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第1話(11)
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「こちらで勝手に決めてしまいましたが、何卒ご理解ください。樹坂さん、レートさん、マシマロさん、ご協力をお願いします」
「う、うん。ちょっと予想外の展開だけど、協力するって約束してるし、それだったら両方と関われるから僕はいいですよ。マシマロとレートはどうかな?」
「にゃっ」
「わん」
「そっか。いいみたいです」
「っ、よかったです。ありがとうございます」
静かに様子を伺っていたスゥさんの口から、おもわず声と安堵の息が漏れる。
もしも僕達が断われば、色々と面倒なことになるみたいだからなぁ。内心ドキドキだったようだ。
「修助さん、マシマロさん、レートさん、改めて感謝いたします。では早速準備に移らせていただきまして、マシマロさんはこちらに。レートさんは、あちらに行ってください」
「にゃぅ」
「わふぅ」
それぞれが応じ、猫国と犬国の使者の傍に行く。
「はいどうもです。ではお薬を垂らしますので、お背中を向けてください」
「レートさん。お背中をお願いします」
「にゃ」
「わんっ」
二人は二人に返事を確認して、リリとスゥさんはスポイトを掴む指に力を入れる。そうして先端から滴が落ちてそれぞれの体に当たり、マシマロとレートの身体は光り始めた。
「あと数秒すれば変身が行われ、お二人は人の姿になります。その際にどうしても裸となってしまいますので、修助さんは目を閉じていて頂けますか?」
「ああはい。了解しました」
指示に従い、目を閉じる。それから暫くして着替え完了の合図が届いたので、ゆっくり瞼を上げてみると――
「あ」
さっきまでマシマロがいた場所には、僕と同い年くらいの美少女が。レートがいた場所には、同じく同い年くらいの美少年が立っていた。
「………………」
白のブラウスにチェック柄のミニスカートを合わせた子が、マシマロ。
デニムに黒の半袖ボタンシャツを合わせた子が、レート。
ウソみたいな光景に、言葉を失ってしまう。
変身すると分かっていても、これはビックリする。こんな日が来るなんて、微塵も思ってなかったから――
「しゅーすけ君!」
「のわぁ!!」
呆然としていたら、美少女が僕めがけて低空ダイブ。僕はそのまま勢いで押し倒され、後頭部を強打した。
「しゅーすけ君! しゅーすけ君!」
押し倒した美少女はそのまま僕に乗り、僕の頬にスリスリと自分の柔らかな頬を擦り付ける。
これは、マシマロがよくしてくれる仕草だ。
「ま、マシマロ? いや、絶対マシマロなんだけど、実感が湧かなくて……。マシマロ、なんだよね?」
「そーだよっ。あたし、マシマロだよっ」
頬擦りを止めてくれたので確認できたんだけど、その子のショートの髪色はアメリカンショートヘアー特有のシルバークラシックタビー(銀に黒の縞)に似て、銀色の中にところどころ黒が混じっている。
その言葉とその特徴で、やっぱりマシマロなんだ、とようやく実感できた。
「だ、大丈夫? 修助君?」
オドオドしながら、心配そうに覗き込むイケメンの髪は黒に白が少し混じっている。さらに、四つ目の代わりだろうか? 両目の上の部分の髪が茶色になっている。
この色といいマシマロのといい、どうやらもう一つの姿の影響は髪に出るらしい。
「大丈夫だよ、レート。二人とも、まだ話があるみたいだから座ろうね」
「はーいっ」「はい」
二人は良い返事をしてくれて、マシマロは僕の右、レートは左に座った。
「う、うん。ちょっと予想外の展開だけど、協力するって約束してるし、それだったら両方と関われるから僕はいいですよ。マシマロとレートはどうかな?」
「にゃっ」
「わん」
「そっか。いいみたいです」
「っ、よかったです。ありがとうございます」
静かに様子を伺っていたスゥさんの口から、おもわず声と安堵の息が漏れる。
もしも僕達が断われば、色々と面倒なことになるみたいだからなぁ。内心ドキドキだったようだ。
「修助さん、マシマロさん、レートさん、改めて感謝いたします。では早速準備に移らせていただきまして、マシマロさんはこちらに。レートさんは、あちらに行ってください」
「にゃぅ」
「わふぅ」
それぞれが応じ、猫国と犬国の使者の傍に行く。
「はいどうもです。ではお薬を垂らしますので、お背中を向けてください」
「レートさん。お背中をお願いします」
「にゃ」
「わんっ」
二人は二人に返事を確認して、リリとスゥさんはスポイトを掴む指に力を入れる。そうして先端から滴が落ちてそれぞれの体に当たり、マシマロとレートの身体は光り始めた。
「あと数秒すれば変身が行われ、お二人は人の姿になります。その際にどうしても裸となってしまいますので、修助さんは目を閉じていて頂けますか?」
「ああはい。了解しました」
指示に従い、目を閉じる。それから暫くして着替え完了の合図が届いたので、ゆっくり瞼を上げてみると――
「あ」
さっきまでマシマロがいた場所には、僕と同い年くらいの美少女が。レートがいた場所には、同じく同い年くらいの美少年が立っていた。
「………………」
白のブラウスにチェック柄のミニスカートを合わせた子が、マシマロ。
デニムに黒の半袖ボタンシャツを合わせた子が、レート。
ウソみたいな光景に、言葉を失ってしまう。
変身すると分かっていても、これはビックリする。こんな日が来るなんて、微塵も思ってなかったから――
「しゅーすけ君!」
「のわぁ!!」
呆然としていたら、美少女が僕めがけて低空ダイブ。僕はそのまま勢いで押し倒され、後頭部を強打した。
「しゅーすけ君! しゅーすけ君!」
押し倒した美少女はそのまま僕に乗り、僕の頬にスリスリと自分の柔らかな頬を擦り付ける。
これは、マシマロがよくしてくれる仕草だ。
「ま、マシマロ? いや、絶対マシマロなんだけど、実感が湧かなくて……。マシマロ、なんだよね?」
「そーだよっ。あたし、マシマロだよっ」
頬擦りを止めてくれたので確認できたんだけど、その子のショートの髪色はアメリカンショートヘアー特有のシルバークラシックタビー(銀に黒の縞)に似て、銀色の中にところどころ黒が混じっている。
その言葉とその特徴で、やっぱりマシマロなんだ、とようやく実感できた。
「だ、大丈夫? 修助君?」
オドオドしながら、心配そうに覗き込むイケメンの髪は黒に白が少し混じっている。さらに、四つ目の代わりだろうか? 両目の上の部分の髪が茶色になっている。
この色といいマシマロのといい、どうやらもう一つの姿の影響は髪に出るらしい。
「大丈夫だよ、レート。二人とも、まだ話があるみたいだから座ろうね」
「はーいっ」「はい」
二人は良い返事をしてくれて、マシマロは僕の右、レートは左に座った。
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