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1 断罪前に割り込んできたのは……
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「アーシャ!貴様とは婚約破棄する!よくも私を騙していたな女狐め!」
それはとある夜会での出来事だった。
最近、私、パステル公爵家の長女であるアーシャ・パステルは婚約者であるこの国の第二王子、エドワード・グリーフ殿下が私を避けている上に、何やら平民の女と親交を深めていることを知ってはいたが、公の場所で、しかも国王陛下主催の夜会でそんなことを言い始めるとは思わず私は呆気に取られてしまった。
まあ、今夜の夜会のエスコートを放置された時点で近いうちに何かしらあるかもとは思っていたが、しかしまさかよりによってこんな公衆の面前で婚約破棄を切り出されるとは思わなかった。
エドワード様の隣にはここ最近彼が親しくしている平民の娘がいかにも小動物のように震えながら立っていた。ちなみにその周りにはエドワード様の側近である現宰相の息子に、騎士団長の息子、あとは私の義理の弟が彼女を守るように立っているのだが……皆私を見る目がやけに険しい。
「えっと……エドワード様?何故いきなり婚約破棄などと言ったのでしょうか?それに騙していたとは一体……」
「とぼけるな!お前はリリーを影で虐めていたのだろうが!!」
リリー?はて、どなたなのでしょう。そんな気持ちになるが、なんとなく雰囲気でエドワード様の隣にいる平民の娘だとわかったので、私はありのままの真実を告げた。
「えっと……何の話なのかさっぱりですが、何か勘違いをされてませんか?私はリリーという人物も知りませんし、その方に虐めをする理由もないのですが」
「理由ならあるだろう!貴様が私と彼女の仲を快く思わずにやったことだろ!証拠もあるぞ!」
そう言ってから、エドワード様の側近達が交代で私が何をしたのかを並べはじめた。
まとめると、エドワード様とリリーという少女の仲に嫉妬した私が、彼女の私物を壊したり、影で悪口を言ったり、彼女を仲間はずれにしたり、挙げ句の果てにこないだ階段から突き落としたそうだ。
うん。全く記憶にない罪状なのですが……
「あの……本当にそれ私がやったのですか?」
「当然だろ!」
「えっと……その証拠というのはリリーさんという方とエドワード様のご友人の方のみのもので他にはないのですよね?」
「ええい、黙れ!貴様がやったことは明白だろう!この期に及んでしらを切るとは恥知らずが!」
ど、どうしましょう……まったく身に覚えのないことで糾弾されている上に、こちらの話はまるで聞いてくれない。
エドワード様の怒濤の勢いに会場もなんとなく私が悪役という風な認識になってきているようだし、このままじゃ……
「ドバイ!逃げられないようにその女狐を抑えつけろ!」
そんな私に追い討ちをかけるようにエドワード様が騎士団長の息子に命令を下して私は地面に抑えつけられる。
ただの貴族の令嬢である私が鍛えている殿方に勝てるわけもなくあっさりと抑えつけられて、地面に横になる。痛みで涙が浮かんでくるが、そんな私を周りの人は冷たい目で見てくる。
(あぁ……ここまでかしら)
退路はなく、このまま冤罪で私はきっと裁きを受けることになるのだろうと諦めの感情でそっと目を伏せた時に、その声は聞こえてきた。
「いいえ。彼女は無実ですよお兄様」
聞き覚えのある声だった。声変わりをする前の幼い男の子の声はここ最近、王宮でよく話していた人物の声とそっくりで私は思わず目を開くと――そこには銀髪の少年がいた。
エドワード様は側室である母親から譲り受けた赤髪なのに対して、この国の正妃であるレオノーラ様譲りの美しい銀髪に中性的だが、将来はきっとかっこよくなるであろう整った容姿は紛れもなく私が知っている人物――グリーフ王国の第三王子であり、現在5歳……になられたばかりの少年、そして、私の婚約者だったエドワード様の弟のレイズ・グリーフ殿下がその場にはいた。
