12 / 17
第一章
決闘
しおりを挟む
「始め!!」
審判のその合図と同時に俺は縮地を使い相手との距離を詰めた。それと同時に木剣を一振り。しかしその一撃は読まれていたようで防御される。
「今のは焦ったね。しかし…本当に五歳児かい?」
俺はその問いかけには答えなかった。その代わりに魔法で答えた。木剣に炎を宿した。そしてありったけの力を込めた。相手の騎士が吹き飛ばされる。俺はその隙を突きもう一度縮地を使った。
「ま…参った」
俺が木剣を首元すれすれで止めると相手が降参した。騎士の言葉を聞いた審判が勝利宣言をした。
「ライト公爵護衛騎士の降参の言葉により勝者、エルヴィン・ルイス・ステュディ!!「おい!!俺と戦え!今のはなしだ」」
納得していない人がいたのか。ライト公爵の息子が怒鳴った。しかしこれに反論するのは俺ではなく陛下だ。
「これ、ライト公爵!!!息子をとめんか」
「陛下、いや…貴様もその男爵風情の味方をするのか?それなら2人まとめてつぶしてやる」
ライト公爵親子は剣、それもライト公爵に代々伝わる剣だ。逸話によると破壊は不可能で自己修復機能も備えているという話も残っている。その剣を見た陛下は叫んだ。
「ライト公爵、国家反逆罪及び国家転覆罪で死刑となる。念のため王国騎士団を呼んで来い!!あの剣が逸話通りだととらえるのに時間がかかる」
それを聞いた陛下の護衛騎士が騎士団寮に走っていった。
「いまだ!!覚悟しろ」
陛下を守る護衛騎士がいなくなったのを見計らってライト公爵は木剣を投げた。木剣といえども剣に変わりはない。殺傷能力はないが当たれば腕や足が切り落とされる場合がある。
「父様危ない!!」
王女殿下の声が響く。しかし陛下は恐怖に支配されたようで動けなかった。俺はとっさに土魔法で陛下の前に壁を出現させ陛下の危機を救った。それと同時に軽く殺気を放った。その殺気にライト公爵本人は震えて失禁していたが息子のほうはピンピンしていた。鑑定してみると耐性を持っていた。
「父上は失禁してしまったが…俺にはそんなのは効かねぇなぁ。世界を託された者のおかげでね!!さて…エルヴィンといったか、まずはお前から殺させてもらうぜ」
そう言うと相手は失禁した自分の父の手に握られていた剣を抜き突進してきた。俺は剣を破壊しようと木剣に魔力を流し込んだ。そして横に飛び剣の腹を思いっきり切った。しかし相手は剣が切られても動揺もせず刀身がない剣を振ってきた。
「忘れたのかぁ!!この剣は自己修復ができるんだよ。魔力を流し込めばな!!」
俺はその言葉を聞いて我に返った。急いでよけようとするがそれもかなわず俺は自己修復した剣に貫かれた。
「エルヴィン!!」
父上と陛下が叫ぶ。他の貴族たちも俺を心配し叫んだ。相手はにやりと笑いいった
「これが世界を託された者の力だ。これさえあれば世界を征服できる…」
そう言って剣を抜いた。俺の腹からは血があふれ出している。しかし俺は高らかに笑った。
「な、何が可笑しい!!というかなぜ死なない」
「いや、そんなに自分の力を過信するのか。しかし残念だったね。確かに貫かれたのは俺がその剣の能力を忘れていたからだ。はっきりと言おう。君は弱い」
そこまで言った時陛下が叫んだ。
「ライト公爵親子を殺してくれ!!」
それと同時に練習場に声が鳴り響く。
【僕は創世神アキセル。エルヴィン・ルイス・ステュディに神々の代行者という称号を授けよう。世界を託された者と偽る愚か者に天罰を】
その瞬間俺の髪や目の色が虹色に輝き俺自身も光った。
「神様からの言葉も聞いたことだし、本気出しますか【パーフェクトヒール】」
俺が魔法を唱えると体が元に戻った。俺は頭に浮かんできた神様からの天罰魔法を日本語で唱えた。
「我は神の代行者、そして世界を託された者である。神が与える称号を持っていないにも関わらず持っていると偽った人間に天罰を【神の稲妻】」
そう唱えると天から虹色の稲妻がライト公爵親子めがけて降り注いだ。そして神の稲妻を受けた二人は首だけを残し絶命した。
