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第一章 初心者冒険者編
5話 洞窟探検
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「マジかよ~!?」
「キャー!」
「どうなってるの~!」
シルト、ロゼ、リヒトは縦穴の中を真っ逆さまに落ちていた。
なぜこんなことになってしまったのかと言うと、もともとシルトたちはギルド正式加入のためにスライム5体の討伐のためスライムの森に来ていた。
しかし、どういうわけか森の中でグランスライムという強敵に遭遇してしまったのだ。
スライムの森という名前だけあってグランスライムが居てもおかしくないのかもしれないけど。
今の自分たちに勝てる相手ではないと判断した三人は、逃走するためにグランスライムの攻撃を躱しながら森の中を走り回っていた。
ただ、グランスライムのスピードに追い付かれそうになり、もう駄目だと諦めかけたとき、なぜか足元にポッカリと開いた穴に落ちてしまったのである。
逃げることに必死だった三人は穴に気づかず落ちてしまったというわけだ。
そして現在に至る。
「なんであんなところに穴が開いてんだよ!」
「知らないわよ! そんなことより何とかしなさい! このままじゃ穴の底に激突しちゃうわよ!!」
「こんだけ落下してたら、地面に叩きつけられても痛くないかもな! 一瞬でサヨナラだぜ!」
「下らないこと言ってないで、何とかして!」
ロゼが言うように、いずれは地底に到達するだろう。
三人が現在落ちている縦穴は、かなりの深さがあるようで、このまま落下すれば地底と衝突してペチャンコになるという最悪の運命は避けられない。
「うわ~!」
「助けて~!」
ギャーギャーと騒ぐ年長者二人を横目にリヒトは冷静に状況を考えているようだ。
(縦穴内は真っ暗でいつ地底に着くか分からないからまずは光の魔法で辺りを照らして……)
『我が眼前を覆いつくす暗闇を照らし出せ ―― フラッシュ ――』
リヒトが魔法を詠唱すると周辺が一気に明るくなった。
どうやら光魔法を使ったようだ。
これにより真っ暗闇だった縦穴内で視界を確保することに成功したのだが、三人の視界に落下の終わりを告げる地底が見えてきている。
「ヤベェ。もうすぐ地底だ」
「そうね……」
「助けてくれ~!!」
見えない恐怖もあるが、見えることによる恐怖もあるだろう。
このままではあと数秒で三人の冒険は終わりを迎え、今後シャレコウベとして地底に転がることになってしまう。
「……ロゼ、リヒト、俺につかまれ。俺がクッションになれば、もしかするとお前らだけでも助かるかもしれん!」
「バカなこと言わないで!」
「真面目に言ってる! 少しでも犠牲を減らすには一番体がデカイ俺がクッションになるべきだろ!」
「ダメ! 私たちは三人一緒じゃなきゃダメなの!」
「大丈夫。そんなことさせないよ!」
『吹き荒れる突風よ ―― ゲイル ――』
リヒトの魔法詠唱後、穴の底から風が吹き抜ける。
幅の狭い縦穴を風が吹き抜けたことで三人の体はフワリと浮き、落下速度が減少していく。
ドサッ
リヒトの機転により、誰一人欠けることなく地底に到着することができたのだ。
「助かったー、ありがとなリヒト!」
「ありがとうリヒト! 本当に生きた心地がしなかったわ……」
「上手くいって良かった……こんな状況経験したことないからスッゴイ緊張したよ」
三人はお互いの無事を確認しつつ、周囲を見回した。
転落死という命の危機を乗り越えたとはいえ、現在も未知の空洞の中にいるという危険極まりない状況に変わりないからだ。
どうやらここは、かなり入り組んだ洞窟になっているようで、横穴が何本も伸びているのが確認できた。
