11 / 15
入学式と、昔馴染み
私は生徒会のメンバーに選ばれたので、新入生を案内しています。…のはいいのですけれど、こちらをガン見している新入生がいますわ…金の髪とエメラルドのような澄んだ緑の瞳。
「ルミーナ エマニエル?」
「何ですか、藪から棒に。確かに私はルミーナですわ…そういう貴方は、ユアン アトレイア様ですか?」
「!そう。俺…ずっと謝りたかったんだ。あの時、まさか泣くなんて思わなくてさ!そのうちルミーナはロロイと婚約しちゃうしさ。あ、でも今は微妙な立場だって聞いた。正直、どうなるの?」
子供の頃からのお喋りは変わらないわね。そして、いくら親戚とはいえ、礼儀は守って頂かないと。
「アトレイア様?取り敢えず個人的なお話はそれ位にして下さいませ。もうみなさん、お集まりですわ」
「うわ。まずい。じゃあ後で!ルミーナ!」
全く、いつまでも子供みたいに。…でもあのいたずらっ子のような笑顔、懐かしいですわ。
「ちょっとあんた、さっきの方は?」
「!マリアナ様…どうして」
生徒会のメンバーでない皆様には、授業がありますわ。
「いいから、どういう関係?」
「ユアン様は、アトレイア公爵家のご長男ですわ。私とは遠い親戚ですの…それが何か?」
「彼こそ私が探していた隠しキャラよ!私のものになるんだから、余計な事しないでよね!」
「…はあ」
相変わらず訳の分からない事を。ロゼリア様達にもご相談してみましょうかしら?実はあれから結構仲良くなりましたのよ。
リーファ様とは勿論親友の間柄ですけれど、ロゼリア様とエミーナ様も、卒業してからも一緒にスイーツを食べに行ったり、お茶をご一緒したり。
それぞれの婚約者が隔離されている時ですけれど、今後についての話も出てきます。
一番の問題は、魅了されていたとして、その行動を許せるのか。操られていたのだから、その間の行動責任を問えるのか。
特にロゼリア様は王子妃教育も終了していて、相手が王族だから、望んだ通りにはならないでしょう。
エミーナ様は、再び婚約をする事は絶対に嫌だと言ってましたわ。おかしくなる前のレイン様は、とにかく自分が上でないと気が済まない方で、エミーナ様の点数が上だと、文句を言われるような方だったようで、ずっと我慢していたようです。
リーファ様が一番心配ですわ。アレス様の事を本当に愛していて、婚約破棄されてから、学園にも来ていませんでした。
私が何とか説得して、皆様達とのお茶会に参加して頂く事は出来たのですが、酷く気落ちして、休んでいた間は体調も崩されていたとか。
新学期からは頑張って通学してますけれど、平気なふりをしていても、ため息が目立つのです。
私は…完全に平気とは言えませんが、生徒会のメンバーに選ばれた事もありますし、わりと平気でしょうか?
元々、気持ちの切り替えも早い方で、心から愛していたかと問われれば、首を傾げる位の気持ちでしたので。
私、冷たいでしょうか?
「ルミーナ エマニエル?」
「何ですか、藪から棒に。確かに私はルミーナですわ…そういう貴方は、ユアン アトレイア様ですか?」
「!そう。俺…ずっと謝りたかったんだ。あの時、まさか泣くなんて思わなくてさ!そのうちルミーナはロロイと婚約しちゃうしさ。あ、でも今は微妙な立場だって聞いた。正直、どうなるの?」
子供の頃からのお喋りは変わらないわね。そして、いくら親戚とはいえ、礼儀は守って頂かないと。
「アトレイア様?取り敢えず個人的なお話はそれ位にして下さいませ。もうみなさん、お集まりですわ」
「うわ。まずい。じゃあ後で!ルミーナ!」
全く、いつまでも子供みたいに。…でもあのいたずらっ子のような笑顔、懐かしいですわ。
「ちょっとあんた、さっきの方は?」
「!マリアナ様…どうして」
生徒会のメンバーでない皆様には、授業がありますわ。
「いいから、どういう関係?」
「ユアン様は、アトレイア公爵家のご長男ですわ。私とは遠い親戚ですの…それが何か?」
「彼こそ私が探していた隠しキャラよ!私のものになるんだから、余計な事しないでよね!」
「…はあ」
相変わらず訳の分からない事を。ロゼリア様達にもご相談してみましょうかしら?実はあれから結構仲良くなりましたのよ。
リーファ様とは勿論親友の間柄ですけれど、ロゼリア様とエミーナ様も、卒業してからも一緒にスイーツを食べに行ったり、お茶をご一緒したり。
それぞれの婚約者が隔離されている時ですけれど、今後についての話も出てきます。
一番の問題は、魅了されていたとして、その行動を許せるのか。操られていたのだから、その間の行動責任を問えるのか。
特にロゼリア様は王子妃教育も終了していて、相手が王族だから、望んだ通りにはならないでしょう。
エミーナ様は、再び婚約をする事は絶対に嫌だと言ってましたわ。おかしくなる前のレイン様は、とにかく自分が上でないと気が済まない方で、エミーナ様の点数が上だと、文句を言われるような方だったようで、ずっと我慢していたようです。
リーファ様が一番心配ですわ。アレス様の事を本当に愛していて、婚約破棄されてから、学園にも来ていませんでした。
私が何とか説得して、皆様達とのお茶会に参加して頂く事は出来たのですが、酷く気落ちして、休んでいた間は体調も崩されていたとか。
新学期からは頑張って通学してますけれど、平気なふりをしていても、ため息が目立つのです。
私は…完全に平気とは言えませんが、生徒会のメンバーに選ばれた事もありますし、わりと平気でしょうか?
元々、気持ちの切り替えも早い方で、心から愛していたかと問われれば、首を傾げる位の気持ちでしたので。
私、冷たいでしょうか?
あなたにおすすめの小説
婚約破棄でみんな幸せ!~嫌われ令嬢の円満婚約解消術~
春野こもも
恋愛
わたくしの名前はエルザ=フォーゲル、16才でございます。
6才の時に初めて顔をあわせた婚約者のレオンハルト殿下に「こんな醜女と結婚するなんて嫌だ! 僕は大きくなったら好きな人と結婚したい!」と言われてしまいました。そんな殿下に憤慨する家族と使用人。
14歳の春、学園に転入してきた男爵令嬢と2人で、人目もはばからず仲良く歩くレオンハルト殿下。再び憤慨するわたくしの愛する家族や使用人の心の安寧のために、エルザは円満な婚約解消を目指します。そのために作成したのは「婚約破棄承諾書」。殿下と男爵令嬢、お二人に愛を育んでいただくためにも、後はレオンハルト殿下の署名さえいただければみんな幸せ婚約破棄が成立します!
前編・後編の全2話です。残酷描写は保険です。
【小説家になろうデイリーランキング1位いただきました――2019/6/17】
とある断罪劇の一夜
雪菊
恋愛
公爵令嬢エカテリーナは卒業パーティーで婚約者の第二王子から婚約破棄宣言された。
しかしこれは予定通り。
学園入学時に前世の記憶を取り戻した彼女はこの世界がゲームの世界であり自分が悪役令嬢であることに気づいたのだ。
だから対策もばっちり。準備万端で断罪を迎え撃つ。
現実のものとは一切関係のない架空のお話です。
初投稿作品です。短編予定です。
誤字脱字矛盾などありましたらこっそり教えてください。
私から婚約者を奪うことに成功した姉が、婚約を解消されたと思っていたことに驚かされましたが、厄介なのは姉だけではなかったようです
珠宮さくら
恋愛
ジャクリーン・オールストンは、婚約していた子息がジャクリーンの姉に一目惚れしたからという理由で婚約を解消することになったのだが、そうなった原因の贈られて来たドレスを姉が欲しかったからだと思っていたが、勘違いと誤解とすれ違いがあったからのようです。
でも、それを全く認めない姉の口癖にもうんざりしていたが、それ以上にうんざりしている人がジャクリーンにはいた。
賢すぎる令嬢は、王子を晒し上げる。 ー「生意気だから婚約破棄」と言われたので、父と協力して王国転覆させましたー
えびまよ
恋愛
アスガルド侯爵令嬢のサファイアは、15歳にして学園首席の才媛。しかし、卒業パーティーの場で、婚約者である第一王子レグルスから「私より成績が良く生意気だから」という身勝手な理由で婚約破棄を突きつけられる。
これが普通なら、獣人と結婚したくないわ~王女様は復讐を始める~
黒鴉そら
ファンタジー
「私には心から愛するテレサがいる。君のような偽りの愛とは違う、魂で繋がった番なのだ。君との婚約は破棄させていただこう!」
自身の成人を祝う誕生パーティーで婚約破棄を申し出た王子と婚約者と番と、それを見ていた第三者である他国の姫のお話。
全然関係ない第三者がおこなっていく復讐?
そこまでざまぁ要素は強くないです。
最後まで書いているので更新をお待ちください。6話で完結の短編です。
【完結】ロザリンダ嬢の憂鬱~手紙も来ない 婚約者 vs シスコン 熾烈な争い
buchi
恋愛
後ろ盾となる両親の死後、婚約者が冷たい……ロザリンダは婚約者の王太子殿下フィリップの変容に悩んでいた。手紙もプレゼントも来ない上、夜会に出れば、他の令嬢たちに取り囲まれている。弟からはもう、婚約など止めてはどうかと助言され……
視点が話ごとに変わります。タイトルに誰の視点なのか入っています(入ってない場合もある)。話ごとの文字数が違うのは、場面が変わるから(言い訳)
手作りお菓子をゴミ箱に捨てられた私は、自棄を起こしてとんでもない相手と婚約したのですが、私も含めたみんな変になっていたようです
珠宮さくら
恋愛
アンゼリカ・クリットの生まれた国には、不思議な習慣があった。だから、アンゼリカは必死になって頑張って馴染もうとした。
でも、アンゼリカではそれが難しすぎた。それでも、頑張り続けた結果、みんなに喜ばれる才能を開花させたはずなのにどうにもおかしな方向に突き進むことになった。
加えて好きになった人が最低野郎だとわかり、自棄を起こして婚約した子息も最低だったりとアンゼリカの周りは、最悪が溢れていたようだ。
だってあの子は欲しがりさん
Mag_Mel
恋愛
エレナとマルティナは貴族の姉妹。幼い頃から妹のマルティナは、姉が持つものを何でも欲しがり、両親の後押しもあって、それらを次々と奪ってきた。
そしてついには、エレナの婚約者までもが妹の手に渡ってしまう。
親友のトゥーリは憤るが、エレナはただ微笑み「仕方がない」とすべてを受け入れるだけ。
その姿に耐えきれなくなったトゥーリは、マルティナに苦言を呈することを決意するが……。