「レイズ様……」
思わず名前を呟くと、少年……レイズ様は私に視線を向けてから微笑んで私を抑えつけている騎士団長の息子に向けて言った。
「その手を離してください。第三王子としての命令です」
「……そ、それは」
「二度は言いません。離さないというならこちらも実力行使でいかせていただきます」
そう言ってからレイズ様は一度手を叩く。すると、いつの間にやら黒服の集団が私を抑えつけている騎士団長の息子の周りを囲んであっさりと私を解放してくれた。
私はなんとか痛む体を起こそうとするが……どうやら抑えつけられた時に足を捻ったようで途中でバランスを崩してしまい倒れそうになるが――そんな私を小柄な体でレイズ様は受け止めてくれた。
「遅くなってすみません」
「……レイズ様。どうして」
私は情けなくも年下の少年にそう聞くと、彼は天使のような微笑みで私を抱き締めて言った。
「もちろん、あなたをお兄様から奪うためですよ」
「う、奪うって……」
予想外の台詞に思わず唖然とするが、レイズ様は震える私をその小さな手で優しく撫でてくれたことで不覚にも安心してしまった。こんな小さい子に守ってもらって安心させてもらうなんて年上として情けないけど……誰も味方がいない中で颯爽と助けてくれたレイズ様に私は不思議な胸の高鳴りを感じていた。
「おい、レイズ!何故邪魔をする!」
そんなやり取りを見てフリーズしていたエドワード様はようやく再起動したようで、そうレイズ様に怒鳴りつけるが、レイズ様はそれに対して余裕の微笑みで言葉を返した。
「何故って決まってるじゃないですかお兄様。お兄様と同じですよ」
「同じだと?」
「ええ。自分が心から愛する者のために邪魔者を排除するためですよ」
……本当にこの子は5才なのだろうか?そんな疑問を後に抱くことになるが、この時の私は不思議な胸の高鳴りとこの予想外の展開にただ混乱することしかできなかった。
そんな私を置いておいて二人の話は進んでいく。
「その女は性悪なんだ!そんな女をこの国の王妃にするなど愚の骨頂。ましてやそんな罪人を庇うなんて正気の沙汰ではないぞ!」
「はぁ……お兄様。隣の女から何を聞いたのか知りませんが、全部無実ですよ」
「そんな訳ないだろ!そいつは私のリリーを――」
「そもそも、アーシャ嬢にはそんな暇ありませんよ。何しろ王妃教育で学園にはほとんど通えてませんし、何よりお兄様や周りの方々の証言の日には学園に行ってませんから」
その言葉にエドワード様や側近の方々がフリーズする。そんな彼らにレイズ様は続けて言った。
「これは国王陛下や王妃様も知っておられる事実です。何よりこんな場所で……陛下の目の前でこんな騒ぎを起こして陛下や王妃様が今までまったく介入してきてない時点で少しは気づいてください」
「な……デタラメを!なら何故父上や母上は何も言わないのだ!」
「お兄様を試しておられたのですよ。陛下や王妃様はこの一件を最初から知ってました。それで次の国王になるはずのお兄様を試したのですよ。もし真実に気づいてアーシャ嬢を助けるなら合格。でも、今のように感情に流されてアーシャ嬢を捨てるというなら……言わずともわかりますよね?」
その言葉にエドワード様は先ほどから大人しくしている陛下と王妃様の方を向いてみると、二人は心底失望の眼差しをエドワード様に向けて言った。
「愚かな息子よ……お前を王族から外すことに決めた」
「な……父上!?」
「まったく貴方には失望しましたよ。そんな小娘に簡単にたぶらかされて……挙げ句にアーシャを傷つけたりして」
「は、母上までなぜ……!?」
突然のことにエドワード様は一気に顔色を悪くする。先ほどまでは隣の平民の娘と幸せになれると思っていたのに一転して一族から追放されるという事態。エドワード様はしばらく呆然としてからこんなことになった元凶として私を睨み付けて怒鳴った。
