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24話
私とエリザベス様が部屋に到着すると
「お嬢様、客室の準備ができました」
とメイドが教えに来てくれましたわ。
なるべく急ぎで、とはお願いしましたが、まさかこんなに早くに準備出来るとは思いませんでしたわ。
そう思いながら
「ありがとう。急がせちゃってごめんなさい」
「いえ、先に着替えられますか?」
「えぇ、お願いするわ。あとエリザベス様の分も用意して欲しいの」
「かしこまりました」
私がメイドに指示すると、クローゼットの中から何枚か着やすい服を選んでくれています。
それを見たエリザベス様は
「すみません.....私が準備もせずに来たばっかりに」
と申し訳なさそうにしているので
「私が強制的に連れてきたようなものですから気にしないでくださいな」
エリザベス様の意見も聞かずに私が勝手に決めてしまったみたいなものですからね。
いや、でもあんな話を聞いたら誰でも家に帰すのは危険すぎると判断すると思いますわよ。
なんて話をしているうちに、エリザベス様の服が決まったみたいですわ。
正直身長がだいぶ違うので大丈夫かしら?と思っていましたが、案外普通に着られますわね。
良かったですわ。
そう思っていると、扉をノックする音が聞こえてきました。
ユーフェミア様が到着したんでしょうか?
そう思いながら返事をすると
「マリアンヌ、お泊りって聞いたけど.......」
部屋に入ってきたのはお母様でしたわ。
なるほど、多分メイドの誰かがお泊りすることを伝えたんですね。
お母様はエリザベス様の姿を見ると
「まぁ!エリザベスちゃんだったのね!」
と嬉しそうにしています。
「後からユーフェミア様も来ますわよ」
私がそう言うと
「そうなのねぇ~」
とニコニコしています。
お母様はエリザベス様とユーフェミア様が大好きなんですよね。
毎回家でお茶会をすると遊びに来ますし、私が学園であったことを聞くときも楽しそうに聞いてくれますもの。
まぁ、嫌っているより何倍もいいですわよね。
私も嬉しいですし。
お母様も含めて3人で軽く雑談をしてから、
「後で一緒にお茶でもしましょう」
そう言って、私の部屋を後にしました。
相変わらず急に来て、急にいなくなる人ですわね。
娘の私でもお母様の行動はよめませんわ。
なんて思っていると、エリザベス様はなんだか寂しそうに扉を見つめながら
「なんだか羨ましいですわ」
と呟きました。
どうしたんでしょう?と思って顔を見ると
「我が家は毎日ピリピリした緊張感が漂っていますし、そんな状況でお母様もあまり笑わなくなってしまって.......」
とても小さな声でしたが、その声はなんだかとても寂しそうで、聞いている私まで悲しくなるほどの呟きでした。
「そうでしたか.....」
としか言うことができないのが、もどかしい気持ちになりますが、なんて言えばいいのかもわかりません。
するとエリザベス様は
「.......って、マリアンヌ様に言うことじゃありませんわよね。忘れてくださいませ」
と笑顔を作りました。
でも私からしたら、その笑顔がなんだか痛々しくて、見てるだけで胸が痛くなってしまうほどのものでした。
「お嬢様、客室の準備ができました」
とメイドが教えに来てくれましたわ。
なるべく急ぎで、とはお願いしましたが、まさかこんなに早くに準備出来るとは思いませんでしたわ。
そう思いながら
「ありがとう。急がせちゃってごめんなさい」
「いえ、先に着替えられますか?」
「えぇ、お願いするわ。あとエリザベス様の分も用意して欲しいの」
「かしこまりました」
私がメイドに指示すると、クローゼットの中から何枚か着やすい服を選んでくれています。
それを見たエリザベス様は
「すみません.....私が準備もせずに来たばっかりに」
と申し訳なさそうにしているので
「私が強制的に連れてきたようなものですから気にしないでくださいな」
エリザベス様の意見も聞かずに私が勝手に決めてしまったみたいなものですからね。
いや、でもあんな話を聞いたら誰でも家に帰すのは危険すぎると判断すると思いますわよ。
なんて話をしているうちに、エリザベス様の服が決まったみたいですわ。
正直身長がだいぶ違うので大丈夫かしら?と思っていましたが、案外普通に着られますわね。
良かったですわ。
そう思っていると、扉をノックする音が聞こえてきました。
ユーフェミア様が到着したんでしょうか?
そう思いながら返事をすると
「マリアンヌ、お泊りって聞いたけど.......」
部屋に入ってきたのはお母様でしたわ。
なるほど、多分メイドの誰かがお泊りすることを伝えたんですね。
お母様はエリザベス様の姿を見ると
「まぁ!エリザベスちゃんだったのね!」
と嬉しそうにしています。
「後からユーフェミア様も来ますわよ」
私がそう言うと
「そうなのねぇ~」
とニコニコしています。
お母様はエリザベス様とユーフェミア様が大好きなんですよね。
毎回家でお茶会をすると遊びに来ますし、私が学園であったことを聞くときも楽しそうに聞いてくれますもの。
まぁ、嫌っているより何倍もいいですわよね。
私も嬉しいですし。
お母様も含めて3人で軽く雑談をしてから、
「後で一緒にお茶でもしましょう」
そう言って、私の部屋を後にしました。
相変わらず急に来て、急にいなくなる人ですわね。
娘の私でもお母様の行動はよめませんわ。
なんて思っていると、エリザベス様はなんだか寂しそうに扉を見つめながら
「なんだか羨ましいですわ」
と呟きました。
どうしたんでしょう?と思って顔を見ると
「我が家は毎日ピリピリした緊張感が漂っていますし、そんな状況でお母様もあまり笑わなくなってしまって.......」
とても小さな声でしたが、その声はなんだかとても寂しそうで、聞いている私まで悲しくなるほどの呟きでした。
「そうでしたか.....」
としか言うことができないのが、もどかしい気持ちになりますが、なんて言えばいいのかもわかりません。
するとエリザベス様は
「.......って、マリアンヌ様に言うことじゃありませんわよね。忘れてくださいませ」
と笑顔を作りました。
でも私からしたら、その笑顔がなんだか痛々しくて、見てるだけで胸が痛くなってしまうほどのものでした。
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