11 / 29
お忍び?
しおりを挟む
「ねえ、リタ。お出かけしない?」
「どちらへ」
「何処でもいいわ。城から離れられたら。日帰りで」
「馬車ですか?それとも、」
「馬に乗るわ」
「かしこまりました」
朝食のワゴンを外に出し、衣装部屋へ向かうリタを見ながら溜息をついた。
王太子の視線が煩いし、とち狂ったのか花を贈ってきたから、間違えてますよとそのまま持ち帰らせた。
持ってきてくれた使用人には悪いことをしたけど、ここで受け取ると癖が付く。つまり躾だ。
「どちらがよろしいでしょうか」
「貧乏に見えそうな方」
「かしこまりました」
そしてノアム様とナディア様が離れない。
昨日は丸一日こちらに来て過ごして行った。
二人とも泊まろうとしたので遠慮してもらった。
隠居暮らしが急に王族だのパーティだので疲れてしまった。
支度をしてメッセージを書いた。
陛下宛とナディア様宛だ。
“一日出かけます”
ノアム様と何も約束してないから大丈夫よね。
メイドを捕まえて託した。
「これ、陛下とナディア様に渡してくれる?」
「イレーヌ様はどちらへ行かれるのですか!?」
「外」
「え!? イレーヌ様!?」
宮の中でベルが鳴り響いているが無視して外に出るとリタが馬を二頭連れていた。
「お好きな方へどうぞ」
「ありがとう」
そして城門でも一悶着あったけど、
「私は王太子殿下の第三妃で、ルフレーの王族でもあるの。囚人じゃないのよ?
外出に貴方の許可はもちろん、誰の許可も必要ないの」
「……開門!!」
「ごめんね、バロウ」
門番バロウに謝った。
「必ず無事にお戻りを」
「もちろんよ。
リタ、走るわよ」
30分ほど走らせると王都から外れた最初の町に着いた。
「ここで食料を買いましょう」
馬を繋ぎ店入った。
「ピクニックをしたいの。パンに具を挟んだものと飲み物とデザートになるようなものが欲しいわ。
馬に乗るから揺れて崩れるようなものは避けたいの。お願いできるかしら」
「はい、あちらで座ってお待ちください」
リタと座り外を眺めた。
「ねえ。放っておいて大丈夫かしら」
「アレはイレーヌ様をお守りしているつもりの者です」
「そうなの?」
「エスペランス(の者)かもしれません。
王太子(の命令)という可能性もございますが」
「どうして?」
「お気に召されたのでしょう。嫌でしたら縛って参りますが」
「可哀想だから止めてあげて」
「まきますか」
「お昼ご飯がグチャグチャになっちゃうし、彼らも怒られるでしょう?危険がないなら放っておくことにするわ」
「お優しい」
さらに馬で移動すること二時間。
「この先に少し行くと人気の観光地がございます。右の方に向かえば少し大きな町があります。
左は大きな湖があります」
「湖がいいわ」
「では、あと一息でございます」
しばらくして湖が見えてきた。
だけど、運が悪かった。
「右に回れ!」
カン カン
「死守しろ!」
キーン
「うわぁっ!」
「隊長が斬られた!」
豪華な馬車と、それを守る護衛の騎馬隊が襲わていた。
「引き返しましょう」
馬の向きを変えると馬車から叫び声が聞こえてきた。
「おばあさま!」
幼い男の子の声だった。
「リタ!」
「かしこまりました」
リタは長剣を抜き、私は箙の蓋を開けて肩にかけ弓を手にした。
全速力で向かいながら弓を射っていく。
「グッ」
「一人!」
「ガハッ」
「二人!」
「ウッ」
「三人!」
「目が!」
「四人!」
四人射抜いた所で馬車まで到着してリタが賊を斬っていく。
そこに王城から後をつけてきた二人が 賊退治をする私達に加勢をした。
「撤退だ!てっ、」
ドサッ
賊の頭と思われる男を射抜くと落馬した。
鞭を取り出して、男の腕に巻き付け馬を走らせた。
「止めろ!!止めてくれ~!!」
構わず引き摺り続けた。
数分後、残りを全て斬り終えたリタが合図に手を挙げた。
男を引き摺りながら馬車まで戻った。
「リタ、彼の応急処置を」
「かしこまりました」
隊長らしき人の手当をさせている間に無事だった護衛に命じた。
「馬車の中は?開けなさい」
「……」
馬車の車体を叩いた。
ドンドンドン!
