アルカナの英雄は死神皇子に嫁ぐ

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28.死神と英雄

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 短刀の刃が最後の一筋を断ち切った瞬間、均衡を保っていた縄が勢いよく跳ね飛び、楔の外れる鈍い音が響いた。一拍を置いて、ぐらりと視界が揺らぐ。
 そこからはすべてがあっという間だった。
 膝を折ったようにがくんと足場が崩れ、分解し始めた竜の巨体が唸りを上げて傾く。
(なるべく上へ)
 重量を支えきれずに部材が外れ、ちぎれた縄や鉄線がばちばちと暴れる中を、リセルは泳ぐように駆け上がる。長いスカートが邪魔になって足がもつれる。
 一番重い頭骨がついに支えを失くし、やけにゆっくりと落ちてゆく。
 カリダを庇って抱えたジュノビオが、客席側へ倒れ込むのを、目の端にしっかり捉えた。
(よし……!)
 リセルは心の中で成功を確信した。建て込んだ街中で周りの家を壊さないよう、真下へ崩すアマレノ伝統の技なのだ。きっと間違いはない。
 凄まじい轟音と、客の怒号と、悲鳴。
 砕けた竜の骨は粉々になって降り注ぎ、一面真っ白な土煙が巻き上がる。
 その中へ、落ちた。

 視界は暗い中で、耳だけは聞こえる。
 最初に意味のある言葉を発したのはマルラドだった。
「……騎士は陛下を救出しろ! 神官は扉を開けて客を外へ!!」
 聖堂全体を震わすような大声と、明解で力強い指示に、無秩序だった悲鳴が少しずつ意味のあるものに変化する。部下に命じる上官の声や、年寄りの誘導に手を貸す神官や巫女の声が飛び交う。
(さっすが、マルラド殿下……)
 ぼんやりした意識の中で、リセルはにやりと笑う。
 とりあえず生きてはいるが、瓦礫の下に埋もれてしまったようだ。右手が妙に冷たい。
(ジュノとカリダが助かってたら、それでいいや)
 無事を見届けられなかったのが残念だが、もし失敗していたらと思うと怖くて、この目はもう開けたくない。
 ふわふわとした浅い眠りに身を任せる。
「……なんだ? え? 巫女……!? 巫女がっ、巻き込まれてます!」
 至近距離で上がる慌てた声が、まるで水の中にいるようにくぐもって聞こえる。
(俺、助かるのか……?)
 瓦礫をかき分ける音が響いて、頭が割れるように痛い。「大丈夫か!?」「頑張れ」という頼もしい声に励まされながら、何とか意識を保って目を開く。
 覆いかぶさっていた太い支柱が退くと、いくつもの人影が見えた。霞んで細部の判断がつかないが、恐らく外で待機していた州兵の制服だ。
「う……」
 軽々と引きずり出されて、小さく呻く。
(逃げないと……)
 式典を滅茶苦茶にして、皇帝に危害を加えた張本人がここにいる。額の花墨アルカナも、女装して巫女に化けていることも、調べればすぐに露呈する。
 焦りとは裏腹に、体は面白いほど動かない。
「なんでこんな所に、巫女がいるんだ?」
 勘のいい兵の一人がついに、素朴な疑問を口にした。
 誰かが返答を返すより先に、人垣をかき分けて上背のある影が飛び込んで来る。
「……触るな!!」
 一声吠えて、リセルを兵たちから奪い取った。


 ぼんやりと瞬きした視界に映ったのは、見慣れない天井だった。
 ルナーデルの、夫婦の寝室に刻まれていた模様によく似ている。あの頃に戻りたいと願ったせいで、似たような夢でも見ているのだろうか。
 瞬きのたびに感覚が少しずつ戻って来る。
 静かな部屋だ。白っぽい光は昼前くらいか。
 右手は冷たくて、左手は温かい。
「リセル……」
 耳を震わす低くて柔らかい声に、視線を巡らせる。大きな寝台に寝かされて、傍らにジュノビオがいた。
「ジュノ……? 俺、生きてる?」
「ああ、……ああ。生きてる。もう……目覚めないかと思った」
 リセルの左手を握りしめて、ジュノビオがはらはらと涙を零した。
 くたびれたシャツ一枚きりで、髪もぼさぼさに乱れている。明らかにやつれたジュノビオは、憔悴しきっていた。
 握った手に何度も口づけをして、嗚咽を漏らす。
「ありがとう。すまなかった。リセルにとんでもない選択をさせてしまった……」
「ううん。ジュノが無事で良かった。……カリダも、元気だよね? 式典はどうなったの? 皇帝陛下は?」
 リセルの記憶は瓦礫の山を出た所で止まっている。
 途方に暮れたように瞬くリセルに、泣き顔のジュノビオは何度も頷いた。
で竜骨が倒壊して、式典は中止になった。巻き込まれたのは父上だけだ。……一命は取り留めたが、恐らくもう、起き上がることも話すこともない」
「事故で……」
「そうだ」
 ジュノビオは大きな手で愛おしそうにリセルの額を撫で、頬を包む。
「おかげで“死神皇子”の名声はますます高まった。皇帝陛下ですら、その呪いから逃れることはできなかったのだと、皆が恐れおののいている」
 涙ぐんだまま肩を竦めたジュノビオへ、思わず苦笑いを返す。
 リセルが起こした倒壊事故は、偶然起きたものとして片付けられたようだ。ずっとジュノビオに付き纏っていた因縁が、リセルを助けてくれるなんて、実に皮肉な結末だった。

