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第一章 初心者冒険者編
19話 メディーカ
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シルトたちは森の中で魔物に襲われていた自称天才学者のメディーカに出会った。
魔物からメディーカを救ったところ、お礼がしたいから家に来て欲しいと言われる。
しかし、メディーカの家は森の中にあるというのだ。
「本当に森の中に家があるんですか?」
「まあ、いいから着いてきてくれ。嘘はついていないよ」
森の中を迷わずに歩いていくメディーカ。
その動作からこの森にかなり慣れていることが伺える。
そしてしばらく歩くと、森の中にボロボロの家が見えてきた。
とても人が住めるような外観ではないが、メディーカはその家を目指して歩いていく。
そしてボロボロの家の前に着くと、
「ようこそ! ここがマイハウスだ!」
と自信満々に紹介してくる。
チョンと触れば崩壊してしまいそうなほどに老朽化している木造の家だ。
シルトたちは、ここが家……、というような怪訝な表情を浮かべる。
その反応を敏感に察知したメディーカは、
「なんだその表情は。確かに外観は一見ボロボロに見えるかもしれないが、この建物は遥か昔に建造された歴史ある建造物なんだ。この森にはまだまだ解明されていないことが多くあり、この建物も私が偶然発見したもので、この世界の歴史を紐解くために一役買うと考えていて……」
とても饒舌に語り始めた。
学者というだけあり、シルトたちとは目をつけるところが違うのは間違いないようだ。
「あっ、あの! メディーカさん!」
「……まだ話している途中なのだが」
これ以上は話しを聞いても理解が及ばないと判断したシルトが口を挟む。
メディーカは喋り足りないのか、話しを途中で遮られたことが気にくわなかったのかムッとした表情をする。
「この建物が歴史的にスゴイのは分かったんですけど、生活できるんですか? 今にも壊れそうなんですけど……」
「その点は安心してくれ! 建物全体に保護魔法をかけてあるから、壊れることはないぞ!」
そう言ったメディーカは何の躊躇もなく建物に入っていった。
そして手招きをしてシルトたちを呼ぶ。
こうなってしまえば入らないわけにもいかないので、シルトたちはおそるおそる建物に入るのだった。
中に入ってみると、外観からは想像できないほど綺麗な状態だった。
もしかすると、メディーカがリフォームしたのかもしれない。
「どうだ、中は綺麗だろう! 私が頑張って補修したからな!」
「でも、歴史的な建造物に勝手に手を加えるっていうのは……」
「綺麗にしなきゃ住めないだろ?」
勝手に補修したのはさも当然であるというメディーカ。
そもそも、歴史的建造物に住もうという感覚がまるで分からないシルトたちであった。
メディーカはシルトたちに椅子に座るように促すと、飲み物を出してくれた。
とても良い香りがする飲み物だ。
シルトたちはさっそく一口啜ると、
「美味しい!」
と絶賛の声を上げた。
ほのかな甘みに加えて爽やかな風味が鼻を通り抜けていく。
シルトたちが今までに飲んだことのない飲み物だった。
「メディーカさん! これは何ていう飲み物なんですか?」
ロゼがメディーカに質問する。
相当気に入ったのだろう。
「名前はないぞ。この森で採れる果実やハーブを私がブレンドした特製の飲み物なんだ! 誰かに飲ませるのは初めてだったけど口に合ったみたいで良かったよ!」
美味しいと言われたことが嬉しかったのかメディーカはニコニコしている。
「そうなんですか……。とても美味しかったから街に帰ってからお店で買おうと思ったんですけど」
ロゼは少しガッカリした様子だ。
その姿を見たメディーカは、
「それならレシピをあげよう! この森でしか採れない材料もあるが、お店に行けば代用品も見つかるはずだ!」
そう言い、手近にあった紙にいそいそとメモをする。
そしてそのメモをロゼへと手渡した。
「ありがとうございます! アンファングの街に戻ったら探してみますね!」
「ああ! そんなに気に入ったのならいつでも飲みに来てくれていいからな!」
すっかりメディーカと打ち解けたシルトたちは、飲み物を飲みながらホッと一息つくのだった。
