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欲発剤
助けたいのに
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白斗を見て突っ立ったまま涙を流している。
「直也?いる?」
遠くから声が聞こえる。「直也」と呼びながらリビングまで来た人は大きい声で「白斗君!」と叫んだ。
「直也!何してるの!」
やっと呼ばれていたことに気づいのか直也が「お母さん」と叫んだ。
「何ボケっとしてるの!早く学校の病院から救急車呼んで!」
慌ててお母さん・・・葉の言う通りにする。
数分して救急車がついた。
「早く連れて行って」
「はい!」
救急隊員が白斗を連れて行く。
「白斗!白斗!」
「直也。後で私たちも行きましょう。だから今は」
肩に手を置いて白斗について行こうとした直也を止める。直也は連れていかれる白斗を見ていることしかできない。
遅れて二人は病院に向かった。命には別状はない。ただいつ目覚めるかはわからないと言われた。
「お母さん、俺が白斗を見ていなかったから」
「直也。あんなことがあったから精神的に病んでいたんだよ。だから直也のせいじゃない。」
「でもッ」
「直也。しっかりしなさい!」
「はい・・・」
直也は少し顔を下にして頷く。
「直也。大丈夫だからねぇ?私を信じて」
「お母さん・・・信じたいけど信じることが出来ないよぉ、俺のせいで白斗が」
葉にとって久しぶりに息子の涙を見た。
葉は頭を撫でようとしたが手を引っ込めた。
白斗は自殺行為をしてしまった。
「直也?いる?」
遠くから声が聞こえる。「直也」と呼びながらリビングまで来た人は大きい声で「白斗君!」と叫んだ。
「直也!何してるの!」
やっと呼ばれていたことに気づいのか直也が「お母さん」と叫んだ。
「何ボケっとしてるの!早く学校の病院から救急車呼んで!」
慌ててお母さん・・・葉の言う通りにする。
数分して救急車がついた。
「早く連れて行って」
「はい!」
救急隊員が白斗を連れて行く。
「白斗!白斗!」
「直也。後で私たちも行きましょう。だから今は」
肩に手を置いて白斗について行こうとした直也を止める。直也は連れていかれる白斗を見ていることしかできない。
遅れて二人は病院に向かった。命には別状はない。ただいつ目覚めるかはわからないと言われた。
「お母さん、俺が白斗を見ていなかったから」
「直也。あんなことがあったから精神的に病んでいたんだよ。だから直也のせいじゃない。」
「でもッ」
「直也。しっかりしなさい!」
「はい・・・」
直也は少し顔を下にして頷く。
「直也。大丈夫だからねぇ?私を信じて」
「お母さん・・・信じたいけど信じることが出来ないよぉ、俺のせいで白斗が」
葉にとって久しぶりに息子の涙を見た。
葉は頭を撫でようとしたが手を引っ込めた。
白斗は自殺行為をしてしまった。
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