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羽を伸ばしつつ修行だ!
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約一ヶ月後、親父達は世界一周旅行に向かうため出発。
俺と千和は最寄駅で親父達を見送り、その後二人で帰宅していた。
正直寂しさよりも『やっと行ったか』という気持ちの方が強い。
だって毎日毎日浮かれて不思議な踊りは踊るわ、やたらとイチャイチャしてるわ、しまいには……
『弟か妹って欲しいか?』
なんて年頃の息子に聞いてきやがる! 勘弁してくれ!
母さんは母さんで親父とイチャイチャしつつ、こっそりと千和に何やら吹き込んでいるっぽいし。
とにかく明日からはしばらく一人暮らし! 羽を伸ばしつつ修行だ! 忙しくなるぞぉー、楽しみだなぁ。
「しばらく寂しくなるね、でも…… わ、私が傍に居るからね! 早速だけど今日の晩御飯何か食べたいものあるかな? 何でも好きなものを言ってね、寂しくなくなるくらいに私が、あ、愛情を込めて作るからね…… って、桃くん聞いてる?」
「んっ? あぁ、ごめんごめん、考え事してた」
「もう! 昔から何かに夢中になると人の話を聞かないんだから! ……そんな所も可愛いんだけどね」
「ごめんって! ……んっ?」
「な、何でもない! あっ、ついでにスーパーで買い物して帰ろう? 食材を買っておかないと明日からご飯食べられないよ?」
「ああ、そうだな……」
何故我が家の食事の管理を千和が。
「あっ、お金は心配しなくてもおばさんから生活費と食費預かってるから大丈夫だよ!」
何故母さんは千和にお金を預けてるの? もしかして俺、信用されてない? 無駄使いなんてしないのに!!
自炊出来なさそうだと思われてるんだろうな、その通りだけど。
「それならカゴは俺が持つから、あとは千和に任せた」
「うん! じゃあお願い…… えへへっ、何だかこうしてると新婚さんみたいだね……」
えっ? 聞き間違いじゃないよな? ちょっと意識しちゃうからやめて!
そんな事を呟きながらも千和は次々と買い物カゴに商品を入れていく。
新婚とかじゃなくても、こうして買い物をしている俺達ってカップルに見られてるのかなぁ? 少し…… ほんの少しだが恥ずかしいな。
買い物を終え、ギッチリ入った買い物袋を二つ両手に持ちながら千和と並んで歩き帰宅、そして二人揃って俺の家の中に入り、買ってきた物を整理した。
「ふぅ、安くなってたから買いすぎちゃったかも…… でも二人分ならこんなものかな?」
「一週間分くらいは有りそうだな、でも本当にいいのか? おじさんとおばさんは許可してくれたって聞いたけど」
親父達が旅行でいない間、どうやら千和はほぼ俺の家で生活するつもりらしい。
そのために母さんと色々話していたみたいだが、中には内緒の話も…… 気になるけど教えてくれないんだよなぁ。
「うん! それに…… 私がいない方がお父さんとお母さん、仲良く出来るから」
もしかして千和の両親、やっぱり仲が悪いのか?
「ああ、心配しないで! お父さんとお母さんはずっと仲良しだよ、あれは私の勘違い! でも、娘の私がいない方が更に仲良く出来るでしょ? 色々…… そういう事だから」
ああー。
うーん、そうだよね。
うちの場合、親父達が特殊なだけだからな。
息子が居ようが千和や客が居ようが関係なくベッタリ、営業中でも二人でこっそり抜けてサボってるし…… サボり中はさすがに息子の俺では気まずくて注意も出来ないから本当に勘弁して欲しい。
「それでいいなら俺は助かるんだけど、千和は大丈夫か? 本当は母さんに頼まれて断れなかったんじゃないのか?」
「ううん、私がお世話したかったからいいの、桃くん一人なら心配だし、それに……」
それに?
