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12話
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ジオルグ様のこの行動は、周りで見ていた人達も驚いたみたいで、温室がざわつき始めましたわ。
まぁ、当然ですわよね。
私にたった今婚約破棄しない、なんて言ったのにリーア様と一緒に立ち去ろうとしているんですから。
さて、リーア様はどうするんでしょう?
私がリーア様の立場だったら聞かなかったことにして1人で立ち去りますが、爵位的にジオルグ様の方が上なのでリーア様には難しいでしょう。
これは手を取るしか..........。
そう思いながら、2人の様子を冷めた目で見ていると、パンっ、という乾いた音が温室に響き渡りましたわ。
それと同時に、ざわついていたはずの温室が一気に静まり返りましたわね。
一瞬何が起きたのかわからなかったですが、2人の顔とさっきまでジオルグ様の手があったはずの場所を見てリーア様がジオルグ様の手を叩き落としたということがわかりましたわ。
まさかリーア様にそのようなことをされると思っていなかったジオルグ様は当然、呆然とした顔をして少し赤くなった、痛むであろう手をじっと見つめています。
まぁ、そういう私も、まさかリーア様がそのようなことをするなんて、と驚いている真っ最中なんですけど。
ジオルグ様を、まるで憎らしい人を見るかのような瞳で見つめているリーア様は
「本当にありえません!」
と怒鳴りつけると、スッと私の目の前に来て
「ジュリエッタ様、申し訳ございません.........」
そう言って深々と頭を下げてきましたわ。
え、えっと........リーア様のことに関しては最初から怒っていなかったので、謝るのも違うと言いますか.......。
でも、確かにこんなことになった原因はリーア様なんですのよね。
だからと言ってリーア様が謝罪するのは..........。
と頭の中で色んな考えがグルグルと回っていますわ。
ですが、とりあえず1つの答えは出ているので
「今の行動を見てわかりますが、リーア様は何も悪くないですわ」
という私の意思を伝えることにしましたの。
するとリーア様は首を横に振って
「いえ.......侯爵家の子息に強く言えなかったというのもありますが、もしかしたら無意識に勘違いさせるような行動をしていたかもしれません。本当に申し訳ございませんでした」
と再び頭を下げています。
やはり、私が思っていた通りの人で安心しましたわ。
こんな状況ですが、リーア様はやはり心優しい人だったんだ、とわかってホッとしてしまいましたわ。
お友達になって欲しい、とお願いしたら受け入れてくれるでしょうか?
なんて思っていると、リーア様が頭を下げているというのに、ジオルグ様は
「り、リーア.........?一体何を........」
と言いながらリーア様に頭を上げるように肩を掴んでいますわ。
はぁ......好きな人にこのようなことをさせて、恥ずかしくないんでしょうか?
私だったら恥ずかしくて二度と話しかけることは出来ませんわ。
そう思っていると、顔をバッと勢いよく挙げたリーア様は
「私は何度も婚約者のジュリエッタ様を大事にするように、と言ってきたではありませんか!それなのに、ジオルグ様は聞く耳も持たないですし..........いや、ブレイド様だけではありませんわ!他の人達にも私はあれほど言ったじゃないですか!」
と言いながら、ジオルグ様と普段から一緒にいる子息達を睨みつけましたわ。
周りで聞いていた令嬢たちは、そんなことを言ってくれていたのか、と呆然としているみたいですわね。
ずっとリーア様が色目を使って誑かした、と言っていたんですもの。
事実は全く違うだなんて、驚きますわよね。
まぁ、当然ですわよね。
私にたった今婚約破棄しない、なんて言ったのにリーア様と一緒に立ち去ろうとしているんですから。
さて、リーア様はどうするんでしょう?
私がリーア様の立場だったら聞かなかったことにして1人で立ち去りますが、爵位的にジオルグ様の方が上なのでリーア様には難しいでしょう。
これは手を取るしか..........。
そう思いながら、2人の様子を冷めた目で見ていると、パンっ、という乾いた音が温室に響き渡りましたわ。
それと同時に、ざわついていたはずの温室が一気に静まり返りましたわね。
一瞬何が起きたのかわからなかったですが、2人の顔とさっきまでジオルグ様の手があったはずの場所を見てリーア様がジオルグ様の手を叩き落としたということがわかりましたわ。
まさかリーア様にそのようなことをされると思っていなかったジオルグ様は当然、呆然とした顔をして少し赤くなった、痛むであろう手をじっと見つめています。
まぁ、そういう私も、まさかリーア様がそのようなことをするなんて、と驚いている真っ最中なんですけど。
ジオルグ様を、まるで憎らしい人を見るかのような瞳で見つめているリーア様は
「本当にありえません!」
と怒鳴りつけると、スッと私の目の前に来て
「ジュリエッタ様、申し訳ございません.........」
そう言って深々と頭を下げてきましたわ。
え、えっと........リーア様のことに関しては最初から怒っていなかったので、謝るのも違うと言いますか.......。
でも、確かにこんなことになった原因はリーア様なんですのよね。
だからと言ってリーア様が謝罪するのは..........。
と頭の中で色んな考えがグルグルと回っていますわ。
ですが、とりあえず1つの答えは出ているので
「今の行動を見てわかりますが、リーア様は何も悪くないですわ」
という私の意思を伝えることにしましたの。
するとリーア様は首を横に振って
「いえ.......侯爵家の子息に強く言えなかったというのもありますが、もしかしたら無意識に勘違いさせるような行動をしていたかもしれません。本当に申し訳ございませんでした」
と再び頭を下げています。
やはり、私が思っていた通りの人で安心しましたわ。
こんな状況ですが、リーア様はやはり心優しい人だったんだ、とわかってホッとしてしまいましたわ。
お友達になって欲しい、とお願いしたら受け入れてくれるでしょうか?
なんて思っていると、リーア様が頭を下げているというのに、ジオルグ様は
「り、リーア.........?一体何を........」
と言いながらリーア様に頭を上げるように肩を掴んでいますわ。
はぁ......好きな人にこのようなことをさせて、恥ずかしくないんでしょうか?
私だったら恥ずかしくて二度と話しかけることは出来ませんわ。
そう思っていると、顔をバッと勢いよく挙げたリーア様は
「私は何度も婚約者のジュリエッタ様を大事にするように、と言ってきたではありませんか!それなのに、ジオルグ様は聞く耳も持たないですし..........いや、ブレイド様だけではありませんわ!他の人達にも私はあれほど言ったじゃないですか!」
と言いながら、ジオルグ様と普段から一緒にいる子息達を睨みつけましたわ。
周りで聞いていた令嬢たちは、そんなことを言ってくれていたのか、と呆然としているみたいですわね。
ずっとリーア様が色目を使って誑かした、と言っていたんですもの。
事実は全く違うだなんて、驚きますわよね。
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