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全てを教えて
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「これ・・・本当に龍種のタマゴなの?」
クロが帰ってからルナはタマゴを見て不思議そうな表情を浮かべていた。そもそも知識としてしかしらないものなのでなんとも言えないが・・・ドラゴンのタマゴにしてはイメージよりも小さいように思えたからだ。それでも人間の赤ちゃんくらいの大きさはあるので普通の生き物のタマゴとは明らかに違うことは明白なのだが・・・やはり不思議なものは不思議なのでそう首を傾げてしまう。
そんなルナに遥は苦笑して言った。
「クロの話が本当ならね。あと数日くらいで孵るそうだけど・・・ルナが嫌なら家とは別の場所で孵してもいいけど大丈夫?」
ドラゴンというのは人によってはかなり抵抗があるかもしれないので遥はそう聞いてみたが・・・ルナはそれに首をふって答えた。
「大丈夫。それに・・・この子もきっと一人は寂しいだろうし・・・」
「わかった。ルナが大丈夫ならこの子は家で育てよう。まあ、ペットというよりは子育てに近い感じになるかもしれないけどね」
「それってどういう・・・」
「龍種・・・とくにクロみたいに自我のあるタイプだと知性が高いからね。人間の子供と同じように教えたことをあっという間に覚えるらしいんだ」
龍種にもいくつかの種類が存在するが、クロやシロのような龍王と呼ばれる存在は自我があり、特に知性が高いので人間の子供と同じように色んなことを学んで吸収していくのでペットというよりは本当に子育てのようになりそうだと遥は言った。
「そうなんだ・・・」
タマゴを見ながら不思議そうに呟くルナ。そんなルナを見て遥は言った。
「まあ、俺達の本当の子供を作る前のシミュレーションと考えてもいいかもね」
「こ、子供・・・」
その単語にルナは顔を赤くして気まずそうにタマゴから視線を反らすが・・・もちろんそんな可愛い反応をするルナを見過ごすことはなく遥はルナの側に近づくと後ろから抱き締めて言った。
「うん。俺達の子供はそのうちだけど・・・それでもこれから生まれてくるこの子は俺達の子供と言ってもおかしくはないだろうからね。ルナが母親で俺は父親」
「母親・・・でも、この子の親って・・・」
ルナは少し悲しそうな表情を浮かべた。シロのことを言ってるのは明白なので遥はなるべく明るく言った。
「俺達は育ての親になればいいだけだよ。それに・・・この子の本当の親のシロなら、この子が元気に育つことが一番嬉しいだろうからね」
「遥・・・遥は、その・・・大丈夫なの?」
後ろから抱き締めている遥の手を握ってルナは心配そうな表情を浮かべて言った。
「友人だったんだよね?その・・・」
「まあね。悲しくないわけではないけど・・・託された以上はそんな悲しい顔をするわけにはいかないからね」
「遥・・・」
他人への興味が薄い遥とて、友人の死に関して何にも思わないほど心がないわけではないが、それでもその友人から託された以上は悲しい顔をして立ち止まるつもりはなかった。そんな遥の様子にルナは少し胸が痛くなった。遥はきっと悲しいこともこうして一人で背負って今まで涙をみせることなく進んできたのだろうと、なんとなく思った。それくらい当たり前のような表情をする遥に・・・ルナは思わず言葉を発していた。
「私の前では強がらないで」
「ルナ?」
不思議そうに首を傾げる遥にルナはゆっくりと遥の腕をほどいてからーーー正面から遥を抱き締めて言った。
「私には何にも出来ないけど・・・遥のことを助けてあげられないけど・・・私の前では隠さないで。嬉しいことも悲しいことも全部私にわけて。私に・・・遥の全部を教えて」
「ルナ・・・」
初めてこんな風にルナに言われたことに少なからず驚きつつも・・・抱き締められた柔らかさに遥は思わず身を任せてしまった。
「シロはさ・・・優しい奴だったんだ」
「うん・・・」
「俺さ・・・あいつに結婚したこと・・・ルナっていう大切な人が出来たこと伝えたかったのにさ・・・あいつは勝手に子供残して先に行っちゃってさ・・・」
「うん・・・」
遥の言葉にルナは優しく頭を撫でて頷いていた。そんなルナに遥はいつもなら見せないような弱った表情で思わず言ってしまった。
「ルナ・・・俺の弱いところ見せても幻滅しないでいてくれる?」
いつもの優しく微笑みではない、弱々しい笑みの遥にーーールナは心が痛くなりつつも優しく言った。
「遥のこと嫌いになんて絶対にならないよ。私・・・遥のこと大好きなんだから。それに・・・私は遥のこと全部知りたいの。良いところもダメなところも全部・・・遥の全てを好きになりたいの」
いつもなら恥ずかしくて言えないことをルナは勢いに任せて言った。優しく抱き締められている遥はそんなルナの言葉に心が柔らかくなっていくのを感じて・・・その心地よさに身を任せて言った。