審判のその合図と同時に俺は縮地を使い相手との距離を詰めた。それと同時に木剣を一振り。しかしその一撃は読まれていたようで防御される。
「今のは焦ったね。しかし…本当に五歳児かい?」
俺はその問いかけには答えなかった。その代わりに魔法で答えた。木剣に炎を宿した。そしてありったけの力を込めた。相手の騎士が吹き飛ばされる。俺はその隙を突きもう一度縮地を使った。
「ま…参った」
俺が木剣を首元すれすれで止めると相手が降参した。騎士の言葉を聞いた審判が勝利宣言をした。
「ライト公爵護衛騎士の降参の言葉により勝者、エルヴィン・ルイス・ステュディ!!「おい!!俺と戦え!今のはなしだ」」
納得していない人がいたのか。ライト公爵の息子が怒鳴った。しかしこれに反論するのは俺ではなく陛下だ。
「これ、ライト公爵!!!息子をとめんか」
「陛下、いや…貴様もその男爵風情の味方をするのか?それなら2人まとめてつぶしてやる」
ライト公爵親子は剣、それもライト公爵に代々伝わる剣だ。逸話によると破壊は不可能で自己修復機能も備えているという話も残っている。その剣を見た陛下は叫んだ。
「ライト公爵、国家反逆罪及び国家転覆罪で死刑となる。念のため王国騎士団を呼んで来い!!あの剣が逸話通りだととらえるのに時間がかかる」
それを聞いた陛下の護衛騎士が騎士団寮に走っていった。
「いまだ!!覚悟しろ」
陛下を守る護衛騎士がいなくなったのを見計らってライト公爵は木剣を投げた。木剣といえども剣に変わりはない。殺傷能力はないが当たれば腕や足が切り落とされる場合がある。
「父様危ない!!」
王女殿下の声が響く。しかし陛下は恐怖に支配されたようで動けなかった。俺はとっさに土魔法で陛下の前に壁を出現させ陛下の危機を救った。それと同時に軽く殺気を放った。その殺気にライト公爵本人は震えて失禁していたが息子のほうはピンピンしていた。鑑定してみると耐性を持っていた。
「父上は失禁してしまったが…俺にはそんなのは効かねぇなぁ。世界を託された者のおかげでね!!さて…エルヴィンといったか、まずはお前から殺させてもらうぜ」
そう言うと相手は失禁した自分の父の手に握られていた剣を抜き突進してきた。俺は剣を破壊しようと木剣に魔力を流し込んだ。そして横に飛び剣の腹を思いっきり切った。しかし相手は剣が切られても動揺もせず刀身がない剣を振ってきた。
「忘れたのかぁ!!この剣は自己修復ができるんだよ。魔力を流し込めばな!!」
俺はその言葉を聞いて我に返った。急いでよけようとするがそれもかなわず俺は自己修復した剣に貫かれた。
「エルヴィン!!」
父上と陛下が叫ぶ。他の貴族たちも俺を心配し叫んだ。相手はにやりと笑いいった
「これが世界を託された者の力だ。これさえあれば世界を征服できる…」
そう言って剣を抜いた。俺の腹からは血があふれ出している。しかし俺は高らかに笑った。
「な、何が可笑しい!!というかなぜ死なない」
「いや、そんなに自分の力を過信するのか。しかし残念だったね。確かに貫かれたのは俺がその剣の能力を忘れていたからだ。はっきりと言おう。君は弱い」
そこまで言った時陛下が叫んだ。
「ライト公爵親子を殺してくれ!!」
それと同時に練習場に声が鳴り響く。
【僕は創世神アキセル。エルヴィン・ルイス・ステュディに神々の代行者という称号を授けよう。世界を託された者と偽る愚か者に天罰を】
その瞬間俺の髪や目の色が虹色に輝き俺自身も光った。
「神様からの言葉も聞いたことだし、本気出しますか【パーフェクトヒール】」
俺が魔法を唱えると体が元に戻った。俺は頭に浮かんできた神様からの天罰魔法を日本語で唱えた。
「我は神の代行者、そして世界を託された者である。神が与える称号を持っていないにも関わらず持っていると偽った人間に天罰を【神の稲妻】」
そう唱えると天から虹色の稲妻がライト公爵親子めがけて降り注いだ。そして神の稲妻を受けた二人は首だけを残し絶命した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる