【完結】救済版:ずっと好きだった

ユユ

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ライアン達の子

まただ

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【 リリアンの視点 】


何故こんなに抵抗できなくなるのだろう。

気持ち良くて力が抜けてしまう。


それにまた何か塗られた。

段々とムズムズしてくる。
あの日と同じだ。


既に一度侵入を許してしまったから怖くはないけど、無駄な抵抗でも止めちゃいけない気がする。

「リリアン。枕か服を口に押し当てて。
朝から盛ってるってみんなにバレちゃうよ」

「ゼイン!」

また横たわり、後ろから肩に腕を回され、逆の手の指を抜くと脚の間に脚をい入れ、開かされた。

「リリアン、枕」

秘部に押し付けられた熱くて硬いモノが何かを悟ると枕を急いで口や鼻に押し付けた。

「んん~!!」

太い肉楔が半分ほど入った。

「あ~気持ちいいっ。最高だ」

「っ!」

「リリアン。今夜たっぷり可愛がるから、今は出すだけにしてもらっていい?」

少しゆるゆると動かされ体が仰反る。

「ごめんね。久しぶりだから」

彼の手は、私の手を誘導し挿入しきっていない肉茎に触れさせた。

「ね? パンパンになって限界だって言ってるの分かる?」

分かるわけないじゃない!
だけど…熱くて…硬くて、血管があって…こんなモノが痛みも無く入ってるだなんて。

「手を離すけど、このまま触ってて。どんな動きをするのか感じ取って」

手を離すと、脚で上げさせられていた脚を手で持ち、腰を動かした。
笠の出っ張りが膣壁を擦り上げ、肉茎が飲み込まれて行く。

抽送数回すると抜き去り、私を仰向けにして腿の上に跨った。私の手を掴み、ヌメヌメと光る陰茎を握らせ、その上から彼の手で覆われた。

「しっかり見ていて」

彼の手と一緒に上下に動かすと、グッとまた膨らんで、先の小さな口から透明の粘液が出てきたと思ったら、勢いよく白濁が飛んできた。腹、胸、首、顔、頭、その先まで勢い良く何度も飛んでいく。

掴んでいる肉茎は力強く脈を打っていた。


「コレが射精だよ。コレをリリアンのナカでしているんだ」

こんなに飛ぶのをナカで……

「飛ばない時もあるよ」

吐精が落ち着いたが、まだ天に向いている。

「リリアン。起きて」

腕を引っ張られて状態を起こすと陰茎を近付けられた。

「ちょっとだけ先を口に含んで吸って」

「え!?」

「リリアン、お願い」

口のそばまで来てしまい、仕方なく唇で挟んだ。

「吸って」

ヂュウっ

「うあっ」

変な味のものが少し出てきた。

彼は口から離すと口の中に指を入れた。

「不味いんだよね? だけどソレが私の味だから、いずれ慣れて欲しいな」

チュパっ

口の中の指を抜かれた。

「湯浴みが必要だね」

拭いた後にメイドを呼び湯浴みの指示を出した。

「枕元に用意してくれたのは誰かな?」

一人のメイドが手を挙げた。

何を?

「すごく気が利くね」

何かを手に握らせた。

「助かったよ。後処理は要らないから湯浴みをさせてくれるか。髪を洗わないと。それと、効き目が続くから困らないようにしてあげて欲しい」

「お任せください。ご厚意に感謝いたします。

リリアン様。直ぐに支度をいたします」



これが日曜日の朝の出来事で、その後は病人に戻ったゼイン王子殿下の世話を焼いた。

だけどその日は一日中つらかった。
何故あのメイドが月のモノの時のように布を敷くのか分からなかったが、これが理由だった。

どうも塗った部分から疼くクリームを使っていることが分かり、その効果がジワジワと持続する。
だから常に濡れていた。

布を敷いてなかったら下着が大変なことになっていた。

モジモジしてるとゼイン王子殿下は嬉しそうに微笑む。

時々体に触れるが、肩に手を乗せたり、手の上に乗せたり髪を避けたりするだけなのに体が反応する。

今夜も早めに夕食となり、その後王子宮へ移った。
嫌な予感しかしない。

湯浴みを終え、髪を乾かしてもらい、夫婦の間の扉の前に連れてこられた。

ノックをすると半裸の殿下が扉を開けた。

「ありがとう。呼ぶまで下がっていて。夜の間に呼ばないと思うけど。お菓子でも食べるか仮眠でも取って。警備も椅子に座っていていいからね」

そう言って扉を閉めた。
夫婦の間は二人きり。

私を抱きしめて耳元で囁く。

「どうだった? 丸一日かけて準備を維持した気分は」

「明日には帰りますからね」

「帰したらまた男を寄せてるかも知れないから駄目だ」

彼に壁に背を押し付けられ、寝巻きの中に手を入れて胸を掴まれた。

「もう硬くなってる」

「あっ!!」

頂を摘んでクリクリと捏ねる。

「リリアン。今夜はたっぷり可愛がるからね」

彼は後ろを向かせると、両手を高くて上げさせて壁に付けさせた。

腰に手を回して引き寄せ、脚を開かせると、朝、しっかりと覚えこまされモノで秘部を擦り付け、ヌチヌチと音を立てていた。

「んあっ!!」

そのまま侵入してきた。

「痛くないよね?」

そう言いながらどんどん奥に沈む。

ポタポタポタ

愛液が床に落ちる音がする。

「ああ、リリアン…イッてるね?」

歯を食いしばって耐えることしか出来ない。
脚を震わせながら腰が落ちて行く。
だけど彼は突き上げるようにして私を立たせた。
奥を押し上げて苦しい。

「ムリッ」

「どうして欲しいのかお願いしてくれないと」

「あっ…ベッドで…ベッドに連れて行って」

「ちょっとだけこのままさせて」

そう言うと壁に押し付けて抽送を始めた。

「ダメっ!ダメっ!ああっ!ムリッ!」

水気のある肌のぶつかる音と私の乞う声だけの時間を数分味わった後、抜いて私を抱き上げた。

ベッドに降ろすと脚の間に入り挿入する。

「痛い時だけ叩いて教えて」


その後は激しい一度目、二度目は私が上に乗り、三度目は優しく私を抱いた。



翌朝、身を清め、怠い体のまま登校した。
公爵家に帰ろうにも王宮から迎えの馬車が来てしまう。その夜からは一度だけ。

金曜日の夜は抱き潰された。


もう、彼が意味あり気に触れるだけで濡れるようになってしまった。

二週間が経ち、お父様が話し合いに来た。

「ゼイン殿下。娘は王妃に向きません」

「かも知れません」

「リリアンがやりたくないことや、出来ないことは貴方がどうにかしてください」

「はい」

「リリアンが悲しめばいつでも連れ去ります」

「はい」

「リリアン。ゼイン殿下と婚約させる」

「ええ!?」

「え じゃない。 愛人にでもなるつもりか?」

「……」

「嫌ならいつでも帰ってきていいから」

「はい」

「本当!? リリアン!
公爵!ありがとうございます!
署名してください」

ゼイン王子殿下はいつの間にか婚姻契約書を侍従に持たせていた。
そこには様々な条項があった。

例えば、家出先は王都のバトラーズ公爵邸に限る。
だが、家出前に話し合いをすること。

浮気をすれば、相手が誰であろうと処刑すること。

大病や大怪我でもない限り、必ず夫婦の間で共寝すること。

などなど、他人が見たら、呆れるような内容だった。

普通は持参金などを記載するからだ。


尻尾を大振りする幻影が見えるほど、ゼイン王子殿下の催促の圧を受けて署名した。




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