「今頃帝都は、大兄上の即位式の真っ最中だ。私はこの通り、事故を起こした罰として、領地での謹慎を命じられている。即位式への出席はまかりならん、と言われてしまった」
「ザイラス殿下が、皇帝……」
 リセルは驚くと同時に、ひどく腑に落ちるものを感じた。
 皇弟の身で即位式への出席を禁じられるなど、世間的には極めて不名誉なことだ。同時に、死にかけのリセルからジュノビオが離れられない実情にも、きちんと配慮してくれている。
「なんか、すごくしっくりくるな」
「……そうなんだ。大兄上が即位されてみれば、なぜ今まで帝位に就いておられなかったのか、不思議なくらいだ……」
 一時は玉座を狙おうとしていたジュノビオが、しみじみと語る。
 身体の損傷が激しく、生ける屍と化してしまった前皇帝を、ザイラスは皇后とともに速やかに離宮へ送ったらしい。重臣を集め、皇位継承について議論を始めた時点で、すでに勝負は決していた。
 歴代皇帝によって大切に守られてきた”しきたり”の中には実のところ、身体の不自由について問う項目はない。そして、四兄弟の中で子をもうけているのはザイラスだけだ。おまけに長男は既に、父に代わって領地を治めているという実績まである。
 極めつけは、“三星社”だった。
 重臣のほぼすべてが知らず知らずのうちに、ザイラスの経営する商会に穀物の取り引きを頼み、建材の流通を握られ、あるいは金を借りていた。ジュノビオに近づいて不穏な動きを企てていた北部貴族とて例外ではなく、フィオス家など借財の額が大きすぎて、蓋を開けてみれば即位に反対する余地など毛ほどもなかったのだ。
 リセルは大きく息を吐いて天井を仰いだ。
「ザイラス……陛下は、すごいな。何十年もかけて、自分が即位する準備をしてたのか……」
「そうとも言い切れない。もし私たちの誰かが即位していたとしても、今まで通り協力して支えてくれていただろうな。三星社の取り引きを通じて国中をできる限り富ませることで、すでに長年帝国を統治していたと言えるかもしれない」
「懐の深さというか、器の大きさが違うな」
 田舎のごろつきを束ねて頭目を気取っていたリセルなど、足元にも及ばない。途方もなく大きな人だったのだ。
 ジュノビオも「まったくだ」と苦笑する。

「リセル、とりあえず水を」
 思い出したようにジュノビオが顔を上げる。壊れ物の様にそっと抱いて、背中に枕を重ねて助け起こし、グラスに注いだ水を傾けて飲ませる。
 左手もまだ上手く動かないリセルは、素直に口をつけて喉を鳴らした。ただの水のはずなのに、果実水のように甘く感じる。
「ふふ、おいしい」
「少しずつにした方がいい。十日も寝ていたから」
「俺もしかして、結構危なかった?」
 ジュノビオの荒んだ見てくれに微笑みながら、リセルは首を傾げる。きっと必死になってリセルを生かそうと奮闘してくれたのだ。
 触りたいのに手が動かなくてもどかしい。
「……右腕の傷がひどくて、血が流れ過ぎて……。繋ぎ合わせるのに時間がかかった」
「ジュノが治してくれたんだね。ありがとう」
「いや、私だけの力ではなく……」
 言いかけたジュノビオを遮るように、部屋の扉が大きく開く。
「なんだ! やっぱり起きてるじゃないか。さっさと村長を呼べ」
「リセル様! お目覚めでしたか……!」
 ニコとウルタに続いて、ロプタルの長老がよたよたとした足取りで入って来る。
「ウルタ、久しぶり! 長老とニコまで来てくれてたの!?」
 枕の上で顔だけ動かして、懐かしい顔に笑み崩れる。
 ウルタは目じりを下げてひとつ頷くと、「まあ、殿下! リセル様をこんな薄着で」と早速小言を言いながらぱたぱたと動き回った。
「ていうか、ここどこ? ルナーデル?」
「州都の領主屋敷だ。そんな状態のお前を動かせる訳がないだろう。全く、村長を担いで山を降りるのは大変なんだぞ」
 腕を組むニコは少し逞しくなり、表情豊かになっている。服装もあか抜けて、髪を編み込んでいる以外は街の若者とさほど変わらない。
『どれ、……もう大丈夫そうだな』
 長老はジュノビオと入れ替わって腰掛け、節くれだった手でリセルの脈を取る。深い皺の刻まれた目が素早く動き、全身をくまなく観察する。
『助けていただいて、ありがとうございます』
『わしは何もしておらんよ。こんな手で傷が縫えるもんかね。あの領主が死に物狂いで頼むから、少し助言をしただけだ』
 細い目を一層細めて微笑み、ジュノビオに向かって大きく頷いた。
 ほっとしたジュノビオがまた涙を零している。

