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第一章 第十二話~武動音破の秘密~
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僕らはオンダソノラさんの能力を使って憲兵のいない道を通りながら、誰もいない空き家を探し出して中に入った。無人とは言っても、まだ備蓄も備品もそのままになっており、僕達も瓦礫となった元隠れ家から多少の衣食住品は持ってきたので数日位ならここで生活できるだろう。
建物の中に入り、手頃なテーブルを見つけ、その上に缶詰などの保存食と飲み物を置き、各自で座るものを用意して夜食の時間となった。そう言えば今日はまともに食事をしてなかったっけ……それにも関わらずずっと戦闘続きだったもんだからお腹がペコペコだ。僕もまだ十七歳の育ち盛り。僕は目の前に出された食事に無我夢中で食らいついた。
「さてと……それじゃ程よく腹も膨れたところで自己紹介でもしてもらえるかな?」
一旦フォークを置いて一息入れた後、ラージオさんが青年に話しかける。青年は口いっぱいに頬張った食べ物を慌てて咀嚼し、一気に飲み込んだ。
「これは自己紹介が遅れました! 俺の名前は武動音破! 武術の国出身の元武術家です!」
「武動音破君ね。よろしく武動君」
「おおっと! 俺の名前は音破で頼むよ! 俺んち兄弟が何人もいて下の名前で呼ばれるのに慣れてんだ! それに親からもらう最初の宝である名前で呼んでほしい!」
「そ、そう? わかった。それなら音破。僕の名前は奏虎鉄操」
「俺の名前はラージオ・ウン・カンターテだ。元音楽の国出身の元オペラ歌手だ」
「僕の名前はオンダソノラ・ウン・カンターテだよ。同じく元音楽の国出身だ」
「私の名前はグアリーレ・ウン・カンターテです。三兄妹の一番下です」
「ふむふむ。んで、旋笑はもうすでに紹介し合ったから良いな」
そこから僕らは青年に全てを話した。僕の事、カンターテさん達の事、旋笑の事、音破が洗脳されていたこと。音破は時折質問をしながらも最後まで聞いてくれた。そして小一時間程ノンストップで話し続け、今度は音破が話を始めた。
「成程……俺は救われたってことか……」
「うん。でももう安心だよ」
「礼を言わせてもらう。このご恩は一生忘れない」
音破は立ち上がり、目の前で右拳を左で包み込むようなポーズを取りながら頭を深く下げてきた。この礼はカンフー映画なんかで見たことのある仕草だなぁ。
「そんな……困っている時はお互い様だしさ」
「そうだぜ! 何かあった時はよろしく頼むぞ!」
「任せてくだせぇ! この身尽き果てるまで協力させていただくぜ!」
そう意気込んで音破が座ると、さっきまで椅子代わりにしていた木箱がミシミシと軋む音を立て、次の瞬間には音破を支えられずに折れて壊れてしまった。音破は盛大に尻もちを着き、尻を擦りながら立ち上がる。
「いてて……もっと頑丈なの探さないとな……」
「音破? 大丈夫? っていうかさっき思ったけど音破って見た目に似合わず体重凄いよね?」
「そうだぜ。お前の事持ち上げようとして腰が悲鳴を上げちまったからな」
僕と旋笑二人掛りでも持ち上がらない体重だけど、いくら筋肉質だからって重すぎる気がする。それに古いとはいえ、木箱が重さに耐えられないというのも不思議だ。
「俺の体重は五十八㎏だぜ」
「五十八?」
やっぱりおかしい。いくら何でもさばを読み過ぎじゃないかな? 五十八キロって僕よりも五㎏しか違わないって事になるんだけど……
「おおっと。正確には百五十八㎏だ」
「ひゃ!?」
「おいおい! 冗談は休み休み言え!」
「君の体のどこにそんな重さが……」
「う~ん……そうだな。ちょっと失礼」
そう言うと音破はラージオさんの置いた鉄製のフォークを手に持ち握りしめた。左手を前方に突き出し、フォークを天高く振りかざして勢いよく左手に突き刺した。
「「「!?」」」
咄嗟の事に思わず目を背けそうになるが、すぐに音破の左腕に釘付けになっていた。なぜかって? 手に振り下ろされた金属製のフォークが熱せられた鉄みたいに曲がったからだ。
「な、何が!?」
「ま、まさかお前!」
「お察しの通りですよ」
僕以外のみんなは何かを理解したように驚きの表情を浮かべている。という事は僕の世界では浸透がないけど、この世界では当たり前の事……のような事が起きているのかな?
「おっと。鉄操は異世界から来たからイマイチピンと来ないんだな?」
「うん。ちょっとよくわからないかも」
「了解だ。ちょっと待ってろ」
そう言うと音破は上着を脱いで上半身裸になった。右肩の付け根のところを指でなぞるように触り、人差し指で搔き始めた。一体何をしているんだろう? すると皮膚の一部が少し剥がれ始め、その剥がれた皮膚を今度は親指で力強く剥がしていく。ん? なんだか皮膚の下に灰色のようなモノが……? なんて考えた刹那、音破は五本全ての指を使って腕の皮膚を全て引きはがした!
「な!?」
肩の付け根から指先まで全ての皮膚が剥がれた。だが血の一滴も出なければ、血管も筋繊維もない。そこにあったのは……
「機械の……腕?」
「そうだ」
カキキと金属の稼働音と共に指や肘の関節を動かして腕全体を見せてくれる音破。そうか……音破の体重が重い理由が分かった。彼は……
「義手だったんだね」
「ああ。この世界では『鋼機械義肢』……steel・machine・Limbs。略してSML(スマイル)っていうもんだ」
「SML……僕の知っている義手とは大分違うけど……どんなものなの?」
「こいつは神経と配線をつなげて自分の手足みたいに動かせるもんだ。かつて戦争の時に武術の国と発明の国が同盟を組んで、手足を失った武術の国の武人達に取り付けてたんだ」
「発明の国……」
また僕の知らない国の名前が出た。発明の国か。名前だけ聞くと凄い発明家が凄い発明をしている感じかな? それにしても電気製品も流通していないのに、義肢の技術は凄いんだなぁ……。恐らくこの世界の科学技術は一般市民の役に立つものというよりも、戦争や兵器などの方面に特化しているのかもしれない。
「武術家が使うってんで比重が重いんだ。腕一本に付き二十五㎏。それが両腕と両足にくっついてるから俺の体重は百㎏を超えるんだ」
「両手足……という事は音破が奪われたものって……」
「ああ。両手足だ。俺は肩より先の腕と足の付け根より先を奪われたんだ」
脱いだ皮膚のようなものを腕に着なおしながら音破が語る。
建物の中に入り、手頃なテーブルを見つけ、その上に缶詰などの保存食と飲み物を置き、各自で座るものを用意して夜食の時間となった。そう言えば今日はまともに食事をしてなかったっけ……それにも関わらずずっと戦闘続きだったもんだからお腹がペコペコだ。僕もまだ十七歳の育ち盛り。僕は目の前に出された食事に無我夢中で食らいついた。
「さてと……それじゃ程よく腹も膨れたところで自己紹介でもしてもらえるかな?」
一旦フォークを置いて一息入れた後、ラージオさんが青年に話しかける。青年は口いっぱいに頬張った食べ物を慌てて咀嚼し、一気に飲み込んだ。
「これは自己紹介が遅れました! 俺の名前は武動音破! 武術の国出身の元武術家です!」
「武動音破君ね。よろしく武動君」
「おおっと! 俺の名前は音破で頼むよ! 俺んち兄弟が何人もいて下の名前で呼ばれるのに慣れてんだ! それに親からもらう最初の宝である名前で呼んでほしい!」
「そ、そう? わかった。それなら音破。僕の名前は奏虎鉄操」
「俺の名前はラージオ・ウン・カンターテだ。元音楽の国出身の元オペラ歌手だ」
「僕の名前はオンダソノラ・ウン・カンターテだよ。同じく元音楽の国出身だ」
「私の名前はグアリーレ・ウン・カンターテです。三兄妹の一番下です」
「ふむふむ。んで、旋笑はもうすでに紹介し合ったから良いな」
そこから僕らは青年に全てを話した。僕の事、カンターテさん達の事、旋笑の事、音破が洗脳されていたこと。音破は時折質問をしながらも最後まで聞いてくれた。そして小一時間程ノンストップで話し続け、今度は音破が話を始めた。
「成程……俺は救われたってことか……」
「うん。でももう安心だよ」
「礼を言わせてもらう。このご恩は一生忘れない」
音破は立ち上がり、目の前で右拳を左で包み込むようなポーズを取りながら頭を深く下げてきた。この礼はカンフー映画なんかで見たことのある仕草だなぁ。