「だ、だんご食べ放題だし……」
「そ、そっか……」
だんごかよ! ……千和は本当に食いしん坊だな。
いや、俺も美味しそうに食べてくれる千和を見てると嬉しいけど、節度ってもんがあるよね、そこらへん加減してくれるかな?
「食べさせ合い…… 朝まで……」
朝まで!? うーん、大変そう。
「……の、みたらしたっぷり付けて……」
みたらし……
「練乳白玉だんご……」
れ、練乳白玉ですか…… し、新商品かな?
千和ちゃん? 真っ赤な顔をして物欲しそうな目で見ないで! よだれが垂れそうになってるよ!?
「桃くん、まだ生地は、こねこねしちゃダメぇ! ご飯、食べてからぁ」
おっと、今すぐ食べたそうにしてたから、つい大きなモチモチの生地をこねこねし始めちゃったぜ。
「はぁっ、はぁっ…… もう! 桃くん、気が早いんだからぁ…… 」
ごめんごめん…… ん? どうしたのかな、千和ちゃん?
「はぁっ、んっ、もう…… 桃くんのせいだからね? 食べたくなっちゃったぁ…… お・だ・ん・ご」
仕方ない、食いしん坊の千和のために、俺特製のおだんごを……
「桃くーん、ご飯出来たよー?」
おっ、やっと出来たか。
ついついお互いに食べ過ぎて、晩御飯が遅くなってしまった、ああ、腹へったぁー。
俺も一緒に料理するつもりだったのに、千和は頑なに一人ですると言うし、リビングで寝転がってテレビを眺めながらダラダラしているしかなかったじゃないか。
「美味そうだな! じゃあ食べるか…… って、何で向かいじゃなくて隣に座るんだ?」
いつもなら向かいに座る千和が、今日は何故か隣にピッタリとくっつくくらいの距離で座ってきた。
「今はそういう気分なの、嫌だった?」
「いや、別にいいけど……」
「えへへっ、じゃあいただきまーす」
「い、いただきます……」
近いというか、ほぼ寄りかかってきているけど…… うん、モチモチだ。
ブリの照り焼き、きんぴらごぼう、おひたし、なめこの味噌汁、今日は和食か、味は……
「さすが千和、美味いよ!」
「えへへっ、ありがと! いっぱい食べてね」
うん、美味い! 美味いけど…… そんなに密着されると食べづらいよ? ちょっとモチモチがモチモチだから……
「あぁ! 照り焼きが指に付いちゃったぁ…… んっ」
千和さん? 指をペロペロしたら行儀が悪いですよ?
「ひゃん! ごぼうを落としちゃったぁ!」
おぉう…… 器用にメロンとメロンの間に落としましたね。
「ふぅ、ふぅ…… 私、なめこのぬるぬるが好きなんだぁ、えへへっ」
こら! なめこをもてあそんじゃいけません!
……千和に気を取られてたら駄目だ、食事に集中しないと!
「桃くん」
「な、何だよ?」
「えへへっ、何でもない」
何だよ、そんな嬉しそうに笑って。
そしてドキドキしながらもようやく食事を済ませ、俺が食事の後片付けをしていると千和の声が聞こえてきた。
「お風呂の準備できたから入っていいよー」
「分かったー、ありがとー」
んんっ? 千和の声が風呂場じゃなくて二階からしたような…… まあいいか。
親父と母さんが二人で入れるように三年前くらいにリフォームした我が家の風呂場、足を伸ばして入っても余裕があって俺も気に入っているから、風呂の時間は大好きだ。
いつもならのんびりと入るが、今日からは千和も入るだろうから少し早めに出よう。
ふぅ…… 親父達、無事に港町に着いたかな? 明日の朝には出港するらしいから、今日は近くのホテルに一泊するって言ってたよなぁ…… どうせイチャイチャしてるだろうから連絡は来ないだろう。
少し心配だがせっかくの二人の時間を邪魔するのは悪いからこっちからも連絡はしないつもりだ。
「桃くん、湯加減はどう?」
「あぁ、最高だよ、早めに上がるから千和もすぐに…… んっ?」
ドアのすりガラスの向こうで千和が何やらもぞもぞ動いてるのが見える。
「良かったぁ、じゃあ私も入るね?」
そして風呂のドアが開き……
「ち、千和!?」
「えへへっ、一緒に入ろ! ちゃんと水着だから大丈夫だよ」
いや、水着!? ちょ、ちょっとそれ、大事な所しか隠れてないじゃないか!
