バツイチ出戻り令嬢は竜王に溺愛される

バカラ

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地上に戻ったセルキーは迦楼羅族のことを調べると意気込んでいた。

南竜王のことは、北竜王の話をいったん待つため、地上で出来ることは今のところない。

「迦楼羅族ってどこに住んでるの?」

オリヴィアはふとした疑問をセルキーに尋ねる。迦楼羅族も竜族のようにどこかに宮殿でもあるんだろうか。
 
「迦楼羅族は、色んな土地の高山の奥深くにそれぞれ群を作って住んでるんだ。そして、その群を統率しているのが迦楼羅王。迦楼羅王は聖山の山中に居を構えている言われているよ。」

「ひと処に固まって住んでるわけじゃないのね。聖山って?」

「この国の東の外れ、隣国との間にある山のことだよ。」

「あんな切り立った山に・・。」

「人が入る事の難しい所ほど、彼らにとっては良いんだ。人で言う、いわゆる聖域というやつさ。」

ふうんとオリヴィアは相槌を打つ。

「じゃあセルキーは次はそこに行ってくるの?」

「姫様は鋭いね。その通りだよ。姫様は今は竜王様の指輪もあるから安全だしね。」
  
そう言うと、セルキーはぽてっとオリヴィアの肩から降りた。そして、くれぐれも変な男に引っかからないようにと言い残して出掛けてしまった。



そういえば、リントラムに来てから初めて落ち着いたかも。
最近いろいろありすぎたし少し休養しようかしら、なんて考えていたら部屋のドアがノックされた。

「お嬢!入っていいか?」


レオが茶器を載せたトレーに封筒を何通か載せて入ってきた。

封筒の中身はオリヴィアへの面会を求めるもの。少し休もうと思っていたところだったので全部断ろうと思っていたオリヴィアだったが、1通の封筒に目が留まった。


「アイリーン・ウォーカー?最近話題のデザイナーじゃない。」

封筒を手に取りオリヴィアがそう呟くと、レオがお茶を入れながら答えた。

「そうみたいだな。辺境伯領のウォーカー商会の1人娘で、王都に店を構えたり、かなりのやり手の女って話だ。」

「へええ。」

デザイナー、か。女性が頑張ってるのって興味あるわね。けど、なんで私に。他領で、しかもこんな田舎に引っ込んでるのに。

う~んでも服かあ、そうだ、あれ、作って貰えるかも!オリヴィアは竜宮城ドラゴニアパレスで気に入ってしまったあの服を思い浮かべ、ニヤついた。

「レオ、私、この方に会ってみようかしら。」



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