魔王、俺を婿にしてくれ。

柚ノ木 碧/柚木 彗

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我を望むか、『勇者』よ。

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「っ…。」


 オークジュネラルによってベッドに乗せられた勇者は何度も息を荒げて苦しそうにしている。
 そんな状態の勇者の上半身の下にクッションを入れ、上体を少しばかり起こしてマナポーションを飲みやすいように口に付けてみる。
 とは言え意識が無いせいか、マナポーションを口に当てて飲ませるようにしてみても横から溢れてしまう。


「魔王ちゃん、口移し!口移しで飲ませるのよ~!」


 背後から口出ししてくるサキュバスクイーンの声がするが無視。
 勇者の口を開け、匙で数滴ずつ口の中に落として行くとほんのりと口内で吸収されるのか、時間が掛かるが飲み込んでいく。


「だ~!それじゃあ、出歯亀の意味がっ!」

「いや~ん!色気がないぃ~!」


 ………。
 風魔法を駆使して教育的指導。

 片手を上げて手の平から小さな竜巻を起こし、此方をガン見している出歯亀達に向けて飛ばす。
 無論加減はしていない。教育的指導だからな、ドーンと吹っ飛べば良い。
『魔王』の自室からすっ飛ばして行ったので部屋の反対側の廊下が一部破損したが、後で彼奴等に直させれば良いかと踵を返して部屋に戻る。すると、念話ですっ飛んでいった奴等から文句が来た。


「ギャーーー!魔王ちゃん魔法で私達を吹っ飛ばさないでーー!」

「いやあああ~!スカートが捲れる~!イヤン魔王ちゃんのえっちぃ~!って、本当はちょー嬉しい!」


 約1名痴女が居るが、元々痴女の種族の女王様サキュバスクイーンなので放置。
 因みにヴァンパイアキングは「いいなぁ~魔王ちゃんからのスカート捲り。羨ましい。」と謎の台詞を吐いていたが、意味不明だ。


「ヴァンパイアハンターの旦那に脱がして貰えばいいじゃな~ぃ」

「それ名案!」


 とか言うのが聞こえたが、迷案の間違いでは無いだろうか。

 …実行はしてくれると思うぞ、ヴァンパイアキングの旦那は。
(迷案の意味:いい案に見えて、実行できるはずのない案。)

 残念な部下からの変な念話はシャットアウトをし、バタンという音を立てて部屋のドアを締め切り鍵を掛ける。それから厳重に部屋中に結界を敷いて窓にも結界&鍵。部屋の中も覗けないように魔法を強固に掛けておく。

 ほっとくと彼奴等覗きに来るからな。以前も何度も覗き見られたし、今回は念入りに。

 さて、とベッドに寝ている『勇者』の側に水差しとコップを用意し、更にはローションに場合によってはと各種ポーション類を置いておく。
 それらを眺め、ベッドの近くに置いている椅子に腰掛ける。


「なぁ、本当に『勇者』、対処出来ねぇ?」


 薬のせいで荒い息を上げている『勇者』に向かって言葉を紡ぐ。
 朧気な視線が此方に向くが、それきり。視線が一向に定まらない。息が先程よりも荒い気がする。

 はぁ、と言う吐息を吐き覚悟を決める。


「『魔王』は『勇者』を見ても勃たないのだ。」


 散々慣らされたせいか、下腹は疼くけどな。
 目が赤くなっている勇者の視線がふらついて居る。ああ、まただ。
 また魔力欠乏症状態に陥っている。やはり匙で飲ませただけでは直ぐに魔力が足りなくなるか。

 マナポーションを一気に口に含んで勇者に口付け、薬を勇者の口内から喉の奥へと送りつける。
 ビクッと震える勇者の身体に乗り上げ、ふと気が付いた。
 勇者の身体の彼方此方にある小さなキズ。それと、腕の包帯。何時もならこんな大きなキズ等出来ない筈なのに、何かしら失態をしたのだろうか。それとも毒を飲まされた際に戦闘にでもなったのだろうか。