「もう! そんなに驚かなくてもいいでしょ? それに…… 今更水着くらいで……」
そ、それはそうだけど…… 今更? うーん、今更かぁ……
ニコニコしながら風呂場に入ってきた千和は身体をお湯で流すと湯船に入ってきた、しかも広い湯船なのに密着するように。
「もうちょっとゆったり入っても」
「嫌なの?」
うっ! 嫌じゃない、ですぅ…… メ、メロン、桃……
「はぁ…… 二人でお風呂なんて久しぶりだね?」
「そうだな……」
小学生の頃は何度も一緒に入ってたな。
あの時はつるぺったんだったのに、今はこんなにすくすく育っちゃって…… はぅっ!
「んふっ、桃くん?」
「ちょっと、どこを」
「んー、これは何かなぁ?」
千和、触っちゃダメ!
「んっ! 桃くんだって……」
あぁ、手が勝手に!
「ご、ごめん」
「いいよ、桃くんなら、いつでも、どこでも」
千和……
「だから、しばらく不安だろうけど心配しないで、私が一緒に居て元気にしてあげる、明日から頑張ろうね」
千和には俺の顔が不安そうしているように見えていたのかもしれない。
「ありがとう千和、元気が出たよ」
優しく微笑みかけてくれる千和に癒され元気が出てきた。
よし、明日から頑張るぞ! 千和にも助けてもらう事になっちゃうから何かお礼も考えないと……
あの、千和さん? そんな風にすると、ついでに違う所も元気になるよ?
「よしよし、桃くん」
よしよし…… それは、よしよしですか?
「元気になーれ、元気になーれ」
親父、母さん、千和のおかげで桃太は今日も元気です。
俺と千和は最寄駅で親父達を見送り、その後二人で帰宅していた。
正直寂しさよりも『やっと行ったか』という気持ちの方が強い。
だって毎日毎日浮かれて不思議な踊りは踊るわ、やたらとイチャイチャしてるわ、しまいには……
『弟か妹って欲しいか?』
なんて年頃の息子に聞いてきやがる! 勘弁してくれ!
母さんは母さんで親父とイチャイチャしつつ、こっそりと千和に何やら吹き込んでいるっぽいし。
とにかく明日からはしばらく一人暮らし! 羽を伸ばしつつ修行だ! 忙しくなるぞぉー、楽しみだなぁ。
「しばらく寂しくなるね、でも…… わ、私が傍に居るからね! 早速だけど今日の晩御飯何か食べたいものあるかな? 何でも好きなものを言ってね、寂しくなくなるくらいに私が、あ、愛情を込めて作るからね…… って、桃くん聞いてる?」
「んっ? あぁ、ごめんごめん、考え事してた」
「もう! 昔から何かに夢中になると人の話を聞かないんだから! ……そんな所も可愛いんだけどね」
「ごめんって! ……んっ?」
「な、何でもない! あっ、ついでにスーパーで買い物して帰ろう? 食材を買っておかないと明日からご飯食べられないよ?」
「ああ、そうだな……」
何故我が家の食事の管理を千和が。
「あっ、お金は心配しなくてもおばさんから生活費と食費預かってるから大丈夫だよ!」
何故母さんは千和にお金を預けてるの? もしかして俺、信用されてない? 無駄使いなんてしないのに!!
