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魅了と、ユアン
大変な事が起こりましたわ。
マリアナ様が魅了を使ったのです!相手はユアン様。
ただユアン様、魅了の魔法を受けても全くマリアナ様に心惹かれる事がなかったそうですわ。
ユアン様は騎士科。だから魔法に抵抗する事も難しいと思うのですが…恋愛に全く興味のないお子様だったとか…凄くあり得そうですわね。
魔法師団の方々にしっかり察知されたので、もう言い逃れは出来ません。
学園は勿論退学。魔封じの腕輪をされて、連行されて行きましたわ。
正直、婚約破棄騒動が起こる前に何とかならなかったのかと思いましたが、まさか人前で婚約破棄を行うなど、考えもしなかったでしょうから、仕方ありませんわ。それに、取り敢えず学園は卒業させてしまおうと、思ったのかもしれませんわね。
一応、ユアン様も本当に魅了にかかってないか検査されたのですけど、大丈夫でした。先生曰く、鈍いから…とか?
お子様が恋愛に鈍いのは、当然ですわね。
もう一つの可能性として、意思が強いというのがありますけど、どうなんでしょうね。
取り敢えず、学園は平和になりましたわ。素行に問題のあるマリアナ様に注意を促さなければならなかった立場の私としては、肩の荷が降りた気分ですわね。
なんてほっとしていたんですけれど、ユアン様が、あれからやたらと絡んできますの。
例えば、お昼休み。
いつものように、学食でリーファ様と食べようとしていると、許可してもいないのに、勝手に同じテーブルにつくのですわ。私に対して迷惑をかけるだけなら我慢もできますけど、リーファ様に対しても空気を読まないでお喋りするのです。
こういうのを何ていうのでしょう…そうですわ、うざいというのでしょうね。
「ごめんなさいね、リーファ。今まで国の端の領地にいたものだから、きっとお友達もいないのよ」
「いいえ。あまり貴族らしからぬ方だとは思いますけれど、彼を見ていると、幼い従兄弟を思い出しますわ。だからか、何故か和みますわ」
リーファ様が和めるなら…まあいいですわ。
あれでも公爵子息。次期公爵。全く見えませんが。
生徒会の仕事を終え、職員室に鍵を返しに行くと、労われながらも、世間話をする気満々のようですわね。
「そういえば、マリアナ嬢は、また何か訳の分からない言葉を喋っているようだね」
「ええ…リセット、とかニューゲーム、とか…先生は何の事か分かります?父も、陛下にどう説明するかで悩んでいましたわ」
「いやいや。ケント男爵も首を捻っていたそうじゃないか。まあ、共に過ごした時間も短いそうだし、分からない所もあるだろう」
結局は、廃嫡されたそうですわね…魅了の力はどのように手に入れたか、分からないまま。
場所も貴族牢から、一般牢に移されたそうですけれど、未だに取り巻きの方々が迎えに来てくれると信じていらっしゃるみたいですわね。魅了の力を使われて、平民落ちした方を、どうして迎えに行くと信じられるのでしょうか?
数々の言葉の意味も分からないままですわね。今となってはどうでも良いのですが。
マリアナ様が魅了を使ったのです!相手はユアン様。
ただユアン様、魅了の魔法を受けても全くマリアナ様に心惹かれる事がなかったそうですわ。
ユアン様は騎士科。だから魔法に抵抗する事も難しいと思うのですが…恋愛に全く興味のないお子様だったとか…凄くあり得そうですわね。
魔法師団の方々にしっかり察知されたので、もう言い逃れは出来ません。
学園は勿論退学。魔封じの腕輪をされて、連行されて行きましたわ。
正直、婚約破棄騒動が起こる前に何とかならなかったのかと思いましたが、まさか人前で婚約破棄を行うなど、考えもしなかったでしょうから、仕方ありませんわ。それに、取り敢えず学園は卒業させてしまおうと、思ったのかもしれませんわね。
一応、ユアン様も本当に魅了にかかってないか検査されたのですけど、大丈夫でした。先生曰く、鈍いから…とか?
お子様が恋愛に鈍いのは、当然ですわね。
もう一つの可能性として、意思が強いというのがありますけど、どうなんでしょうね。
取り敢えず、学園は平和になりましたわ。素行に問題のあるマリアナ様に注意を促さなければならなかった立場の私としては、肩の荷が降りた気分ですわね。
なんてほっとしていたんですけれど、ユアン様が、あれからやたらと絡んできますの。
例えば、お昼休み。
いつものように、学食でリーファ様と食べようとしていると、許可してもいないのに、勝手に同じテーブルにつくのですわ。私に対して迷惑をかけるだけなら我慢もできますけど、リーファ様に対しても空気を読まないでお喋りするのです。
こういうのを何ていうのでしょう…そうですわ、うざいというのでしょうね。
「ごめんなさいね、リーファ。今まで国の端の領地にいたものだから、きっとお友達もいないのよ」
「いいえ。あまり貴族らしからぬ方だとは思いますけれど、彼を見ていると、幼い従兄弟を思い出しますわ。だからか、何故か和みますわ」
リーファ様が和めるなら…まあいいですわ。
あれでも公爵子息。次期公爵。全く見えませんが。
生徒会の仕事を終え、職員室に鍵を返しに行くと、労われながらも、世間話をする気満々のようですわね。
「そういえば、マリアナ嬢は、また何か訳の分からない言葉を喋っているようだね」
「ええ…リセット、とかニューゲーム、とか…先生は何の事か分かります?父も、陛下にどう説明するかで悩んでいましたわ」
「いやいや。ケント男爵も首を捻っていたそうじゃないか。まあ、共に過ごした時間も短いそうだし、分からない所もあるだろう」
結局は、廃嫡されたそうですわね…魅了の力はどのように手に入れたか、分からないまま。
場所も貴族牢から、一般牢に移されたそうですけれど、未だに取り巻きの方々が迎えに来てくれると信じていらっしゃるみたいですわね。魅了の力を使われて、平民落ちした方を、どうして迎えに行くと信じられるのでしょうか?
数々の言葉の意味も分からないままですわね。今となってはどうでも良いのですが。
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