「ありがとう・・・俺やっぱりルナのこと大好きだよ」
「うん・・・私も大好きだよ遥」
今までよりも近い距離・・・心をさらに寄せたことにより、二人の距離が近くなった今夜・・・二人は互いに深く愛を確認したのだった。
クロが帰ってからルナはタマゴを見て不思議そうな表情を浮かべていた。そもそも知識としてしかしらないものなのでなんとも言えないが・・・ドラゴンのタマゴにしてはイメージよりも小さいように思えたからだ。それでも人間の赤ちゃんくらいの大きさはあるので普通の生き物のタマゴとは明らかに違うことは明白なのだが・・・やはり不思議なものは不思議なのでそう首を傾げてしまう。
そんなルナに遥は苦笑して言った。
「クロの話が本当ならね。あと数日くらいで孵るそうだけど・・・ルナが嫌なら家とは別の場所で孵してもいいけど大丈夫?」
ドラゴンというのは人によってはかなり抵抗があるかもしれないので遥はそう聞いてみたが・・・ルナはそれに首をふって答えた。
「大丈夫。それに・・・この子もきっと一人は寂しいだろうし・・・」
「わかった。ルナが大丈夫ならこの子は家で育てよう。まあ、ペットというよりは子育てに近い感じになるかもしれないけどね」
「それってどういう・・・」
「龍種・・・とくにクロみたいに自我のあるタイプだと知性が高いからね。人間の子供と同じように教えたことをあっという間に覚えるらしいんだ」
龍種にもいくつかの種類が存在するが、クロやシロのような龍王と呼ばれる存在は自我があり、特に知性が高いので人間の子供と同じように色んなことを学んで吸収していくのでペットというよりは本当に子育てのようになりそうだと遥は言った。
「そうなんだ・・・」
タマゴを見ながら不思議そうに呟くルナ。そんなルナを見て遥は言った。
「まあ、俺達の本当の子供を作る前のシミュレーションと考えてもいいかもね」
「こ、子供・・・」
その単語にルナは顔を赤くして気まずそうにタマゴから視線を反らすが・・・もちろんそんな可愛い反応をするルナを見過ごすことはなく遥はルナの側に近づくと後ろから抱き締めて言った。
「うん。俺達の子供はそのうちだけど・・・それでもこれから生まれてくるこの子は俺達の子供と言ってもおかしくはないだろうからね。ルナが母親で俺は父親」
「母親・・・でも、この子の親って・・・」
ルナは少し悲しそうな表情を浮かべた。シロのことを言ってるのは明白なので遥はなるべく明るく言った。
「俺達は育ての親になればいいだけだよ。それに・・・この子の本当の親のシロなら、この子が元気に育つことが一番嬉しいだろうからね」
「遥・・・遥は、その・・・大丈夫なの?」
後ろから抱き締めている遥の手を握ってルナは心配そうな表情を浮かべて言った。
「友人だったんだよね?その・・・」
「まあね。悲しくないわけではないけど・・・託された以上はそんな悲しい顔をするわけにはいかないからね」
「遥・・・」
他人への興味が薄い遥とて、友人の死に関して何にも思わないほど心がないわけではないが、それでもその友人から託された以上は悲しい顔をして立ち止まるつもりはなかった。そんな遥の様子にルナは少し胸が痛くなった。遥はきっと悲しいこともこうして一人で背負って今まで涙をみせることなく進んできたのだろうと、なんとなく思った。それくらい当たり前のような表情をする遥に・・・ルナは思わず言葉を発していた。
「私の前では強がらないで」
「ルナ?」
不思議そうに首を傾げる遥にルナはゆっくりと遥の腕をほどいてからーーー正面から遥を抱き締めて言った。
「私には何にも出来ないけど・・・遥のことを助けてあげられないけど・・・私の前では隠さないで。嬉しいことも悲しいことも全部私にわけて。私に・・・遥の全部を教えて」
「ルナ・・・」
初めてこんな風にルナに言われたことに少なからず驚きつつも・・・抱き締められた柔らかさに遥は思わず身を任せてしまった。
「シロはさ・・・優しい奴だったんだ」
「うん・・・」
「俺さ・・・あいつに結婚したこと・・・ルナっていう大切な人が出来たこと伝えたかったのにさ・・・あいつは勝手に子供残して先に行っちゃってさ・・・」
「うん・・・」
遥の言葉にルナは優しく頭を撫でて頷いていた。そんなルナに遥はいつもなら見せないような弱った表情で思わず言ってしまった。
「ルナ・・・俺の弱いところ見せても幻滅しないでいてくれる?」
いつもの優しく微笑みではない、弱々しい笑みの遥にーーールナは心が痛くなりつつも優しく言った。
「遥のこと嫌いになんて絶対にならないよ。私・・・遥のこと大好きなんだから。それに・・・私は遥のこと全部知りたいの。良いところもダメなところも全部・・・遥の全てを好きになりたいの」
いつもなら恥ずかしくて言えないことをルナは勢いに任せて言った。優しく抱き締められている遥はそんなルナの言葉に心が柔らかくなっていくのを感じて・・・その心地よさに身を任せて言った。
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