婚約破棄?何を言ってるの?

榎夜

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婚約破棄されるみたいですよ

その後

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あの婚約破棄(笑)のパーティーから1か月後。
ノエルと私は無事に結婚式を迎えることが出来ました。

今は新しい陛下と王妃のお披露目もかねて凱旋パレードを行っています。


騒ぎを起こした者たちは、というと

レイス公爵家は男爵に降格。領地も半分以上を没収されたがシュバルト以外は良い人達なので贅沢もせず穏やかに暮らしているそうです。家は12歳になったばかりの弟が継ぐとか。

他の人達は全員、家から縁を切られ平民になった。次期王妃に対しての不敬罪、罪の捏造、他にも実家には内緒で、裏で色々とやらかしていたみたいで死刑は生ぬるいとか......国の辺境にある鉱山で一生、強制労働させられるそうです。

あのティファとかいう平民は性奴隷に落とされた。ノエルいわく、男好きだから丁度いいんじゃない?とのこと。


まぁ、あのような騒ぎを起こしたんだから仕方ありませんよね。


そんなことを考えていると

「アリア、どうしたの?」

とノエルが心配そうに顔を覗き込んできた。

「いえ...色々あったな、と思い出しまして」

ニッコリと微笑むとノエルは なるほど、と苦笑した。

私はパレードに集まってくれた人達に手を振りながら

「ねぇ、ノエル様。私、股の緩い人は性別問わず嫌いですの」

と言うと、ノエルは少し驚いた顔をした後

「同感だね。俺もそういう奴は大嫌いだよ」

と言って笑った。










とある国に、とても美しい王と王妃がいた。2人が並ぶと、まるで絵画のようだったと言われている。

国民を愛し、国民にも愛され、他国からは、<理想の国>と言われるまでに発展した。

王は側室を1人も迎えることなく、3人の子供にも恵まれた。

そうなるまでに、また色々と問題が起こったのだが、それはまた別のお話。
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