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「水の癒し」それは水に加護を与えることができるギフトだ。
具体的にどういうことができるかと言うと、例えば、ただの水をポーションに変えたり、泥水を飲料水にしたり、水自体の質を上げたりできる。
リントラム湖の水は、ミネラルウォーターとして他領でも販売しているのだけど、もともと水質が良いうえにオリヴィアがさらに加護を与え、最上質の水として貴族や商人、料理人の間で買い占めが起こるほどの人気ぶりだ。
その水を料理に使うと、同じ調理法をしてるにも関わらずとんでもなく美味しくなるのだ。しかも疲労回復というオマケつきで。
もちろんリントラムの飲食店や宿屋は、すべてこのオリヴィアの加護の入った水を使っている。料理目当てで夏のリントラムに訪れる貴族も多く、水の販売とともにこの土地の主な収入源となっている。
ちなみに、元夫のインブリー侯爵領では、オリヴィアが嫁いでからというもの、オリヴィアの作る質の良いポーション販売で荒稼ぎしていたが、オリヴィアの作り置いた在庫もそろそろ切れるころだ。もともと資源の残りが少ない領地だったのにどうするつもりなのか。もう離婚したオリヴィアには預かり知らぬところである。
「レオ、私、湖の周りを散策してくるわ。夕方には戻るわね。」
俺もついてかなくていいか、と聞くレオに、知った土地だから大丈夫!と答えて別荘を出た。
フォーウッド家の別荘から湖岸までは5分ほどで、初夏にさしかかる今の季節は紫色のラベンの花が満開になる。
「いい香りね~癒されるわ。・・あのバカ騒動もさっさと忘れたいわ。」
そう呟いて、ラベンの花を手に取って見ていると、ラベンの花の一角がモゾっと動いた。
なにかしらと思い近づくと、そこには翡翠色の目をした小さなアザラシのぬいぐるみみたいな生き物がいた。
動くぬいぐるみ??とオリヴィアの目が点になる。ぬいぐるみはオリヴィアと目が合うと、ポロポロと泣きだした。
見ると、そのぬいぐるみの尾ひれあたりに大きな切り傷がある。
痛そう、とっさにオリヴィアは湖の水を手ですくい集中する。すると、水がキラキラ光り出した。
オリヴィアがその水を傷にゆっくり掛けると、あんなに大きかった切り傷がみるみるうちに塞がっていった。
「ありがとう。水の姫さま。僕の名前はセルキー。」
傷の癒えたアザラシのぬいぐるみは嬉しそうな顔をして話しだす。
ぬいぐるみが喋った!!とオリヴィアが驚いていると、セルキーはふわっと浮いてオリヴィアの肩に乗った。
「僕は湖で泳いでるときに何者かに襲われて大けがをして、慌てて陸に上がったまま動けなくなってたんだ。助けてくれたお礼をしたいから、僕のご主人さまに会って!」
そうセルキーが言うと、ふわりとオリヴィアの身体が宙に浮いた。オリヴィアが言葉をその口から紡ぐ前に、ドボン、と1人と1頭は湖に落ちたーー。
具体的にどういうことができるかと言うと、例えば、ただの水をポーションに変えたり、泥水を飲料水にしたり、水自体の質を上げたりできる。
リントラム湖の水は、ミネラルウォーターとして他領でも販売しているのだけど、もともと水質が良いうえにオリヴィアがさらに加護を与え、最上質の水として貴族や商人、料理人の間で買い占めが起こるほどの人気ぶりだ。
その水を料理に使うと、同じ調理法をしてるにも関わらずとんでもなく美味しくなるのだ。しかも疲労回復というオマケつきで。
もちろんリントラムの飲食店や宿屋は、すべてこのオリヴィアの加護の入った水を使っている。料理目当てで夏のリントラムに訪れる貴族も多く、水の販売とともにこの土地の主な収入源となっている。
ちなみに、元夫のインブリー侯爵領では、オリヴィアが嫁いでからというもの、オリヴィアの作る質の良いポーション販売で荒稼ぎしていたが、オリヴィアの作り置いた在庫もそろそろ切れるころだ。もともと資源の残りが少ない領地だったのにどうするつもりなのか。もう離婚したオリヴィアには預かり知らぬところである。
「レオ、私、湖の周りを散策してくるわ。夕方には戻るわね。」
俺もついてかなくていいか、と聞くレオに、知った土地だから大丈夫!と答えて別荘を出た。
フォーウッド家の別荘から湖岸までは5分ほどで、初夏にさしかかる今の季節は紫色のラベンの花が満開になる。
「いい香りね~癒されるわ。・・あのバカ騒動もさっさと忘れたいわ。」
そう呟いて、ラベンの花を手に取って見ていると、ラベンの花の一角がモゾっと動いた。
なにかしらと思い近づくと、そこには翡翠色の目をした小さなアザラシのぬいぐるみみたいな生き物がいた。
動くぬいぐるみ??とオリヴィアの目が点になる。ぬいぐるみはオリヴィアと目が合うと、ポロポロと泣きだした。
見ると、そのぬいぐるみの尾ひれあたりに大きな切り傷がある。
痛そう、とっさにオリヴィアは湖の水を手ですくい集中する。すると、水がキラキラ光り出した。
オリヴィアがその水を傷にゆっくり掛けると、あんなに大きかった切り傷がみるみるうちに塞がっていった。
「ありがとう。水の姫さま。僕の名前はセルキー。」
傷の癒えたアザラシのぬいぐるみは嬉しそうな顔をして話しだす。
ぬいぐるみが喋った!!とオリヴィアが驚いていると、セルキーはふわっと浮いてオリヴィアの肩に乗った。
「僕は湖で泳いでるときに何者かに襲われて大けがをして、慌てて陸に上がったまま動けなくなってたんだ。助けてくれたお礼をしたいから、僕のご主人さまに会って!」
そうセルキーが言うと、ふわりとオリヴィアの身体が宙に浮いた。オリヴィアが言葉をその口から紡ぐ前に、ドボン、と1人と1頭は湖に落ちたーー。
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