毎朝俺の悲鳴から始まる!世話焼き幼馴染の溺愛治療

えなが つぐみ

文字の大きさ
4 / 50

3-1 俺のスイートちんこ

しおりを挟む
ピピピ……ピピピ……

翌朝、俺はいつもと同じ時間に目覚ましを止めた。
ムクっと起き上がり、ベッドから降りた。
そして、そのままカーテンを開けに行く。

「良い天気!」

俺は気分良く、いつものようにトイレ行って便座に座る。

──ジョロロロ……

今日も快調だ。

…………ん?

………………んん??

俺は違和感を感じてガバッと股間を覗き込んだ。

「あああああああ???!!!」


──ダダダダダ……
今朝もまた、廊下に俺の足音が響き渡った。





「んで??土曜の朝からなに?」

目の前には、般若を通り越して閻魔になった優成が俺を見下ろしている。
ダルダルのジャージにボサボサ頭。
これ、昨日も見たな……。

「朝早くにすみません。
あ、コーヒーも頂いちゃって、申し訳ないです」

「早く要件を言え。内容によってはただじゃおかねーから」
寝起きが悪い優成を、2日連続で叩き起こしてしまったせいで、昨日よりもお怒りのようだ。

でも、俺もただ事じゃないからここに来ている。

「優成とりあえず……俺のちんこを見てくれ」

「デジャヴか?……ないんだろ?ちんこ」

「いいから!見てくれ!!」
俺は座っていたソファの上に立ち上がり、そのままガバッとズボンを脱いで、下半身を晒した。

「ちんこ!戻りました!!」

俺は、さほど立派でもない男の勲章を、長年の友人に見せつけた。
今だけは全く恥ずかしくない。
むしろ、誇らしい気持ちだ。

「ホントだ……ど、どうして?」
優成が口を大きく開けながら、俺の股間を凝視する。

「そもそも昨日がおかしかったんだよ。
宇宙人のイタズラだったのかな。俺のちんこが用済みになって、返しに来てくれたのかも」

俺は宇宙人たちが俺の股間にちんこをセットしている姿を想像した。

──うん、やっぱり普通に怖い
背筋とちんこがブルリと寒くなった。

「一日振りの俺のスイートちんこ。
ここに収まってくれてるお前を見ると、今まで以上に愛おしく感じるよ」

「スイート……?
良かったな。もうわかったからパンツ穿けよ」
優成が俺のパンツを拾い、赤ちゃんみたいに穿かせてくれる。

その時、チラッと見えた優成の表情が、少し暗かったように感じた。
寝不足かな?


「俺のちんこ喪失事件もこれで解決です。
昨日はありがとうございました。」

「まぁ、ホントになんだったのかわかんねーけど……。とりあえず良かったな」

そう言って、優成は俺の頭を撫でてきた。
こいつは昔から俺を甘やかしてくる。

ここに住んでる理由も、俺が心配だから一緒のアパートにしてくれたんだ。
優成、ホントに最高の友だちだな。

「へへ……ありがとな!さて、朝ごはんでも頂いて行くかな」

「勝手に決めんな。まぁ、いいけど」




俺たちが住んでいるアパートの間取りは1Kで、南西に大きめの窓とベランダがついている。
優成の部屋は黒やグレーで統一されていて、落ち着いた雰囲気だ。
本棚には少年漫画と筋トレグッズが置いてある。

それと、半開きになってる小さいクローゼットには、仕事用のスーツが何着か見える。
優成は広告代理店のマーケティング部。
俺は中規模出版社の営業部で働いている。
仕事内容が似ていることもあって、よく相談にも乗ってもらってる。


こう思うと、俺は優成に頼りっきりの人生かもしれないな。

そもそも、俺たちが出会ったのは中学の陸上部。
俺が中距離で、優成が走り幅跳びの選手だった。

あの頃は、優成にもかわいいところがあったのにな。今じゃこんな筋肉デカ男になっちまったな……。


──コトンん

「ほらよ」
優成がローテーブルにトースト、スクランブルエッグそしてサラダを置いてくれた。

「美味しそう。いただきまーす」
パクッ、と口いっぱいにトーストを食べた。

「こぼすなよ」
優成は、俺に優しい眼差しを向けてくる。

それは、まるで──
「俺を子どもだと思ってる?」

「違ったか?」

「27歳!男性!納税者だが?!」

ブハハ、と優成が笑った。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

親友が虎視眈々と僕を囲い込む準備をしていた

こたま
BL
西井朔空(さく)は24歳。IT企業で社会人生活を送っていた。朔空には、高校時代の親友で今も交流のある鹿島絢斗(あやと)がいる。大学時代に起業して財を成したイケメンである。賃貸マンションの配管故障のため部屋が水浸しになり使えなくなった日、絢斗に助けを求めると…美形×平凡と思っている美人の社会人ハッピーエンドBLです。

ばぶばぶ保育園 連載版

雫@不定期更新
BL
性癖全開注意で書いていたばぶばぶ保育園を連載で書くことにしました。内容としては子供から大人までが集まるばぶばぶ保育園。この園ではみんなが赤ちゃんになれる不思議な場所。赤ちゃん時代に戻ろう。

壁乳

リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。 最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。 俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 じれじれラブコメディー。 4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。 (挿絵byリリーブルー)

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
BL
うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

先輩、可愛がってください

ゆもたに
BL
棒アイスを頬張ってる先輩を見て、「あー……ち◯ぽぶち込みてぇ」とつい言ってしまった天然な後輩の話

初体験

nano ひにゃ
BL
23才性体験ゼロの好一朗が、友人のすすめで年上で優しい男と付き合い始める。

処理中です...