「ビルドゥング国という名前だったか。人間至上主義の国の奴等、許せね―な…。」


 それでも勇者は此処に来た。
 前後不覚になったが、それでも。


「あー…もう、ホント参った。」


『魔王』自身の服を大雑把に脱ぎ捨て、全裸になる。
 きっと何時もの『勇者』ならば「大胆。」と言って喜ぶだろう。だが今は目の前で魔王が服を脱ぎ捨てたのに認識して居ないらしく、フラフラと視線が泳ぐだけ。
 ハイポーションを一本手に取り、先程と同じく勇者の口に吸い付きポーションを流し込む。
 これで大体の傷は治っただろう。だが内臓や他の大きなキズが無いかどうか勇者の服を脱がして行き確認する。
 上着のボタンやシャツのボタンを一つ一つ丁寧に外し、身に付けていた服をベッドの下に下ろす。自身の服は適当に放り投げたが、勇者の服は何となく放り投げたく無くて、最初畳もうとしたが止めた。
 …畳み方がわからなかったからで、オマケに勇者が身に付けていた防具等もっとどうしたら良いのかわからない。上等な防具のようだし。というか、本物かどうかは不明だがヴァンパイアキング曰く武器のクラウ・ソラス等、鞘に収めて適当にその辺に立て掛けているだけだ。


「ん~…靴、脱がしにくいな。」


 勇者の下を脱がす前に履いている靴がキッチリと靴紐が巻かれており、更に下半身も防具を身に纏っているから多少梃子摺る。
 そして、そそり勃った勇者のブツ。
 いや、ナンデそうデカイのだ………
 先程よりも大きくなっていないか?そそり勃っていないか?染みてる気がする…。

 我知らずゴクリとツバを飲み込む。

 何時もコレが自身の中に入っているのだよな。
 む、無理矢理だぞ。その…まぁ…最近は気持ち良いとか思うけどな。

 靴のことを忘れ、じ…と見詰めてしまう。


「窮屈だよな…。」


 勇者の下半身に身に着けている防具を外し、ゆっくりと下履きのみの姿にする。
 靴は後だ。
 何らかの処置かはわからないが、上手く靴を脱がすことが出来なかった。もしかして頑丈に固定しているのだろうか?…わからん。
 まさか人様の靴紐を引き千切るワケにもいかないので妥協案としてこのままだ。と、あー…やっぱり。靴を脱がせられないからズボンも途中で脱がせられなくなった。
 もしかしてこの処置、勇者の子種を取ろうとするのを防ぐため、とかか?
 細かい魔法がされている様で、膝より下に脱ぎ取ろうとするとズボンが固まってしまって動かなくなる。


「結構困るな…。」


『勇者』とまぐわうためには、どうやっても『魔王』が勇者の上に跨がないと出来なくなった。

 仕方ない。元々覚悟を決めているのだ。
 そう内心で呟いて、勇者の下履きから魔羅を取り出し…。


「もう滴っているっていうのがまた、何と言うか、うん。」


 いやらしい。

 いや、薬物、毒物?のせいでこうなっているのだから、早急に対処しなくてはとは思うのだが。思うが、その、な。改めて見ると長くて大きい…。
 チラリと自身の小ぶりなモノを見て、それから勇者の魔羅を見る。

 …見比べるモノでは無かった…。

 こう、精神的にグサッと来ると言うか。
 おかしい。二百年位前は身長だってもっとあったし。此処のサイズは流石に覚えていないが。た、多分もう少しは大きかったのでは無いかと思う。

 いや、思いたい。
 何せ今の身長はお子様サイズ。見た目も14歳位に見える149センチと言う低身長。
 サキュバスクイーン曰く、『見た目超美少女』。
 中身おっさんだけども。

 何度もトラブルが続いていたビルドゥング国…人間至上主義を盛大に歌っている国との諍いで、この見た目のせいで侮られてしまっている。

 国民からは逆に可愛らしいと慕われている傾向が強いが、何せ魔族は魔力や力が上位の物に従う傾向が強い。そのため見た目は割とどうでも良いのだ。

 力こそが全て。
 強者に従う。
 弱肉強食の世界、それが魔族の国だ。

 強いのが頂点に居れば従うし、其処の所が楽と言えば楽。時折脳筋も湧くが、脳味噌筋肉の輩は基本的に単純だから蹴散らしてしまえば良い。

 問題は人族にはソレは当て嵌まらないってことだよな。


「今回のコトは外交問題として吊し上げるとするか。」


『勇者』が『魔王』の元に来たという事は、勇者自身もどうにもならなくて来たと言うことだろうし。ビルドゥング国か、王侯貴族連中はさぞきな臭くなって居るだろう。
 もしかして内戦なんて事も有り得そうだし、下手をするとまた魔国側にも牙を向けて来るだろうな。ふむ…内部に探りを入れるべきか。