「貴様のせいか!!この女狐め!父上と母上まで騙して……」
その怒声に私は思わず体を縮こませてしまうが、そんな私を優しく抱き締めてからレイズ様は兄に向かって言った。
「むしろアーシャ嬢は被害者ですよ。でも……お兄様には感謝もしてるんですよ」
「か、感謝だと!?どういうことだ!」
「どうって……お兄様がアーシャ嬢をいらないと言ってくださったので、私がアーシャ嬢を手にいれるチャンスが出来ました。諦めていた初恋が叶うかもしれないので感謝ですよ」
「えっ……?」
その言葉に私は思わず声を出していた。
諦めていた初恋?私を手にいれるチャンス?それって……
言葉の意味にしばらくして思わず顔が赤くなる。
な、なんで……レイズ様はまだ子供なのに私はこんな気持ちになっているのかしら。
子供の言葉に大人なら微笑ましく思わなきゃいけないはずなのに、嬉しいと思ってしまっている。
もちろん、私がテストのための囮に使われたことに関して少なからずショックは受けているが……そんなことよりも、私はさっきの状況から颯爽と助けてくれたレイズ様のことで頭がいっぱいになっていた。
ど、どうすれば……
そんな私の思考を読んだかのようにレイズ様は一度こちらを見て微笑んでから言った。
「まあとにかく、私はこれからアーシャ嬢とお話がありますので、今日はこれで失礼します。お兄様とは二度と会うことはありませんが……どうぞお元気で」
「な……ま、待て!?」
行きましょうと私を支えながら歩きだすレイズ様。この年でここまで大人びていることにも驚きだが、この包容力……未来の国王の器を感じるというか……こんな人の隣にいられたら幸せだなぁ……
そんなことを考えて私は思わず顔を赤くして首をふった。
これじゃあ、まるで子供好きの変態みたい……でも、レイズ様かっこよかったなぁ……
「あ、そうそう」
そんな私を優しくエスコートしながら衛兵に取り押さえられているエドワード様に向けて最後にレイズ様は天使のような微笑みで言った。
「もし、今後アーシャ嬢に何か危害を加えるようなことがあれば……私は本気で潰しにいきますので覚えておいてくださいね♪」
それはとある夜会での出来事だった。
最近、私、パステル公爵家の長女であるアーシャ・パステルは婚約者であるこの国の第二王子、エドワード・グリーフ殿下が私を避けている上に、何やら平民の女と親交を深めていることを知ってはいたが、公の場所で、しかも国王陛下主催の夜会でそんなことを言い始めるとは思わず私は呆気に取られてしまった。
まあ、今夜の夜会のエスコートを放置された時点で近いうちに何かしらあるかもとは思っていたが、しかしまさかよりによってこんな公衆の面前で婚約破棄を切り出されるとは思わなかった。
エドワード様の隣にはここ最近彼が親しくしている平民の娘がいかにも小動物のように震えながら立っていた。ちなみにその周りにはエドワード様の側近である現宰相の息子に、騎士団長の息子、あとは私の義理の弟が彼女を守るように立っているのだが……皆私を見る目がやけに険しい。
「えっと……エドワード様?何故いきなり婚約破棄などと言ったのでしょうか?それに騙していたとは一体……」
「とぼけるな!お前はリリーを影で虐めていたのだろうが!!」
リリー?はて、どなたなのでしょう。そんな気持ちになるが、なんとなく雰囲気でエドワード様の隣にいる平民の娘だとわかったので、私はありのままの真実を告げた。
「えっと……何の話なのかさっぱりですが、何か勘違いをされてませんか?私はリリーという人物も知りませんし、その方に虐めをする理由もないのですが」
「理由ならあるだろう!貴様が私と彼女の仲を快く思わずにやったことだろ!証拠もあるぞ!」
そう言ってから、エドワード様の側近達が交代で私が何をしたのかを並べはじめた。
まとめると、エドワード様とリリーという少女の仲に嫉妬した私が、彼女の私物を壊したり、影で悪口を言ったり、彼女を仲間はずれにしたり、挙げ句の果てにこないだ階段から突き落としたそうだ。
うん。全く記憶にない罪状なのですが……
「あの……本当にそれ私がやったのですか?」
「当然だろ!」
「えっと……その証拠というのはリリーさんという方とエドワード様のご友人の方のみのもので他にはないのですよね?」
「ええい、黙れ!貴様がやったことは明白だろう!この期に及んでしらを切るとは恥知らずが!」
ど、どうしましょう……まったく身に覚えのないことで糾弾されている上に、こちらの話はまるで聞いてくれない。
エドワード様の怒濤の勢いに会場もなんとなく私が悪役という風な認識になってきているようだし、このままじゃ……
「ドバイ!逃げられないようにその女狐を抑えつけろ!」
そんな私に追い討ちをかけるようにエドワード様が騎士団長の息子に命令を下して私は地面に抑えつけられる。
ただの貴族の令嬢である私が鍛えている殿方に勝てるわけもなくあっさりと抑えつけられて、地面に横になる。痛みで涙が浮かんでくるが、そんな私を周りの人は冷たい目で見てくる。
(あぁ……ここまでかしら)
退路はなく、このまま冤罪で私はきっと裁きを受けることになるのだろうと諦めの感情でそっと目を伏せた時に、その声は聞こえてきた。
「いいえ。彼女は無実ですよお兄様」
聞き覚えのある声だった。声変わりをする前の幼い男の子の声はここ最近、王宮でよく話していた人物の声とそっくりで私は思わず目を開くと――そこには銀髪の少年がいた。
エドワード様は側室である母親から譲り受けた赤髪なのに対して、この国の正妃であるレオノーラ様譲りの美しい銀髪に中性的だが、将来はきっとかっこよくなるであろう整った容姿は紛れもなく私が知っている人物――グリーフ王国の第三王子であり、現在5歳……になられたばかりの少年、そして、私の婚約者だったエドワード様の弟のレイズ・グリーフ殿下がその場にはいた。
「レイズ様……」
思わず名前を呟くと、少年……レイズ様は私に視線を向けてから微笑んで私を抑えつけている騎士団長の息子に向けて言った。
「その手を離してください。第三王子としての命令です」
「……そ、それは」
「二度は言いません。離さないというならこちらも実力行使でいかせていただきます」
そう言ってからレイズ様は一度手を叩く。すると、いつの間にやら黒服の集団が私を抑えつけている騎士団長の息子の周りを囲んであっさりと私を解放してくれた。
私はなんとか痛む体を起こそうとするが……どうやら抑えつけられた時に足を捻ったようで途中でバランスを崩してしまい倒れそうになるが――そんな私を小柄な体でレイズ様は受け止めてくれた。
「遅くなってすみません」
「……レイズ様。どうして」
私は情けなくも年下の少年にそう聞くと、彼は天使のような微笑みで私を抱き締めて言った。
「もちろん、あなたをお兄様から奪うためですよ」
「う、奪うって……」
予想外の台詞に思わず唖然とするが、レイズ様は震える私をその小さな手で優しく撫でてくれたことで不覚にも安心してしまった。こんな小さい子に守ってもらって安心させてもらうなんて年上として情けないけど……誰も味方がいない中で颯爽と助けてくれたレイズ様に私は不思議な胸の高鳴りを感じていた。
「おい、レイズ!何故邪魔をする!」
そんなやり取りを見てフリーズしていたエドワード様はようやく再起動したようで、そうレイズ様に怒鳴りつけるが、レイズ様はそれに対して余裕の微笑みで言葉を返した。
「何故って決まってるじゃないですかお兄様。お兄様と同じですよ」
「同じだと?」
「ええ。自分が心から愛する者のために邪魔者を排除するためですよ」
……本当にこの子は5才なのだろうか?そんな疑問を後に抱くことになるが、この時の私は不思議な胸の高鳴りとこの予想外の展開にただ混乱することしかできなかった。
そんな私を置いておいて二人の話は進んでいく。
