至高なる者の物語 大いなる旅の終着点

天魔真

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第一章 至高天郷

第5話 アールンハイド帝国と公爵家

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帝国についた俺達は帝国の東側にある屋敷の前にいる
「???何この屋敷????」
「良いから良いから」
驚きつつもリスターに案内され屋敷内に入る・・・にしてもさすがにでかすぎやろ。爵位はかなり高そう

中に入るとガタイの良い男性が出迎える
「リスター・・・良かった無事に帰ってきて・・」
「ちょっとー!お父さん?!」
父親が泣きながら抱きつく
「命の恩人の前で恥ずかしいからー?!」
「ん?命の恩人?とりあえず応接室に」
首をかしげながら応接室に案内する


・・・・・・・・・・
「私は「シュライバー公爵家 当主 ヴァルドラ・シュライバー」」
「ゆふむ殿!うちのバカ娘を助けていただきありがとうございました!」
ヴァルドラ・・・当主が俺に頭を下げる
「ん?!こ・・公爵・・家?!」
おいおいいきなり大物が出てきたな
「頭をあげてくれ、一つ聞きたいのだが・・あいつ・・リスター嬢は何も言わずに出たのか?」
「ええ・・昨夜・・・リスターの部屋へ私用で行ったら、部屋に居なかったのです。それから近衛兵にも捜索令を出したがなかなか見つからず。つい先ほどあなた方に助けていただきました。」
まじか・・・リスター・・・おかしいなあ「公爵令嬢」ともなると簡単に抜け出せないと思うのだが
「良かったわねぇリスター?ゆふむさんや白虎くんがいて」
「ちょっと!シンお母様!///」
シン?・・・シュライバー?・・・何か既視感あるんだよなあ
「少し良いか?ヴァルドラ公爵」
「いかがいたしましたか?」
何か疲れた。いつもならこの程度問題を無いのだが
「まだまだ昼だけど部屋を貸してくれ少し休みたい」
「分かった。リスター。お客人を案内してくれ」
「分かりました。お二方こちらです」


「夕食の時間まで静かにしておいてくれ」
「分かりました。ゆっくりおやすみ下さい」
「すまないね。」
そう言い俺は部屋のドアを閉める
「シン・・・それに「シュライバー」・・・」
「まさか・・・な」
だっていにしえの時代の大戦争で死んだはずだ・・・生前の話ではシュライバーの名は残さない・・・そう言っていたはず
「「シンラ・シュライバー」・・・お前の意思を継ぐものが奴らなのか?」
そう聞いても答えは出ることはない・・・か
「我らが主!」
「?!!」
びっくりした・・・この声・・「ディー」か
「どうした」
「邪神族、天羅族、天使族について報告があります」
へーよく見つけたな。よくやった。だが
「報告は明日にしてくれ。さすがに疲れた」
これならゆっくり休めるだろう。白虎は隣の部屋に待機させたし、を呼べるように奴に権利を貸してある。
「明日は忙しいな」
そう言い目を閉じた


翌朝
「ふぅああ。よく寝たな。朝飯の後に聞くかね」
というかガッツリ寝たな。夜飯前に起きようと思ってたが
「??あれ?白虎はどこ行った?」
俺は気配を探るーー白虎の気配がない
「は?!」
その時俺は驚くーーだってこの屋敷内の気配が全ていない
「本来いるべき存在は合計で50人・・・だが全ていない」
それに白虎が居ないのは不自然・・・しているとは言え、人よりは絶対に強い。
「だが・・・相手は手練れだな」
断言できる・・・理由は簡単で俺は気配にかなり敏感だ。それに旅人の性質上、気配察知は得意だ。
「この俺を出し抜くとは」
素晴らしいーー関心はしてられない
「でも・・・甘いな」
足跡と魔力痕跡が残っているーーならこんなミスはしない。でも戦闘は無かった
「プロは・・・三人・・・」
でもおかしい・・・俺や白虎、シュライバーに気付かれず、そして短時間での拉致は不可能に近い
「絶対内通者いるな」
本来なら関与することではないがーー面白そうもあるが
「俺の眼前でのこの行動・・・生かしてはおけない」
あの子達に探らせるか
〈召命〉


数分後 庭にてーー
「きゅーん(主様。お嬢達が見つかりました。ですが・・)」
子猫みたいな声出した後にテレパシー使うの今でも慣れん
「どうした」
「きゅーん(白虎やお嬢達以外にも王族らしき雰囲気の奴らも共に捕まっていました。)」
王族・・・かぁ・・・苦手なんだよな。
「だって奴隷紛いな扱いくらったし」ボソッ
「きゅーん(いかがいたしましょう)」
どうするか・・・ずっと「シュライバー卿」の世話になるわけにもいかないし
「ついでに王族に恩でも売れば「計画遂行」がラクになる」
なら早く動き出すか
「「四龍:光雷龍こうらいりゅう」よ数分後迄に「四龍:暗黒龍ダークネスドラゴン」を連れてこい」
「到着次第動き出す」
「きゅーん(YES我が主マイロード仰せのままに)」