「何とかしてここを抜け出さないとな。さすがに落ちてきた穴をよじ登るのは厳しいよな……」
「流石にね……」
シルトたちは頭上に開いている穴を見つめながら呟く。
三人が先ほど落ちてきた穴をよじ登るのは現実的なアイデアとはいえないだろう。
落下時間のことを考えてもかなりの深さがあるはずだ。
それに、仮に登り切ったとしても周囲にグランスライムがいるという危険性がある。
わざわざグランスライムのところへ戻るというのは元も子もない。
そのため三人に残された選択肢としては洞窟を探索して出口を見つけるか、この場所で救助を待つかだが、スライム5体討伐というギルド加入前の初歩中の初歩の依頼を受けている三人にわざわざ救助など出してくれるとは考えにくいだろう。
なぜなら、大した実力もないのに冒険者を目指して最初の試験で魔物にビビッて逃げるような情けない人たちも一定数いるのだ。
おそらくこのままシルトたちが戻らなくても魔物に恐れをなしてしっぽ巻いて逃げた臆病者とでも認識されるだろう。
「なあリヒト、風の魔法が使えるなら洞窟内の風の流れとかを読んで、出口の場所が分かったりとかしないのか?」
「こんなに深い洞窟に来たことないし、僕たちが落ちてきたみたいな穴がいろんなところにあったら、風の流れを読むのは難しいかも……」
「そっか、なら地道に出口を探すしかないか」
リヒトの予想通りこの洞窟にはいくつもの穴が開いており、空気が流れている。
そうでなければこんな地下深くでは呼吸も一苦労だろう。
ただ、そんなことは知らないシルトは出口へ辿り着く一つの可能性が潰えて落胆が隠せない様子だ。
だからと言って、いつまでもここに居ても仕方がない。
そう判断した三人は洞窟の出口を求めて歩き始めた。
洞窟内を歩いている三人だが、出口の方向の当てなどないし、なによりこの洞窟はかなり広大だ。
分かれ道もかなり多く、高低差も激しい。
洞窟探索に慣れていない三人のマッピング能力ではかなり非効率的な探索になってしまっている。
この洞窟はかなり上級者向けのダンジョンと言ったところだろう。
もしかしたらお宝などが眠っているかもしれないが、今の三人にそんな心の余裕は無かった。
洞窟探索から数時間、三人の顔には疲労の色が濃く現れ始めた。
無理もないだろう。
なぜなら三人は夜間に森に入り、グランスライムから逃げ続け、穴に落ち、洞窟を歩き回っているのだ。
一日でここまでの壮絶な体験をする者もそうはいないだろう。
外ではすでに日が昇っているかもしれないが、今の彼らにはそれを知るすべすらない。
「大丈夫か……ロゼ……リヒト……」
シルトは疲れた様子で二人に呼びかける。
が返答はない。
ロゼとリヒトの二人はシルトの呼びかけにも答える気力がないほど疲弊していた。
なんとか歩いてはいるが、魔法使いであり体が華奢なロゼは二人に比べスタミナが少ないためすでに限界のようだ。
リヒトに関しては縦穴に落下している時からずっと光魔法で周囲を照らし続けているため魔力が枯渇しかかっているのだ。
魔力が枯渇すると頭痛や眩暈を伴うことがあり、酷いときには意識を失ってしまうこともある。
リヒトが倒れれば辺りは暗闇に包まれ、かなり行動に制限がかかることになるはずだ。
そうなれば三人が脱出できる可能性は一気に低くなってしまうだろう。
もはや三人に与えられた時間的猶予はあまりなかった。
しかし、一向に出口には辿り着けない。
焦ってはいけないが、時間に余裕がないという状況。
このままでは三人とも死んでしまうのではないかという最悪の結末が三人の頭をよぎり始めたとき、歩いている通路の先にかなり大きな空洞が確認できた。
「よし、一旦この先の空洞で休憩しよう。このまま歩き続けるより休憩を挟んだ方がいいだろう。なにより足が疲れてこれ以上歩くのは厳しいしな」