「もう嫌! ひどいです! 私一人残さないで下さいよ!!」
 怒りに眉を吊り上げながら駆け込んできたのは、侍女の服を着たナナだった。夢でも見ているのかと思ったが、額にはちゃんと赤い花が咲いている。
「リセル様! ああ、良かったです……!」
 目覚めたリセルに気付いた途端、走り寄って跪く。
「……心配だったから、とりあえずムタへ迎えに行かせたんだ」
「そっか。予定の期日過ぎてるもんな。ありがとう」
 ジュノビオの気遣いに感謝して、再び握られた左手を握り返す。
「リセル様がお目覚めになったんですから、リセル様のお世話がしたいです! 私もうあの人のお世話は嫌です!」
「ナナ、そう言わずに……」
「病人とはいえ、あの我が儘には付き合ってられないよな」
 ナナに同調したニコまでもが、宥めるジュノビオに追い打ちをかける。
「あの人って?」
「……イルファスだ。聖堂の騒動もあって、移動できないほど弱っていたから、ここへ引き取って長老に診てもらっていた」
 渋い顔でぼそぼそと告げる。以前リセルが気まぐれに話したことを、ジュノビオはちゃんと覚えていて、律儀に実行してくれている。
『彼は、ひどいんですか?』
『……使っていたのはナバルスの薬の中では弱い方だが、本来は暴れる人間に一時的に処方するもので、飲み続けるものじゃない。よく今まで生きていたよ』
 静かな怒りを含んだ声で長老が嘆く。治療師としては腹に据えかねるのだろう。
『薬を抜くのがつらいだけで、慣れれば元に戻る。会うのは落ち着いてからにした方がいい』
 満身創痍のリセルを労わる長老へ、神妙に頷いた。
 結局ザイラスの即位式に出席した皇弟は、マルラドだけということになる。前皇帝の残した傷のようなものを、ありありと感じて切なかった。


 リセルが目覚めるのを待っていたロプタルの二人が出発し、ウルタとナナがげんなりしながらイルファスの世話へと戻ってゆく。
 広い部屋にはリセルとジュノビオが残された。
「あれ……? ナナがここに、いるんだよね?」
「そうだ。さっき会ったろう?」
 急に焦り出したリセルに、ジュノビオが怪訝な顔をする。
「てことは俺、戻らないと! ムタの皆が罰を受ける……」
 リセルはジュノビオの手を振り払い、上掛けをどけようともがく。
 アニヤと約束した。イーレも待っている。こんな所で寝ている場合じゃない。
「落ち着け、リセル。戻らなくていいんだ。刑吏は兄上が掌握しているし、今は代替わりで全ての刑が執行停止されている。父上が下した罪人への処罰は全て、再度吟味すると通達が出ているから、心配しなくていい」
 リセルの萎えた体を何度もさすって、ジュノビオが言い聞かせる。
 申し訳ないと思いながらも、リセルの衝動は収まらない。頭の中がぐるぐると空回りして、何か手を打たなければという焦りが止まらない。
「じゃ、エスメル達は? 俺が壊した竜骨……あれ、工事したのは俺達だ。わざと手抜きしたって思われない? みんなもう、捕まったのか……?」
「リセル、大丈夫だ。全員無事にムタへ帰った。何度も言うが、竜骨の倒壊は事故だ。責任は工事を急がせた私にあって、罰として謹慎している。分かるな? ……これは公式に発表していることだ。リセルを宥めるための嘘でも何でもない」
 ふらふらと泳いでしまうリセルの瞳を覗き込みながら、ジュノビオはきっぱりと断言する。
「全部、終わったんだ」
 びくりと肩を揺らして、リセルは「終わった? 全部、終わった……」と小さく繰り返す。
 ジュノビオはリセルを抱き寄せて、肩に乗せた頭を優しく撫でる。
「本当に、すまなかった。安心してくれ。リセルはもう自由だ」
「……じゃあもう、何もしなくて、いいの?」
「ああ」
「ジュノと一緒にいても、いいの……?」
「ああ」
「……っ」
 何もかも終わったという事実が受け止めきれなくて、心がバラバラにちぎれそうだ。結局何も成し得なかったような気もするし、とんでもない事をしでかしたような気もする。
 苦し気に呻いて震えるリセルを、ジュノビオがそっと抱き締める。涙はとめどなく込み上げて、ジュノビオのシャツを濡らしてゆく。
 リセルは温かい腕の中で、疲れ果てるまで泣き続けた。
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