私の夏

ぶたじる

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私の夏

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 プール終わりの教室、僅かに傾きかけた日差しがカーテンの裾から格子状の床を照らす。廊下側の私に心地の良い風が吹く。黄色い薄汚れたカーテンを踊らせるその風は、ニセアカシアの白い花の匂いと、ポプラの綿毛を教室に運んでくる。机にジャリジャリとした砂の感触を感じながら、ノートを広げ顔を伏せる。

 そんな夏を思い出す時、教室の私はいつも独りだ。夏は毎年やってくる。その度に思い出すセピア色の情景は、私の記憶に固着こびりつくのに。あの子の匂い、あいつの声、先生の口癖は、私の夏にはもう居ないのか。
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