TRE~宝を奪われた専門職達の復讐物語~

ニコニコ大元帥

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第二章 第七話~探索~ 

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「大丈夫か鉄操っ?」
「う、うん! 大丈夫だよ!」
 
 とは口で言ったもののあまり記憶がないのが正直なところだ。
 先程絶体絶命の窮地に陥った時、無性に腹が立ったところまでは覚えているんだけど、その先の記憶が全く無い。気が付いたら足元によくわからない……後で弾丸だと知ったけど、とにかくそれが足元に敷き詰められていて、僕らを圧倒していた巨大兵器は半壊の状態で地べたに倒れこんでいていた。
 その光り輝く目はこちらを睨みつけているように感じたけど……
 そして今は意識もしっかりしている。おまけに進展もあったようで、なんとグラントライフさんが僕らに会ってくれるらしく、今は彼の指示に従って森を進んでいるというわけだ。

「あとどれくらいだろう?」
「わかんねぇ。もう30分近くは歩いてるが……」
「グラントライフが寄越した地図だともうすぐのはずだけどなっ!」

 旋笑が手にしている地図はグラントライフさんがくれたものだ。聞いた話によると、グラントライフさんとの交渉が済んだ頃に上空から『現在位置とグラントライフさんの拠点に印が付いた地図』に『方位磁石』が入った筒が降ってきたらしい。この前の『会話ができるペン』といい、この『筒』といい、街で援護された時といい、ここら辺の上空には常にグラントライフさんの発明した『何か』がいるに違いない。

「ん?」

 そんな中、ふと誰かの視線を感じて振り返ってみると、ウンロン君が僕の事を凝視していることに気が付いた。

「どうしたのウンロン君? 僕の体に何かついてる?」
「いや、そうじゃねぇ」
「それじゃどうかしたの?」
「お前に興味がある」
「え……え!?」
「なんですとっ!?」

「!?」 

突如投下されたウンロン君の爆弾発言に一同が驚きの声を上げる。僕は思わず自分の体を抱くような仕草をして、旋笑と音破は『こいつマジか?』と言った表情を浮かべている。今なんて言った!?

「ああ。誤解しないでくれ。おれにそっちの気はねぇ」
「そ、そう? それじゃあ一体……?」
「おれが興味あるのはお前の能力だ」
「へ? 僕の能力?」

 その言葉に思わず首をかしげてしまう。どういうこと?

「お前の能力を聞いた時におれはすげぇ能力だと思ったんだが、実際目にした時は正直期待外れだった。こんなもんかってな。そう……お前の覚醒時の能力を見るまでは。あれ程の力と芸当を見せられたら納得せざるを得ねぇ。しかも聞いた話じゃ隕石まで呼べるらしいじゃねぇか」

 ここで一呼吸おいてウンロン君は言葉を続けた。

「お前……おれらの世界に来ないか?」
「「「はぁ!?」」」

 その言葉に僕らは歩みを止めてウンロン君を見る。今なんて言った!? ウンロン君の世界に来いだって!?

「おいウンロンっ! それはどういう意味だっ!?」
「言葉の意味そのままだ」
「そりゃ俺らの世界を捨てろって事と同じだぜっ!?」
「と、とりあえずウンロン君の話を聞いてみようよ……」

 と、口では言っているが、言われた本人である僕が一番困惑していた。そんな僕らの心境とは裏腹に、ウンロン君はゆっくりと話し始める。

「おれらの世界は色々と複雑でな。まぁ面倒だから詳細は省くが、龍神と呼ばれる兄弟や王達、更にはアンダーグランドから上がってきたモンストロ達と問題が山積みだ。女帝を守るにもおれだけじゃ足りねぇし、雑魚を寄せ集めても無意味。そこでお前だ」

 ウンロン君は僕を睨みつけながら続ける。

「お前ほどのモンストロ……こっちではTREだっけか? まぁどっちでもいい。とにかくお前がおれと一緒にボディーガードをしてくれれば心強い。どうだ? 来てくれるか?」

 その問いが終わり僕らの間に沈黙が流れる。聞こえるのは風が揺らす森のざわめく音のみだ。旋笑はおどおどしながら僕とウンロン君を交互に見て、音破は一度だけ僕らを見た後ゆっくりと目を閉じる。そしてウンロン君は表情を変えずに腕組みをしながら僕の目を見ている。
 ここで変な答えを出すと、場合によってはウンロン君の機嫌を損ねて最悪殺されるかもしれない。だけど僕の答えは決まっていた。僕は背筋を伸ばして鼻から息を吸い込み、はっきりとウンロン君の目を見つめて答えた。

