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第32話 赤髪の王女の帰還
王宮のゲストルームで、私――アマーリエ・フォン・シュタインベルクは、帰国の準備をしていた。
赤い絨毯が敷かれた、豪華な部屋。
だが――私にとっては、もう何の意味もない。
窓の外を見つめながら、私は――ただ、立ち尽くしていた。
「……」
悔しい。
本当に、悔しい。
私は、公爵夫人になるためにここに来たのに。
レオニス殿下は公爵になる予定もなく、すでに婚約者がいて婿入りが決まっていたなんて――。
しかも、エレノア・ヴァルディスは――完璧だった。
私が何を言っても、冷静に、優しく、そして――圧倒的に。
「王女殿下」
側近が、荷物を整理している。
トランクに、ドレスや装飾品を詰め込んでいる。
来た時よりも、ずっと少ない荷物に見える。
「……何?」
「シュタインベルク王国から、お手紙が」
側近は、恐る恐る手紙を差し出す。
私は――手紙を受け取る。
封筒には、父の印章が押されている。
開封すると――。
『アマーリエ
お前の醜態、こちらにも伝わっている。 恥を晒すな。 失敗したのなら、すぐに帰国せよ。
父より』
たった、これだけ。
父からの評価は、『駄目な王女』だということはわかりきっていた。
今回も、「シュタインベルク国内で降嫁先はない」と議長に言われたのが悔しくて、「だったら、隣国で王子を捕まえてきますわ!」と意気込んで勝手に出てきたのだ。
そして、失敗したーー。
私は――手紙を握りしめた。
紙が、くしゃくしゃになる。
「……」
涙が、出そうになる。
私は、手紙をテーブルに置き、窓の外を見つめた。
王宮の庭園では、貴族たちが優雅に歩いている。
誰も――私のことなど、気にしていない。
翌朝。
私は、王宮を去ろうとしていた。
早朝の王宮正門。
馬車が、すでに用意されている。
側近たちが、荷物を積み込んでいる。
私は――こっそりと、誰にも見送られずに帰ろうと思っていた。
だが――。
「アマーリエ王女」
声がかかった。
振り返ると――エレノアが立っていた。
銀に近い淡い金髪が、朝日に輝いている。
青灰色の瞳は、穏やかで優しい。
「……何の用ですの」
私は、少し警戒しながら言う。
「これを――」
エレノアは、小さな包みを差し出す。
丁寧に包装された、上品な包み。
「……何ですの、これ」
「ヴァルディスで人気のお店のお菓子です。道中、お召し上がりください」
エレノアは、微笑む。
私は――呆然とする。
「……なぜ?」
「え?」
「なぜ、私にそんなものを?」
私は、エレノアを見つめる。
「私、あなたを散々邪魔しましたのよ?」
「……」
エレノアは、表情を変えずに微笑む。
「アマーリエ王女殿下は、わざわざ国境を越えていらしたのですから」
「……」
「せめて、道中が快適であることを願います」
その優しさに――。
私は、何も言えなくなった。
エレノアの瞳には、憎しみも怒りもない。
ただ――純粋な、優しさだけがある。
「……」
私は、包みを受け取る。
手に取ると、ずっしりとした重みがある。
「……ありがとう、ございます」
小さく、そう言った。
自分でも驚くほど、素直な言葉だった。
エレノアは――優しく微笑む。
「お気をつけて、アマーリエ王女殿下」
彼女は、丁寧に一礼する。
私は――何も言えずに、馬車に乗り込む。
馬車が、動き出す。
私は――窓から、エレノアを見つめる。
彼女は、手を振っている。
その隣には――レオニス殿下も立っている。
二人は、並んで――。
本当に、幸せそうだった。
「……」
私は、窓から目を離し、手元の包みを見つめる。
そっと、包みを開ける。
中には――美しい焼き菓子が並んでいる。
人気の店と言っていた。蜂蜜と木の実を使った菓子のようだ。
そして――手紙が入っている。
私は、手紙を開く。
『アマーリエ王女
短い間でしたが、お会いできて良かったです。 あなたは、きっと素晴らしい未来を築けると信じています。
エレノア・ヴァルディス』
私は――涙が溢れた。
