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接見
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「うわっ?!」
不審者が2人も私のスキル内に!
あれ…マティさん?もう1人は藍色の髪に、赤い瞳が綺麗な若い人
偽装が解けたアッシュさんが片膝ついて、騎士の礼を取っている。チョコもマシロも、部屋の隅で頭を下げている。
「創造神 マティアスじゃ。あの柔らかいパンは美味しかったよ」
しゃんと立ってるから、腰はもう大丈夫なのかな?
「本来なら、召喚される前に介入すべきだったんだけど、嫁さんの出産と重なってさ。あ、私は魔法神エクセシオール」
「介入は出来たんじゃが、無かった事には出来なくてな。聖女の称号とスキルを授けて、猫をこちらの世界に対応させる為に色々とやっていたら…」
私が聖女なんていらない。何も知らない世界の聖女になんてなりたくないと、拒否した…称号は定着せず、離れたそれをゆかりが奪った。マシロに付けるはずだった大魔法使いの称号も、愛理に奪われた。
で、私の中にあった引きこもり気質から、スキルを作り出して付けた。
「我の世界の者がした事だったから、適当にスキルを幾つか付けて送り出すつもりじゃった…スキルなど無くとも精霊が増えた事で後の災厄で溢れた瘴気に対応する事が出来た」
「そもそも聖女って何なんですか?」
「瘴気を払い、精霊を生み出す者じゃ」
いやいや。そもそも精霊自体見た事もないし、一般人な私には無理だし。
「各地にいる聖獣や、ユグドラシルもその役目を担っているが、戦争で焼かれたり、魔物として狩られたりでな…教会を通して神託を降しても、権力者は己の欲を通す為にそれを無視する」
「あの…今更ですけど、私もマシロも、家には帰れないんですか?」
「済まんの…魔力やスキルを持った身体は地球に適応できんのじゃ…だが、手紙位なら届けてやれん事もない」
「自覚したら本来持つはずだった魔法も渡す事が出来る。あ、聖女の癒しは神への祈りと同じ物だから。でもまだ戻る選択はしない方がいいよ。あの子達はサヤカに悪意しか持っていないからね。もし出会ってしまったら、嫌な思いをすると思うし…まあ100年は生きてないだろうし、そうしたら行ってくれると有難いかな」
いや、その頃には私も死んでると思うけど。
ていうか、驚いたな…マシロ?大丈夫?
神様は消えちゃったのに、蹲って動かない。
(ちょっと神気に当てられただけだよ。情けないなぁ。もっと厳しい訓練が必要かな?)
「いじめちゃだめだよ?マシロはまだ子猫なんだから…もうすぐ1歳だね。猫なら1歳で大人だけど、フォレストキャットはどうなんだろう?」
「…っぷはあ…はあ…やっと息が出来る。まさか神に接見出来るとは思わなかったな…サヤカは流石だね。何ともないなんて」
(そうだよね…普通に会話してたもんね)
「モチだってお庭でのんびりしてるじゃん?」
(単に神気が感じられないだけだと思うよ)
「というか、アッシュさん、大丈夫ですか?」
凄い汗。コップに水を出して上げたら一気に飲み干した。
「聖女なんて言われても…どうしたらいいか分からない」
「自由に生きていいと思うよ。聖女の意思は尊重させるし、行動も制限してはならない…それが世界の為になるんだよ」
いや世界とか…ご町内の平和だって無理だよ。
神様の話だと、むしろ巻き込まれたのはゆかり達の方だったんだ…ドレスとか宝石とか、いい思いはさせて貰っただろうし、イケメン王子にもちやほやしてもらえた。
私は顔はともかく、性格悪そうな人は嫌だった。
マシロも一緒にいてくれて、本当に良かった。今はチョコもモチもいてくれるし、アッシュさんも良くしてくれる。
色々あったけど、今は幸せに生きてる。それを伝える為にも手紙を書こう。せめて私達が無事な事を伝えないと!
「にゃ…」
あ、マシロが気がついた。撫でてやるとゴロゴロして、ふみふみしてくる…いや、そこ腹肉…あんまりないけど、それはちょっと失礼だよ?
それにしても、凄い抜け毛…久しぶりにブラッシングしよう。最近は色々やる事多くて出来ていなかったもんね。
「それにしても、また大きくなったね」
某アニメに出てくる山犬みたいだ。
そういえば、チョコも一回り位大きくなってる。
「チョコも成長期?」
(ボクは300年は生きてるよ?魔素たっぷりの水を毎日飲んでるせいかな)
実はかなりの年上だった。
そして、私には見えないけどこの亜空間内にも精霊はいっぱいいて、快適な空間になるように協力してくれているらしい。
望むままに背中もお腹もブラッシングしてたら、抜け毛はかなりの量になった。マシロがもう一匹出来そうだ。
折角だから、チャームにでもしようかな。
暇を見て針を刺しまくっていたら、両手に持てる位あったマシロの毛が、ピンポン玉位になった。
糸で目を作って、下げられるように糸で輪を作る。
「初めてにしては上出来だよね」
手紙に添えて、以前に買った神様の像の前に置いて、祈った
(神様、お母さんへの手紙が書けました。よろしくお願いいたします)
「マティアス様、これは…」
「うむ…まあ良いじゃろう。このまま届けるよ」
聖女の想いが込められたチャーム
疲労回復 厄除け 守護 幸運
不審者が2人も私のスキル内に!
