下品なネタを耽美系文学に変えてみます

利子利尻

文字の大きさ
5 / 10

密林

しおりを挟む
 人知れず、隠された場所に雄大なジャングルが広がっていた。
 そこには、うっそうと生い茂る草木が絡み合っていた。隠されし熱帯雨林には、 熱く重い湿気と濃い酸素が満ち満ちとしている。
 複雑に絡まりあった草木を掻き分け、オアシスを求めて奥へ、奥へと突き進む。奥へ進む度に噎せ返るほどに濃厚な、甘くて生臭いような匂いが強くなってくる。
 
 濃厚な匂いの元にたどり着いた。匂いの元の正体は、巨大な花だった。
 濃厚な匂いで虫を誘って、自分の養分にしてしまいそうな食虫植物。その匂いに捕らわれて、中に落ちて、甘美な罠に堕ちて命をその食虫植物に捧げてしまうだろう。
 禍々しくも、妖艶な食虫植物に興味と興奮が止まらない。
 甘く濃厚な蜜を蓄えた食虫植物の開く口は、本当に唇のようで。女のような柔らかな唇が、こちらにおいでと誘うように蜜を分泌する。
 どうやら匂いに当てられてしまったのか、食虫植物の蜜口に入る。

 甘ったるい匂いに包まれ、ぬるぬるとした暖かい蜜に溺れる。自身の栄養がこってりと絞られて、骨の髄まで吸い付くされてしまいそうだ。
 蜜の温度はみるみる高くなり、熱くなっていく。熱と快楽に溺れ、脳がとろけるような感覚に陥り、思考はできなくなっていた。

 ひとしきり快楽に溺れた後、辺り一面の草木を刈った。濃厚な酸素が辺り一面に広がる。
 男は食虫植物の周りの少しの草木を残して去った。
 残された女は、刈り取られた草木が流されていく様を涙を流しながらただ茫然と眺めていた。
 男が鼻唄を歌いながら歩くと、そこには鬼の形相をした妻が立っていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中

桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。 やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。 「助けなんていらないわよ?」 は? しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。 「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。 彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...