妊活戦士Lv.39の二人目不妊治療記

冬島六花

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5.精子運動率、なんとWHO最低基準値の半分

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 血液やエコーでの検査は特に問題なし。
 というわけで、次は男性側の検査です。

 不妊治療は女性がするものというイメージはまだまだ強いですが、実は不妊原因の50%は男性側にあるのだそうです。
 で、男性側の検査の代表的なものが精液検査。
 採れて数時間以内の精液をクリニックに提出し、精液中の精子の数、運動率、奇形率を測定してもらうのです。
  3日間ほどの禁欲期間の後の精液を2~4時間以内に20~30℃の常温でクリニックまで運搬……という、なかなかに厳しい条件がついていたため、少しだけ苦労しました。
 だって、まさか精液をこんなに大切に扱う日が来るとは思わないじゃないですか!?

 そして私たちはここで問題が見つかりました。
 
 運動率がとにかく低い!
 
 WHOが定めた運動率の下限値は、42%。
 裏返せば、これを下回った場合、自然妊娠は難しいということです。
 そして私が提出した夫の精子の運動率は……なんと20%台前半。
 全然ダメです。話になりません。
 ただ精液は所見が大きく変動するとのことで、後日再検査を行ったのですが、やはり結果は20%台でした。

 でも私は、これが原因だったのか……と、腑に落ちました。
 うん、なんか、おかしいと思っていたんですよね。

 私は生理周期28日でだいたい13~14日目に排卵。
 これは毎月同じです。
 排卵検査薬を使用し、排卵日を挟むように自己流でタイミング法を実施しているのに、一向に妊娠しないんです。
 何か、夫側に原因があるのではないか……。
 私も夫も薄々そう思っていたので、わりとすんなりと受け入れました。

 そしてこの結果を受けた主治医の先生の意見は、次のようなものでした。
「精液検査の所見は変動が大きいので、とりあえず数週間おいて再検査をし、他の検査も並行しつつタイミング法を進めましょう。再検査の所見が悪いようなら、人工授精にステップアップしましょう」

 先生のご提案はもっともでしたので、その方法で進めることになりました。
 問題が見つかれば治療の方向性も固まりますので、私たちはとりあえず安心しました。
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