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弟が何より優先
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「……ノイン、行くよ!」
「わかったわ、クリス!」
「さあ、姉の力を見せ付けますわよ!」
「……ニナ、ノイン、頑張ろう! 弟の為に」
「「おー!」」
私達が街で暮らし始めて一週間、この街は広くて人も多いからまだ慣れないが、私と弟は仲良く暮らしている。
「うぅ~ん、おねぇ……ちゃん……むにゃむにゃ……」
「ふふっ♪ 可愛い♥️」
前に暮らしていた家よりは広くなったけど、弟が寂しいみたいなので、私達は一緒に寝ている。
今朝も寝惚けて私に抱きつき寝言を言っている、これだけで今日1日頑張れそうだ!
今日からクリスとニナと一緒に働く予定なので、名残惜しいが私はベッドから出て用意を始める。
装備と持ち物の確認をする。
洗濯物から弟のパンツを取り出しバッグに入れて、ついでにシャツのニオイを嗅いでおく。
まだ街に慣れてないから、毎日緊張してるのかな? シャツからはそんな弟のニオイがした。
あの日、パンツを被ってから私は姉力か上がって、ニオイで弟の調子が何となく分かるようになってきた。
クリスやニナにはまだまだ敵わないが、2人の話を聞くかぎり、最初からこのレベルの姉は中々いないから自信を持ってと誉められた。
準備が終わり、次に朝食作りを始める。
パンを焼き、スクランブルエッグにベーコン、そしてサラダにスープを調理をしていたら、弟が起きてきた。
「お姉ちゃん、おはよー!」
「おはよう♪ もうちょっとで朝ごはん出来るから、顔洗ってきなさい」
「はぁーい」
そして弟と一緒に朝食を食べて、食器を洗いながらスプーンペロペロをして、弟の昼食も作っておく。
「それじゃあお姉ちゃん、仕事行ってくるからね♪」
「はーい、頑張ってね!」
「遊びに行くならあまり遠くに行かないようにね! 迷子になるわよ」
「わかったよ♪ 行ってらっしゃい!」
弟とハグして、弟のニオイを目一杯吸い込み、弟の感触をしっかり確かめ、そして私はクリスとニナとの待ち合わせ場所に向かう。
「……ノイン、おはよ」
「待ちくたびれましたわ!」
「ゴメンゴメン! ハグしてたら遅くなっちゃった!」
「しょうがないですわね~、弟さんに免じて許しますわ!」
「……弟が何より優先、しょうがない」
「それで今日は何するの?」
「……街の見回り」
「私、この街に来たばっかりだから助かるよ! ついでに案内してね?」
「……そのつもりでこの仕事にした」
「さあ、2人とも行きますわよ!」
「「おー!」」
そして私達は街を見て回り、特に異常もなかったので、休憩とお昼ご飯の為に喫茶店に入った。
「それにしてもクリスは人気あるんだね! 色んな人に話かけられて」
「……そうかな? 弟の方が人気あると思う」
「そういえばクリスの弟さんって、どんな感じなの?」
「……私の弟はママ似で可愛い顔してるよ、背もそんな高くないし、でも1番可愛いのは困った顔と泣きそうな顔、だからついついイジワルしちゃう」
「えっ!? でもあんまりイジワルすると、弟さんに嫌われちゃうよ?」
「……それは大丈夫、本気で怒るギリギリを攻めてる」
「そうなの? それならいいけど……ニナの弟は?」
「わたくしの弟は……わたくしに似てますわね! そういえば昨日久しぶりに、一緒にお風呂に入ってくれましたわ♪」
「ええっ! お風呂!?」
「……いいなぁ、うちの弟は流石にもう入ってくれない」
「うちも恥ずかしがって、もう入ってくれなくなっちゃったよ……」
「そうですの? わたくしの弟はまだ10歳ですからね、一緒に洗いっこしましたわ♪」
「あ、あ、洗いっこ!?」
「……凄い!」
「さすがにわたくしも恥ずかしいから背中をですわよ?」
「何だ……ビックリした……」
「……私も」
「一緒に湯船に浸かって、お湯をかけっこして遊んで、楽しかったですわ♪」
「楽しそうでいいなぁ……私も弟を連れて、どこか遊びに行こう」
「……私の弟は最近家にいないから、帰ってきたら、遊ぼうかな? ……弟で」
「何それ~? ヒドイよ~♪」
「それはあんまりですわよ♪」
この街に引っ越して来て、安定した仕事があって、弟トークをできる友達も出来た。
ホントにクリスとニナに感謝している。
食事と弟トークをし終わって店を出て、見回りを再開した私達に、争うような声が聞こえてきた。
「お姉! お願いだ! その……そのヒールを履いて踏んでくれ!」
「やめてよ! 何言ってるの? 昨日からおかしいよ!?」
「頼むよ! 早く履いて! 早く!」
「変だよ? お願い! 元に戻って!」
様子がおかしい…… ヒールで踏んでくれ! って、急に変な性癖に目覚めたんじゃないの?
