俺は不幸な彼女を溺愛する!

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5 クラスメイトへの牽制

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「なあなあ!神藤!お前、茅乃と付き合ってるって本当なのか!?」

朝・・・茅乃と昨日は放課後に友人としてデートをしてほくほく顔でいた俺はいきなりのクラスメイトの発言に思わず顔をしかめてしまった。

「・・・どうしてだ?」

「昨日!放課後にお前らデートしてるの見たやつらがいるんだよ!」

なるほど・・・チラリとクラスメイトの顔色を見れば、興味津々というまさに野次馬根性が見えるものがほとんどだが・・・一部の女子が呆然としているのが見えるな。

あれは確か・・・このクラスの中心的な存在の松原絵里まつばらえりだったか?なんかヤバそうなオーラが見えるが、さて・・・どう答えたものか?

茅乃は幸いにもまだ登校してきていないが・・・少し牽制はしておくべきかな?

「残念ながら俺の片想いだよ」

「マジで!?お前が恋するとか、想定してなかったわ・・・地味なのがタイプなのか?」

「ん?可愛いだろあいつ。あ、言っとくが内緒だからな。ようやく昨日友達になれたから・・・もし、邪魔されたら俺も本気で怒るかもしれないな」

「へぇー・・・てっきりお前は松原あたりとかと付き合うのかと思ってたが・・・」

「俺じゃ釣り合わないだろ?それに、俺はマジで茅乃に惚れたから・・・邪魔は絶対にするなよ?」

笑顔の中に軽く殺気を込めてそう言えばクラスメイトは大人しく引き下がってくれた。

よしよし。ひとまずはこれでOKか?

いつもは優しく、親切にを心掛けてきたから・・・俺がちょっと怒りを見せればこいつらは簡単には手を出さないだろう。

正直、余計な茶々が入ってくるのは避けたい・・・というか、せっかく勇気を出してくれた茅乃のためにも慎重に進めないといけない。

当面のライバルは大丈夫だと思うが・・・問題は女子の方かな?
過去の経験からそこそこ容姿の悪くない俺は容姿目当ての人間を見分けることが出きるのだが・・・どうにも松原あたりは俺の容姿に惹かれてるような節が見えるからな。

影で茅乃への嫌がらせとかありそうだが・・・少なくともさっきの会話でいつもの「優しい表面上の神藤誠」が茅乃関係だと切れるかもしれないと思わせることは出来たと思うが・・・念のため警戒はしておくか。

そんな風に思っていると茅乃が静かに教室へと入ってきた。

ふむ・・・

「茅乃。おはよう」

「あ・・・お、おはようございます。神藤くん・・・」

「昨日は楽しかった。また付き合ってくれるか?」

「は、はい・・・」

うーん・・・やっぱり教室だと遠慮してる感じがあるな。

ここは強引にでもアプローチをかけておいて、周りにアピールするべきかな?

「そうだ、お昼今日も一緒に食べない?」

「え?で、でも神藤くん他に用事とかは・・・」

「大丈夫だよ。俺は茅乃と食べたいから。それに許可なら取るし・・・いいよね?」

手近にいるいつものメンバーにニッコリと・・・圧を込めて微笑めば、あら不思議・・・こくりと頷いてくれる優しいクラスメイトから視線を茅乃に戻してなるべく優しく・・・そして、いつもよりイケメン度を上げて接してみる。

「・・・だ、そうだよ。だから・・・俺と一緒に食べようよ」

「は・・・はぃ・・・」

お?少し顔が赤くなった。
意外と俺の顔は好みなのかな?だとしたら今後は甘く接していく形の方が効果的かもしれないな。

ついでに、周りにも見せつければ変な虫がつくこともないだろうし・・・外張りから埋めておくに越したことはないな。

そうしてクラスメイトに普段より茅乃に接している俺を見せつけて、本気なのを認識させていると、担任が来てホームルームになってしまい、席に戻ったが・・・とりあえず第1段階はクリアーかな?

次は、邪魔者の選別と・・・排除だな。

暗い笑みを茅乃からは見えないように浮かべて俺は自分の席へと戻った。

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