「…我を望むか、『勇者』よ。」


 …なんてな。
 まるで勇者を誘って快楽へと落とす、そのような台詞だよなと笑う。
 とっくに落とされて居るのは誰だったのか、とは思うが。


「しっかし………。」


 でかい。
 さっきも言ったが、これキッツイよなぁ。
 解さないと入り難そうだし、う~ん…。

 一度精を吐き出させるか。

 では早速と勇者の魔羅の先端をパクリと食い付く。
 途端「ふぁ」という声が上がり、


「ふっ、ぐうぐ、むむぅ、もごおが(悪いことをしている気がするなあ)。」


 モゴモゴと口に咥えたまま喋ると妙な声になり、ハッキリとは言葉にならない。
 誰に聞かせるワケでも無いし良いのだけど、言葉に出さないと何となくだがスッキリとしない。
 それでもと先端の鈴口に舌を這わせて舐め上げると、ビクビクと僅かながら液体が流れて来る。舐めてはじっと見上げ、更に舐めては口を離し。


「顎が外れそうだ。」


 全体を口の中に入れてやりたい所だが、どうやっても子供のような身体つきになってしまった為に喉が狭く、勇者のブツを全部咥えると窒息しそうだ。
 いや、違うな。確実に窒息する。


「すまんな、コレで我慢してくれ。」


 先程同様鈴口をまるで飴玉でも舐めるように舌を這わし、時折咥えてはゆるりと吸い上げる。ゆるゆるとなるべく舌を這わせて快感を帯びるように仕向け、時折口を離して根本からネットリと舐め上げると、勇者が鼻息を荒くしたような声が上がる。
 ついで魔王自身の下の口に自身の指にローションを付け、先ずは指一本を突っ込んで見る。


「ぐ…っ」


 大丈夫だろうと無理矢理突っ込んでみたら、思いの外ローションが冷たいやら指先が引っかかったのか爪が引っかかったのか、ピリッとした痛みが走り、酷く痛んで驚く。最初の頃は兎も角、此処暫く勇者との行為では痛み等無かったため、慣れたものとばかり思っていた。
 だが実際はそうではなく、勇者が気遣って優しく解してくれたのだろう。

 気を使ってくれていたのだな、と。
 それとも勇者が優しくしてくれたと言うべきなのだろうか。

 ……拒否しても急に襲われたりするけども。

 それさえ無ければなぁと思い、ふと、あれ?もしかして今迄勇者に急に襲われた時って薬剤だか毒薬だか使われていた、とか?
 どうなのだろう?

 サキュバスクイーンの言葉から勇者は大抵の毒物をレジストすると聞いたが、もしかしてドンドン盛られる毒が悪化していったとかだろうか。そして今が最高潮状態、とか。

 途端、イラッとした。

 それと同時に、意外と勇者を気に入っていたのだと思い知る。


「参ったな。」


 ゆっくり、怒張を張った魔羅を擦りつつ勇者の口に口付け、舌を入れて絡ませる。じゅっと言う濡れた音を立てて何度も吸ったり絡めたり、上唇を吸ってみたりと口付けをし続けると、勇者から声が上がって上半身が反らされる。
 反らされた途端口から離れてしまい、ジュルっと言う水音と共に銀の雫が飛び散る。
 それらを無言で腕で拭い、もう一度チュッと音を立てて軽く口付けをして離れる。

 勇者の声が上がった時に一度精を吐き出したようだ。
 先程までさすっていた片手と周囲に飛び散った精液が、勇者がいったと物語っている。


「って、ちっともサイズ変わってないし…。」


 ある程度予想していたけどさ、勇者無駄に絶倫だし。

 しっかしコレ、入るのかな………。

 ツンと軽く先端部分をつついてみるが先程と同じような、もしくはもっと大きくなっている気がするのだけど?もう一回抜いてみても同じような気がする。
 勇者が出した白い精液に塗れた片手を見て、吐息を一つ。
 濡れたままの指を先程は一本だったものから二本へと増やし、自身のアナルへとゆっくりと挿入する。今度は先程感じた痛みは無かったが、異物感というか不快感が襲う。

 何時も勇者が挿入する前に解す時はひたすら気持ちが良く、快感ばかりを得ていたと言うのに、自身で解すのはこうも異物感を伴って不快感が襲い苦労をするのか。
 それでも何度も解すために指の出し入れをしていると、不意に指先が何処かに引っかかった途端、


「…あっ!」


 ビクリと頭の奥まで痺れるような、響くような、そんな快感が腹奥から一気に湧き出し、全身が硬直する。ハクハクと口は何度も荒く呼吸を繰り返し、硬直から開放された後に蕩けるような快楽の波に全身囚われ身震いをする。

 え、何だよ、コレ。

 先程まで無かった鳥肌が立つ程の快感に驚き、再度その場所を擦ってみると、


「ひぃ、あ、あーーーッ!」


 ビクビクビクッと背を反らして震え、自身の魔羅から快感がはち切れて溢れ一気に飛び出した。
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