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焔ノ章
番外編 Salty Dog
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□■□警告□■□
☆今回の話は作者がリアルにて、玄関が大雪の為に凍り付き開けられず、やっと溶かして開いたと思ったら目の前にある除雪車が積んだ数十センチの雪山に腹が立ち、自棄になって書いた番外編である。(雪掻きに40分掛かった…)
□■□■□
その日、世界は…
否。
ファンダムの街はーー真っ白い色で覆われた。
「で?」
『で?とはなんじゃ』
ハクとケンネルの前でふんぞり返っている主犯、風の精霊であるミトラは『これっぽっちも』『一つも』『何も』反省等はしていない。
むしろエッヘンッ!と言う感じで堂々としている。
…堂々とし過ぎである。
『わらわの魔法で可愛いモチの願いを叶えてやったのじゃ、これ位はいいじゃろ?』
「ミトラは風の精霊では?」
『其処らにおる水と氷の精霊に頼んだら、可愛いモチの為と喜んでしてくれたぞ?』
モチ君、精霊にモテモテである。
勿論人間や獣人にもモテモテ。
天然のタラシかっ!
ーー頭痛い。
ちなみにミトラのこれくらいとは、この街のみ雪景色と言う有り様である。
そして、この街で観測史上(?)初の雪で雪景色で、ダイヤモンドダストまで見られたと言う頭痛の種のオマケつき。
精霊達本気出しすぎである。
精霊なりに生態系に影響が出ない様にとの配慮らしく、一歩街から離れると何時もの気温なのだが、街を覆うような謎のうっすらとした膜がまるでオーロラの様で(ミトラに聞いたら冷気を外に漏らさないように覆っているとのこと。勿論ミトラ制作の1品)、どれだけ本気を出しているのかと呆れる。
その精霊の本気の出しようにはハクのスキル、精霊の加護も多大に影響があったりしたのだが、知らぬが仏である。
ケンネルとハクはミトラの前で頭を抱えていた。
そして、この白銀の世界を贈られた当人、否、当ウサギはーー歓喜した。
「わぁあ~凄いです!白いです!」
本来のウサギスタイル(?)で、宿屋の前でピョンピョン跳ねるウサギことモチは、大喜びで白銀の世界である雪の世界を満喫中。
桃色の鼻とちょっとご自慢の白い髭をヒクヒクと動かし、キャッキャッしている姿は誰が見ても可愛らしく微笑ましい。
現に普段宿屋まで来ない人々も、喜んでいる可愛らしいイキモノであるモチの声を聞き付けて、ワザワザ足を運んで見に来て居る。
小さい子供等は、一緒に雪にまみれて追い掛けっこをして遊んでいるようだ。
だ、が。
SA(さ) ・ MU(む) ・ I(い)
一緒に遊んでいるのはまだいい。
いいのだが、大人であり日々の糧を得る為の仕事をしている人々は困る。
何が困るって……
「のわー!滑ったー!!」
「ちょっ!坂道進めぬ!」
「井戸水が氷って汲めない!」
「わー!玄関が氷って開かない!」
諸々ワサワサテンヤワンヤ、兎に角何処かしらで上がる悲鳴。
その度に警備隊が向かおうとしてーー怪我人続出なのである。
勿論クーシーである犬の種族である物達には然程、違った。
一匹暴れているワンコ、もといカーターがいた。
そのカーター、何を思ったのか、モチを追い越せ追い抜けと猛ダッシュをしている。
そしてモチ、何だか必死の形相でハクとケンネルの前を疾風の如く走り抜けて行く。
「何だ?」
「修行?」