「脅威は去った!扉を開けなさい!」
「貴女は誰です」
馬車の扉は閉まったまま 中から返事が返ってきた。
「このまま私達が去ると、この隊は格好の餌ですよ。先ず貴女がすべき事をなさい!」
ガチャ
扉を開けて出てきたのは夫人と幼子だった。
多分男の子の祖母だろう。
「軽傷者は馬に乗り、助かりそうな馬を引いて。
一人で騎乗が出来なさそうな者の内、二人はこの人達の後ろに乗せてもらい、残りは馬車に乗せて。
夫人は御者台へ。君はリタが乗せるわ」
「待ってくれ、そのようなことはさせられません」
「隊長さん。選択肢は無いの。
守るべき者は守ったのだから、構わないでしょう?貴方達を置いていくような主人なら私達はこのまま去るわ」
「ヘイリック卿、言う通りにしましょう。
助けていただき感謝いたします。
屋敷までお供していただけますでしょうか」
「では、深手の傷の処置を終えたら出発しましょう。在中医は?」
「いえ。呼びに行かねばなりません」
「ここから屋敷までの間に医師のいる診療所か何かはありますか」
「ここから屋敷まで馬車で30分ほど。医師はその手前です」
「では、先に医師のところに寄りましょう。道は大きく逸れませんね?」
「はい」
「そこの君、怪我は?」
「かすり傷です」
「では先に馬で医師の元に行ってくれる?
不在なのに行っても意味が無いから。
行って、医師を見つけて何処にも行かないようにしてもらえるかしら。あと、刀傷の者を数名運ぶから準備するように伝えて。
医師が不在なら知らせに戻って」
「かしこまりました。行って参ります」
医師は見つかり、準備を整えて迎えてもらえた。
「どちらへ」
「何処でもいいわ。城から離れられたら。日帰りで」
「馬車ですか?それとも、」
「馬に乗るわ」
「かしこまりました」
朝食のワゴンを外に出し、衣装部屋へ向かうリタを見ながら溜息をついた。
王太子の視線が煩いし、とち狂ったのか花を贈ってきたから、間違えてますよとそのまま持ち帰らせた。
持ってきてくれた使用人には悪いことをしたけど、ここで受け取ると癖が付く。つまり躾だ。
「どちらがよろしいでしょうか」
「貧乏に見えそうな方」
「かしこまりました」
そしてノアム様とナディア様が離れない。
昨日は丸一日こちらに来て過ごして行った。
二人とも泊まろうとしたので遠慮してもらった。
隠居暮らしが急に王族だのパーティだので疲れてしまった。
支度をしてメッセージを書いた。
陛下宛とナディア様宛だ。
“一日出かけます”
ノアム様と何も約束してないから大丈夫よね。
メイドを捕まえて託した。
「これ、陛下とナディア様に渡してくれる?」
「イレーヌ様はどちらへ行かれるのですか!?」
「外」
「え!? イレーヌ様!?」
宮の中でベルが鳴り響いているが無視して外に出るとリタが馬を二頭連れていた。
「お好きな方へどうぞ」
「ありがとう」
そして城門でも一悶着あったけど、
「私は王太子殿下の第三妃で、ルフレーの王族でもあるの。囚人じゃないのよ?
外出に貴方の許可はもちろん、誰の許可も必要ないの」
「……開門!!」
「ごめんね、バロウ」
門番バロウに謝った。
「必ず無事にお戻りを」
「もちろんよ。
リタ、走るわよ」
30分ほど走らせると王都から外れた最初の町に着いた。
「ここで食料を買いましょう」
馬を繋ぎ店入った。
「ピクニックをしたいの。パンに具を挟んだものと飲み物とデザートになるようなものが欲しいわ。
馬に乗るから揺れて崩れるようなものは避けたいの。お願いできるかしら」
「はい、あちらで座ってお待ちください」
リタと座り外を眺めた。
「ねえ。放っておいて大丈夫かしら」
「アレはイレーヌ様をお守りしているつもりの者です」
「そうなの?」
「エスペランス(の者)かもしれません。
王太子(の命令)という可能性もございますが」
「どうして?」
「お気に召されたのでしょう。嫌でしたら縛って参りますが」
「可哀想だから止めてあげて」
「まきますか」
「お昼ご飯がグチャグチャになっちゃうし、彼らも怒られるでしょう?危険がないなら放っておくことにするわ」
「お優しい」
さらに馬で移動すること二時間。
「この先に少し行くと人気の観光地がございます。右の方に向かえば少し大きな町があります。
左は大きな湖があります」
「湖がいいわ」
「では、あと一息でございます」
しばらくして湖が見えてきた。
だけど、運が悪かった。
「右に回れ!」
カン カン
「死守しろ!」
キーン
「うわぁっ!」
「隊長が斬られた!」
豪華な馬車と、それを守る護衛の騎馬隊が襲わていた。
「引き返しましょう」
馬の向きを変えると馬車から叫び声が聞こえてきた。
「おばあさま!」
幼い男の子の声だった。
「リタ!」
「かしこまりました」
リタは長剣を抜き、私は箙の蓋を開けて肩にかけ弓を手にした。
全速力で向かいながら弓を射っていく。
「グッ」
「一人!」
「ガハッ」
「二人!」
「ウッ」
「三人!」
「目が!」
「四人!」
四人射抜いた所で馬車まで到着してリタが賊を斬っていく。
そこに王城から後をつけてきた二人が 賊退治をする私達に加勢をした。
「撤退だ!てっ、」
ドサッ
賊の頭と思われる男を射抜くと落馬した。
鞭を取り出して、男の腕に巻き付け馬を走らせた。
「止めろ!!止めてくれ~!!」
構わず引き摺り続けた。
数分後、残りを全て斬り終えたリタが合図に手を挙げた。
男を引き摺りながら馬車まで戻った。
「リタ、彼の応急処置を」
「かしこまりました」
隊長らしき人の手当をさせている間に無事だった護衛に命じた。
「馬車の中は?開けなさい」
「……」
馬車の車体を叩いた。
ドンドンドン!
「脅威は去った!扉を開けなさい!」
「貴女は誰です」
馬車の扉は閉まったまま 中から返事が返ってきた。
「このまま私達が去ると、この隊は格好の餌ですよ。先ず貴女がすべき事をなさい!」
ガチャ
扉を開けて出てきたのは夫人と幼子だった。
多分男の子の祖母だろう。
「軽傷者は馬に乗り、助かりそうな馬を引いて。
一人で騎乗が出来なさそうな者の内、二人はこの人達の後ろに乗せてもらい、残りは馬車に乗せて。
夫人は御者台へ。君はリタが乗せるわ」
「待ってくれ、そのようなことはさせられません」
「隊長さん。選択肢は無いの。
守るべき者は守ったのだから、構わないでしょう?貴方達を置いていくような主人なら私達はこのまま去るわ」
「ヘイリック卿、言う通りにしましょう。
助けていただき感謝いたします。
屋敷までお供していただけますでしょうか」
「では、深手の傷の処置を終えたら出発しましょう。在中医は?」
「いえ。呼びに行かねばなりません」
「ここから屋敷までの間に医師のいる診療所か何かはありますか」
「ここから屋敷まで馬車で30分ほど。医師はその手前です」
「では、先に医師のところに寄りましょう。道は大きく逸れませんね?」
「はい」
「そこの君、怪我は?」
「かすり傷です」
「では先に馬で医師の元に行ってくれる?
不在なのに行っても意味が無いから。
行って、医師を見つけて何処にも行かないようにしてもらえるかしら。あと、刀傷の者を数名運ぶから準備するように伝えて。
医師が不在なら知らせに戻って」
「かしこまりました。行って参ります」
医師は見つかり、準備を整えて迎えてもらえた。
2,156
あなたにおすすめの小説
白い結婚のはずでしたが、いつの間にか選ぶ側になっていました
ふわふわ
恋愛
王太子アレクシオンとの婚約を、
「完璧すぎて可愛げがない」という理不尽な理由で破棄された
侯爵令嬢リオネッタ・ラーヴェンシュタイン。
涙を流しながらも、彼女の内心は静かだった。
――これで、ようやく“選ばれる人生”から解放される。
新たに提示されたのは、冷徹無比と名高い公爵アレスト・グラーフとの
白い結婚という契約。
干渉せず、縛られず、期待もしない――
それは、リオネッタにとって理想的な条件だった。
しかし、穏やかな日々の中で、
彼女は少しずつ気づいていく。
誰かに価値を決められる人生ではなく、
自分で選び、立ち、並ぶという生き方に。
一方、彼女を切り捨てた王太子と王城は、
静かに、しかし確実に崩れていく。
これは、派手な復讐ではない。
何も奪わず、すべてを手に入れた令嬢の物語。
白い結婚のはずでしたが、理屈で抗った結果すべて自分で詰ませました
鷹 綾
恋愛
「完璧すぎて可愛げがない」
そう言われて王太子から婚約破棄された公爵令嬢ノエリア・ヴァンローゼ。
――ですが本人は、わざとらしい嘘泣きで
「よ、よ、よ、よ……遊びでしたのね!」
と大騒ぎしつつ、内心は完全に平常運転。
むしろ彼女の目的はただ一つ。
面倒な恋愛も政治的干渉も避け、平穏に生きること。
そのために選んだのは、冷徹で有能な公爵ヴァルデリオとの
「白い結婚」という、完璧に合理的な契約でした。
――のはずが。
純潔アピール(本人は無自覚)、
排他的な“管理”(本人は合理的判断)、
堂々とした立ち振る舞い(本人は通常運転)。
すべてが「戦略」に見えてしまい、
気づけば周囲は完全包囲。
逃げ道は一つずつ消滅していきます。
本人だけが最後まで言い張ります。
「これは恋ではありませんわ。事故ですの!」
理屈で抗い、理屈で自滅し、
最終的に理屈ごと恋に敗北する――
無自覚戦略無双ヒロインの、
白い結婚(予定)ラブコメディ。
婚約破棄ざまぁ × コメディ強め × 溺愛必至。
最後に負けるのは、世界ではなく――ヒロイン自身です。
-
正妃として教育された私が「側妃にする」と言われたので。
水垣するめ
恋愛
主人公、ソフィア・ウィリアムズ公爵令嬢は生まれてからずっと正妃として迎え入れられるべく教育されてきた。
王子の補佐が出来るように、遊ぶ暇もなく教育されて自由がなかった。
しかしある日王子は突然平民の女性を連れてきて「彼女を正妃にする!」と宣言した。
ソフィアは「私はどうなるのですか?」と問うと、「お前は側妃だ」と言ってきて……。
今まで費やされた時間や努力のことを訴えるが王子は「お前は自分のことばかりだな!」と逆に怒った。
ソフィアは王子に愛想を尽かし、婚約破棄をすることにする。
焦った王子は何とか引き留めようとするがソフィアは聞く耳を持たずに王子の元を去る。
それから間もなく、ソフィアへの仕打ちを知った周囲からライアンは非難されることとなる。
※小説になろうでも投稿しています。
「エリアーナ? ああ、あの穀潰しか」と蔑んだ元婚約者へ。今、私は氷帝陛下の隣で大陸一の幸せを掴んでいます。
椎名シナ
恋愛
「エリアーナ? ああ、あの穀潰しか」
ーーかつて私、エリアーナ・フォン・クライネルは、婚約者であったクラウヴェルト王国第一王子アルフォンスにそう蔑まれ、偽りの聖女マリアベルの奸計によって全てを奪われ、追放されましたわ。ええ、ええ、あの時の絶望と屈辱、今でも鮮明に覚えていますとも。
ですが、ご心配なく。そんな私を拾い上げ、その凍てつくような瞳の奥に熱い情熱を秘めた隣国ヴァルエンデ帝国の若き皇帝、カイザー陛下が「お前こそが、我が探し求めた唯一無二の宝だ」と、それはもう、息もできないほどの熱烈な求愛と、とろけるような溺愛で私を包み込んでくださっているのですもの。
今ではヴァルエンデ帝国の皇后として、かつて「無能」と罵られた私の知識と才能は大陸全土を驚かせ、帝国にかつてない繁栄をもたらしていますのよ。あら、風の噂では、私を捨てたクラウヴェルト王国は、偽聖女の力が消え失せ、今や滅亡寸前だとか? 「エリアーナさえいれば」ですって?
これは、どん底に突き落とされた令嬢が、絶対的な権力と愛を手に入れ、かつて自分を見下した愚か者たちに華麗なる鉄槌を下し、大陸一の幸せを掴み取る、痛快極まりない逆転ざまぁ&極甘溺愛ストーリー。
さあ、元婚約者のアルフォンス様? 私の「穀潰し」ぶりが、どれほどのものだったか、その目でとくとご覧にいれますわ。もっとも、今のあなたに、その資格があるのかしら?
――え? ヴァルエンデ帝国からの公式声明? 「エリアーナ皇女殿下のご生誕を祝福し、クラウヴェルト王国には『適切な対応』を求める」ですって……?
二人の妻に愛されていたはずだった
ぽんちゃん
恋愛
傾いていた伯爵家を復興すべく尽力するジェフリーには、第一夫人のアナスタシアと第二夫人のクララ。そして、クララとの愛の結晶であるジェイクと共に幸せな日々を過ごしていた。
二人の妻に愛され、クララに似た可愛い跡継ぎに囲まれて、幸せの絶頂にいたジェフリー。
アナスタシアとの結婚記念日に会いにいくのだが、離縁が成立した書類が残されていた。
アナスタシアのことは愛しているし、もちろん彼女も自分を愛していたはずだ。
何かの間違いだと調べるうちに、真実に辿り着く。
全二十八話。
十六話あたりまで苦しい内容ですが、堪えて頂けたら幸いです(><)
「陛下、子種を要求します!」~陛下に離縁され追放される七日の間にかなえたい、わたしのたったひとつの願い事。その五年後……~
ぽんた
恋愛
「七日の後に離縁の上、実質上追放を言い渡す。そのあとは、おまえは王都から連れだされることになる。人質であるおまえを断罪したがる連中がいるのでな。信用のおける者に生活できるだけの金貨を渡し、託している。七日間だ。おまえの国を攻略し、おまえを人質に差し出した父王と母后を処分したわが軍が戻ってくる。そのあと、おまえは命以外のすべてを失うことになる」
その日、わたしは内密に告げられた。小国から人質として嫁いだ親子ほど年齢の離れた国王である夫に。
わたしは決意した。ぜったいに願いをかなえよう。たったひとつの望みを陛下にかなえてもらおう。
そう。わたしには陛下から授かりたいものがある。
陛下から与えてほしいたったひとつのものがある。
この物語は、その五年後のこと。
※ハッピーエンド確約。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
【完結】結婚しておりませんけど?
との
恋愛
「アリーシャ⋯⋯愛してる」
「私も愛してるわ、イーサン」
真実の愛復活で盛り上がる2人ですが、イーサン・ボクスと私サラ・モーガンは今日婚約したばかりなんですけどね。
しかもこの2人、結婚式やら愛の巣やらの準備をはじめた上に私にその費用を負担させようとしはじめました。頭大丈夫ですかね〜。
盛大なるざまぁ⋯⋯いえ、バリエーション豊かなざまぁを楽しんでいただきます。
だって、私の友達が張り切っていまして⋯⋯。どうせならみんなで盛り上がろうと、これはもう『ざまぁパーティー』ですかね。
「俺の苺ちゃんがあ〜」
「早い者勝ち」
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結しました。HOT2位感謝です\(//∇//)\
R15は念の為・・
諦めていた自由を手に入れた令嬢
しゃーりん
恋愛
公爵令嬢シャーロットは婚約者であるニコルソン王太子殿下に好きな令嬢がいることを知っている。
これまで二度、婚約解消を申し入れても国王夫妻に許してもらえなかったが、王子と隣国の皇女の婚約話を知り、三度目に婚約解消が許された。
実家からも逃げたいシャーロットは平民になりたいと願い、学園を卒業と同時に一人暮らしをするはずが、実家に知られて連れ戻されないよう、結婚することになってしまう。
自由を手に入れて、幸せな結婚まで手にするシャーロットのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる