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噴火
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青い山がそびえ立っていた。その山は、今にも噴火しそうであった。
火山は、標高が高くなるにつれて、熱気が強くなっている。マグマがこようが、火山灰が降りかかろうが、噴石がぶつかってこようが、構わず山頂を目指す。
火口は、今でもマグマが襲いかかってきそうだ。グツグツ、グラグラと音を立てているのが聞こえてきそうな気がした。
火山の中央には一本の巨大な柱が立っていた。巨大な柱には何本もの筋が立っていた。その下には丸い岩もとい、御神体があった。
まるで、火山の脈動が、生命の鼓動が、集まっているようにどくどくと脈を打っている様子は禍々しく、醜いものであった。
火山の噴火を鎮めるべく、儀式を行う。
手を上下に振り続け、時には下の御神体に念を込めながら触れている。
どくどくと脈を打つ中央の柱は、一度マグマを噴き出すが、いまだ噴火が収まる気配が無い。
諦めずに、噴火を鎮める儀式を続ける。手を上下に振り、御神体に触れ神のご加護を受けて噴火を鎮めようと祈りを捧げる。
鎮まれ、鎮まれと、儀式を続けたその時。眼前に女神が舞い降りた。
黒くしなやかな髪からは、甘い花の芳香がしてきそうだ。雪のように白い肌は柔らかそうで、大きな黒曜石にも似た瞳は、心を見透かされてしまいそうだ。筋の通った鼻梁もまた美しい。桃色の、艶やかな唇は食べたら甘く美味しそうだ。
細い棒のような手足。細い溝を作る鎖骨の下には、僅かな膨らみがあり、その頂には薄桃色の蕾がある。白い餅のような尻はふりふりと誘っているように見える。くびれのないなだらかな身体は神々しく、光輝いて見えた。
幼い女神の、中心にある聖域は侵されておらず美しいまま。幼い女神の細く小さな手が、聖域の鍵を開く。
女神の助けを得て、儀式を続けると、柱はマグマを再び噴き出す。儀式は最終段階に差し掛かった。祈りの力を強く込め、自分自身の限界を越えた速さで動く。
「うッ!!」
刹那、世界が弾けた。火山は勢い良く噴火し、大量のマグマが地上に流れ出る。火口の様子は落ち着いた様で、大噴火の余韻のようにマグマがとめどなく溢れ出る。
「あっ!お兄ちゃ、ああーっ」
ふと、可憐な少女の淫らな叫びが、大音量で家中に響く。スマートフォンのプラグから抜けた、イヤホンジャック。先程までの熱は消え失せ、全身が一気に冷えてきた。生臭い臭いを放つ噴火の跡地。近付いてくる足音。スマートフォンの中の余韻を残す小さな喘ぎ声に、倒れる幼い少女。雷雲が、近付いてくる。
その後、我が家の風神雷神から、怒りの鉄槌を下された。
火山は、標高が高くなるにつれて、熱気が強くなっている。マグマがこようが、火山灰が降りかかろうが、噴石がぶつかってこようが、構わず山頂を目指す。
火口は、今でもマグマが襲いかかってきそうだ。グツグツ、グラグラと音を立てているのが聞こえてきそうな気がした。
火山の中央には一本の巨大な柱が立っていた。巨大な柱には何本もの筋が立っていた。その下には丸い岩もとい、御神体があった。
まるで、火山の脈動が、生命の鼓動が、集まっているようにどくどくと脈を打っている様子は禍々しく、醜いものであった。
火山の噴火を鎮めるべく、儀式を行う。
手を上下に振り続け、時には下の御神体に念を込めながら触れている。
どくどくと脈を打つ中央の柱は、一度マグマを噴き出すが、いまだ噴火が収まる気配が無い。
諦めずに、噴火を鎮める儀式を続ける。手を上下に振り、御神体に触れ神のご加護を受けて噴火を鎮めようと祈りを捧げる。
鎮まれ、鎮まれと、儀式を続けたその時。眼前に女神が舞い降りた。
黒くしなやかな髪からは、甘い花の芳香がしてきそうだ。雪のように白い肌は柔らかそうで、大きな黒曜石にも似た瞳は、心を見透かされてしまいそうだ。筋の通った鼻梁もまた美しい。桃色の、艶やかな唇は食べたら甘く美味しそうだ。
細い棒のような手足。細い溝を作る鎖骨の下には、僅かな膨らみがあり、その頂には薄桃色の蕾がある。白い餅のような尻はふりふりと誘っているように見える。くびれのないなだらかな身体は神々しく、光輝いて見えた。
幼い女神の、中心にある聖域は侵されておらず美しいまま。幼い女神の細く小さな手が、聖域の鍵を開く。
女神の助けを得て、儀式を続けると、柱はマグマを再び噴き出す。儀式は最終段階に差し掛かった。祈りの力を強く込め、自分自身の限界を越えた速さで動く。
「うッ!!」
刹那、世界が弾けた。火山は勢い良く噴火し、大量のマグマが地上に流れ出る。火口の様子は落ち着いた様で、大噴火の余韻のようにマグマがとめどなく溢れ出る。
「あっ!お兄ちゃ、ああーっ」
ふと、可憐な少女の淫らな叫びが、大音量で家中に響く。スマートフォンのプラグから抜けた、イヤホンジャック。先程までの熱は消え失せ、全身が一気に冷えてきた。生臭い臭いを放つ噴火の跡地。近付いてくる足音。スマートフォンの中の余韻を残す小さな喘ぎ声に、倒れる幼い少女。雷雲が、近付いてくる。
その後、我が家の風神雷神から、怒りの鉄槌を下された。
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