バツイチ出戻り令嬢は竜王に溺愛される

バカラ

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4竜家会議が終わり、西竜王タクシャと北竜王ヴァースキの一行を見送る。

「あやつに飽きたら、いつでも西家に来ると良い。」

そんなタクシャの軽口に、イシュカが本気でやめて下さいと懇願していた。

見送りが終わるとセルキーがくるりとオリヴィアの方へと振り返った。

「姫様、僕たちもいったん地上に帰ろう。」



今回はだいぶん長居をしたから、地上に戻ったらどのくらい経ってるんだろう、あ、レオが心配して捜索隊なんて出してないかしら。十分ありうる。考えるとだんだん冷や汗が出てきた。

「大丈夫。そこまで経ってないよ。」

セルキーがそんなオリヴィアの心を見透かしたかのように言う。

来た時のドレスに着替え、髪を整えて貰い玄関に向かうと、サーガラがイシュカとともに立っていた。

サーガラは無言のまま、オリヴィアの右の手を握った。

「え・・何?」

オリヴィアが見上げると、サーガラはオリヴィアの右の薬指にすっと指輪をはめた。

「お守りだ。お前は警戒心がないからな。」

指輪は、金色の中に一筋青い色の入った綺麗な石がはまっていた。サーガラの眼のような石。

右の指だけど、婚約指輪みたいで戸惑う。

「姫様、よく似合うー。最高のお守りだよ。」

・・そうね、お守りね。今のところはそう思おう。

声を聴いても眼を見ても、心臓が跳ね上がる。抱きしめられるのも口付けられるのも、恥ずかしいけど、嫌じゃない。
私の気持ちはー。

「じゃ、出発だよ!目を瞑って息止めてね。」

セルキーが地上に向かって泳ぎ出した。



湖畔に戻ると夕暮れ時だった。

セルキーの言う通りなら、今は湖に入った日と同じ日夕方。早く帰らなきゃと歩き出すと、遠くの方からレオの声がする。

「おーいお嬢!そこにいるのかー?」

オリヴィアは手を振る。

「ごめんなさい。のんびりし過ぎちゃったわ。」


レオは昼食も取りに帰らず、日が暮れかかっても戻って来ないオリヴィアを心配して湖畔を歩き回っていたらしい。
これから外出はついて行くと宣言されてしまった。

そして右の薬指の指輪を、しばらく見つめて言った。

「お嬢、そんな指輪持ってたか?」

するどい、、実は良く気付くのよね。

「パトナベリで買ったのよ。」

慌てて誤魔化したオリヴィアに、ふうん、と言ってまたしばらくレオは指輪を見つめていた。






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