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沙汰
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【 カインの視点 】
陛下の侍従から伝言をもらった。
明日、クロネック子爵家の後妻と異母妹のメリッサの判決を下すから同席するように言われた。
アリサの閨係の件もその時に決めるということだった。
俺からアリサを取り上げる気なのだろうか。
「アリサ」
「カイン様?」
「ずっと側にいて欲しい」
「カイン様の婚姻まではおりますわ」
愛してると何度言っても この繰り返し。
閨係もアリサの希望じゃなかった。
だとしたら…
「キスして欲しい」
「はい、カイン様」
チュッ
愛してると言って欲しい。
翌日、貴族裁判を行う議場に案内されて座った。
ここに入るのは初めてだった。
「カインは初めてだったな」
「兄上はよく立ち合われるのですか」
「勉強のためにな」
「兄上…」
「アリサ嬢を取り上げられそうで不安か?」
「はい」
「その時は別の手段を講じるさ」
「……」
「そんな顔をするな」
「泣きたいくらいです」
「それはいざという時に取っておけ」
「はい?」
俺は崖っぷちのような気分なのに、ローランド兄上は嬉しそうに微笑む。
「これより、アダム・クロネック子爵の毒殺事件について証拠を提示する。
先ずは被告人、被害者の後妻ミネルヴァ・クロネック。後妻が愛人の時に産んだメリッサ・クロネック」
囚人服を着た二人が縄で縛られて繋がれて入場した。
「第一証人であり、共犯者のドナルド。罪の告白を」
「私はクロネック邸の塀の工事を請け負っておりました。そこでメリッサ嬢に誘惑されて体の関係を持ちました。
その時、子爵夫人に見つかり、未成年の貴族令嬢の強姦で訴えられたくなければ 毒を手に入れろと命じられました。
何度も体の関係をもっていて、その日はメリッサ嬢から縛って首を絞めながら犯して欲しいと言われたのでそうしました。強姦などしておりませんが貴族に訴えられたら負けてしまいます。
従うしかありませんでした」
「第二証人であり、共犯のセザール・カペー医師。罪の告白を」
「私は、第一証人に犯されたと言われ、メリッサ嬢の診察をしました。
二人きりになった時にメリッサ嬢に誘われて、性交渉をしました。そこを夫人に見つかりました。
未成年の患者に手を出したことを知られたくなければ、毒の症状が出ても病気だと偽るよう命じられました。
未成年の貴族令嬢の患者に手を出したと知られたら、信用を無くし、医師の資格を無くし、除籍され、路頭に迷います。従うしかありませんでした」
「第三の証人であり、共犯のデボラ。罪の告白を」
「私は採用基準をみたしておりませんでした。
ですが奥様が、いうことを聞けば雇ってあげると仰って。
雇用後は、長女のアリサお嬢様を虐げる指示でした。粗末な備品に変えたり、メイド以下の食事を与えたり、時には食事を与えなかったりしました。
水風呂に入れる時もありました。冬場に部屋の窓を開け放つこともありました。
ある日、奥様とメリッサ様が、旦那様と揉めておられました。
人払いをなさいましたので内容は聞き取れませんでしたが、よろしくない事は分かりました。
その後、メリッサお嬢様と第一証人の現場をおさえると言って奥様は小屋に向かいました。
確かに脅して毒を要求しておりました。
次にメリッサお嬢様と第二証人の現場をおさえると言って奥様は呼び鈴が鳴っていない診察中の部屋のドアを開けました。
奥様は脅して、病名を偽るよう命じておりました。
奥様から渡された毒を処方薬に混ぜて飲ませました。申し訳ございません」
「先に三人の刑を伝えよう。
ドナルドとデボラには死刑を言い渡す。
セザール・カペー医師は、強制労働刑の現場の医師として働くことを刑とする。
重罪の男ばかりが集まる現場だ。気を抜くと貞操を奪われるぞ。
