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「~~私があなたと幼い頃会ったことがあるって本当ですか?」
オリヴィアはサーガラの愛撫に恥ずかしさの限界がきて思わず叫んだ。
サーガラはオリヴィアの左の手の甲に落とした口付けをぴたりと止め、ゆっくりと口を開いた。
「いつでも花のように笑っていた。」
そう言うと、オリヴィアの左の人差し指を口に含んで、その先をねっとり舐めた。
「・・っ!!」
サーガラは、恥ずかしがるオリヴィアの表情を満足気に眺めながら、もう一度ゆっくり舌を動かす。
「・・っ・も、だめっ・・!」
・・コホン・・
こほん?
「・・サーガラ様、そろそろ良いでしょうか?」
眼鏡の青年、イシュカが喉を鳴らす。
イシュカとセルキーはいつの間にか寝所の入口あたりに控えていた。
サーガラは無粋なイシュカをジロリと睨むと居住まいを直した。
~~またっいつからいたの??
そんなオリヴィアの気持ちは他所にイシュカが話し出す。
「セルキーに例の者を見せました。」
※※※※※
寝所を出たセルキーとイシュカは、鍵のついた鉄格子の奥にある階段から宮殿の地下へと降りて行った。
地下牢。
イシュカはスタスタとその1番奥にある赤い格子のはまった牢へと歩いて行く。
「ーー上魔力牢に。」
セルキーが上魔力牢と呼んだ赤い格子の牢の前に立つと、牢からバチンと火花が上がった。
中にいる者がこちらを睨みつけながら魔力を放つが、再びバチンという火花が牢の中であがり、魔力はその中のみで消え去る。
手足を拘束し、口には舌を噛まないよう猿轡がされている。
セルキーは、牢の中にいる者を見て絶句した。
魔力を放ち、こちらを睨み付ける者の背にはーー薄赤い翼があった。
「翼が・・。竜族の、、水の眷族ではない・・?まさか・・迦楼羅?」
「上手く擬態していて、最初は南家の眷族かと思った。しかし拘束し魔力を封じたら、あのような姿を現した。セルキー、お前はどう見る?」
イシュカが竜王の面前でセルキーに問う。
「あの薄赤の翼。陸の眷族と見ます。私は、、赤き翼の、迦楼羅族の配下ではないかと見ました。」
迦楼羅族、それは地上の、特に空中を統べる赤き翼の一族で、水を統べる竜族と匹敵する力を持ち、魔力毒蛇を好んで食べることから竜喰いの異名を持つ一族。
「お前もそう見るか。」
イシュカが自分も同様だと頷く。
「しかし、長らく迦楼羅族とは境界が引かれ、互いに障ることがなかったはず。なぜ襲撃など。」
セルキーの言葉に今まで黙っていたサーガラが口を開いた。
「おそらく央座の儀を阻むためだろう。」
オリヴィアはサーガラの愛撫に恥ずかしさの限界がきて思わず叫んだ。
サーガラはオリヴィアの左の手の甲に落とした口付けをぴたりと止め、ゆっくりと口を開いた。
「いつでも花のように笑っていた。」
そう言うと、オリヴィアの左の人差し指を口に含んで、その先をねっとり舐めた。
「・・っ!!」
サーガラは、恥ずかしがるオリヴィアの表情を満足気に眺めながら、もう一度ゆっくり舌を動かす。
「・・っ・も、だめっ・・!」
・・コホン・・
こほん?
「・・サーガラ様、そろそろ良いでしょうか?」
眼鏡の青年、イシュカが喉を鳴らす。
イシュカとセルキーはいつの間にか寝所の入口あたりに控えていた。
サーガラは無粋なイシュカをジロリと睨むと居住まいを直した。
~~またっいつからいたの??
そんなオリヴィアの気持ちは他所にイシュカが話し出す。
「セルキーに例の者を見せました。」
※※※※※
寝所を出たセルキーとイシュカは、鍵のついた鉄格子の奥にある階段から宮殿の地下へと降りて行った。
地下牢。
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「ーー上魔力牢に。」
セルキーが上魔力牢と呼んだ赤い格子の牢の前に立つと、牢からバチンと火花が上がった。
中にいる者がこちらを睨みつけながら魔力を放つが、再びバチンという火花が牢の中であがり、魔力はその中のみで消え去る。
手足を拘束し、口には舌を噛まないよう猿轡がされている。
セルキーは、牢の中にいる者を見て絶句した。
魔力を放ち、こちらを睨み付ける者の背にはーー薄赤い翼があった。
「翼が・・。竜族の、、水の眷族ではない・・?まさか・・迦楼羅?」
「上手く擬態していて、最初は南家の眷族かと思った。しかし拘束し魔力を封じたら、あのような姿を現した。セルキー、お前はどう見る?」
イシュカが竜王の面前でセルキーに問う。
「あの薄赤の翼。陸の眷族と見ます。私は、、赤き翼の、迦楼羅族の配下ではないかと見ました。」
迦楼羅族、それは地上の、特に空中を統べる赤き翼の一族で、水を統べる竜族と匹敵する力を持ち、魔力毒蛇を好んで食べることから竜喰いの異名を持つ一族。
「お前もそう見るか。」
イシュカが自分も同様だと頷く。
「しかし、長らく迦楼羅族とは境界が引かれ、互いに障ることがなかったはず。なぜ襲撃など。」
セルキーの言葉に今まで黙っていたサーガラが口を開いた。
「おそらく央座の儀を阻むためだろう。」
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