「それは無理かな。お断りさせてもらうよ」
「そうか……」

 ゆっくりと腕組みを解いて手を下ろすウンロン君。その動きを見て音破は拳を握りしめる。

「理由を聞かせてもらっていいか?」
「理由……? う~ん。理由は単純だよ? 僕はこの世界で両親の仇を取りたい。それにアルダポースさん達にも協力してあげたいし、旋笑達とも旅がしたいんだ。今僕がウンロン君の世界に行くわけにはいかない……って感じかな?」
「なるほどな」

 ウンロン君はそう言うとゆっくりと僕の方に近づいて来た。その動きはとても滑らかで自然だった。そして僕の肩を軽く叩き、通り過ぎていった。

「え? それだけ?」
「ああ。はっきりとした答えだからな。もしもウケを狙った返答だったら、なんかしてたかもな」
「なにかって……何をしようとしたの……?」
 
 そう言うとウンロン君は立ち止まり、こちらに振り返りながら答えてきた。

「何かしてほしかったか?」

 初めてみたウンロン君の笑顔だった。その笑顔はとても暗殺者には見えないものだ。

「気をつけろよ鉄操っ? ああいう自然なふるまいを出来る暗殺者はマジモンだからよっ」
「お褒めの言葉と受け取っておくぜ武動」
「実際褒めてるぜ? 俺の道場にもお前ほどの暗殺者はそういなかったからなっ。でも今更そんな笑顔見せられてもキャラ崩壊してキモイなっ!」
「………………」
「う、うるせぇ! さっさと地図案内しろ! この前みたいに迷うんじゃねぇぞ!」

 ウンロン君……なぜ今このタイミングでこんな勧誘みたいな真似をしたのだろうか? もしかしてもうすぐ僕らとの旅が終わり、元の世界に戻るからだろうか? だとしたらウンロン君……僕らとの別れを少し悲しんでくれているのだろうか? 
 だとしたら安心してよウンロン君。元の世界に戻っても君の事は忘れないし、もう僕らは仲間じゃないか……

「ウンロン君!」
「あ? なんだ?」
「暗殺は出来ないけど、力を貸してほしい時はいつでも協力するからね!」
「…………へっ! そいつはどうも!」

 僕らは初めて横一列に並び、グラントライフさんの元へと歩みを進めた。



 貰った地図と方位磁石とにらめっこしながら森を進むこと一時間。地図の目印の場所に到着した。そこにあったのは……

「……これは」
「うん。森だね」
「だな」

 目的地と思わしき場所に到着したのはいいが、そこにあったのは森だった。右を見ても左を見ても、前も後ろもそこにあるのは木だけだった。

「おいおいっ! また旋笑の方向音痴のせいじゃないだろうなっ!」
「かもな」
「…………!!」
「仕方ねえっ! ちょっと待ってろっ! よっ!」

 そういうと音破は僕らから少し離れて下方向に衝撃波を放ち上空へ飛んで行った。空では轟音が数回鳴り響き、音破の姿を見失ってしまった。ということは少し移動して辺りを見ているのかな? そんな事を考えていると体感で10秒程経過した後に音破が元の位置に着地して戻ってきた。

「どうだった?」
「だめだっ! なんにもねぇやっ!」
 
 服に付いた砂ぼこりを払いながら音破が答える。音破の一回の衝撃波で進む距離は100mちょっとらしいから、10秒近く時間がかかったということはかなり広範囲を見渡せるはず。それなのに何もないということは、ここら辺には何もないということで間違いなさそうかな。

「ということは、グラントライフにはめられたかっ?」
「可能性はあるな。おれ達を遠ざけるための嘘だったのかもな」
「ちくしょうっ! 騙すとは卑劣な奴めっ!」

 音破はその場にしゃがみこみ、怒りに身を任せて地面を叩く。しかもただ叩くのではなく能力を発動したようで、地面に衝撃波を放った。
 そこで奇妙な事が起きた。
普通は土が盛り上がったり、波打ったり、鈍い音がするはずなのだが、聴こえてきたのは金属音だ。しかも空洞なのかな? とにかく金属音が地中奥深くで反響しながら鳴り響いている。

