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4章【手がかりは全て…】
それは最高の結末を勝ち取るために
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相変わらず多種多様な罠は張り巡らされていたが、特に厄介なモンスターもおらず、レイは森の中ほどまで来ることができた。
「…奥はどうやら、開けてるみたいだな」
身体能力強化系魔法【視力強化:極】も使って見てみると、奥の方には紅い柱が建っているようだ。
特に(凶悪&超強力な)罠以外何もなかったので、問題なく奥の開けた場所まで辿り着いた。
魔法を解除して柱をよく見てみると、紅い水晶柱を荒削りして突き刺したかのような姿だ。
おまけにその中で、虹色の光が脈打つ様にどくん、どくんと明滅している。
「この虹色の光は何かな………―――っと!?」
更に近づこうと歩を進めようとした矢先に、強力な障壁の気配を感じて後ろに飛びのく。
一瞬遅れて、ヴヴンッ……とまるで機械が起動する時のような音を立てて、青い半透明の壁が形成された。
「………今まで気づいてなかったが、あの剣……」
レイは視線を紅い柱の傍に突き立つ、淡い金の光粒を放っている長剣へと向ける。
よくよく見れば、非常に美しい剣だ。
剣身の半ばまで土に突き立って隠れているのでそこは見えないが、虹色の丸い石が嵌った柄頭、黒革の巻かれた柄、鏡のような銀の刃に、剣脊の中心には金色に輝く精緻な飾りがついている。
「………………何々…?大昔の時代に、この「光虹の聖剣」の主と認められた少年がいた。」ふーん。成程。
「無理矢理突き破ってもまたすぐ再生しそうだよなあ、どうするか……」
流石にこれには頭を悩ませていると、今まで淡い金の光を纏っていた剣が、
レイの目の前に突然、ブツッ…ブツッ…と途切れ途切れに雑音の混じる、外見的には自分とそう変わらないであろう年齢の少年の立体映像が映し出された。
といっても只の人間ではなく、ノイズが走っていてわかりづらいが首元等の虹色の鱗や、瞳孔が縦に裂けた銀色の眼を見るに、恐らく竜族だ。
「(しかも、ノイズ混じりのホログラムでもわかるぐらい酷い怪我…一体、何がどうなったらこうなるのか)」
実は、こういう自らのホログラムを任意の場所に映し出す魔法がある。探知系魔法カテゴリに属する【幻影実現】がそうだ。
探知系魔法の基礎練度が高ければ、その幻影に色んな行動をさせられる。
実際、今目の前にいる竜族の少年の幻影は、こう呟いた。
《…こんなことになってしまった。今は、どのくらい経っているだろうか?ああ、まだ時間が掛かりそうだ。いつか神々と闇の魔族との大決戦が起きるというのに…》
それだけ言うと、ブツッと音を立てて幻影は消えてしまった。
――――――――いくら怪我が瀕死の重傷だとはいえ、回復速度遅いな。
その呟きを聞いてレイが最初に思ったのは、実に現実的なことだった。
だが、竜族の少年の幻影が消えた後、紅い柱の傍に突き立っている光虹の聖剣が張っていた障壁が、パリィィ…―――ン、と甲高い音を立てて、砕け散った。
「な…………何故勝手に!?」
言っておくが、レイは障壁に何も手を出していない。
キラキラと、砕けた魔法障壁の欠片が舞い散るなか、先ほど消えたと思っていた竜族の少年の幻影が、また現れた。
ザザ…ザザッ…と時折その輪郭を歪ませながら、今度はまるでレイがそこにいるのが分かっているかのように、その口を開いた。
《そこに、誰かいるんだろう?来る戦いに参じるなら、この剣を持って行ってくれ。
きっと役に立つはずだ。オレは、間に合えば行く。》
そう言いながら、少年の幻影は傍らに突き立っていた剣を右手で抜き、こちらに放ってきた。
慌ててその柄を握ると、ずしっとした確かな重みが手に加わる。
―一見、ここにたどり着ける者であれば誰でもいいように見えるが。
「…成程……使用者制限つきか」
【鑑定】で見ると、邪な考えを持つ者がこの剣に触れると、その身を焼かれる、とあった。要するに、私利私欲の為に使おうとしたら死にますよ、ということだ。
レイは、そんな考えとは塵1粒ほども縁がないので、別に気にする必要はないのだが、その場面を想像したせいでかなり身震いした。
「まあ、くれるっていうなら有難く頂戴するけど」
――そしてそのレア度神級の聖剣を肩から掛けていた鞄に無造作に仕舞う。
今度はその幻影は消えずにその場にいたままで、気のせいか若干呆れがその表情に現れている気がする。
それをスルーして、一番気にかかっていたことを問うた。
「でさ、結局、君って誰の幻影なの?あと、何故俺にそんな大事そうな剣をくれるんだ?」
暫くの沈黙の後、答えが返ってきた。
《オレはヨルムンガルド。地上じゃ、虹晶竜とも言われてる。何故こんな状態なのか…は、まあ長くなるな話せば。その剣、あんたなら、オレは持っててもいいと思う。で、1つ言っておくけど。
その「光虹の聖剣」は、最高の結末を勝ち取るために作られたモノだ。決して自らの利益のためには使わないでほしい。
「…奥はどうやら、開けてるみたいだな」
身体能力強化系魔法【視力強化:極】も使って見てみると、奥の方には紅い柱が建っているようだ。
特に(凶悪&超強力な)罠以外何もなかったので、問題なく奥の開けた場所まで辿り着いた。
魔法を解除して柱をよく見てみると、紅い水晶柱を荒削りして突き刺したかのような姿だ。
おまけにその中で、虹色の光が脈打つ様にどくん、どくんと明滅している。
「この虹色の光は何かな………―――っと!?」
更に近づこうと歩を進めようとした矢先に、強力な障壁の気配を感じて後ろに飛びのく。
一瞬遅れて、ヴヴンッ……とまるで機械が起動する時のような音を立てて、青い半透明の壁が形成された。
「………今まで気づいてなかったが、あの剣……」
レイは視線を紅い柱の傍に突き立つ、淡い金の光粒を放っている長剣へと向ける。
よくよく見れば、非常に美しい剣だ。
剣身の半ばまで土に突き立って隠れているのでそこは見えないが、虹色の丸い石が嵌った柄頭、黒革の巻かれた柄、鏡のような銀の刃に、剣脊の中心には金色に輝く精緻な飾りがついている。
「………………何々…?大昔の時代に、この「光虹の聖剣」の主と認められた少年がいた。」ふーん。成程。
「無理矢理突き破ってもまたすぐ再生しそうだよなあ、どうするか……」
流石にこれには頭を悩ませていると、今まで淡い金の光を纏っていた剣が、
レイの目の前に突然、ブツッ…ブツッ…と途切れ途切れに雑音の混じる、外見的には自分とそう変わらないであろう年齢の少年の立体映像が映し出された。
といっても只の人間ではなく、ノイズが走っていてわかりづらいが首元等の虹色の鱗や、瞳孔が縦に裂けた銀色の眼を見るに、恐らく竜族だ。
「(しかも、ノイズ混じりのホログラムでもわかるぐらい酷い怪我…一体、何がどうなったらこうなるのか)」
実は、こういう自らのホログラムを任意の場所に映し出す魔法がある。探知系魔法カテゴリに属する【幻影実現】がそうだ。
探知系魔法の基礎練度が高ければ、その幻影に色んな行動をさせられる。
実際、今目の前にいる竜族の少年の幻影は、こう呟いた。
《…こんなことになってしまった。今は、どのくらい経っているだろうか?ああ、まだ時間が掛かりそうだ。いつか神々と闇の魔族との大決戦が起きるというのに…》
それだけ言うと、ブツッと音を立てて幻影は消えてしまった。
――――――――いくら怪我が瀕死の重傷だとはいえ、回復速度遅いな。
その呟きを聞いてレイが最初に思ったのは、実に現実的なことだった。
だが、竜族の少年の幻影が消えた後、紅い柱の傍に突き立っている光虹の聖剣が張っていた障壁が、パリィィ…―――ン、と甲高い音を立てて、砕け散った。
「な…………何故勝手に!?」
言っておくが、レイは障壁に何も手を出していない。
キラキラと、砕けた魔法障壁の欠片が舞い散るなか、先ほど消えたと思っていた竜族の少年の幻影が、また現れた。
ザザ…ザザッ…と時折その輪郭を歪ませながら、今度はまるでレイがそこにいるのが分かっているかのように、その口を開いた。
《そこに、誰かいるんだろう?来る戦いに参じるなら、この剣を持って行ってくれ。
きっと役に立つはずだ。オレは、間に合えば行く。》
そう言いながら、少年の幻影は傍らに突き立っていた剣を右手で抜き、こちらに放ってきた。
慌ててその柄を握ると、ずしっとした確かな重みが手に加わる。
―一見、ここにたどり着ける者であれば誰でもいいように見えるが。
「…成程……使用者制限つきか」
【鑑定】で見ると、邪な考えを持つ者がこの剣に触れると、その身を焼かれる、とあった。要するに、私利私欲の為に使おうとしたら死にますよ、ということだ。
レイは、そんな考えとは塵1粒ほども縁がないので、別に気にする必要はないのだが、その場面を想像したせいでかなり身震いした。
「まあ、くれるっていうなら有難く頂戴するけど」
――そしてそのレア度神級の聖剣を肩から掛けていた鞄に無造作に仕舞う。
今度はその幻影は消えずにその場にいたままで、気のせいか若干呆れがその表情に現れている気がする。
それをスルーして、一番気にかかっていたことを問うた。
「でさ、結局、君って誰の幻影なの?あと、何故俺にそんな大事そうな剣をくれるんだ?」
暫くの沈黙の後、答えが返ってきた。
《オレはヨルムンガルド。地上じゃ、虹晶竜とも言われてる。何故こんな状態なのか…は、まあ長くなるな話せば。その剣、あんたなら、オレは持っててもいいと思う。で、1つ言っておくけど。
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