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嘘泣き禁止
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お父様もお母様もすっかり元気になった。
母「今週末はマイスリー公爵家のお茶会なのでしょう? ドレスは間に合うの?」
エ「私も行きたいです!連れて行って、お姉様。
叔母様、私もドレスを仕立ててもいいですよね?」
私「手持ちのドレスて十分ですわ。
エリン。関係のない貴女を連れては行けないの。
無駄遣いを止めないと資産が無くなるわよ」
エリンの基本的な生活費はガデュエット家が出すが、特別な出費は男爵家の資産で賄うことになる。
社交などへ着ていくようなドレスは勿論、普段着でも高価であれば男爵家持ち。アクセサリーや学費 旅費や交際費も男爵家持ちになる。
エリンが20歳になるまで国の派遣した管理人が男爵家を管理している。管理人の給料は男爵家持ちだ。
エリンが養女になっていれば別だが、エリンの父が遺言書を用意していた。
“エリンに継がせるものとする”
エリンしか生まれなかったから、もしものために用意したのだろう。
エリンは養女になりたがったが、父は遺言書を重視して預かりというかたちをとった。
母「エリン。貴女にはやるべきことが沢山あるでしょう?
お勉強も もっと頑張らないといけないし、何のために淑女教育の先生が就いているのか分かっていないようね。
そんなに余裕だと思っているなら男爵家の勉強をなさい」
エ「酷いです。お姉様はお友達を使って私を虐めて、叔母様まで。グスン」
私「エリン。貴女には選ぶ権利もあるのよ。
母方の実家に身を寄せるなり、今なら寮に入ってその後は修道院に一時的に身を寄せてもいいのよ」
エ「そんな!」
私「だって仕方ないじゃない。
当たり前のことを言っているのに泣くほど不満ならガデュエット家に居ても苦痛でしょう?」
兄「もう17歳だろう。泣いて自分の思い通りにしようとするのは止めろよ。まるで幼児じゃないか」
エ「カジミールお兄様までっ」
父「このままだと、男爵家を没落させてしまうんだぞ。
貴族の中でも立場が弱いんだ。高位貴族に目を付けられてはやっていけない。
今まで可哀想だと思って甘やかしてしまったが、それではエリンのためにならないと気付かされた。
これからはガデュエット家にいる間は 人前で涙を見せないように。
そして来客に近付かないように。
守れなければ寮に移ってもらう」
エ「っ!!」
やっぱり三大公爵家のうちの二家からの手紙は堪えたのね。
はぁ。今夜は気分良く眠れそうだわ。
だけど数日後には学園で少しずつ広まる噂に溜息が出た。
「ガデュエット伯爵家のお話をお聞きになりました?
ご両親を亡くされた従妹を虐めているらしいですわ」
「ドレスも買ってあげないとか」
「仲間外れにするらしいですわ。お客様の前で貶めるのですって」
食堂でそんな話をしている女生徒達が居た。
コ「貴女達。その発言に責任は取れるのかしら」
女「マイスリー様っ」
コ「誰から聞いたの?
他家に間者を忍ばせて情報を盗ませているの?
怖いわぁ」
女「ち、違います!エリン嬢から聞いたのです」
コ「虐めていたら、あんなに艶肌良くいられないわ。追い出されるかもしれないのに、貴女達なんかにそんなことを話すと思う?
彼女は養女ではなくて一時預かっているだけ。
跡継ぎ予定だから管理人が就いているの。
規定に従って伯爵家は彼女を助けているの。
ドレスも買えない財力ならば存続させる価値無しと見做されて、国は爵位を没収するわ。
管理人が就いているということは爵位を継ぐ者として教育が始まっているということなの。
全部庇護下にいて20歳になって いきなり全てを返されてたらどうなると思う?
何もできないで無駄にしてしまわないようにしたいから管理人が渡す予算の中において本人に任せるの。
住まいも使用人のお給料も食費も石鹸も 薬や下着さえガデュエット伯爵家から出されているのよ?
彼女が使っている全ての費用を分かって言ってるの?
そんなに可哀想なら貴女の家で引き取ってドレスを買い与えればいいじゃない。ドレスを買い与えたらアクセサリーも強請られるわね」
女「……」
コ「それにね。私と仮婚約者がビビアンのお見舞いに行ったときに、呼ばれてもいないのにやって来たのよ? 伯爵や夫人なら分かるけど居候の子が挨拶に来る必要がある?