それが一回、二回と走り抜け…カーターとモチの後ろに、最初のうちは可愛らしい子供達が追い掛けっこの延長をしていたようだが、今は阿鼻叫喚の地獄絵図。
ーー何処に居たのですか?この筋肉隆々の物凄い暑苦しいマッチョな『おっさん』と書いて『ニュー』な『ハーフ』様と呼ばせる、ウサギ耳を頭に取り付けたバニーな姿の方達は。
確り後ろ姿には丸いウサギ尻尾まで付いている。
その姿は走る暴力である。
しかも凶悪の。
「カーターさまぁああ~」
「お待ちになってぇ~」
「御弁当作りましたのぉ~」
「モチちゃあんー!抱っこさせてー!」
「もっふもふ!」
「うふふ♪毛皮♪うふふふ」
何だか前にも聞いた事がある不吉な台詞は置いといて、ケンネルはもうどうでもいいと投げ槍に、
「そういや親父ってああ言う人にモテモテだったな」
と、遠い目をしている。
容姿はその危険な御姉様方にモテモテの親父そっくりなのに。
「あの格好、寒くないの?」
ハク君、突っ込むとこそこじゃない。
『ぎゃああ!わらわの可愛いモチがっ!』
ミトラさん、貴女のじゃない。
悲鳴を挙げてモチの救出に向かったミトラと、事態に付いていけてないケンネルとハクを見詰め、カリナタにキアフ、ディーネ達は明日以降の街の復興の為の算段をたてる。
御姉様方用には人身御供はカーターでと、確りと計算済みで。
むしろカーターを餌に、筋肉隆々な御姉様方に労働して頂いた方が得策かも知れない。
何せ御姉様方が走り抜けて行った後には通路の氷は全て砕け散り、歩行が安全になったからだ。
しかもニューな御姉様方、通った井戸で困っていた人々に「周囲の雪でお湯を沸かし、井戸に入れて溶かせばいい」と、白い歯をキラリとさせてサムズアップして去って行くのだ。
浄化はいいのか?とか突っ込んで思うのはともかく。
他にも怪我人が出れば治療院へと担ぎ上げて強引に運び、下手な巡回兵よりも役に立つ。
びゃあぁああっとやっとの思いで救出され、ハクの腕の中で泣き喚くモチの大絶叫を背後に(カーターは必死の形相で未だに町中を走って入るために音声は無い)、精霊達は『モチ君の為に全力投球で雪を降らすのは止めよう』が暗黙の了解になった。
余談だが。
何故雪が降ったかと言うと、前日にモチが「雪って見たことないです、冷たいんですか?」と、ミトラに言った事が原因である。
ミトラさん、モチが産まれてから4ヶ月目のプレゼントをしたかった様だ。
何だか危ない。
このままだと五ヶ月目、六ヶ月目と精霊達によるよくわからない天変地異が起こるかも知れない。
「普通に品物にすること」と、ハクはミトラ達精霊に釘を刺しておいたが果たしてー………
☆今回の話は作者がリアルにて、玄関が大雪の為に凍り付き開けられず、やっと溶かして開いたと思ったら目の前にある除雪車が積んだ数十センチの雪山に腹が立ち、自棄になって書いた番外編である。(雪掻きに40分掛かった…)
□■□■□
その日、世界は…
否。
ファンダムの街はーー真っ白い色で覆われた。
「で?」
『で?とはなんじゃ』
ハクとケンネルの前でふんぞり返っている主犯、風の精霊であるミトラは『これっぽっちも』『一つも』『何も』反省等はしていない。
むしろエッヘンッ!と言う感じで堂々としている。
…堂々とし過ぎである。
『わらわの魔法で可愛いモチの願いを叶えてやったのじゃ、これ位はいいじゃろ?』
「ミトラは風の精霊では?」
『其処らにおる水と氷の精霊に頼んだら、可愛いモチの為と喜んでしてくれたぞ?』
モチ君、精霊にモテモテである。
勿論人間や獣人にもモテモテ。
天然のタラシかっ!
