺れが広がり、次第に力が抜けていった。
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