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はい、朝です。
朝日が眩しいですよ~。
ううううう~~!
酷い目にあった…。
いや、酷い目、なのかな?
僕にとってはその、恥ずかしくて堪らないのだけど。そういう意味では酷い目なのだけど、ちょっとは違うようなそうでないような。
何が言いたいのかと言うと、僕、倉敷優樹はお泊りしてしまいました。
勿論皇さんの部屋で。
そうして、現在ソファーベッドの上で横になっております。お布団がふわふわのもっこもこです、素晴らしい寝心地でした。
…いや、そうじゃなくて。
何故そうなったかと言うと、その、昨晩皇さんと………。
「優樹、起きたか?」
「あ、う、うん。」
慌てて起きようとすると、皇さん…ええと、恭介さん、昨夜その、ゴニョゴニョした時に名前で呼び合う約束を致しまして、現在とっても呼び難い状況です。
な、慣れねば…っ。
「水を持ってきた、飲むか?」
「うん。」
コップを受け取ろうとしたら、サッと退かされて。え?と思ったら、あ~ら不思議…僕の口内に皇さ、いや、恭介からお水が注入されました。
って、言い方変だけど、そういう気分です。
実際は口移しでお水を飲まされている状態です。
気分は「うわあああああああああああああああああああああああああああっ!」ってなもんです。「あ」の文字が大量過ぎて、どれぐらい発言したのかは数えたくありません。
そこのアナタ、数えてはいけませんよ?
「す、すめらぎさっ」
「恭介、だ。」
「きょうすけ、さん…」
口が離れてからつい、今迄呼んでいた呼び方になってしまったけど、動揺しているのだから勘弁して欲しい。そう言えない自分がもどかしいけど、その、皇さああああーんっ!いや、恭介さあああああーん!その笑顔ーっ!!
目がっ!
顔がっ!
声がっ!
直視をすると、何だか僕死にそうですっ!
『昨夜』自覚したばかりだと言うのに、こうも大量にてんこ盛り状態で、愛情を注がれると羞恥でぷるぷるしちゃいますってば!
と言うかね、慈愛に満ちた瞳で見詰められると、昨夜の盛り上がっちゃったやらかしがですね!恥ずかしくて、ですね!もうもうーーーーーー!
「恥ずかし過ぎて死ぬっ!」
あ。
因みに誤解がないように申しますと、僕は未だに『未通』です。『処女』です。
色々やらかしているけどね!
「そんなに恥ずかしいか?」
ガバッと再度布団の海にザブーンッ!と潜って只今布団の中で引き篭もり中。
そんな僕の頭を布団の上から撫でてくれる恭介、さん。
…ぐ。
まだ言い難い。
「恥ずかし過ぎ!ですっ!」
「そうか。私は嬉しかった。」
ううううう、そう言われると困惑。
何せ僕の下半身事情を察したらしい、すめ…恭介、さんが、僕の立ったままのナニを、その、悪戯…えーと、口でご奉仕されてしまいましてえぇえ~!!!
ああ、もうだめと視覚の暴力でいった瞬間、真っ白になって意識がすっ飛びました。
気が付いたらもう朝でしたよ。
この場に居ましたよ。未だにショックで動けませんよ、お布団ふっかふかですけど!
ほんっと、昨夜の僕の馬鹿~!!
そして現在、多分だけど、すめ…えーと、恭介さんもしかしてもしかして、布団の上からチューしていません???やたらとリップ音がする気がするのですが。
気の所為ですよね?
否定は聞こえません!
無理矢理にでも気の所為ってことにしておきます!
「朝食、昨夜食べそこなったもので良いか?電子レンジで温める程度なら即出来る。」
其処でまたリップ音が、ですね。
恥ずかし過ぎるので止めて欲しい…。
「服は悪いが、一先ず私の物で我慢して欲しい。」
いやいや、かえって申し訳ないです。
それよりもその…。
「ああ、風呂は其処だ。使うならば今スイッチを入れて来る。タオルは今持って来る。出たらそれを来て欲しい。」
※
ちょっとだけヨロヨロとしながらも、何とかお風呂場へ行き…。
あ~僕、昨夜貸して貰ったシャツのままで寝ちゃったのか、何だか申し訳無かったなぁ。思いっきり行為が終わってから気絶しちゃったみたいだし、お風呂から出たら謝ろう。
…。
お風呂に入ってからちょっと、ジャグジーがある事に気が付いてつい、ボタンを押したら凄い勢いでお湯がジェット噴射されて驚いた。
思わず「ひええええ!」と叫んでしまったら、恭介さんが慌てて見に来て…。
いや、もう全裸見られているし別に良いです。
気にしていません。
ただ恭介さんが異様に驚いて、鼻を抑えて悶ながら去って行く姿を見るのは、何だかこう…心に刺さるものが。
昨日から度々スイマセンでした………。
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