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6話
しおりを挟む我が家が独立するという話は瞬く間に国中に広まりました。
我が家についていくという家もあれば、我が家がいなくなって清々するという家もあって、意見は様々ですね。
とりあえず、昔から親交のあるお隣さんの領地の方々はバルドトール家についてくることになっているみたいです。
侯爵家、伯爵家、伯爵家......あぁ、それから子爵家の方々ですね。
子息令嬢方とも仲良くしていたので嬉しいですわ。
お父様がバタバタ書類等を作成している中、私たちは独立する、と言っても、家の場所やらが変わることはないので、領民たちに独立宣言をして、いつも通りお母様とお茶を飲んでいます。
今頃、王宮で陛下にサインをしてもらっている最中かしら?
そんなことを思いながら。
「そういえば、国の名前って何にするのか決まっているんですの?」
と首を傾げてお母様に尋ねた。
するとお母様が
「んー...どうなのかしら?でも、せっかくだから皆が納得した名前を付けて欲しいわよねぇ」
と頬に手を当ててにっこり笑っている。
国の名前って大事な気がしますからね。
私としては言いづらい名前はやめて欲しいですわ。
それから、言った時の響き、というか......なんて言うんでしょう?
でもそれも大事ですよね。
まぁ、私的には、の話ですから最後に決めるのはお父様ですしお任せするしかないんですけどね?
なんてお母様と話をしていると
「お義母様、スカーレットちゃん」
と透き通った声が聞こえてきました。
この綺麗な声はお義姉様ですよね。
そう思って振り返ると、思った通りお義姉様が立っていました。
『マリアンナ・チュリンプ』
私のお兄様の婚約者で侯爵家の長女ですわ。
長女、と言っても兄がいるので我が家に嫁いでくることになっています。
お義姉様はとっても綺麗な方なんです!
赤茶色の髪の毛はとってもサラサラで、目も大きいし、スタイルだって凄くいいです。
それに、お義姉様は令嬢達の憧れなんですよ。
美人で聡明、勉強もマナーも完璧。
そんなお義姉様に憧れない令嬢なんて信じられませんわ!
「我が家もバルドトール公爵家について行くことになりましたの。だから先に挨拶しようと思いまして......」
そう言って微笑むお義姉様は今日も美しいです。
「まぁ!チュリンプ侯爵家もだなんて、とても心強いわ」
お義姉様の話を聞いてお母様も喜んでいますわ。
お母様はお義姉様を本当の娘のように大事にしていますからね。
だからこそ、私も本当の姉のように慕うことができるんです。
「スカーレットちゃんと本当の姉妹になれるのが待ち遠しいわ」
まぁ、これを除いて、の話なんですけどね。
なんでこんなに私なんかがお義姉様に好かれているのか不思議で仕方ありませんわ。
だって、お兄様の婚約者になるまで一言も話した事がなかったですからね。
私を見てニコニコしているお義姉様を眺めながらそんなことを考えていた。
その後、お義姉様も一緒に3人でお茶を飲んで他愛もない話をしていると
「終わったぞー!これで我が家は自由の身だ!」
満面な笑みのお父様が温室に来ました。
後ろにはお兄様も一緒です。
2人とも満足そうな顔をしているので、良い感じに話が進んだんでしょう。
まぁ、殿下の私に対する行動も目に余るところがありましたからね。
それらを使って脅すかなんかしたのは想像つきますわ。
でも、私の婚約がこんな風に役に立ったんですから殿下のことは嫌いでしたが婚約も無駄じゃなかったですね。
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