「そんな……困っている時はお互い様だしさ」
「そうだぜ! 何かあった時はよろしく頼むぞ!」
「任せてくだせぇ! この身尽き果てるまで協力させていただくぜ!」
そう意気込んで音破が座ると、さっきまで椅子代わりにしていた木箱がミシミシと軋む音を立て、次の瞬間には音破を支えられずに折れて壊れてしまった。音破は盛大に尻もちを着き、尻を擦りながら立ち上がる。
「いてて……もっと頑丈なの探さないとな……」
「音破? 大丈夫? っていうかさっき思ったけど音破って見た目に似合わず体重凄いよね?」
「そうだぜ。お前の事持ち上げようとして腰が悲鳴を上げちまったからな」
僕と旋笑二人掛りでも持ち上がらない体重だけど、いくら筋肉質だからって重すぎる気がする。それに古いとはいえ、木箱が重さに耐えられないというのも不思議だ。
「俺の体重は五十八㎏だぜ」
「五十八?」
やっぱりおかしい。いくら何でもさばを読み過ぎじゃないかな? 五十八キロって僕よりも五㎏しか違わないって事になるんだけど……
「おおっと。正確には百五十八㎏だ」
「ひゃ!?」
「おいおい! 冗談は休み休み言え!」
「君の体のどこにそんな重さが……」
「う~ん……そうだな。ちょっと失礼」
そう言うと音破はラージオさんの置いた鉄製のフォークを手に持ち握りしめた。左手を前方に突き出し、フォークを天高く振りかざして勢いよく左手に突き刺した。
「「「!?」」」
咄嗟の事に思わず目を背けそうになるが、すぐに音破の左腕に釘付けになっていた。なぜかって? 手に振り下ろされた金属製のフォークが熱せられた鉄みたいに曲がったからだ。
「な、何が!?」
「ま、まさかお前!」
「お察しの通りですよ」
僕以外のみんなは何かを理解したように驚きの表情を浮かべている。という事は僕の世界では浸透がないけど、この世界では当たり前の事……のような事が起きているのかな?
「おっと。鉄操は異世界から来たからイマイチピンと来ないんだな?」
「うん。ちょっとよくわからないかも」
「了解だ。ちょっと待ってろ」
そう言うと音破は上着を脱いで上半身裸になった。右肩の付け根のところを指でなぞるように触り、人差し指で搔き始めた。一体何をしているんだろう? すると皮膚の一部が少し剥がれ始め、その剥がれた皮膚を今度は親指で力強く剥がしていく。ん? なんだか皮膚の下に灰色のようなモノが……? なんて考えた刹那、音破は五本全ての指を使って腕の皮膚を全て引きはがした!
「な!?」
肩の付け根から指先まで全ての皮膚が剥がれた。だが血の一滴も出なければ、血管も筋繊維もない。そこにあったのは……
「機械の……腕?」
「そうだ」
カキキと金属の稼働音と共に指や肘の関節を動かして腕全体を見せてくれる音破。そうか……音破の体重が重い理由が分かった。彼は……
「義手だったんだね」
「ああ。この世界では『鋼機械義肢』……steel・machine・Limbs。略してSML(スマイル)っていうもんだ」
「SML……僕の知っている義手とは大分違うけど……どんなものなの?」
「こいつは神経と配線をつなげて自分の手足みたいに動かせるもんだ。かつて戦争の時に武術の国と発明の国が同盟を組んで、手足を失った武術の国の武人達に取り付けてたんだ」
「発明の国……」
また僕の知らない国の名前が出た。発明の国か。名前だけ聞くと凄い発明家が凄い発明をしている感じかな? それにしても電気製品も流通していないのに、義肢の技術は凄いんだなぁ……。恐らくこの世界の科学技術は一般市民の役に立つものというよりも、戦争や兵器などの方面に特化しているのかもしれない。
「武術家が使うってんで比重が重いんだ。腕一本に付き二十五㎏。それが両腕と両足にくっついてるから俺の体重は百㎏を超えるんだ」
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