自炊出来なさそうだと思われてるんだろうな、その通りだけど。
「それならカゴは俺が持つから、あとは千和に任せた」
「うん! じゃあお願い…… えへへっ、何だかこうしてると新婚さんみたいだね……」
えっ? 聞き間違いじゃないよな? ちょっと意識しちゃうからやめて!
そんな事を呟きながらも千和は次々と買い物カゴに商品を入れていく。
新婚とかじゃなくても、こうして買い物をしている俺達ってカップルに見られてるのかなぁ? 少し…… ほんの少しだが恥ずかしいな。
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「ふぅ、安くなってたから買いすぎちゃったかも…… でも二人分ならこんなものかな?」
「一週間分くらいは有りそうだな、でも本当にいいのか? おじさんとおばさんは許可してくれたって聞いたけど」
親父達が旅行でいない間、どうやら千和はほぼ俺の家で生活するつもりらしい。
そのために母さんと色々話していたみたいだが、中には内緒の話も…… 気になるけど教えてくれないんだよなぁ。
「うん! それに…… 私がいない方がお父さんとお母さん、仲良く出来るから」
もしかして千和の両親、やっぱり仲が悪いのか?
「ああ、心配しないで! お父さんとお母さんはずっと仲良しだよ、あれは私の勘違い! でも、娘の私がいない方が更に仲良く出来るでしょ? 色々…… そういう事だから」
ああー。
うーん、そうだよね。
うちの場合、親父達が特殊なだけだからな。
息子が居ようが千和や客が居ようが関係なくベッタリ、営業中でも二人でこっそり抜けてサボってるし…… サボり中はさすがに息子の俺では気まずくて注意も出来ないから本当に勘弁して欲しい。
「それでいいなら俺は助かるんだけど、千和は大丈夫か? 本当は母さんに頼まれて断れなかったんじゃないのか?」
「ううん、私がお世話したかったからいいの、桃くん一人なら心配だし、それに……」
それに?
「だ、だんご食べ放題だし……」
「そ、そっか……」
だんごかよ! ……千和は本当に食いしん坊だな。
いや、俺も美味しそうに食べてくれる千和を見てると嬉しいけど、節度ってもんがあるよね、そこらへん加減してくれるかな?
「食べさせ合い…… 朝まで……」
朝まで!? うーん、大変そう。
「……の、みたらしたっぷり付けて……」
みたらし……
「練乳白玉だんご……」
れ、練乳白玉ですか…… し、新商品かな?
千和ちゃん? 真っ赤な顔をして物欲しそうな目で見ないで! よだれが垂れそうになってるよ!?
「桃くん、まだ生地は、こねこねしちゃダメぇ! ご飯、食べてからぁ」
おっと、今すぐ食べたそうにしてたから、つい大きなモチモチの生地をこねこねし始めちゃったぜ。
「はぁっ、はぁっ…… もう! 桃くん、気が早いんだからぁ…… 」
ごめんごめん…… ん? どうしたのかな、千和ちゃん?
「はぁっ、んっ、もう…… 桃くんのせいだからね? 食べたくなっちゃったぁ…… お・だ・ん・ご」
仕方ない、食いしん坊の千和のために、俺特製のおだんごを……
「桃くーん、ご飯出来たよー?」
おっ、やっと出来たか。
ついついお互いに食べ過ぎて、晩御飯が遅くなってしまった、ああ、腹へったぁー。
俺も一緒に料理するつもりだったのに、千和は頑なに一人ですると言うし、リビングで寝転がってテレビを眺めながらダラダラしているしかなかったじゃないか。
「美味そうだな! じゃあ食べるか…… って、何で向かいじゃなくて隣に座るんだ?」
いつもなら向かいに座る千和が、今日は何故か隣にピッタリとくっつくくらいの距離で座ってきた。
「今はそういう気分なの、嫌だった?」
「いや、別にいいけど……」
「えへへっ、じゃあいただきまーす」
「い、いただきます……」
近いというか、ほぼ寄りかかってきているけど…… うん、モチモチだ。
ブリの照り焼き、きんぴらごぼう、おひたし、なめこの味噌汁、今日は和食か、味は……
「さすが千和、美味いよ!」
「えへへっ、ありがと! いっぱい食べてね」
うん、美味い! 美味いけど…… そんなに密着されると食べづらいよ? ちょっとモチモチがモチモチだから……
「あぁ! 照り焼きが指に付いちゃったぁ…… んっ」
千和さん? 指をペロペロしたら行儀が悪いですよ?