もう、堪えられなかった。
「……私、負けましたわ」
声が、震える。
完全に、負けた。
エレノアは――私より、ずっと強くて、優しくて、美しかった。
「……でも」
私は、涙を拭う。
窓の外を見つめる。
王宮が、どんどん遠ざかっていく。
「……私も、変わってやるわ」
わがまま放題の自分。
お姉様に負けたくないだけの自分。
「……そんなの、ダメよね」
私は――小さく、笑った。
焼き菓子を一つ、口に入れる。
甘くて、優しい味がする。
「……美味しい」
涙が、また溢れる。
「帰ったら――ちゃんと、自分の国のために何かできること、探しますわ」
エレノアのように。
誇り高く、強く、優しく。
「……私も、そうなれるかな」
赤髪の王女は――新しい決意を胸に。
故郷へと帰っていった。
王宮正門。
私は、アマーリエの馬車が去っていくのを見送った。
朝日が、馬車を照らしている。
やがて、馬車は街道へと消えていく。
「……お嬢様」
マルティナが、隣に立っている。
「優しいですね」
「……そう?」
私は、空を見上げる。
青い空が、広がっている。
「はい。あんなにキャンキャン言われたのに」
マルティナは、感心したように言う。
私は、微笑む。
「――彼女も、大変なのでしょう」
「……」
「国で、お姉様と比べられて、居場所がなかったのかもしれない」
私は、遠くを見つめる。
馬車は、もう見えない。
「だから――せめて、優しくしたかったの」
「それに――」
私は、レオニスを見る。
彼は、少し離れた場所に立っている。
私を見守るように、静かに微笑んでいる。
「私には、こんなに素敵な人がいるから」
レオニスは――近づいてきて、優しく微笑んだ。
「エレノア」
「はい」
「君は、本当に優しいな」
その言葉に、私は――。
幸せを感じた。
胸が、温かくなる。
私は、レオニスの手を取る。
「これからは、二人で歩んでいきましょう」
「ああ」
レオニスは、私の手を握り返す。
「ずっと、一緒にね」
私たちは、王宮へと歩き出す。
朝日が、私たちを照らしている。
未来は――明るい。
レオニスと共に歩む、未来。
赤い絨毯が敷かれた、豪華な部屋。
だが――私にとっては、もう何の意味もない。
窓の外を見つめながら、私は――ただ、立ち尽くしていた。
「……」
悔しい。
本当に、悔しい。
私は、公爵夫人になるためにここに来たのに。
レオニス殿下は公爵になる予定もなく、すでに婚約者がいて婿入りが決まっていたなんて――。
しかも、エレノア・ヴァルディスは――完璧だった。
私が何を言っても、冷静に、優しく、そして――圧倒的に。
「王女殿下」
側近が、荷物を整理している。
トランクに、ドレスや装飾品を詰め込んでいる。
来た時よりも、ずっと少ない荷物に見える。
「……何?」
「シュタインベルク王国から、お手紙が」
側近は、恐る恐る手紙を差し出す。
私は――手紙を受け取る。
封筒には、父の印章が押されている。
開封すると――。
『アマーリエ
お前の醜態、こちらにも伝わっている。 恥を晒すな。 失敗したのなら、すぐに帰国せよ。
父より』
たった、これだけ。
父からの評価は、『駄目な王女』だということはわかりきっていた。
今回も、「シュタインベルク国内で降嫁先はない」と議長に言われたのが悔しくて、「だったら、隣国で王子を捕まえてきますわ!」と意気込んで勝手に出てきたのだ。
そして、失敗したーー。
私は――手紙を握りしめた。
紙が、くしゃくしゃになる。
「……」
涙が、出そうになる。
私は、手紙をテーブルに置き、窓の外を見つめた。
王宮の庭園では、貴族たちが優雅に歩いている。
誰も――私のことなど、気にしていない。
翌朝。
私は、王宮を去ろうとしていた。
早朝の王宮正門。
馬車が、すでに用意されている。
側近たちが、荷物を積み込んでいる。
私は――こっそりと、誰にも見送られずに帰ろうと思っていた。
だが――。
「アマーリエ王女」
声がかかった。
振り返ると――エレノアが立っていた。
銀に近い淡い金髪が、朝日に輝いている。
青灰色の瞳は、穏やかで優しい。
「……何の用ですの」
私は、少し警戒しながら言う。
「これを――」
エレノアは、小さな包みを差し出す。
丁寧に包装された、上品な包み。
「……何ですの、これ」
「ヴァルディスで人気のお店のお菓子です。道中、お召し上がりください」
エレノアは、微笑む。
私は――呆然とする。
「……なぜ?」
「え?」
「なぜ、私にそんなものを?」
私は、エレノアを見つめる。
「私、あなたを散々邪魔しましたのよ?」
「……」
エレノアは、表情を変えずに微笑む。
「アマーリエ王女殿下は、わざわざ国境を越えていらしたのですから」
「……」
「せめて、道中が快適であることを願います」
その優しさに――。
私は、何も言えなくなった。
エレノアの瞳には、憎しみも怒りもない。
ただ――純粋な、優しさだけがある。
「……」
私は、包みを受け取る。
手に取ると、ずっしりとした重みがある。
「……ありがとう、ございます」
小さく、そう言った。
自分でも驚くほど、素直な言葉だった。
エレノアは――優しく微笑む。
「お気をつけて、アマーリエ王女殿下」
彼女は、丁寧に一礼する。
私は――何も言えずに、馬車に乗り込む。
馬車が、動き出す。
私は――窓から、エレノアを見つめる。
彼女は、手を振っている。
その隣には――レオニス殿下も立っている。
二人は、並んで――。
本当に、幸せそうだった。
「……」
私は、窓から目を離し、手元の包みを見つめる。
そっと、包みを開ける。
中には――美しい焼き菓子が並んでいる。
人気の店と言っていた。蜂蜜と木の実を使った菓子のようだ。
そして――手紙が入っている。
私は、手紙を開く。
『アマーリエ王女
短い間でしたが、お会いできて良かったです。 あなたは、きっと素晴らしい未来を築けると信じています。
エレノア・ヴァルディス』
私は――涙が溢れた。
もう、堪えられなかった。
「……私、負けましたわ」
声が、震える。
完全に、負けた。
エレノアは――私より、ずっと強くて、優しくて、美しかった。
「……でも」
私は、涙を拭う。
窓の外を見つめる。
王宮が、どんどん遠ざかっていく。
「……私も、変わってやるわ」
わがまま放題の自分。
お姉様に負けたくないだけの自分。
「……そんなの、ダメよね」
私は――小さく、笑った。
焼き菓子を一つ、口に入れる。
甘くて、優しい味がする。
「……美味しい」
涙が、また溢れる。
「帰ったら――ちゃんと、自分の国のために何かできること、探しますわ」
エレノアのように。
誇り高く、強く、優しく。
「……私も、そうなれるかな」
赤髪の王女は――新しい決意を胸に。
故郷へと帰っていった。
王宮正門。
私は、アマーリエの馬車が去っていくのを見送った。
朝日が、馬車を照らしている。
やがて、馬車は街道へと消えていく。
「……お嬢様」
マルティナが、隣に立っている。
「優しいですね」
「……そう?」
私は、空を見上げる。
青い空が、広がっている。
「はい。あんなにキャンキャン言われたのに」
マルティナは、感心したように言う。
私は、微笑む。
「――彼女も、大変なのでしょう」
「……」
「国で、お姉様と比べられて、居場所がなかったのかもしれない」
私は、遠くを見つめる。
馬車は、もう見えない。
「だから――せめて、優しくしたかったの」
「それに――」
私は、レオニスを見る。
彼は、少し離れた場所に立っている。
私を見守るように、静かに微笑んでいる。
「私には、こんなに素敵な人がいるから」
レオニスは――近づいてきて、優しく微笑んだ。
「エレノア」
「はい」
「君は、本当に優しいな」
その言葉に、私は――。
幸せを感じた。
胸が、温かくなる。
私は、レオニスの手を取る。
「これからは、二人で歩んでいきましょう」
「ああ」
レオニスは、私の手を握り返す。
「ずっと、一緒にね」
私たちは、王宮へと歩き出す。
朝日が、私たちを照らしている。
未来は――明るい。
レオニスと共に歩む、未来。
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