40 / 46
メイクorノロケ
「そ、それで・・・二人を雇ったってどうゆうことなの?」
感動の再会が一段落してからーーー涙で真っ赤な顔を隠しながらルナは遥にそう聞いた。先ほどは驚きが大きくて聞きそびれたことなのでそう聞くと遥は至って普通に答えた。
「言葉通りだよ。二人を新しく買った別荘で雇うことにしたんだ」
「別荘?」
「うん。俺とルナに子供ができたら流石にあの家だと不便なこともあるし・・・だから将来的に必要だと思ったから用意したんだ」
「そ、そうなんだ・・・」
ナチュラルに子供という単語が出てきたので照れてしまうルナ・・・そんなルナを愛しそうに見つめているとマリアはこほんと咳払いをして言った。
「遥様・・・そろそろ準備に入りますので、お嬢様をお借りしてもよろしいでしょうか?」
「そうだね・・・名残惜しいけど後で目一杯愛でるからいいよ」
さらりと言われたが・・・これは後でかなりベタベタに甘い展開になるのだろと思って顔を赤くするルナを二人は部屋の奥へと連れていった。
「ふ、二人とも準備って一体・・・」
「それは見てればわかりますよ。では久しぶりにお嬢様のお着替えをお手伝いさせてもらいます。サラス」
「はい!頑張ります!」
さっきまでの涙が嘘のようにイキイキした表情で頷くサラスにルナはどことなく懐かしさを感じて思わず呟いた。
「まさかもう一度この光景が見れるなんてね・・・」
もう随分昔におもえるような光景。冷静なマリアとルナの着替えやメイクの時にはイキイキした表情で張り切るサラス・・・その光景に懐かしさを覚えて思わず呟いた言葉に二人もどこか嬉しそうに答えた。
「・・・はい。私もうれしく思います。もう一度お嬢様にお仕えすることができることに・・・」
「わ、私もです!」
「うん・・・ありがとう二人とも」
そんな風にまた言葉を交わせたことに少なからず嬉しそうに頬を緩めるルナだったが・・・それでもこれから着替えをするというのがどうにも気になってしまい思わず聞いてしまう。
「二人はこれから何が起こるのか知ってるんだよね?」
「ええ。遥様から大まかな流れはきいております」
「遥から?ということは遥が計画したことなの?」
「はい。遥様が前から考えていたことだそうです」
「そうなんだ・・・なら大丈夫かな?」
遥の名前が出てきたことで不安は解消された。思えばルナが二人に連れてかれる時も何も言ってなかったし・・・おそらくこれから何が起こるとしても遥が計画したことなら大丈夫だろうと無意識に安堵を浮かべるルナを見てマリアは心底嬉しそうに言った。
「本当に遥様のことを信頼されているのですね」
「そんなこと・・・うん、そうかも」
否定しかけてから頷いたルナ。なんとなく恥ずかしくなるが、これを他人に言われて否定するのはなんとなく嫌な気がしたのでポツリと言った。
「遥は・・・私を助けてくれた。何にもできない役立たずな私のことを助けてくれて、好きって言ってくれた。だから・・・遥のやることならなんでも大丈夫だって思えるんだ」
心底嬉しそうに遥のことを語るルナにマリアとサラスは一度作業の手を止めて顔を見合せてから・・・嬉しそうに微笑んだ。
「良かったです・・・お嬢様が本当に心から想える殿方と結婚されて」
「ですね・・・本当に・・・」
一瞬頭を過ったのは元婚約者の馬鹿王子の姿ーーーだが、二人は目の前のルナの笑顔に心から安堵した。遥が馬鹿王子と同じような最低な男だとは思ってなかったが、少なからず遥という人間に関して疑問を抱いていた二人からすればルナのこの信頼する姿はなんとも安心した。
元々、政略結婚での馬鹿王子との婚約だったが、ルナは家のために無理をしてまで頑張っていた。そんなルナを見捨てて、あまつさえ貶めた馬鹿王子には心から頭にくるがーーールナがその辛い経験の後で心から好きな人が出来たことには本当に安堵した。
「お嬢様・・・遥様のこと本当に大好きなんですね」