ーー頭痛い。
ちなみにミトラのこれくらいとは、この街のみ雪景色と言う有り様である。
そして、この街で観測史上(?)初の雪で雪景色で、ダイヤモンドダストまで見られたと言う頭痛の種のオマケつき。
精霊達本気出しすぎである。
精霊なりに生態系に影響が出ない様にとの配慮らしく、一歩街から離れると何時もの気温なのだが、街を覆うような謎のうっすらとした膜がまるでオーロラの様で(ミトラに聞いたら冷気を外に漏らさないように覆っているとのこと。勿論ミトラ制作の1品)、どれだけ本気を出しているのかと呆れる。
その精霊の本気の出しようにはハクのスキル、精霊の加護も多大に影響があったりしたのだが、知らぬが仏である。
ケンネルとハクはミトラの前で頭を抱えていた。
そして、この白銀の世界を贈られた当人、否、当ウサギはーー歓喜した。
「わぁあ~凄いです!白いです!」
本来のウサギスタイル(?)で、宿屋の前でピョンピョン跳ねるウサギことモチは、大喜びで白銀の世界である雪の世界を満喫中。
桃色の鼻とちょっとご自慢の白い髭をヒクヒクと動かし、キャッキャッしている姿は誰が見ても可愛らしく微笑ましい。
現に普段宿屋まで来ない人々も、喜んでいる可愛らしいイキモノであるモチの声を聞き付けて、ワザワザ足を運んで見に来て居る。
小さい子供等は、一緒に雪にまみれて追い掛けっこをして遊んでいるようだ。
だ、が。
SA(さ) ・ MU(む) ・ I(い)
一緒に遊んでいるのはまだいい。
いいのだが、大人であり日々の糧を得る為の仕事をしている人々は困る。
何が困るって……
「のわー!滑ったー!!」
「ちょっ!坂道進めぬ!」
「井戸水が氷って汲めない!」
「わー!玄関が氷って開かない!」
諸々ワサワサテンヤワンヤ、兎に角何処かしらで上がる悲鳴。
その度に警備隊が向かおうとしてーー怪我人続出なのである。
勿論クーシーである犬の種族である物達には然程、違った。
一匹暴れているワンコ、もといカーターがいた。
そのカーター、何を思ったのか、モチを追い越せ追い抜けと猛ダッシュをしている。
そしてモチ、何だか必死の形相でハクとケンネルの前を疾風の如く走り抜けて行く。
「何だ?」
「修行?」
それが一回、二回と走り抜け…カーターとモチの後ろに、最初のうちは可愛らしい子供達が追い掛けっこの延長をしていたようだが、今は阿鼻叫喚の地獄絵図。
ーー何処に居たのですか?この筋肉隆々の物凄い暑苦しいマッチョな『おっさん』と書いて『ニュー』な『ハーフ』様と呼ばせる、ウサギ耳を頭に取り付けたバニーな姿の方達は。
確り後ろ姿には丸いウサギ尻尾まで付いている。
その姿は走る暴力である。
しかも凶悪の。
「カーターさまぁああ~」
「お待ちになってぇ~」
「御弁当作りましたのぉ~」
「モチちゃあんー!抱っこさせてー!」
「もっふもふ!」
「うふふ♪毛皮♪うふふふ」
何だか前にも聞いた事がある不吉な台詞は置いといて、ケンネルはもうどうでもいいと投げ槍に、
「そういや親父ってああ言う人にモテモテだったな」
と、遠い目をしている。
容姿はその危険な御姉様方にモテモテの親父そっくりなのに。
「あの格好、寒くないの?」
ハク君、突っ込むとこそこじゃない。
『ぎゃああ!わらわの可愛いモチがっ!』
ミトラさん、貴女のじゃない。
悲鳴を挙げてモチの救出に向かったミトラと、事態に付いていけてないケンネルとハクを見詰め、カリナタにキアフ、ディーネ達は明日以降の街の復興の為の算段をたてる。
御姉様方用には人身御供はカーターでと、確りと計算済みで。
むしろカーターを餌に、筋肉隆々な御姉様方に労働して頂いた方が得策かも知れない。
何せ御姉様方が走り抜けて行った後には通路の氷は全て砕け散り、歩行が安全になったからだ。
しかもニューな御姉様方、通った井戸で困っていた人々に「周囲の雪でお湯を沸かし、井戸に入れて溶かせばいい」と、白い歯をキラリとさせてサムズアップして去って行くのだ。
浄化はいいのか?とか突っ込んで思うのはともかく。
他にも怪我人が出れば治療院へと担ぎ上げて強引に運び、下手な巡回兵よりも役に立つ。
びゃあぁああっとやっとの思いで救出され、ハクの腕の中で泣き喚くモチの大絶叫を背後に(カーターは必死の形相で未だに町中を走って入るために音声は無い)、精霊達は『モチ君の為に全力投球で雪を降らすのは止めよう』が暗黙の了解になった。
余談だが。
何故雪が降ったかと言うと、前日にモチが「雪って見たことないです、冷たいんですか?」と、ミトラに言った事が原因である。
ミトラさん、モチが産まれてから4ヶ月目のプレゼントをしたかった様だ。
何だか危ない。
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