「クリス、ニナ、あの人達何か様子が変だよ?」
「……聞いてみましょう」
「そうですわね!」
弟に迫られているお姉さんを助けるために、私達は止めに入った。
「あなた! 何やってるの?」
「……お姉ちゃんの嫌がる事、したらダメだよ?」
「お姉ちゃんにヒールで踏めなんて! 弟のする事じゃありませんわ!」
「お姉…お願い! お姉……」
目が虚ろで焦点が合ってない……様子がおかしい!
「……ノイン、ニナ、これは……洗脳かもしれない……」
「洗脳!?」
「誰がそんな事を!」
「……ただ、洗脳されてすぐみたい……それなら!」
そしてクリスがおかしくなった弟に手をかざし、回復魔法を使う……すると、
「あれ、お姉!? 何でここに? 確か友達と遊んでて……」
「ああ! 良かった! ありがとうございます!」
「……大丈夫、治って良かった」
「ところで何があったの? 様子が変だったよ?」
「友達と遊んでたら変な人に話しかけられて……それから覚えてないです……」
「……変な人?」
「どんな人だったの?」
「う~ん……あまり覚えてないけど……あっ! H・Tとか言ってました!」
「H・T……聞いた事ないですわね……」
「……それで友達は?」
「その後どうなったか、分からないです……」
「分かったわ! ありがとう♪ もしまた何か思い出したら教えてね!」
「お姉ちゃんをあんまり心配させちゃダメですわよ?」
「……お姉ちゃんも弟の様子を気にかけてて」
「分かりました! ありがとうございます! ほらあなたもお礼言いなさい!」
「ありがとう、お姉ちゃん達!」
姉弟と別れ、私達はもう一度見回りをしたが、特に何も見つからずその日は解散した。
「ただいま~♪」
「おかえり~! お姉ちゃん、お腹空いた~」
「ごめんね、今作るから♪」
お腹を空かせた弟の為に急いでご飯を作る。
しかし頭の中ではさっきの出来事が……
洗脳されてヒールで踏んでくれと言う弟、そしてH・Tと言う謎の言葉……
よく分からないが、もしあの姉弟が自分達だとしたら許せない!
可愛い弟が洗脳され、変態にされる……
考えるだけで恐ろしい。
「ごちそうさま~♪」
「はい♪ お茶碗洗うから、その間にお風呂入っちゃいなさい?」
「はぁ~い」
明日クリス達ともう一度調査してみよう! そして犯人を見つけてやる!
スプーンとフォークをペロペロしながら、私はそう決意した。
「わかったわ、クリス!」
「さあ、姉の力を見せ付けますわよ!」
「……ニナ、ノイン、頑張ろう! 弟の為に」
「「おー!」」
私達が街で暮らし始めて一週間、この街は広くて人も多いからまだ慣れないが、私と弟は仲良く暮らしている。
「うぅ~ん、おねぇ……ちゃん……むにゃむにゃ……」
「ふふっ♪ 可愛い♥️」
前に暮らしていた家よりは広くなったけど、弟が寂しいみたいなので、私達は一緒に寝ている。
今朝も寝惚けて私に抱きつき寝言を言っている、これだけで今日1日頑張れそうだ!
今日からクリスとニナと一緒に働く予定なので、名残惜しいが私はベッドから出て用意を始める。
装備と持ち物の確認をする。
洗濯物から弟のパンツを取り出しバッグに入れて、ついでにシャツのニオイを嗅いでおく。
まだ街に慣れてないから、毎日緊張してるのかな? シャツからはそんな弟のニオイがした。
あの日、パンツを被ってから私は姉力か上がって、ニオイで弟の調子が何となく分かるようになってきた。
クリスやニナにはまだまだ敵わないが、2人の話を聞くかぎり、最初からこのレベルの姉は中々いないから自信を持ってと誉められた。
準備が終わり、次に朝食作りを始める。
パンを焼き、スクランブルエッグにベーコン、そしてサラダにスープを調理をしていたら、弟が起きてきた。
「お姉ちゃん、おはよー!」
「おはよう♪ もうちょっとで朝ごはん出来るから、顔洗ってきなさい」
「はぁーい」
そして弟と一緒に朝食を食べて、食器を洗いながらスプーンペロペロをして、弟の昼食も作っておく。
「それじゃあお姉ちゃん、仕事行ってくるからね♪」
「はーい、頑張ってね!」
「遊びに行くならあまり遠くに行かないようにね! 迷子になるわよ」
「わかったよ♪ 行ってらっしゃい!」
弟とハグして、弟のニオイを目一杯吸い込み、弟の感触をしっかり確かめ、そして私はクリスとニナとの待ち合わせ場所に向かう。
「……ノイン、おはよ」
「待ちくたびれましたわ!」
「ゴメンゴメン! ハグしてたら遅くなっちゃった!」
「しょうがないですわね~、弟さんに免じて許しますわ!」
「……弟が何より優先、しょうがない」
「それで今日は何するの?」
「……街の見回り」
「私、この街に来たばっかりだから助かるよ! ついでに案内してね?」
「……そのつもりでこの仕事にした」