「ひゃん! ごぼうを落としちゃったぁ!」
おぉう…… 器用にメロンとメロンの間に落としましたね。
「ふぅ、ふぅ…… 私、なめこのぬるぬるが好きなんだぁ、えへへっ」
こら! なめこをもてあそんじゃいけません!
……千和に気を取られてたら駄目だ、食事に集中しないと!
「桃くん」
「な、何だよ?」
「えへへっ、何でもない」
何だよ、そんな嬉しそうに笑って。
そしてドキドキしながらもようやく食事を済ませ、俺が食事の後片付けをしていると千和の声が聞こえてきた。
「お風呂の準備できたから入っていいよー」
「分かったー、ありがとー」
んんっ? 千和の声が風呂場じゃなくて二階からしたような…… まあいいか。
親父と母さんが二人で入れるように三年前くらいにリフォームした我が家の風呂場、足を伸ばして入っても余裕があって俺も気に入っているから、風呂の時間は大好きだ。
いつもならのんびりと入るが、今日からは千和も入るだろうから少し早めに出よう。
ふぅ…… 親父達、無事に港町に着いたかな? 明日の朝には出港するらしいから、今日は近くのホテルに一泊するって言ってたよなぁ…… どうせイチャイチャしてるだろうから連絡は来ないだろう。
少し心配だがせっかくの二人の時間を邪魔するのは悪いからこっちからも連絡はしないつもりだ。
「桃くん、湯加減はどう?」
「あぁ、最高だよ、早めに上がるから千和もすぐに…… んっ?」
ドアのすりガラスの向こうで千和が何やらもぞもぞ動いてるのが見える。
「良かったぁ、じゃあ私も入るね?」
そして風呂のドアが開き……
「ち、千和!?」
「えへへっ、一緒に入ろ! ちゃんと水着だから大丈夫だよ」
いや、水着!? ちょ、ちょっとそれ、大事な所しか隠れてないじゃないか!
「もう! そんなに驚かなくてもいいでしょ? それに…… 今更水着くらいで……」
そ、それはそうだけど…… 今更? うーん、今更かぁ……
ニコニコしながら風呂場に入ってきた千和は身体をお湯で流すと湯船に入ってきた、しかも広い湯船なのに密着するように。
「もうちょっとゆったり入っても」
「嫌なの?」
うっ! 嫌じゃない、ですぅ…… メ、メロン、桃……
「はぁ…… 二人でお風呂なんて久しぶりだね?」
「そうだな……」
小学生の頃は何度も一緒に入ってたな。
あの時はつるぺったんだったのに、今はこんなにすくすく育っちゃって…… はぅっ!
「んふっ、桃くん?」
「ちょっと、どこを」
「んー、これは何かなぁ?」
千和、触っちゃダメ!
「んっ! 桃くんだって……」
あぁ、手が勝手に!
「ご、ごめん」
「いいよ、桃くんなら、いつでも、どこでも」
千和……
「だから、しばらく不安だろうけど心配しないで、私が一緒に居て元気にしてあげる、明日から頑張ろうね」
千和には俺の顔が不安そうしているように見えていたのかもしれない。
「ありがとう千和、元気が出たよ」
優しく微笑みかけてくれる千和に癒され元気が出てきた。
よし、明日から頑張るぞ! 千和にも助けてもらう事になっちゃうから何かお礼も考えないと……
あの、千和さん? そんな風にすると、ついでに違う所も元気になるよ?
「よしよし、桃くん」
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