18 / 88
17話
しおりを挟む
心の中で、ディーヴァンに感謝をしながら、私は早速明日のことについて話をしましたわ。
えっと....確か明日のお昼ごろに家を出れば手紙が到着した後だし丁度いいだろう、とのことでしたわよね?
ただ、明日届く手紙には王宮に行く、という内容が書かれているだけなので、今回の独立の話は私がしないといけない、と。
なんて頭の中でお父様に言われたことを整理しながらディーヴァンに話をすると
「とりあえず、明日の昼頃に隣国へ出発する、ということで合っているんだな?」
ディーヴァンは頭を掻きながらそう聞いてきましたわ。
あ....そんなに強く引っ搔いてしまうと、その姿でも小さな鱗が剝がれてしまう可能性がありますわよ?
自分の体なのでわかっているとは思いますが大丈夫ですわよね?
なんて心の中で心配しながら、
「えぇ、そうですわね」
と短く頷きましたわ。
明日の昼頃、ですか。
一応、報告だけして戻ってくるつもりではいますが、もしかしたら話が長くなってしまう可能性がありますからね。
念のために着替えを持って行った方が良いのかもしれませんが.......メイドは連れて行かないので、着替えと言ってもワンピースが限界ですわよね。
いや、そもそもディーヴァンに乗っていく時点でドレスは間違っていますのよ。
あの時は緊急事態でしたし、わざわざ着替えるのも面倒だったのでドレスで乗っただけですわよね。
なんて思いながら、明日のことについて考えていると、急にディーヴァンが
「ということは、アリスティアの婚約者はあいつになる、ということか?」
と質問してきましたが.....
「えーっと......あいつというのは」
一体何のことを言っているのかわからず、首を傾げてしまいましたわ。
だって、本当に意味が分からないんですもの。
一昨日婚約破棄されたばかりの私に、もう婚約者が....なんて絶対にありえない話ですし、そもそも相手がいません。
今のディーヴァンの言葉が何を意味するのか、と思いながら言葉を待っていますが
「まぁ、明日聞いてみればいいことか」
と言うだけで、何のことなのか結局教えてくれませんでしたし。
まぁ、明日聞く、ということは明日わかりますわよね?
そう思った私は、これ以上ディーヴァンに聞くだけ無駄だ、と思ったので
「と、とにかく、明日は少し頑張ってもらうから今日はしっかりと休んで、と言いたかったんですわ」
そう言って話を終わらせようとしましたわ。
すると、そんな私の想いを察してくれたみたいで、ディーヴァンは他に何かを言う訳でもなく
「あぁ、わかった」
と短く返事をしてくれましたわね。
ただ、それもそれで悲しいと言いますか.....何か言うことは?と聞きたくなる.....いや、無駄なことは言わない方が良いですわね。
なんて思いながら、とりあえず明日のことを改めてお父様に聞きに行こうと、稽古場に背中を向けると
「一緒に稽古をしていくか?」
なんとも私が悩む言葉をかけられましたわね。
最近稽古をしていない、ということもあって、そう聞かれるとやることがあるのに参加したくなりますわ。
うーん......ですが、お父様と話をして何時になるかわかりませんからね。
今参加して、徹夜になるのも嫌ですわよね。
なので
「後で、まだ時間があったら来ますわ」
とだけ言って、その場を後にしましたわ。
えっと....確か明日のお昼ごろに家を出れば手紙が到着した後だし丁度いいだろう、とのことでしたわよね?
ただ、明日届く手紙には王宮に行く、という内容が書かれているだけなので、今回の独立の話は私がしないといけない、と。
なんて頭の中でお父様に言われたことを整理しながらディーヴァンに話をすると
「とりあえず、明日の昼頃に隣国へ出発する、ということで合っているんだな?」
ディーヴァンは頭を掻きながらそう聞いてきましたわ。
あ....そんなに強く引っ搔いてしまうと、その姿でも小さな鱗が剝がれてしまう可能性がありますわよ?
自分の体なのでわかっているとは思いますが大丈夫ですわよね?
