異世界学園の中の変な仲間たち

へすこ(ひしご)

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そのにじゅうご

視線のその先は

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 あの時の先輩、可愛かったなあ…と晩ご飯を済ませた後、シャワーを浴びながらラスは思い出していた。まさかあれだけで達してしまう程の感度の持ち主だとは思わなかった。
 熱っぽく顔を染め、弱々しく目が潤んで体を縮めながら震えてしがみついてくるリシェの姿がラスの目にひどく焼き付いてしまい、内側からこみ上げる何かを感じてしまう。
 多分スティレンが居なかったら、彼にむしゃぶりついていたかもしれない。思い出すだけで全身が熱くなってきた。
 …ああ、もう。
 制御出来ないくらい膨れ上がる欲がラスを苦しめてきた。解放されたくてとりあえず手早く消化を始める。
 さすがにあの姿を見た後、溢れてくる欲望を我慢出来る程、自分は紳士にはなれない。

 心身共にすっきりして浴室から出ると、既にリシェは疲れ果てたのかベッドで寝息を立てていた。あれだけ感情の振り方をすれば当然なのかもしれない。
 それを見て、ラスはホッとする。
「良かったぁ、散々誰かと一緒だと眠れないって喚いてたから安心した…」
 静かにリシェのベッドに近付き、その寝顔を覗き込んだ。その瞬間、ラスはうぐぐと言葉を詰まらせる。
 クマのぬいぐるみを抱きながら寝乱れる彼の姿が、ラスにはとにかくドツボに入ってしまったのだ。全身が再び熱くなり、消化したぶん欲望は出なかったものの、あまりの愛くるしさに息が止まりそうになってしまう。
「はっ…あっ、かっ…かっ」
 …可愛い!!何、なにこれ!!ひどい!!
 さらりとした黒髪が乱れて顔にかかり、安心したようにぬいぐるみを抱っこして布団に埋もれている様子に心拍数が勢い良く上昇する。
 心臓を鷲掴みにされたようにきゅううと締め付けられ、荒くなる呼吸をどうにか落ち着かせようと少しベッドから離れた。
 萌え苦しみながらどうにか正気に戻そうと自分に落ち着けと言い聞かせていた。
 良かった、一度抜いてきて本当に良かった。でないと襲いかかりそうだった!
 下手をするとゲスい考えを起こしかねない。
 ラスはそっと自分の机から携帯電話を持ち出すと、無音設定にした。
 動画を撮るべきかどうか悩む。
 寝姿を撮るか、写真を撮るか。同室なので拝める機会はあるだろうが、初見の衝撃を受けているうちに収めた方がいい。
 はあはあと吐息を押さえつつリシェに近付き、携帯電話のカメラを構える。
 …よ、よし、写真にしよう。写真にして壁紙にしてやるんだ。それなら毎日見れるし!
 鼻息荒く寝姿を収めようとするラスの姿は、相当な変質者のようだった。実際変態な事をしているのだから、バレても言い訳は出来ない。
 結局、数枚のつもりが携帯電話のメモリー容量を食う程リシェを連写しまくっていた。
 何枚かを写して、そのうちのとっておきを選別しようと思っていたのだ。あとは何分かの動画撮影。
「ああっ、先輩、先輩っ!可愛いよう、可愛い…」
 熱に浮かされるようにラスは夢中で彼を撮る。その様子は完全に、変態の域を超越していた。
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