続いて、同被告人二人には王族に対する虚偽の罪に対する証拠の提示を行う」
陛下の侍従から伝言をもらった。
明日、クロネック子爵家の後妻と異母妹のメリッサの判決を下すから同席するように言われた。
アリサの閨係の件もその時に決めるということだった。
俺からアリサを取り上げる気なのだろうか。
「アリサ」
「カイン様?」
「ずっと側にいて欲しい」
「カイン様の婚姻まではおりますわ」
愛してると何度言っても この繰り返し。
閨係もアリサの希望じゃなかった。
だとしたら…
「キスして欲しい」
「はい、カイン様」
チュッ
愛してると言って欲しい。
翌日、貴族裁判を行う議場に案内されて座った。
ここに入るのは初めてだった。
「カインは初めてだったな」
「兄上はよく立ち合われるのですか」
「勉強のためにな」
「兄上…」
「アリサ嬢を取り上げられそうで不安か?」
「はい」
「その時は別の手段を講じるさ」
「……」
「そんな顔をするな」
「泣きたいくらいです」
「それはいざという時に取っておけ」
「はい?」
俺は崖っぷちのような気分なのに、ローランド兄上は嬉しそうに微笑む。
「これより、アダム・クロネック子爵の毒殺事件について証拠を提示する。
先ずは被告人、被害者の後妻ミネルヴァ・クロネック。後妻が愛人の時に産んだメリッサ・クロネック」
囚人服を着た二人が縄で縛られて繋がれて入場した。
「第一証人であり、共犯者のドナルド。罪の告白を」
「私はクロネック邸の塀の工事を請け負っておりました。そこでメリッサ嬢に誘惑されて体の関係を持ちました。
その時、子爵夫人に見つかり、未成年の貴族令嬢の強姦で訴えられたくなければ 毒を手に入れろと命じられました。
何度も体の関係をもっていて、その日はメリッサ嬢から縛って首を絞めながら犯して欲しいと言われたのでそうしました。強姦などしておりませんが貴族に訴えられたら負けてしまいます。
従うしかありませんでした」
「第二証人であり、共犯のセザール・カペー医師。罪の告白を」
「私は、第一証人に犯されたと言われ、メリッサ嬢の診察をしました。
二人きりになった時にメリッサ嬢に誘われて、性交渉をしました。そこを夫人に見つかりました。
未成年の患者に手を出したことを知られたくなければ、毒の症状が出ても病気だと偽るよう命じられました。
未成年の貴族令嬢の患者に手を出したと知られたら、信用を無くし、医師の資格を無くし、除籍され、路頭に迷います。従うしかありませんでした」
「第三の証人であり、共犯のデボラ。罪の告白を」
「私は採用基準をみたしておりませんでした。
ですが奥様が、いうことを聞けば雇ってあげると仰って。
雇用後は、長女のアリサお嬢様を虐げる指示でした。粗末な備品に変えたり、メイド以下の食事を与えたり、時には食事を与えなかったりしました。
水風呂に入れる時もありました。冬場に部屋の窓を開け放つこともありました。
ある日、奥様とメリッサ様が、旦那様と揉めておられました。
人払いをなさいましたので内容は聞き取れませんでしたが、よろしくない事は分かりました。
その後、メリッサお嬢様と第一証人の現場をおさえると言って奥様は小屋に向かいました。
確かに脅して毒を要求しておりました。
次にメリッサお嬢様と第二証人の現場をおさえると言って奥様は呼び鈴が鳴っていない診察中の部屋のドアを開けました。
奥様は脅して、病名を偽るよう命じておりました。
奥様から渡された毒を処方薬に混ぜて飲ませました。申し訳ございません」
「先に三人の刑を伝えよう。
ドナルドとデボラには死刑を言い渡す。
セザール・カペー医師は、強制労働刑の現場の医師として働くことを刑とする。
重罪の男ばかりが集まる現場だ。気を抜くと貞操を奪われるぞ。
続いて、同被告人二人には王族に対する虚偽の罪に対する証拠の提示を行う」
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