あれ…マティさん?もう1人は藍色の髪に、赤い瞳が綺麗な若い人
偽装が解けたアッシュさんが片膝ついて、騎士の礼を取っている。チョコもマシロも、部屋の隅で頭を下げている。
「創造神 マティアスじゃ。あの柔らかいパンは美味しかったよ」
しゃんと立ってるから、腰はもう大丈夫なのかな?
「本来なら、召喚される前に介入すべきだったんだけど、嫁さんの出産と重なってさ。あ、私は魔法神エクセシオール」
「介入は出来たんじゃが、無かった事には出来なくてな。聖女の称号とスキルを授けて、猫をこちらの世界に対応させる為に色々とやっていたら…」
私が聖女なんていらない。何も知らない世界の聖女になんてなりたくないと、拒否した…称号は定着せず、離れたそれをゆかりが奪った。マシロに付けるはずだった大魔法使いの称号も、愛理に奪われた。
で、私の中にあった引きこもり気質から、スキルを作り出して付けた。
「我の世界の者がした事だったから、適当にスキルを幾つか付けて送り出すつもりじゃった…スキルなど無くとも精霊が増えた事で後の災厄で溢れた瘴気に対応する事が出来た」
「そもそも聖女って何なんですか?」
「瘴気を払い、精霊を生み出す者じゃ」
いやいや。そもそも精霊自体見た事もないし、一般人な私には無理だし。
「各地にいる聖獣や、ユグドラシルもその役目を担っているが、戦争で焼かれたり、魔物として狩られたりでな…教会を通して神託を降しても、権力者は己の欲を通す為にそれを無視する」
「あの…今更ですけど、私もマシロも、家には帰れないんですか?」
「済まんの…魔力やスキルを持った身体は地球に適応できんのじゃ…だが、手紙位なら届けてやれん事もない」
「自覚したら本来持つはずだった魔法も渡す事が出来る。あ、聖女の癒しは神への祈りと同じ物だから。でもまだ戻る選択はしない方がいいよ。あの子達はサヤカに悪意しか持っていないからね。もし出会ってしまったら、嫌な思いをすると思うし…まあ100年は生きてないだろうし、そうしたら行ってくれると有難いかな」
いや、その頃には私も死んでると思うけど。
ていうか、驚いたな…マシロ?大丈夫?
神様は消えちゃったのに、蹲って動かない。
(ちょっと神気に当てられただけだよ。情けないなぁ。もっと厳しい訓練が必要かな?)
「いじめちゃだめだよ?マシロはまだ子猫なんだから…もうすぐ1歳だね。猫なら1歳で大人だけど、フォレストキャットはどうなんだろう?」
「…っぷはあ…はあ…やっと息が出来る。まさか神に接見出来るとは思わなかったな…サヤカは流石だね。何ともないなんて」
(そうだよね…普通に会話してたもんね)
「モチだってお庭でのんびりしてるじゃん?」
(単に神気が感じられないだけだと思うよ)
「というか、アッシュさん、大丈夫ですか?」
凄い汗。コップに水を出して上げたら一気に飲み干した。
「聖女なんて言われても…どうしたらいいか分からない」
「自由に生きていいと思うよ。聖女の意思は尊重させるし、行動も制限してはならない…それが世界の為になるんだよ」
いや世界とか…ご町内の平和だって無理だよ。
神様の話だと、むしろ巻き込まれたのはゆかり達の方だったんだ…ドレスとか宝石とか、いい思いはさせて貰っただろうし、イケメン王子にもちやほやしてもらえた。
私は顔はともかく、性格悪そうな人は嫌だった。
マシロも一緒にいてくれて、本当に良かった。今はチョコもモチもいてくれるし、アッシュさんも良くしてくれる。
色々あったけど、今は幸せに生きてる。それを伝える為にも手紙を書こう。せめて私達が無事な事を伝えないと!
「にゃ…」
あ、マシロが気がついた。撫でてやるとゴロゴロして、ふみふみしてくる…いや、そこ腹肉…あんまりないけど、それはちょっと失礼だよ?
それにしても、凄い抜け毛…久しぶりにブラッシングしよう。最近は色々やる事多くて出来ていなかったもんね。
「それにしても、また大きくなったね」
某アニメに出てくる山犬みたいだ。
そういえば、チョコも一回り位大きくなってる。
「チョコも成長期?」
(ボクは300年は生きてるよ?魔素たっぷりの水を毎日飲んでるせいかな)
実はかなりの年上だった。
そして、私には見えないけどこの亜空間内にも精霊はいっぱいいて、快適な空間になるように協力してくれているらしい。
望むままに背中もお腹もブラッシングしてたら、抜け毛はかなりの量になった。マシロがもう一匹出来そうだ。
折角だから、チャームにでもしようかな。
暇を見て針を刺しまくっていたら、両手に持てる位あったマシロの毛が、ピンポン玉位になった。
糸で目を作って、下げられるように糸で輪を作る。
「初めてにしては上出来だよね」
手紙に添えて、以前に買った神様の像の前に置いて、祈った
(神様、お母さんへの手紙が書けました。よろしくお願いいたします)
「マティアス様、これは…」
「うむ…まあ良いじゃろう。このまま届けるよ」
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