「さあ、2人とも行きますわよ!」
「「おー!」」
そして私達は街を見て回り、特に異常もなかったので、休憩とお昼ご飯の為に喫茶店に入った。
「それにしてもクリスは人気あるんだね! 色んな人に話かけられて」
「……そうかな? 弟の方が人気あると思う」
「そういえばクリスの弟さんって、どんな感じなの?」
「……私の弟はママ似で可愛い顔してるよ、背もそんな高くないし、でも1番可愛いのは困った顔と泣きそうな顔、だからついついイジワルしちゃう」
「えっ!? でもあんまりイジワルすると、弟さんに嫌われちゃうよ?」
「……それは大丈夫、本気で怒るギリギリを攻めてる」
「そうなの? それならいいけど……ニナの弟は?」
「わたくしの弟は……わたくしに似てますわね! そういえば昨日久しぶりに、一緒にお風呂に入ってくれましたわ♪」
「ええっ! お風呂!?」
「……いいなぁ、うちの弟は流石にもう入ってくれない」
「うちも恥ずかしがって、もう入ってくれなくなっちゃったよ……」
「そうですの? わたくしの弟はまだ10歳ですからね、一緒に洗いっこしましたわ♪」
「あ、あ、洗いっこ!?」
「……凄い!」
「さすがにわたくしも恥ずかしいから背中をですわよ?」
「何だ……ビックリした……」
「……私も」
「一緒に湯船に浸かって、お湯をかけっこして遊んで、楽しかったですわ♪」
「楽しそうでいいなぁ……私も弟を連れて、どこか遊びに行こう」
「……私の弟は最近家にいないから、帰ってきたら、遊ぼうかな? ……弟で」
「何それ~? ヒドイよ~♪」
「それはあんまりですわよ♪」
この街に引っ越して来て、安定した仕事があって、弟トークをできる友達も出来た。
ホントにクリスとニナに感謝している。
食事と弟トークをし終わって店を出て、見回りを再開した私達に、争うような声が聞こえてきた。
「お姉! お願いだ! その……そのヒールを履いて踏んでくれ!」
「やめてよ! 何言ってるの? 昨日からおかしいよ!?」
「頼むよ! 早く履いて! 早く!」
「変だよ? お願い! 元に戻って!」
様子がおかしい…… ヒールで踏んでくれ! って、急に変な性癖に目覚めたんじゃないの?
「クリス、ニナ、あの人達何か様子が変だよ?」
「……聞いてみましょう」
「そうですわね!」
弟に迫られているお姉さんを助けるために、私達は止めに入った。
「あなた! 何やってるの?」
「……お姉ちゃんの嫌がる事、したらダメだよ?」
「お姉ちゃんにヒールで踏めなんて! 弟のする事じゃありませんわ!」
「お姉…お願い! お姉……」
目が虚ろで焦点が合ってない……様子がおかしい!
「……ノイン、ニナ、これは……洗脳かもしれない……」
「洗脳!?」
「誰がそんな事を!」
「……ただ、洗脳されてすぐみたい……それなら!」
そしてクリスがおかしくなった弟に手をかざし、回復魔法を使う……すると、
「あれ、お姉!? 何でここに? 確か友達と遊んでて……」
「ああ! 良かった! ありがとうございます!」
「……大丈夫、治って良かった」
「ところで何があったの? 様子が変だったよ?」
「友達と遊んでたら変な人に話しかけられて……それから覚えてないです……」
「……変な人?」
「どんな人だったの?」
「う~ん……あまり覚えてないけど……あっ! H・Tとか言ってました!」
「H・T……聞いた事ないですわね……」
「……それで友達は?」
「その後どうなったか、分からないです……」
「分かったわ! ありがとう♪ もしまた何か思い出したら教えてね!」
「お姉ちゃんをあんまり心配させちゃダメですわよ?」
「……お姉ちゃんも弟の様子を気にかけてて」
「分かりました! ありがとうございます! ほらあなたもお礼言いなさい!」
「ありがとう、お姉ちゃん達!」
姉弟と別れ、私達はもう一度見回りをしたが、特に何も見つからずその日は解散した。
「ただいま~♪」
「おかえり~! お姉ちゃん、お腹空いた~」
「ごめんね、今作るから♪」
お腹を空かせた弟の為に急いでご飯を作る。
しかし頭の中ではさっきの出来事が……
洗脳されてヒールで踏んでくれと言う弟、そしてH・Tと言う謎の言葉……
よく分からないが、もしあの姉弟が自分達だとしたら許せない!
可愛い弟が洗脳され、変態にされる……
考えるだけで恐ろしい。
「ごちそうさま~♪」
「はい♪ お茶碗洗うから、その間にお風呂入っちゃいなさい?」
「はぁ~い」
明日クリス達ともう一度調査してみよう! そして犯人を見つけてやる!
スプーンとフォークをペロペロしながら、私はそう決意した。
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