注意されてみっともなく泣くし、いつまでも退がらないからマイスリー公爵家とダークロック公爵家から“次からは邪魔をさせないで欲しい”とお手紙を出したの。
そのことを言っているのかしら。
彼女は自分の都合のいいように語る虚言癖をお持ちのようね。
お世話になっている親戚に対してすることではないわね」
女達「ガデュエット様、申し訳ございません」
コ「名誉を傷付けるような噂を流す時は、真偽を確かめることをお勧めするわ。そうでないと大変な目に遭うわよ」
コーネリア様のおかげで、一気にエリンが虚言癖持ちという流れに変えることができた。
母「今週末はマイスリー公爵家のお茶会なのでしょう? ドレスは間に合うの?」
エ「私も行きたいです!連れて行って、お姉様。
叔母様、私もドレスを仕立ててもいいですよね?」
私「手持ちのドレスて十分ですわ。
エリン。関係のない貴女を連れては行けないの。
無駄遣いを止めないと資産が無くなるわよ」
エリンの基本的な生活費はガデュエット家が出すが、特別な出費は男爵家の資産で賄うことになる。
社交などへ着ていくようなドレスは勿論、普段着でも高価であれば男爵家持ち。アクセサリーや学費 旅費や交際費も男爵家持ちになる。
エリンが20歳になるまで国の派遣した管理人が男爵家を管理している。管理人の給料は男爵家持ちだ。
エリンが養女になっていれば別だが、エリンの父が遺言書を用意していた。
“エリンに継がせるものとする”
エリンしか生まれなかったから、もしものために用意したのだろう。
エリンは養女になりたがったが、父は遺言書を重視して預かりというかたちをとった。
母「エリン。貴女にはやるべきことが沢山あるでしょう?
お勉強も もっと頑張らないといけないし、何のために淑女教育の先生が就いているのか分かっていないようね。
そんなに余裕だと思っているなら男爵家の勉強をなさい」
エ「酷いです。お姉様はお友達を使って私を虐めて、叔母様まで。グスン」
私「エリン。貴女には選ぶ権利もあるのよ。
母方の実家に身を寄せるなり、今なら寮に入ってその後は修道院に一時的に身を寄せてもいいのよ」
エ「そんな!」
私「だって仕方ないじゃない。
当たり前のことを言っているのに泣くほど不満ならガデュエット家に居ても苦痛でしょう?」
兄「もう17歳だろう。泣いて自分の思い通りにしようとするのは止めろよ。まるで幼児じゃないか」
エ「カジミールお兄様までっ」
父「このままだと、男爵家を没落させてしまうんだぞ。
貴族の中でも立場が弱いんだ。高位貴族に目を付けられてはやっていけない。
今まで可哀想だと思って甘やかしてしまったが、それではエリンのためにならないと気付かされた。
これからはガデュエット家にいる間は 人前で涙を見せないように。
そして来客に近付かないように。
守れなければ寮に移ってもらう」
エ「っ!!」
やっぱり三大公爵家のうちの二家からの手紙は堪えたのね。
はぁ。今夜は気分良く眠れそうだわ。
だけど数日後には学園で少しずつ広まる噂に溜息が出た。
「ガデュエット伯爵家のお話をお聞きになりました?
ご両親を亡くされた従妹を虐めているらしいですわ」
「ドレスも買ってあげないとか」
「仲間外れにするらしいですわ。お客様の前で貶めるのですって」
食堂でそんな話をしている女生徒達が居た。
コ「貴女達。その発言に責任は取れるのかしら」
女「マイスリー様っ」
コ「誰から聞いたの?
他家に間者を忍ばせて情報を盗ませているの?
怖いわぁ」
女「ち、違います!エリン嬢から聞いたのです」
コ「虐めていたら、あんなに艶肌良くいられないわ。追い出されるかもしれないのに、貴女達なんかにそんなことを話すと思う?
彼女は養女ではなくて一時預かっているだけ。
跡継ぎ予定だから管理人が就いているの。
規定に従って伯爵家は彼女を助けているの。
ドレスも買えない財力ならば存続させる価値無しと見做されて、国は爵位を没収するわ。
管理人が就いているということは爵位を継ぐ者として教育が始まっているということなの。
全部庇護下にいて20歳になって いきなり全てを返されてたらどうなると思う?
何もできないで無駄にしてしまわないようにしたいから管理人が渡す予算の中において本人に任せるの。
住まいも使用人のお給料も食費も石鹸も 薬や下着さえガデュエット伯爵家から出されているのよ?
彼女が使っている全ての費用を分かって言ってるの?
そんなに可哀想なら貴女の家で引き取ってドレスを買い与えればいいじゃない。ドレスを買い与えたらアクセサリーも強請られるわね」
女「……」
コ「それにね。私と仮婚約者がビビアンのお見舞いに行ったときに、呼ばれてもいないのにやって来たのよ? 伯爵や夫人なら分かるけど居候の子が挨拶に来る必要がある?
注意されてみっともなく泣くし、いつまでも退がらないからマイスリー公爵家とダークロック公爵家から“次からは邪魔をさせないで欲しい”とお手紙を出したの。
そのことを言っているのかしら。
彼女は自分の都合のいいように語る虚言癖をお持ちのようね。
お世話になっている親戚に対してすることではないわね」
女達「ガデュエット様、申し訳ございません」
コ「名誉を傷付けるような噂を流す時は、真偽を確かめることをお勧めするわ。そうでないと大変な目に遭うわよ」
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