フィガロ×晶の和風パロ短編集

夜千流

文字の大きさ
4 / 4

竜と巫

しおりを挟む
真木 晶は、巫女である
やしろに奉納されている『魂魄の珠』という宝珠を代々守護する役目を背負った一族に生まれ、巫女として神に祈りを捧げてきた
そんな晶の元に、『魂魄の珠』を狙って鬼の軍勢が現れた
晶は『魂魄の珠』を守る為に珠の力を使い、異世界へと逃れた

いきなり空中に投げ出されて、悲鳴を上げる晶を一匹の竜が救けた
竜の背に運ばれ、地上へと降りた晶は人型へと変化した竜にお礼を述べた

「危ない所を助けて頂き、ありがとうございます」

「きみ、またこの世界に来ちゃったの?」

「へ?」

「ん?なんだか、以前とは気配が違うな?きみ、人間だよね?」

「は、はい。巫女を務めております…」

「妖力の気配はそれか…。きみ、巫女になったの?」

「あ、あの…私達、以前何処かでお会いしました…?」

「晶は覚えてないの?この世界に召喚されたきみを、オズが送り返してあげたじゃない」

「た、確かに私は晶ですけど、この世界に来るのは初めてです!」

「どうやって、この世界に来たの?」

「そ、それは…」

「なにか、言えない事情があるのかな?」

「うっ…」

「ははっ、分かりやすいね、きみは。でも、俺には分かるよ。きみの懐にある『なにか』が原因でしょ?」

「…はい」

「凄まじい妖力を感じる。『それ』の力を使って、この世界に来たんだね」

「…なんでもお見通しですね」

「大方、『それ』を狙う悪漢共から逃げて来た…って所かな?」

「そうです…」

「うーん…。本来なら、きみをすぐにでも元の世界へ送り返す所だけど…そうも言ってられないね」

「あの!どうか、私を匿ってくださいませんか…?」

「…いいけど、一つ条件がある」

「なんでもします…!」

「ふふっ…初対面の妖怪相手に『なんでもします』なんて…きみって、愚かだね」

「他に方法がないのなら…私は、なんだって出来ます!」

「…きみ、意外と大胆だね。俺の提示する条件は、『きみが俺の子供を産んでくれる事』…出来るかい?」

「こ、子供!?」

「この世界の竜は年々、出生率が下がっていてね。このままでは、いずれ種が途絶えてしまう…。そこで、人間であるきみと俺で試しに子供を作ってみたいんだ」

「…………わ、かりました。私に出来る事なら、やってみます!」

「交渉成立、だね」

桜の木の群れの中に街を作ったかのような『桜雲街』に案内され、街の中心部にある竜の住まう城に辿り着いた
道中で、晶は竜の名を聞いた
フィガロと名乗った竜は以前、晶とは別の世界からやって来た晶と会った事があるのだという
初対面での奇妙な会話の理由が分かった

「フィガロや、何処に行っておったのじゃ?」

「フィガロや、その女子は晶ではないかの?」

「スノウ様、ホワイト様。彼女は、前の晶とは別の世界の晶です。悪漢共に追われて、この世界に逃げて来た可哀想な娘ですよ」

フィガロと同じように角が生えた双子の竜が晶に強い興味を示した

「して、フィガロや。その娘をどうするつもりじゃ?」

「嫁にでもするつもりかの?」

「まあ、半分正解ってとこです。彼女に、俺の子を産んでもらいます」

「「きゃー!フィガロちゃんったら、大胆!」」

フィガロがあまりにも正直に事情を話すものだから、晶は真っ赤になって俯いた

子供を作る…
それは、出会って間もない男性と性交渉をする…という事だ
晶は身を清めながら、伝え聞いた伝承を思い出した
妖怪と人間が交わると、予想を超えた力を持つ子供が生まれる事がある、と…
晶の中で不安は増したが、今はフィガロを信じて頼るしかない
晶は、意を決してフィガロが待つ寝室へ赴いた

「晶、身体の力を抜いて…そう、いい子だ…」

「あっ、んっ…痛っ…!」

「やっぱり痛いよね…ごめんね…」

竜の陰茎は硬い鱗に覆われていて、膣に擦れて痛みが生じる
フィガロの背に腕をまわすと、そこも硬い鱗の感触がする

「今日は、やめておく?」

「いえ…大丈夫です。…続けてください」

「うん。出来る限り、優しくするからね…」

擦れる鱗の感触に、痛痒さを感じながらも晶は健気にフィガロを受け入れる

「ふぁ…っ、きもち、い…!」

愛液と先走りで抽挿が促され、痛み以外の感覚に晶の声は媚びるような甘さが混じる

「あんっ、ふぃがろさま…っ!」

「きもちいね…晶♡」

性交を通じて互いに相性が良い事が分かり、2人は当初の目的を忘れ、行為に夢中になった

「せいえき…いっぱい、だして…」

「好きなだけ、出してあげるよ…っ!」

ただの子作りだったはずが、いつの間か愛し合う恋人同士のような有り様だ
スノウ様とホワイト様にも呆れられてしまいそうだと、フィガロは自嘲した

やがて、2人の間に可愛らしい子竜が宿った
フィガロは竜族の繁栄の為、まだまだ晶との子作りに励むつもりだ
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...