しばらく談笑をしていると、気づけば夜になっていた。
帰るにしても過去の経験から危険だということは身に染みている。
「夜になっちまったな~。どうする、ロゼ、リヒト?」
シルトはロゼとリヒトに問い掛ける。
「ここからなら森の出口も遠くないし大丈夫じゃないかしら?」
「そうだね、あんまり長居するのもメディーカさんに悪いし」
三人はそろそろ帰ろうかと話し合いをする。
しかし、メディーカはそんな三人に、
「泊って行かないのか? 部屋なら余ってるし大丈夫だぞ?」
泊っていかないかと提案した。
「いいんですか?」
「もちろん! 命の恩人だからな、何泊でもしてくれて構わないぞ!」
「じゃあお言葉に甘えて!」
ということで、メディーカの厚意に甘えて一泊させてもらうことにしたのだった。
夜ということで、晩御飯の準備を始めるメディーカ。
森の中で一人暮らしをしているようなので、ある程度の家事はこなせるようだ。
家に蓄えてあった食材を取り出しながら何を作るか考えている。
何せ来客が三人も来ているのだから。
普段はあまり凝った料理をしないのか、何を作るか頭を働かせながらキッチンで唸っているメディーカ。
そんな姿を見たシルトが、
「もし良かったら俺が料理してもいいですか? 泊めていただくお礼に丹精込めて作りますよ!」
とキッチンに向かいながら提案する。
「シルトは料理ができるのか?」
「一応できますよ!」
「シルト兄の料理は美味しいですよ!」
「シルトの腕は私も保証します!」
「そうか、ならお願いしようかな。なにせ私は、人様に料理を振る舞ったことがないものだから、自身がなかったんだ」
ロゼとリヒトのお墨付きを受けてシルトに料理を任せることになった。
シルトの料理の腕はかなり良い。
手際も良いし、味も良い。
冒険者にならなければ料理人としても食べていけるのではと思う程だ。
シルトはメディーカの家にある食材をパっと眺めるとすぐに調理に取り掛かる。
森の中で採れる食材がほとんどのため、キノコや果実や山菜などが中心の料理になるだろう。
買い置きのパンもあるようなので、パンと具沢山のスープをメインの食べ物にするようだ。
シルトが料理を始めて数十分。
温かい料理を持ってシルトがキッチンから出てきた。
パンにスープ、付け合わせが何種類かあり、デザートも添えられていた。
「スゴイな! こんなにしっかりした料理をみるのは久しぶりだ!」
運ばれてきた料理を見たメディーカはかなり興奮しているようだ。
「じゃあ、冷めないうちに食べましょう!」
シルトも席に着くと、全員で手を合わせて、
「「「「いただきます」」」」
と挨拶をしてから食べ始める。
メディーカはスープを口に運ぶと、
「美味しい!」
といって黙々と食べ始めた。
何ともワンパクな食べ方ではあるが、微笑ましい姿だ。
ロゼやリヒトも普段食べ慣れているシルトの料理とはいえ、やはり美味しいのだろう。頬を緩ませながらモグモグと食べている。
ちなみにジルは、果実を一つ抱えてパクパクと食べている。
そして全員が食事を終えると、
「「「「ごちそうさまでした」」」」
と食後の挨拶を行って、食器を片付ける。
食器を片付け終えると、再びゆったりとしたじかんを過ごすことにしたようだ。
メディーカはすっかりシルトの料理を気に入ったようで、
「なあ、シルト! 住み込みで働かないか? あんなに美味しい料理を食べたのは初めてだ!」
とシルトを住み込ませようと勧誘している。
結構本気で勧誘しているように見えるので、冗談で言っているのではないかもしれない。
シルトはメディーカの勧誘をアハハと笑いながらのらりくらりと躱しているが、その様子を見るロゼは複雑な表情を浮かべているのだった。
夜更けまでメディーカと話しをしていたシルトたちはそろそろ寝ることにした。
メディーカはシルトたち三人に空き部屋を一つ貸してくれた。
空き部屋は結構な広さがあり、三人が寝ても余裕がある。
メディーカから借りた毛布を体に掛けて三人は横になり寝る準備を始めた。
三人は目を瞑り寝ようとしていると、
「ねえシルト。メディーカさんからの誘いを受けるの?」
ロゼがシルトへ質問を投げかける。
「受けないよ。メディーカさんだって本気で言ってるわけじゃないさ!」
シルトはメディーカの勧誘をただの冗談だと受け取っていたようだ。
「そう。ならいいけど」
ロゼはそう言うとコロンと寝返りを打ちシルトに背を向けるのだった。
そんなロゼの行動を不思議そうに眺めながら、シルトは再び目を瞑り眠りに落ちていくのである。
魔物からメディーカを救ったところ、お礼がしたいから家に来て欲しいと言われる。
しかし、メディーカの家は森の中にあるというのだ。
「本当に森の中に家があるんですか?」
「まあ、いいから着いてきてくれ。嘘はついていないよ」
森の中を迷わずに歩いていくメディーカ。
その動作からこの森にかなり慣れていることが伺える。
そしてしばらく歩くと、森の中にボロボロの家が見えてきた。
とても人が住めるような外観ではないが、メディーカはその家を目指して歩いていく。
そしてボロボロの家の前に着くと、
「ようこそ! ここがマイハウスだ!」
と自信満々に紹介してくる。
チョンと触れば崩壊してしまいそうなほどに老朽化している木造の家だ。
シルトたちは、ここが家……、というような怪訝な表情を浮かべる。
その反応を敏感に察知したメディーカは、
「なんだその表情は。確かに外観は一見ボロボロに見えるかもしれないが、この建物は遥か昔に建造された歴史ある建造物なんだ。この森にはまだまだ解明されていないことが多くあり、この建物も私が偶然発見したもので、この世界の歴史を紐解くために一役買うと考えていて……」
とても饒舌に語り始めた。
学者というだけあり、シルトたちとは目をつけるところが違うのは間違いないようだ。
「あっ、あの! メディーカさん!」
「……まだ話している途中なのだが」
これ以上は話しを聞いても理解が及ばないと判断したシルトが口を挟む。
メディーカは喋り足りないのか、話しを途中で遮られたことが気にくわなかったのかムッとした表情をする。
「この建物が歴史的にスゴイのは分かったんですけど、生活できるんですか? 今にも壊れそうなんですけど……」
「その点は安心してくれ! 建物全体に保護魔法をかけてあるから、壊れることはないぞ!」
そう言ったメディーカは何の躊躇もなく建物に入っていった。
そして手招きをしてシルトたちを呼ぶ。
こうなってしまえば入らないわけにもいかないので、シルトたちはおそるおそる建物に入るのだった。
中に入ってみると、外観からは想像できないほど綺麗な状態だった。
もしかすると、メディーカがリフォームしたのかもしれない。
「どうだ、中は綺麗だろう! 私が頑張って補修したからな!」
「でも、歴史的な建造物に勝手に手を加えるっていうのは……」
「綺麗にしなきゃ住めないだろ?」
勝手に補修したのはさも当然であるというメディーカ。
そもそも、歴史的建造物に住もうという感覚がまるで分からないシルトたちであった。
メディーカはシルトたちに椅子に座るように促すと、飲み物を出してくれた。
とても良い香りがする飲み物だ。
シルトたちはさっそく一口啜ると、
「美味しい!」
と絶賛の声を上げた。
ほのかな甘みに加えて爽やかな風味が鼻を通り抜けていく。
シルトたちが今までに飲んだことのない飲み物だった。
「メディーカさん! これは何ていう飲み物なんですか?」
ロゼがメディーカに質問する。
相当気に入ったのだろう。
「名前はないぞ。この森で採れる果実やハーブを私がブレンドした特製の飲み物なんだ! 誰かに飲ませるのは初めてだったけど口に合ったみたいで良かったよ!」
美味しいと言われたことが嬉しかったのかメディーカはニコニコしている。
「そうなんですか……。とても美味しかったから街に帰ってからお店で買おうと思ったんですけど」
ロゼは少しガッカリした様子だ。
その姿を見たメディーカは、
「それならレシピをあげよう! この森でしか採れない材料もあるが、お店に行けば代用品も見つかるはずだ!」
そう言い、手近にあった紙にいそいそとメモをする。
そしてそのメモをロゼへと手渡した。
「ありがとうございます! アンファングの街に戻ったら探してみますね!」
「ああ! そんなに気に入ったのならいつでも飲みに来てくれていいからな!」
すっかりメディーカと打ち解けたシルトたちは、飲み物を飲みながらホッと一息つくのだった。
しばらく談笑をしていると、気づけば夜になっていた。
帰るにしても過去の経験から危険だということは身に染みている。
「夜になっちまったな~。どうする、ロゼ、リヒト?」
シルトはロゼとリヒトに問い掛ける。
「ここからなら森の出口も遠くないし大丈夫じゃないかしら?」
「そうだね、あんまり長居するのもメディーカさんに悪いし」
三人はそろそろ帰ろうかと話し合いをする。
しかし、メディーカはそんな三人に、
「泊って行かないのか? 部屋なら余ってるし大丈夫だぞ?」
泊っていかないかと提案した。
「いいんですか?」
「もちろん! 命の恩人だからな、何泊でもしてくれて構わないぞ!」
「じゃあお言葉に甘えて!」
ということで、メディーカの厚意に甘えて一泊させてもらうことにしたのだった。
夜ということで、晩御飯の準備を始めるメディーカ。
森の中で一人暮らしをしているようなので、ある程度の家事はこなせるようだ。
家に蓄えてあった食材を取り出しながら何を作るか考えている。
何せ来客が三人も来ているのだから。
普段はあまり凝った料理をしないのか、何を作るか頭を働かせながらキッチンで唸っているメディーカ。
そんな姿を見たシルトが、
「もし良かったら俺が料理してもいいですか? 泊めていただくお礼に丹精込めて作りますよ!」
とキッチンに向かいながら提案する。
「シルトは料理ができるのか?」
「一応できますよ!」
「シルト兄の料理は美味しいですよ!」
「シルトの腕は私も保証します!」
「そうか、ならお願いしようかな。なにせ私は、人様に料理を振る舞ったことがないものだから、自身がなかったんだ」
ロゼとリヒトのお墨付きを受けてシルトに料理を任せることになった。
シルトの料理の腕はかなり良い。
手際も良いし、味も良い。
冒険者にならなければ料理人としても食べていけるのではと思う程だ。
シルトはメディーカの家にある食材をパっと眺めるとすぐに調理に取り掛かる。
森の中で採れる食材がほとんどのため、キノコや果実や山菜などが中心の料理になるだろう。
買い置きのパンもあるようなので、パンと具沢山のスープをメインの食べ物にするようだ。
シルトが料理を始めて数十分。
温かい料理を持ってシルトがキッチンから出てきた。
パンにスープ、付け合わせが何種類かあり、デザートも添えられていた。
「スゴイな! こんなにしっかりした料理をみるのは久しぶりだ!」
運ばれてきた料理を見たメディーカはかなり興奮しているようだ。
「じゃあ、冷めないうちに食べましょう!」
シルトも席に着くと、全員で手を合わせて、
「「「「いただきます」」」」
と挨拶をしてから食べ始める。
メディーカはスープを口に運ぶと、
「美味しい!」
といって黙々と食べ始めた。
何ともワンパクな食べ方ではあるが、微笑ましい姿だ。
ロゼやリヒトも普段食べ慣れているシルトの料理とはいえ、やはり美味しいのだろう。頬を緩ませながらモグモグと食べている。
ちなみにジルは、果実を一つ抱えてパクパクと食べている。
そして全員が食事を終えると、
「「「「ごちそうさまでした」」」」
と食後の挨拶を行って、食器を片付ける。
食器を片付け終えると、再びゆったりとしたじかんを過ごすことにしたようだ。
メディーカはすっかりシルトの料理を気に入ったようで、
「なあ、シルト! 住み込みで働かないか? あんなに美味しい料理を食べたのは初めてだ!」
とシルトを住み込ませようと勧誘している。
結構本気で勧誘しているように見えるので、冗談で言っているのではないかもしれない。
シルトはメディーカの勧誘をアハハと笑いながらのらりくらりと躱しているが、その様子を見るロゼは複雑な表情を浮かべているのだった。
夜更けまでメディーカと話しをしていたシルトたちはそろそろ寝ることにした。
メディーカはシルトたち三人に空き部屋を一つ貸してくれた。
空き部屋は結構な広さがあり、三人が寝ても余裕がある。
メディーカから借りた毛布を体に掛けて三人は横になり寝る準備を始めた。
三人は目を瞑り寝ようとしていると、
「ねえシルト。メディーカさんからの誘いを受けるの?」
ロゼがシルトへ質問を投げかける。
「受けないよ。メディーカさんだって本気で言ってるわけじゃないさ!」
シルトはメディーカの勧誘をただの冗談だと受け取っていたようだ。
「そう。ならいいけど」
ロゼはそう言うとコロンと寝返りを打ちシルトに背を向けるのだった。
そんなロゼの行動を不思議そうに眺めながら、シルトは再び目を瞑り眠りに落ちていくのである。
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