「その女は性悪なんだ!そんな女をこの国の王妃にするなど愚の骨頂。ましてやそんな罪人を庇うなんて正気の沙汰ではないぞ!」
「はぁ……お兄様。隣の女から何を聞いたのか知りませんが、全部無実ですよ」
「そんな訳ないだろ!そいつは私のリリーを――」
「そもそも、アーシャ嬢にはそんな暇ありませんよ。何しろ王妃教育で学園にはほとんど通えてませんし、何よりお兄様や周りの方々の証言の日には学園に行ってませんから」
その言葉にエドワード様や側近の方々がフリーズする。そんな彼らにレイズ様は続けて言った。
「これは国王陛下や王妃様も知っておられる事実です。何よりこんな場所で……陛下の目の前でこんな騒ぎを起こして陛下や王妃様が今までまったく介入してきてない時点で少しは気づいてください」
「な……デタラメを!なら何故父上や母上は何も言わないのだ!」
「お兄様を試しておられたのですよ。陛下や王妃様はこの一件を最初から知ってました。それで次の国王になるはずのお兄様を試したのですよ。もし真実に気づいてアーシャ嬢を助けるなら合格。でも、今のように感情に流されてアーシャ嬢を捨てるというなら……言わずともわかりますよね?」
その言葉にエドワード様は先ほどから大人しくしている陛下と王妃様の方を向いてみると、二人は心底失望の眼差しをエドワード様に向けて言った。
「愚かな息子よ……お前を王族から外すことに決めた」
「な……父上!?」
「まったく貴方には失望しましたよ。そんな小娘に簡単にたぶらかされて……挙げ句にアーシャを傷つけたりして」
「は、母上までなぜ……!?」
突然のことにエドワード様は一気に顔色を悪くする。先ほどまでは隣の平民の娘と幸せになれると思っていたのに一転して一族から追放されるという事態。エドワード様はしばらく呆然としてからこんなことになった元凶として私を睨み付けて怒鳴った。
「貴様のせいか!!この女狐め!父上と母上まで騙して……」
その怒声に私は思わず体を縮こませてしまうが、そんな私を優しく抱き締めてからレイズ様は兄に向かって言った。
「むしろアーシャ嬢は被害者ですよ。でも……お兄様には感謝もしてるんですよ」
「か、感謝だと!?どういうことだ!」
「どうって……お兄様がアーシャ嬢をいらないと言ってくださったので、私がアーシャ嬢を手にいれるチャンスが出来ました。諦めていた初恋が叶うかもしれないので感謝ですよ」
「えっ……?」
その言葉に私は思わず声を出していた。
諦めていた初恋?私を手にいれるチャンス?それって……
言葉の意味にしばらくして思わず顔が赤くなる。
な、なんで……レイズ様はまだ子供なのに私はこんな気持ちになっているのかしら。
子供の言葉に大人なら微笑ましく思わなきゃいけないはずなのに、嬉しいと思ってしまっている。
もちろん、私がテストのための囮に使われたことに関して少なからずショックは受けているが……そんなことよりも、私はさっきの状況から颯爽と助けてくれたレイズ様のことで頭がいっぱいになっていた。
ど、どうすれば……
そんな私の思考を読んだかのようにレイズ様は一度こちらを見て微笑んでから言った。
「まあとにかく、私はこれからアーシャ嬢とお話がありますので、今日はこれで失礼します。お兄様とは二度と会うことはありませんが……どうぞお元気で」
「な……ま、待て!?」
行きましょうと私を支えながら歩きだすレイズ様。この年でここまで大人びていることにも驚きだが、この包容力……未来の国王の器を感じるというか……こんな人の隣にいられたら幸せだなぁ……
そんなことを考えて私は思わず顔を赤くして首をふった。
これじゃあ、まるで子供好きの変態みたい……でも、レイズ様かっこよかったなぁ……
「あ、そうそう」
そんな私を優しくエスコートしながら衛兵に取り押さえられているエドワード様に向けて最後にレイズ様は天使のような微笑みで言った。
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