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第一章(約11万字)
第16話:空の旅
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「ご主人様! 名前!」
「ご主人様!」
エンシェント・ドラゴンだけじゃなく、キング・スライムとエンペラー・チキンの二体も人間の言葉で名前を要求してきた。
「な、名前……?」
急に言われても、良さげな名前はなかなか出てこない。
俺、名前考えるの苦手なんだよな。
とりあえず、パッと浮かんだ名前を挙げてみるか。
エンシェント・ドラゴン、キング・スライム、エンペラーチキンから順番に――
「ソラ、ダイヤ、コッコ……とか?」
いや、さすがに安直すぎるか? う~ん……。
「ソラ! ありがたきお名前です」
「ダイヤ……覚えやすいです」
「コッコ……これが私の名前ですね」
あれ? 思いの他気に入ってくれたようだ。
まあ、魔物自信が満足しているならこれでいいのか……?
「ん?」
召喚獣たちに名前を与えた途端、急に力が流れ込んできた気がする。
《ステータス共有》の時と同じ感覚だ。
――――――――――
レベル:5
職業:ガチャテイマー
スキルポイント:3310
生命力:150 [+22271]
魔力:148 [+21145]
物理攻撃力:18 [+7432]
物理防御力:17 [+7311]
魔法攻撃力:17 [+6490]
魔法抵抗力:16 [+7199]
攻撃速度:19 [+8091]
移動速度:16 [+6981]
――――――――――
め、めちゃくちゃ強くなってる!
これまでの二倍以上の強さだ。
進化したことでも単純にステータスが上がったようだが、名前をつけたことでどういうわけか、召喚獣が大幅に強化され、その恩恵が《ステータス共有》をしている俺にも回ってきたということらしい。
「名前をいただけたおかげで、秘めたる力が解放されたのです」
「な、なるほど……?」
よくわからないが、ソラ曰くそういうことらしい。
ダイヤとコッコも異論はなさそうなので、同様だろう。
「ご主人様、シーナ様。私の背中にお乗りください。アーネスまでお送りします」
「え、乗ってもいいのか? というか、飛べるのか?」
「お、落としちゃったりしないですよね⁉」
確かに、エンシェント・ドラゴンのソラは俺とシーナが二人で乗っても余裕がありそうなくらいの大きさ。
とはいえ、シーナが言うように風圧で落ちてしまったりすれば大怪我になるかもしれない。
「しっかり捕まっていれば大丈夫です。おそらく」
「それ本当に大丈夫なのか⁉」
思わずツッコミを入れてしまったが、確かに運んでくれるのはありがたい申し出ではある。
起伏のある道を50キロも歩くのは、かなり大変だしな。
「本当に捕まっててれば大丈夫なんだな……?」
「はい、お二人なら、おそらく」
「じゃ、じゃあ試しに……」
「わ、私もカズヤさん……いえ、師匠に続きます!」
俺は恐る恐るソラの背中に乗り、後にシーナが続く。
ダイヤとコッコが乗り込むと、翼を広げ、空高く飛翔を始めた。
ガシっと鱗を掴んでいると、思っていたより安定していた。
揺れも少ないし、これなら問題なさそうだ。
「わっ! 綺麗ですね!」
シーナのセリフにつられて、景色を見る。
「すごい……こりゃ絶景だな」
空の上から見る地上は、さっきまでとはまるで別世界だった。
東京ではなかなか見られない壮大な大自然。
思わず、目を奪われてしまっていた。
かなり飛行速度は速いようで、雲の上を飛んでいるはずなのにあっという間に景色が流れていく。
「どのくらいで着くんだ?」
「もうすぐです」
「は、早いな……」
確かに、もう目視できる距離に大きな街が見えていた。
丸一日かかることを覚悟していたのに、ほんの数分で着いてしまうとは。
「アーネスの手前で降りてもらうことってできるか?」
「もちろんです」
いきなりドラゴンが街中に降りれば、混乱させてしまうかもしれない。
かなり大きいこともあるし、町の中へ入る前には一旦召喚獣たちは《収納魔法》で隠しておくとしよう。
「カズヤさん、言い忘れていたのですが」
「ん?」
「リード村を離れたら、魔族には注意してくださいね」
「魔族?」
「この世界には、人間や魔物の他に、魔族という民族も暮らしているのです」
魔族……というと、ゲームの知識でしか知らないな。
「人間に敵対する民族とかそういう感じなのか?」
「その通りです。この世界には、人間やエルフ・ドワーフなど様々な民族がいますが、魔族はどの民族とも仲が悪いです。魔族は見た目で区別できるのですが、人間そっくりに擬態した魔族もいるので、町の中でも少し気を付けておく必要がありるんです」
「なるほど……気を付けるよ」
「ご主人様!」
エンシェント・ドラゴンだけじゃなく、キング・スライムとエンペラー・チキンの二体も人間の言葉で名前を要求してきた。
「な、名前……?」
急に言われても、良さげな名前はなかなか出てこない。
俺、名前考えるの苦手なんだよな。
とりあえず、パッと浮かんだ名前を挙げてみるか。
エンシェント・ドラゴン、キング・スライム、エンペラーチキンから順番に――
「ソラ、ダイヤ、コッコ……とか?」
いや、さすがに安直すぎるか? う~ん……。
「ソラ! ありがたきお名前です」
「ダイヤ……覚えやすいです」
「コッコ……これが私の名前ですね」
あれ? 思いの他気に入ってくれたようだ。
まあ、魔物自信が満足しているならこれでいいのか……?
「ん?」
召喚獣たちに名前を与えた途端、急に力が流れ込んできた気がする。
《ステータス共有》の時と同じ感覚だ。
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レベル:5
職業:ガチャテイマー
スキルポイント:3310
生命力:150 [+22271]
魔力:148 [+21145]
物理攻撃力:18 [+7432]
物理防御力:17 [+7311]
魔法攻撃力:17 [+6490]
魔法抵抗力:16 [+7199]
攻撃速度:19 [+8091]
移動速度:16 [+6981]
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め、めちゃくちゃ強くなってる!
これまでの二倍以上の強さだ。
進化したことでも単純にステータスが上がったようだが、名前をつけたことでどういうわけか、召喚獣が大幅に強化され、その恩恵が《ステータス共有》をしている俺にも回ってきたということらしい。
「名前をいただけたおかげで、秘めたる力が解放されたのです」
「な、なるほど……?」
よくわからないが、ソラ曰くそういうことらしい。
ダイヤとコッコも異論はなさそうなので、同様だろう。
「ご主人様、シーナ様。私の背中にお乗りください。アーネスまでお送りします」
「え、乗ってもいいのか? というか、飛べるのか?」
「お、落としちゃったりしないですよね⁉」
確かに、エンシェント・ドラゴンのソラは俺とシーナが二人で乗っても余裕がありそうなくらいの大きさ。
とはいえ、シーナが言うように風圧で落ちてしまったりすれば大怪我になるかもしれない。
「しっかり捕まっていれば大丈夫です。おそらく」
「それ本当に大丈夫なのか⁉」
思わずツッコミを入れてしまったが、確かに運んでくれるのはありがたい申し出ではある。
起伏のある道を50キロも歩くのは、かなり大変だしな。
「本当に捕まっててれば大丈夫なんだな……?」
「はい、お二人なら、おそらく」
「じゃ、じゃあ試しに……」
「わ、私もカズヤさん……いえ、師匠に続きます!」
俺は恐る恐るソラの背中に乗り、後にシーナが続く。
ダイヤとコッコが乗り込むと、翼を広げ、空高く飛翔を始めた。
ガシっと鱗を掴んでいると、思っていたより安定していた。
揺れも少ないし、これなら問題なさそうだ。
「わっ! 綺麗ですね!」
シーナのセリフにつられて、景色を見る。
「すごい……こりゃ絶景だな」
空の上から見る地上は、さっきまでとはまるで別世界だった。
東京ではなかなか見られない壮大な大自然。
思わず、目を奪われてしまっていた。
かなり飛行速度は速いようで、雲の上を飛んでいるはずなのにあっという間に景色が流れていく。
「どのくらいで着くんだ?」
「もうすぐです」
「は、早いな……」
確かに、もう目視できる距離に大きな街が見えていた。
丸一日かかることを覚悟していたのに、ほんの数分で着いてしまうとは。
「アーネスの手前で降りてもらうことってできるか?」
「もちろんです」
いきなりドラゴンが街中に降りれば、混乱させてしまうかもしれない。
かなり大きいこともあるし、町の中へ入る前には一旦召喚獣たちは《収納魔法》で隠しておくとしよう。
「カズヤさん、言い忘れていたのですが」
「ん?」
「リード村を離れたら、魔族には注意してくださいね」
「魔族?」
「この世界には、人間や魔物の他に、魔族という民族も暮らしているのです」
魔族……というと、ゲームの知識でしか知らないな。
「人間に敵対する民族とかそういう感じなのか?」
「その通りです。この世界には、人間やエルフ・ドワーフなど様々な民族がいますが、魔族はどの民族とも仲が悪いです。魔族は見た目で区別できるのですが、人間そっくりに擬態した魔族もいるので、町の中でも少し気を付けておく必要がありるんです」
「なるほど……気を付けるよ」
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