シルトの提案にロゼとリヒトの二人は無言でうなずくのだった。
「キャー!」
「どうなってるの~!」
シルト、ロゼ、リヒトは縦穴の中を真っ逆さまに落ちていた。
なぜこんなことになってしまったのかと言うと、もともとシルトたちはギルド正式加入のためにスライム5体の討伐のためスライムの森に来ていた。
しかし、どういうわけか森の中でグランスライムという強敵に遭遇してしまったのだ。
スライムの森という名前だけあってグランスライムが居てもおかしくないのかもしれないけど。
今の自分たちに勝てる相手ではないと判断した三人は、逃走するためにグランスライムの攻撃を躱しながら森の中を走り回っていた。
ただ、グランスライムのスピードに追い付かれそうになり、もう駄目だと諦めかけたとき、なぜか足元にポッカリと開いた穴に落ちてしまったのである。
逃げることに必死だった三人は穴に気づかず落ちてしまったというわけだ。
そして現在に至る。
「なんであんなところに穴が開いてんだよ!」
「知らないわよ! そんなことより何とかしなさい! このままじゃ穴の底に激突しちゃうわよ!!」
「こんだけ落下してたら、地面に叩きつけられても痛くないかもな! 一瞬でサヨナラだぜ!」
「下らないこと言ってないで、何とかして!」
ロゼが言うように、いずれは地底に到達するだろう。
三人が現在落ちている縦穴は、かなりの深さがあるようで、このまま落下すれば地底と衝突してペチャンコになるという最悪の運命は避けられない。
「うわ~!」
「助けて~!」
ギャーギャーと騒ぐ年長者二人を横目にリヒトは冷静に状況を考えているようだ。
(縦穴内は真っ暗でいつ地底に着くか分からないからまずは光の魔法で辺りを照らして……)
『我が眼前を覆いつくす暗闇を照らし出せ ―― フラッシュ ――』
リヒトが魔法を詠唱すると周辺が一気に明るくなった。
どうやら光魔法を使ったようだ。
これにより真っ暗闇だった縦穴内で視界を確保することに成功したのだが、三人の視界に落下の終わりを告げる地底が見えてきている。
「ヤベェ。もうすぐ地底だ」
「そうね……」
「助けてくれ~!!」
見えない恐怖もあるが、見えることによる恐怖もあるだろう。
このままではあと数秒で三人の冒険は終わりを迎え、今後シャレコウベとして地底に転がることになってしまう。
「……ロゼ、リヒト、俺につかまれ。俺がクッションになれば、もしかするとお前らだけでも助かるかもしれん!」
「バカなこと言わないで!」
「真面目に言ってる! 少しでも犠牲を減らすには一番体がデカイ俺がクッションになるべきだろ!」
「ダメ! 私たちは三人一緒じゃなきゃダメなの!」
「大丈夫。そんなことさせないよ!」
『吹き荒れる突風よ ―― ゲイル ――』
リヒトの魔法詠唱後、穴の底から風が吹き抜ける。
幅の狭い縦穴を風が吹き抜けたことで三人の体はフワリと浮き、落下速度が減少していく。
ドサッ
リヒトの機転により、誰一人欠けることなく地底に到着することができたのだ。
「助かったー、ありがとなリヒト!」
「ありがとうリヒト! 本当に生きた心地がしなかったわ……」
「上手くいって良かった……こんな状況経験したことないからスッゴイ緊張したよ」
三人はお互いの無事を確認しつつ、周囲を見回した。
転落死という命の危機を乗り越えたとはいえ、現在も未知の空洞の中にいるという危険極まりない状況に変わりないからだ。
どうやらここは、かなり入り組んだ洞窟になっているようで、横穴が何本も伸びているのが確認できた。
「何とかしてここを抜け出さないとな。さすがに落ちてきた穴をよじ登るのは厳しいよな……」
「流石にね……」
シルトたちは頭上に開いている穴を見つめながら呟く。
三人が先ほど落ちてきた穴をよじ登るのは現実的なアイデアとはいえないだろう。
落下時間のことを考えてもかなりの深さがあるはずだ。
それに、仮に登り切ったとしても周囲にグランスライムがいるという危険性がある。
わざわざグランスライムのところへ戻るというのは元も子もない。
そのため三人に残された選択肢としては洞窟を探索して出口を見つけるか、この場所で救助を待つかだが、スライム5体討伐というギルド加入前の初歩中の初歩の依頼を受けている三人にわざわざ救助など出してくれるとは考えにくいだろう。
なぜなら、大した実力もないのに冒険者を目指して最初の試験で魔物にビビッて逃げるような情けない人たちも一定数いるのだ。
おそらくこのままシルトたちが戻らなくても魔物に恐れをなしてしっぽ巻いて逃げた臆病者とでも認識されるだろう。
「なあリヒト、風の魔法が使えるなら洞窟内の風の流れとかを読んで、出口の場所が分かったりとかしないのか?」
「こんなに深い洞窟に来たことないし、僕たちが落ちてきたみたいな穴がいろんなところにあったら、風の流れを読むのは難しいかも……」
「そっか、なら地道に出口を探すしかないか」
リヒトの予想通りこの洞窟にはいくつもの穴が開いており、空気が流れている。
そうでなければこんな地下深くでは呼吸も一苦労だろう。
ただ、そんなことは知らないシルトは出口へ辿り着く一つの可能性が潰えて落胆が隠せない様子だ。
だからと言って、いつまでもここに居ても仕方がない。
そう判断した三人は洞窟の出口を求めて歩き始めた。
洞窟内を歩いている三人だが、出口の方向の当てなどないし、なによりこの洞窟はかなり広大だ。
分かれ道もかなり多く、高低差も激しい。
洞窟探索に慣れていない三人のマッピング能力ではかなり非効率的な探索になってしまっている。
この洞窟はかなり上級者向けのダンジョンと言ったところだろう。
もしかしたらお宝などが眠っているかもしれないが、今の三人にそんな心の余裕は無かった。
洞窟探索から数時間、三人の顔には疲労の色が濃く現れ始めた。
無理もないだろう。
なぜなら三人は夜間に森に入り、グランスライムから逃げ続け、穴に落ち、洞窟を歩き回っているのだ。
一日でここまでの壮絶な体験をする者もそうはいないだろう。
外ではすでに日が昇っているかもしれないが、今の彼らにはそれを知るすべすらない。
「大丈夫か……ロゼ……リヒト……」
シルトは疲れた様子で二人に呼びかける。
が返答はない。
ロゼとリヒトの二人はシルトの呼びかけにも答える気力がないほど疲弊していた。
なんとか歩いてはいるが、魔法使いであり体が華奢なロゼは二人に比べスタミナが少ないためすでに限界のようだ。
リヒトに関しては縦穴に落下している時からずっと光魔法で周囲を照らし続けているため魔力が枯渇しかかっているのだ。
魔力が枯渇すると頭痛や眩暈を伴うことがあり、酷いときには意識を失ってしまうこともある。
リヒトが倒れれば辺りは暗闇に包まれ、かなり行動に制限がかかることになるはずだ。
そうなれば三人が脱出できる可能性は一気に低くなってしまうだろう。
もはや三人に与えられた時間的猶予はあまりなかった。
しかし、一向に出口には辿り着けない。
焦ってはいけないが、時間に余裕がないという状況。
このままでは三人とも死んでしまうのではないかという最悪の結末が三人の頭をよぎり始めたとき、歩いている通路の先にかなり大きな空洞が確認できた。
「よし、一旦この先の空洞で休憩しよう。このまま歩き続けるより休憩を挟んだ方がいいだろう。なにより足が疲れてこれ以上歩くのは厳しいしな」
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