【完結】王子妃になりたくないと願ったら純潔を散らされました

ユユ

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侯爵家のキング

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まだ大人になりきれてはいない鍛え上げた体に、長い指。

「サラ」

「あっ」

長い睫毛にサラサラの髪。

「サラ」

「いやっ」

熱い吐息に柔らかな唇。

チュ

「んっ」

火照る身体に飛び散る白濁。

「くっ」

「はぁっ」

ダークブラウンの髪にシトリン色の瞳。

「サラ」

顔は天使のように美しい。

「リオ…」






ん……眩しい。

時間になるとメイドがカーテンを開けて起床を促す。

「おはよう」

「おはようございます、お嬢様。シャワーをどうぞ」

「ありがとう」

あれから毎朝、月のモノがある日以外はシャワーを浴びなくてはならない。

身体に着いた唾液と精液と秘部の滑りを洗い流さなくてはならないからだ。

今日は髪は無事だった。

初めてのときからたっぷり注がれて大変だった。
洗い流しても奥から垂れ落ちてしまう。私の指では満足に搔き出せない。毎日布をあてて学園に通うのも困る。

だからお願いして、せめて翌日学園がある日は膣内に吐精するのは止めてもらった。

条件は、毎夜私から“気持ち良くしてください”と言って口付けをしてお強請りすること。

それからは外に吐精してくれるのだが、秘部から抜き私の上に放出すると、勢いが良すぎて頭を超えてしまうことがある。髪にかかると朝から洗髪して乾かさなくてはならないので大変だ。

初めて口の中に入ってしまったときは苦くて不味くて喉に絡みつく刺激に涙した。それを嬉しそうに彼は見守る。

「またキスマーク…」

お願いしてドレスから出る場所は避けてもらっているが、異性と仲良くすると うなじや胸元に付けてしまうので困る。

父と母は領地にいて、父が体調を崩しがちなので滅多に王都には来ない。

どう掌握したのか王都の屋敷の使用人達は口を噤み、世話をする。

一番最初に犯されたとき、夜勤のメイドが気付いてドアをノックしたが、彼がドアを少しだけ開けて何かを言うと去っていった。助けてもらえると思ったのにそれは直ぐに否定された。

翌日も誰も何も言わない。
そしてメイドが一人消えていることに気がついた。

ベッドが軋む音も、私の叫び声も、汚れたシーツや寝巻きも、キスマークも、彼のスキンシップも無いものとされる。

この屋敷のキングは彼なのだと思い知らされた。

「お薬でございます」

「何の?」

「サラ。飲んで」

後から分かったが避妊薬だった。彼が私を犯すことは屋敷内では公認なのだ。


学園にいないはずの彼が学園でのことを把握していた。

『パターソン家の息子と楽しく話していたんだって?』

その夜は泣いて許してと言っても手加減してくれなかった。

去年父が亡くなった。

彼が爵位を継承したが、卒業するまでは母が領地で代理を務める。



馬車に乗り込み学園に向かう。今年私は最終学年。
私を毎夜犯すリオは私の1つ歳下の弟で、彼も二年生として学園に通う。


「姉様。終わるの待ってるから」

「はい」

授業中と学食だけは解放される。

「おはよう、サラ」

「おはようエレノア」

「過保護な弟君は相変わらず美男子ね。日に日に育っていくわね」

「そうね」

「女子がまた騒いでいるわよ。弟君は剣術の授業で優秀らしくて凄いわ。うちの弟と雲泥の差よ。
彼、色気があるのよね。恋人でもいるのかしら」

「おはようサラ、エレノア」

「「おはようございます、殿下」」

「何の話?」

「サラの弟君の話です」

「ああ、リオか。君の弟はモテるね。
登校すると令嬢に囲まれてしまう」

「ユリス殿下のモテ方の方が恐ろしいですわ」

「確かにそうですわね」

「サラにはモテなかったけどね」

「殿下…」

「サラを虐めないでくださる?」

「虐めてないよ。
ただ何故私では駄目だったのか いつも思うんだ」


昔、ユリス殿下との縁談の話が出ていると領地の父から手紙をもらい、一度領地に行って話し合うことになったその夜にリオは私を犯した。

そして翌朝、
“サラは体調が悪い”と出発を取り止めさせて、領地の父宛に、“サラは縁談が嫌で寝込んでしまった。お断りして欲しい”と手紙を送り、辞退となった。

普通は断るという選択はしないものだが、王子妃になるには体の弱い父では後ろ盾として弱かった。
私も気が乗らなかった。
だから父は、娘は王子妃としてやっていけないと返答した。

その為、王家とガードナー侯爵家の仲が悪くなってしまった。

それにはもう一つ要素があった。サラへの打診はユリス殿下本人の希望で、断られたユリス殿下の落ち込み様は陛下が侯爵家に不満をもつ助長となった。

そして辞退から2年足らずで父がこの世を去り、まだ若い弟が継ぐことになってしまったことで、辞退の返答が切実な事情によるものだったと知ることとなった王家は後悔した。

葬儀の時には国王陛下が母に謝罪をした。

『こんなに体調が悪いと理解できていたら侯爵にあんな態度は取らなかった。学友だったというのに、私はどうかしていたのだ。愚かな私を許してくれ。
若過ぎる侯爵の後押しをして、代行しなくてはならない夫人と年頃のサラ嬢を守ろう。
償うチャンスを与えてはくれないだろうか』

この謝罪のおかげで、侯爵となったリオと実質運営の指揮を取る母に攻撃を仕掛ける者は出なかった。


「ユリス殿下、私は王子妃に相応しくないのです」

王族へ嫁入りする条件の一つは純潔。
私は既に純潔ではない。

リオは、絶対に私が王子の元に嫁げないようにあの夜犯したのだ。天使の顔で。



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