「・・・!?ちょっと、マリア何を・・・」
「ふふ・・・すみません。ただ、お嬢様が遥様のことを語る姿があまりにも嬉しそうだったのでつい・・・」
「そ、そんなことは・・・」
「ありますよ。お嬢様に仕えてからこれまでで、お嬢様がここまで幸せそうな表情をしたのを私は見たことがありません」
「ですね。お嬢様が本当に幸せそうでなによりです」
ルナの髪をいじりながらサラスもそう言った。そんな二人に恥ずかしそうにしつつもルナは無意識に語っていた。
「だって・・・遥ってば凄く格好いいんだもん。いつも笑顔で私を抱き締めてくれるし、私の作った下手なご飯も美味しそうに食べてくれるし、いつも私に誠実で優しくいてくれて、昔マリアに読んでもらった物語の王子様みたいにかっこよくて優しくて・・・私の全てだもん・・・」
「ふふ・・・確かに格好いいですね遥様は」
「・・・私のだからダメだよ?」
拗ねた子供のようにそう言ったルナ・・・おそらく遥がこれを見ていたら即イチャイチャラブラブな甘々展開になっていただろう。実際、同性である二人もその可愛さに思わず頬を緩めてしまったくらいだ。
そんなルナに安心させるようにマリアは言った。
「大丈夫ですよ。私も旦那と子供がいますから。それに・・・お嬢様の白馬の王子様を取ったりはしませんよ」
「私も旦那がいますので・・・大丈夫ですよお嬢様!」
「べ、別にそこまで心配してないけど・・・でも遥は本当に格好いいし優しいから、皆好きにならないか少しだけ心配というか、その・・・」
思わず口ごもってしまうが・・・ルナとて遥のことは信じていても少なからずそういった心配があったりする。まあ、遥にそのことを気づかれるといつも安心するようにルナのことを目一杯愛してくれるのだが・・・
「・・・・・」
「お嬢様?お顔が赤いですが大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫・・・」
思わず遥とのあれこれを思い出して自然と赤くなってしまうルナ。そんなルナを見て微笑ましく思いつつも二人はなんとなくここまでルナを乙女にさせて遥の手腕に戦慄していた。
(これは・・・お嬢様予想よりもベタ惚れな感じですね)
(しっ、言ってはダメですよ。それにしても・・・本当に何があればあの真面目なお嬢様がここまで乙女になるのか・・・)
視線でアイコンタクトをとるがーーー二人の知るルナとは思えないくらいに乙女になっていて微笑ましく思いつつもーーー同時に遥に対して物凄く畏怖を抱いたのだった。
感動の再会が一段落してからーーー涙で真っ赤な顔を隠しながらルナは遥にそう聞いた。先ほどは驚きが大きくて聞きそびれたことなのでそう聞くと遥は至って普通に答えた。
「言葉通りだよ。二人を新しく買った別荘で雇うことにしたんだ」
「別荘?」
「うん。俺とルナに子供ができたら流石にあの家だと不便なこともあるし・・・だから将来的に必要だと思ったから用意したんだ」
「そ、そうなんだ・・・」
ナチュラルに子供という単語が出てきたので照れてしまうルナ・・・そんなルナを愛しそうに見つめているとマリアはこほんと咳払いをして言った。
「遥様・・・そろそろ準備に入りますので、お嬢様をお借りしてもよろしいでしょうか?」
「そうだね・・・名残惜しいけど後で目一杯愛でるからいいよ」
さらりと言われたが・・・これは後でかなりベタベタに甘い展開になるのだろと思って顔を赤くするルナを二人は部屋の奥へと連れていった。
「ふ、二人とも準備って一体・・・」
「それは見てればわかりますよ。では久しぶりにお嬢様のお着替えをお手伝いさせてもらいます。サラス」
「はい!頑張ります!」
さっきまでの涙が嘘のようにイキイキした表情で頷くサラスにルナはどことなく懐かしさを感じて思わず呟いた。
「まさかもう一度この光景が見れるなんてね・・・」
もう随分昔におもえるような光景。冷静なマリアとルナの着替えやメイクの時にはイキイキした表情で張り切るサラス・・・その光景に懐かしさを覚えて思わず呟いた言葉に二人もどこか嬉しそうに答えた。
「・・・はい。私もうれしく思います。もう一度お嬢様にお仕えすることができることに・・・」
「わ、私もです!」
「うん・・・ありがとう二人とも」
そんな風にまた言葉を交わせたことに少なからず嬉しそうに頬を緩めるルナだったが・・・それでもこれから着替えをするというのがどうにも気になってしまい思わず聞いてしまう。
「二人はこれから何が起こるのか知ってるんだよね?」
「ええ。遥様から大まかな流れはきいております」
「遥から?ということは遥が計画したことなの?」
「はい。遥様が前から考えていたことだそうです」
「そうなんだ・・・なら大丈夫かな?」
遥の名前が出てきたことで不安は解消された。思えばルナが二人に連れてかれる時も何も言ってなかったし・・・おそらくこれから何が起こるとしても遥が計画したことなら大丈夫だろうと無意識に安堵を浮かべるルナを見てマリアは心底嬉しそうに言った。
「本当に遥様のことを信頼されているのですね」
「そんなこと・・・うん、そうかも」
否定しかけてから頷いたルナ。なんとなく恥ずかしくなるが、これを他人に言われて否定するのはなんとなく嫌な気がしたのでポツリと言った。
「遥は・・・私を助けてくれた。何にもできない役立たずな私のことを助けてくれて、好きって言ってくれた。だから・・・遥のやることならなんでも大丈夫だって思えるんだ」
心底嬉しそうに遥のことを語るルナにマリアとサラスは一度作業の手を止めて顔を見合せてから・・・嬉しそうに微笑んだ。
「良かったです・・・お嬢様が本当に心から想える殿方と結婚されて」
「ですね・・・本当に・・・」
一瞬頭を過ったのは元婚約者の馬鹿王子の姿ーーーだが、二人は目の前のルナの笑顔に心から安堵した。遥が馬鹿王子と同じような最低な男だとは思ってなかったが、少なからず遥という人間に関して疑問を抱いていた二人からすればルナのこの信頼する姿はなんとも安心した。
元々、政略結婚での馬鹿王子との婚約だったが、ルナは家のために無理をしてまで頑張っていた。そんなルナを見捨てて、あまつさえ貶めた馬鹿王子には心から頭にくるがーーールナがその辛い経験の後で心から好きな人が出来たことには本当に安堵した。
「お嬢様・・・遥様のこと本当に大好きなんですね」
「・・・!?ちょっと、マリア何を・・・」
「ふふ・・・すみません。ただ、お嬢様が遥様のことを語る姿があまりにも嬉しそうだったのでつい・・・」
「そ、そんなことは・・・」
「ありますよ。お嬢様に仕えてからこれまでで、お嬢様がここまで幸せそうな表情をしたのを私は見たことがありません」
「ですね。お嬢様が本当に幸せそうでなによりです」
ルナの髪をいじりながらサラスもそう言った。そんな二人に恥ずかしそうにしつつもルナは無意識に語っていた。
「だって・・・遥ってば凄く格好いいんだもん。いつも笑顔で私を抱き締めてくれるし、私の作った下手なご飯も美味しそうに食べてくれるし、いつも私に誠実で優しくいてくれて、昔マリアに読んでもらった物語の王子様みたいにかっこよくて優しくて・・・私の全てだもん・・・」
「ふふ・・・確かに格好いいですね遥様は」
「・・・私のだからダメだよ?」
拗ねた子供のようにそう言ったルナ・・・おそらく遥がこれを見ていたら即イチャイチャラブラブな甘々展開になっていただろう。実際、同性である二人もその可愛さに思わず頬を緩めてしまったくらいだ。
そんなルナに安心させるようにマリアは言った。
「大丈夫ですよ。私も旦那と子供がいますから。それに・・・お嬢様の白馬の王子様を取ったりはしませんよ」
「私も旦那がいますので・・・大丈夫ですよお嬢様!」
「べ、別にそこまで心配してないけど・・・でも遥は本当に格好いいし優しいから、皆好きにならないか少しだけ心配というか、その・・・」
思わず口ごもってしまうが・・・ルナとて遥のことは信じていても少なからずそういった心配があったりする。まあ、遥にそのことを気づかれるといつも安心するようにルナのことを目一杯愛してくれるのだが・・・
「・・・・・」
「お嬢様?お顔が赤いですが大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫・・・」
思わず遥とのあれこれを思い出して自然と赤くなってしまうルナ。そんなルナを見て微笑ましく思いつつも二人はなんとなくここまでルナを乙女にさせて遥の手腕に戦慄していた。
(これは・・・お嬢様予想よりもベタ惚れな感じですね)
(しっ、言ってはダメですよ。それにしても・・・本当に何があればあの真面目なお嬢様がここまで乙女になるのか・・・)
視線でアイコンタクトをとるがーーー二人の知るルナとは思えないくらいに乙女になっていて微笑ましく思いつつもーーー同時に遥に対して物凄く畏怖を抱いたのだった。
あなたにおすすめの小説
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って?
いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
想定外の異世界トリップ。希望先とは違いますが…
宵森みなと
恋愛
異世界へと導かれた美咲は、運命に翻弄されながらも、力強く自分の道を歩き始める。
いつか、異世界にと想像していた世界とはジャンル違いで、美咲にとっては苦手なファンタジー系。
しかも、女性が少なく、結婚相手は5人以上と恋愛初心者にはハードな世界。
だが、偶然のようでいて、どこか必然のような出会いから、ともに過ごす日々のなかで芽生える絆と、ゆっくりと積み重ねられていく感情。
不器用に愛し、愛する人に理解されず、傷ついた時、女神の神殿で見つけた、もう一つの居場所。
差し出された優しさと、新たな想いに触れながら、
彼女は“自分のための人生”を選び初める。
これは、一人の女性が異世界で出逢い、傷つき、そして強くなって“本当の愛”を重ねていく物語です。
悪役令嬢になったようなので、婚約者の為に身を引きます!!!
夕香里
恋愛
王子に婚約破棄され牢屋行き。
挙句の果てには獄中死になることを思い出した悪役令嬢のアタナシアは、家族と王子のために自分の心に蓋をして身を引くことにした。
だが、アタナシアに甦った記憶と少しずつ違う部分が出始めて……?
酷い結末を迎えるくらいなら自分から身を引こうと決めたアタナシアと王子の話。
※小説家になろうでも投稿しています
皆で異世界転移したら、私だけがハブかれてイケメンに囲まれた
愛丸 リナ
恋愛
少女は綺麗過ぎた。
整った顔、透き通るような金髪ロングと薄茶と灰色のオッドアイ……彼女はハーフだった。
最初は「可愛い」「綺麗」って言われてたよ?
でも、それは大きくなるにつれ、言われなくなってきて……いじめの対象になっちゃった。
クラス一斉に異世界へ転移した時、彼女だけは「醜女(しこめ)だから」と国外追放を言い渡されて……
たった一人で途方に暮れていた時、“彼ら”は現れた
それが後々あんな事になるなんて、その時の彼女は何も知らない
______________________________
ATTENTION
自己満小説満載
一話ずつ、出来上がり次第投稿
急亀更新急チーター更新だったり、不定期更新だったりする
文章が変な時があります
恋愛に発展するのはいつになるのかは、まだ未定
以上の事が大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってください
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。