なんて心の中で心配しながら、
「えぇ、そうですわね」
と短く頷きましたわ。
明日の昼頃、ですか。
一応、報告だけして戻ってくるつもりではいますが、もしかしたら話が長くなってしまう可能性がありますからね。
念のために着替えを持って行った方が良いのかもしれませんが.......メイドは連れて行かないので、着替えと言ってもワンピースが限界ですわよね。
いや、そもそもディーヴァンに乗っていく時点でドレスは間違っていますのよ。
あの時は緊急事態でしたし、わざわざ着替えるのも面倒だったのでドレスで乗っただけですわよね。
なんて思いながら、明日のことについて考えていると、急にディーヴァンが
「ということは、アリスティアの婚約者はあいつになる、ということか?」
と質問してきましたが.....
「えーっと......あいつというのは」
一体何のことを言っているのかわからず、首を傾げてしまいましたわ。
だって、本当に意味が分からないんですもの。
一昨日婚約破棄されたばかりの私に、もう婚約者が....なんて絶対にありえない話ですし、そもそも相手がいません。
今のディーヴァンの言葉が何を意味するのか、と思いながら言葉を待っていますが
「まぁ、明日聞いてみればいいことか」
と言うだけで、何のことなのか結局教えてくれませんでしたし。
まぁ、明日聞く、ということは明日わかりますわよね?
そう思った私は、これ以上ディーヴァンに聞くだけ無駄だ、と思ったので
「と、とにかく、明日は少し頑張ってもらうから今日はしっかりと休んで、と言いたかったんですわ」
そう言って話を終わらせようとしましたわ。
すると、そんな私の想いを察してくれたみたいで、ディーヴァンは他に何かを言う訳でもなく
「あぁ、わかった」
と短く返事をしてくれましたわね。
ただ、それもそれで悲しいと言いますか.....何か言うことは?と聞きたくなる.....いや、無駄なことは言わない方が良いですわね。
なんて思いながら、とりあえず明日のことを改めてお父様に聞きに行こうと、稽古場に背中を向けると
「一緒に稽古をしていくか?」
なんとも私が悩む言葉をかけられましたわね。
最近稽古をしていない、ということもあって、そう聞かれるとやることがあるのに参加したくなりますわ。
うーん......ですが、お父様と話をして何時になるかわかりませんからね。
今参加して、徹夜になるのも嫌ですわよね。
なので
「後で、まだ時間があったら来ますわ」
とだけ言って、その場を後にしましたわ。
57
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
「身分が違う」って言ったのはそっちでしょ?今さら泣いても遅いです
ほーみ
恋愛
「お前のような平民と、未来を共にできるわけがない」
その言葉を最後に、彼は私を冷たく突き放した。
──王都の学園で、私は彼と出会った。
彼の名はレオン・ハイゼル。王国の名門貴族家の嫡男であり、次期宰相候補とまで呼ばれる才子。
貧しい出自ながら奨学生として入学した私・リリアは、最初こそ彼に軽んじられていた。けれど成績で彼を追い抜き、共に課題をこなすうちに、いつしか惹かれ合うようになったのだ。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
〖完結〗旦那様には出て行っていただきます。どうか平民の愛人とお幸せに·····
藍川みいな
恋愛
「セリアさん、単刀直入に言いますね。ルーカス様と別れてください。」
……これは一体、どういう事でしょう?
いきなり現れたルーカスの愛人に、別れて欲しいと言われたセリア。
ルーカスはセリアと結婚し、スペクター侯爵家に婿入りしたが、セリアとの結婚前から愛人がいて、その愛人と侯爵家を乗っ取るつもりだと愛人は話した……
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全6話で完結になります。
「お前との婚約はなかったことに」と言われたので、全財産持って逃げました
ほーみ
恋愛
その日、私は生まれて初めて「人間ってここまで自己中心的になれるんだ」と知った。
「レイナ・エルンスト。お前との婚約は、なかったことにしたい」
そう言ったのは、私の婚約者であり王太子であるエドワルド殿下だった。
「……は?」
まぬけな声が出た。無理もない。私は何の前触れもなく、突然、婚約を破棄されたのだから。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる