宵闇王と精霊の竜刀

火の無い灰

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4章【手がかりは全て…】

来る戦争への急転直下

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現界中がざわつき始めていた。
大陸の西端の方の国々では、「不気味な魔物モンスター」に街や村を襲われたり、西から中央部にかけて干ばつなどの異常気象が続いたり、北部では鉱山の洞窟の奥から謎の黒い影が出てきて人を襲ったり。人々は混乱の中にあった。
そして国を統治する権力者たちも、神話や伝承で語られる「宵闇王」が目覚めつつある事に気づきつつある。
天聖界でも、神様たちがそれぞれ彼らなりに考えた結果、戦いに関係しそうな概念がいねんつかさどる神様は全員参加することにしたようだ。
但し、ギリシア神族の長ゼウスエジプト神族の長オシリスアース神族の長オーディンこと3神族の長はオーディンだけの参加のようである。
―――――――何だか現実リアルの戦争というけど全然現実感がない。むしろまるで遊戯ゲームのようだ。
それがレイの出した率直な感想だった。
まあ、とはいっても、この世界はゲームではなく現実だから、起こるものは起こるのだが。


―――――緊迫度が日に日に高まっていく中、一か月が過ぎた。
近く起こる大決戦を悟った国々の王たちと相談し、彼らなりに鍛錬を積んだ各国の騎士団。
戦を司る神の戦好きな気性故にか、(一部)若干テンションが上昇気味の神様たち。
戦いに参加する意思を決めている冒険者たちと、その中の調教師テイマーが使役するモンスターたち。
大陸西の端辺りに位置する、灌木地帯と背の低い草が所々に点在するだけの一帯。
神話の最後を飾る、破壊と死を体現したかの様な凶暴な黒竜が棲み、勇者と死闘を繰り広げた末、相討ちになったと伝えられる。
そこから、「致命の地」と呼ばれるようになった。
致命の地の向こう側には、草一本も生えぬ闇に呪われた荒れ野「禁断の荒野」が広がり、東の山脈を越えた先には、年中濃霧が満ちる山地。中腹辺りに歩哨所があり、「霧の歩哨所」と呼ばれる。
騎士団に随従していた神官が、禁断の荒野に満ちる邪悪な気配が濃くなっているのを感じ取っていた。それはつまり、禁断の荒れ野に今まさに闇のモンスターたちがいるという確たる証拠でもある。


開戦に向け、緊張が高まっていくなか、遂に、開戦直前の夜が訪れ、地上へと変わらぬ涼しい薄闇の帳を下ろした。
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