同時刻
「ふああ・・・どうした「玄武」、「朱雀」こんな眠いときに」
「「知るか!」」
「「酒天童子」少し厄介事が舞い込んできた」
片手に酒を持った気だるげな男が問い、和服姿の二人が答える
「厄介事?」
「ああ。我らが主・・・ゆふむ様から預かっていた
〈宝剣 天羅開闢の剣ヴェルトール〉、〈神器 極次界〉、〈終焉剣 雷攏天道剣らいろうてんどうけん〉この三つが盗まれた」
「は?本当か?玄武」
「帰ってきたのか「ノートン」・というか護衛はどうした」
玄武が近くの戸棚に隠れていた「天魔の術者」に聞く
「簡単に離れられんからコピー体を置いてきた」
まあ弱いとはいえだからな
「それはいい・・・玄武・・それは本当か?」
「ああ残念ながらな」
「とても不味いことになったな」
「ああ」
何が不味いかは端的に言うと・・・世界を「時空間ごと」、「法則ごと」、「概念ごと」断ち切れるが何者かに盗まれた
「やばいな」
「一本でも世界の均衡を崩して全てを破壊できる代物を盗まれた・・・」
見つけないと殺されるかも・・・なら
「玄武、朱雀」
酒天童子は一拍置いて話し出す
「ん?」
「どうした」
はあー
「命令だ。「天・道・王やつら」を使い神の剣の捜索にあたってくれ」
「「へーい」」
「というか良いのか?奴ら使って」
「いいんだよ朱雀。世界の均衡が崩れるよりかは」


時を戻して
「ただいま戻りました我が主」
ヒトガタのスーツで戻ってきた光雷龍・・・似合ってるな
「お久しぶりです。主様」
「久しいな暗黒龍・・・ネス」
光雷龍のあだ名が「ライト」、暗黒龍は「ネス」
「作戦を説明っても簡単だ。真正面から俺が暴れて、その隙に二人で捕まってる奴らの回収。」
普通にそれの方が良いし、暴れたいのもあるがな
「それはさておき・・・ネス、ライト・・・行くぞ!」
「「はっ!!」」


「この迷彩スーツはいいな」
そう言っていると俺たちは屋敷近くの木の上にいた
「ライト・・屋敷の地図はあるか?」
「はい。ここに」
そう言い手渡しする
「・・・・」
〈魔法術式 転写〉
そして
〈空間魔法 道具箱アイテムボックス
地図はしまっておく
「二人ともきけ」
「ライト・・捕まってる奴らの場所は分かるな?」
「はい」
よし・・・忘れてたらさすがにどつくが
「なら、ネスはライトについていけ・・・手はず道理に」
「「御意」」


「ほっと」
俺は木の上から飛び降りた
「何者だ!」
門番が聞いてくる
「おとなしくしていれば何もしないよ?門番さん」
〈氷魔法 氷の大地〉
「そうは行かないか」
大地が凍り始める・・・要らんだろうが。念のため
〈??? 跳躍強化印陣バウンド
宙に軽く飛ぶ
「さすがに当たらんよ」
面倒だ・・・こいつはさっさと殺す
〈その身を以て 炎の円環へと 誘え〉
〈全ては 汝らの為に〉
〈詠唱魔術 炎の鎮魂歌ファイヤー・エンブレム
詠唱が終わったその刹那・・右手の甲の「紋章」が光る
〈その魂と共にある 汝の為に 王と成れ 万象よ〉
〈詠唱魔錬金 創造なる偽りの炎ジャッジメント・クリエイト・フレイム
ボッ!ゴォォォ
「やり過ぎ・・・は無いか。どうせこの世から消えるんだし」
あいつら大丈夫かねぇーーそう思っていると
「敵襲だ!!」
そう言い雑魚共が俺を囲むーー総数は25
「相手は一人だ!数で押せば勝てるぞ!」
へぇ・・舐められたものだな
「・・・潰す!・・・」
〈ΩΨΠβ!#?!πιηΤΨΜΩСГЙКЕ〉
〈ΜΣΣΤΩΩ〉
そう言って俺が発するのは別次元の言葉
このの者では理解出来ない物
「ふう・・・終わったな。貴様らごときでは俺の道を邪魔する事はできんよ」
そう言い終わると敵が見るも無惨なことになっていた
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