「おいっ! 今の聴いたかっ!?」
「う、うん! この下はただの地面じゃない!」
「金属音か……奏虎。ちょっと操ってみろよ」
「ええ!? こんなにどんなサイズかわからないのに!?」
「操らなくても操ろうとしただけでどんな規模かわかるんじゃねぇか? とにかくやってみろ」
「わ、わかった! いくよ! ふん! んん!? んぎぎぎぎぎぎぎ!?」

 こ、これは相当凄い質量だ……! この感じ……さっきの巨大兵器とは比較にならない程の質量かも。それがかなりの距離まで広がっている。ということは……

「ここで間違いない! この下にグラントライフさんがいる!」
「なるほどな……地下なら人目に付かれずに隠れられるってわけか」
「鉄操っ! どん位の大きさかわかるかっ!?」
「わからない! けどとにかく大きい事は確かだよ! ……ん?」

  その時、すぐ目の前の何の変哲もない一本の木に目が行った。正確には僕の能力に反応したというのが正しいか。あの木が能力に反応している。なんて言ったらいいのだろうか……金属の物に磁石を近づけた時に引っ張られる感覚というか……
 僕はゆっくりとその木に近づき表面を触って確かめてみる。

「ん! やっぱり! みんな! ちょっと来てくれるかな?」
「どうした鉄操っ?」
「この木、凄く似てるけど本物の木じゃないよ! 触ってみて!」
「どれどれ……。おお、確かに違うな」
「シリコンかな? よくできてる」
『よく気が付いたな!』
「「「!?」」」

 突如その木からグラントライフさんの声がしたもんだから僕ら4人はびっくりして尻もちをついてしまう。

「びっくりしたぁ!」
「俺もだっ! 首攣っちまったぜっ!」
「あぶねぇ……閉じてなかったらアウトだった……」
「うん? ウンロン君何か言った?」
「なんでもねぇ」
「???」

 僕らは起き上がりながらその木へと再び近寄る。

『すまんすまん! 驚かせてしまったな!』
「ふざけっこなしでお願いしますよ!」
『わかってるさ! さて……そのまま動かないでくれよ!』
「「「!!」」」

 言葉が切れた直後、僕らの足元が陥没した。いや、これは陥没というより僕らの立っている地面が下に降りていると言った感じか。ゆっくりと下降していき、僕らの体は地面よりも下に入っていく。

「凄い! 天然のエレベーターみたいだ!」
「えれべーたーってのはわかんねぇが、炭鉱なんかで使う昇降機みたいだなっ!」
「だな。だがあれよりもずっと静かで安定しているな」

 僕の元居た世界でいうところのエレベーターに感覚が近いかな。音も殆どしないし、不快の揺れもない。これをこの科学技術の進歩していない世界で、自力で生み出したとすれば凄い技術力だなぁ……

『乗り心地はどうだ! エレベーターと私は呼んでいるのだがな!』
「大したもんだな。これはどうやって作ったんだ?」
『言ってもわからないだろ! どうしても聞きたいのなら本人に聞いてくれ!』
「本人?」
《ハイ! ナンナリトオモウシツケクダサイ!》
「!? 喋った!?」
「こいつが話してるのかっ!?」
《ハイ! ワタシノナマエハ『mark8「エレベーター」』デス!》
「マーク8? どういう意味だ?」
『私が作ったものにはそれぞれ番号と名前をやっているんだ! mark8は私がここにきて8番目に作ったということ! 番号が後半に行くにつれて後にできたということさ!』
「全部で何個あるんだ?」
『それは……おっと。もう着くね』

 乗っていたものの動きが止まり、目の前の壁がゆっくりと開いた。暗いところから急に明るくなったので一瞬目がくらんだけど、すぐに慣れ始めた。目の前は長い廊下になっており、天井には電球が埋め込まれており、壁は金属板のようなもので作られている。足元は……なんだこれ? ゴムっぽい性質のものが敷かれているが、両端の壁とは接続されておらず……っていうか動いてないこれ?

「おい。奥からなんか来るぞ」
「え?」

 僕は目を凝らして奥を見てみる。ウンロン君の言う通り、何かが近付いて来ているのに気が付いた。
 人……? っていうか直立しているのになんでこっちに来れているんだ? そんな疑問を抱いているうちに、謎の人物が僕らの前に到着した。

「初めまして! まぁ声では何度か話しているけどな!」
「「「…………」」」
「ん!? どうかしたか!?」
「い、いや……」

 その姿に僕らは絶句した。
 いや、身だしなみが汚いからというわけじゃない。
 白衣姿に腕を捲り、胸ポケットにドライバーや羽ペンを詰め込んでいる。
 そして僕らが絶句した理由と言うのが、頭に装着しているソレだ。
 見たことのない半円状の巨大な帽子……といえば聞こえがいいが、無骨な骨組みに、所々に点滅した電球のようなものが発光しており、見るからにヤバそうなオーラと臭いを顔し出していた。

「声は間違いねぇな。って事はあんたが……」
「そう! 私がインヴェンタァ・グラントライフだ!」

 この人がインヴェンタァ・グラントライフさんか……。
 少し長めの白髪に鼻筋がしっかりと通り、顔は少し痩せこけている。顔には少しシワがあり、年齢は60~70歳くらいかな? 体格は少し細身だけど身長は僕らよりも高い。180㎝はあるかな? こんなところで引きこもっているから清潔感も無いし、体も太ってるかと思いきや多少の衣服の乱れはあるものの、着ている物はしっかりしているし、顔もカッコいい。

「まずは謝罪からだな! アルファとアイアンレイン、そしてストライカーが危害を加えてしまったようで、申し訳ない!」

 グラントライフさんが頭を下げて謝罪をしてきてくれた。

「本人達にはきつく言っておいたからな!」
「本人? 機械に言ったってのか?」
「ああ!」
「機械に意思があるってのかよ?」
「そうだ!」

 グラントライフさんは笑顔で言っているけど、その言い方だとまるでモノに意思があるみたいないいかただ……。首をかしげている僕らをよそに、グラントライフさんは僕らに近づいて来た。

「信じられないならそれでもいいさ! さてと……」

 グラントライフさんは僕らのおでこに何かを押し付けた。突然の事で全員が反応できず、これは……お風呂なんかによくつける吸盤……?

「お前達の頭の中を読んでやろう!」

 な、何を言っているんだこの人は……?
 さしものウンロン君も音破も茫然と立ち尽くすしかなかった。

「君の名前は武動音破だな! 元武術の国出身で……ほう! TREか!」
「んなっ!?」

 音破の事を言い当てた!? そんな……僕らは初対面のはず……

「君の名前は芸笑旋笑だな! ふむふむ……元お笑いの国出身で、君もTREか! うん?
 体のどこかに異常があるようだな!」

 次は旋笑の事も言い当てた……。しかも曖昧ながらも、声が出せないという身体障害も言い当てた……。偶然じゃない……?

「次は君だ!」

 驚き困惑している僕に間髪入れず、グラントライフさんの予知が始まる。

「名前は奏虎鉄操だな! 出身国は……ニホン? なんだそれは!」

 目玉が飛び出しそうな状態の目から、更に目を見開いて僕を睨みつける。
 頭の機械を掴みながら、慌てふためき始める。

「君は一体どこから来たんだ!? ニホンとはどこの国だ!?」
「ええっと……僕はこの世界の人間じゃないんです。異世界から来まして……」
「なんてこった! 彼らと同じか!」
「彼らと同じ?」

 そんな問いかけを無視して僕らの頭についていた吸盤のようなものを引き抜き、背を向けるグラントライフさん。

「来たまえ! コンベアー! 頼む!」
《承りましたグラントライフ様》
「おお!? 地面が勝手に動いた!?」
「どうなってるんや!?」
「グラントライフさん? これは一体なんですか!?」
「mark31《コンベアー》だ。まぁ簡単に言うと動く歩道さ!」
「動く歩道だ? おいおいマジかよ……」

 地面に手をついて床をこすり出す旋笑に目を輝かせながら飛び跳ねる音破。感心した様子で足元を見るウンロン君。
動く歩道だなんて……僕の世界でも中々お目にかかれない代物なのに……っていうか、グラントライフさんの科学技術は一体どれくらい進んでいるんだ?
そんな僕らを見てグラントライフさんはこちらに向き直り、手を広げて満面の笑みで言葉を発した。

「そうだ! 言い忘れていたな! 私の家へようこそ!」
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