【完結】魔がさした? 私も魔をさしますのでよろしく。

ユユ

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過去の縁談相手

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ゼイン・キューレイが付き纏い、停学になったことと累積留年の話をするとお父様は考えると言った。
翌日にはキューレイ侯爵夫妻が謝罪に来ていたようだ。
停学が明けてからは接触は無い。というか、いるのだけど警備兵がいて近寄れないというのが正しい。

学園のある日は週に二度 ユリウスはランドール邸で何かをやっている。帰ると既に屋敷にいる。
そして週の学園最終日はユリウスが迎えに来てセロー邸で翌日の夕方まで一緒に過ごす。
週に一度の濃密な恋人同士の時間。

「エヴリン?」

「ムリ…」

ユリウスと身体を重ねること5度。回数は10回を超えている。月のモノが終わり 昨夜は久しぶりの交わりだった。
もう彼は私の体を知り尽くし、ついに今夜 挿入だけで私を絶頂へ導くと 執拗に同じところを押し擦り続けた結果、脚は震え続け立つことさえままならない。

午前中に王都の街に買い物に行こうと言っていたが無理そうだ。
お母様の誕生日の贈り物を探したかったのに。

「もうっ」

「ごめんね?」

「全然悪いなんて思っていないんでしょう」

「エヴリンを満足させることは悪いことじゃないよね?」

「じゃあ何で謝ったの?」

「エヴリンが可愛いから謝りたくなるんだよ」

「ユリウスったら」

「愛するエヴリンが私を選んでくれて、交れて 満足させることができて、未来も約束されているんだから。すごく幸せだよ」

これでユリウスも元婚約者と同じことをしたら多分 結婚しないかもしれない。養子を迎えるかだけもらうと思う。



混むけど午後に贈り物を探しに出かけた。

婦人小物の店に寄り、手袋を購入。その次は宝飾品の店に寄った。

「お嬢様、いらっしゃいませ」

ドアマンがドアを開けると中にいた店長が挨拶をした。

「フィース店長、ごきげんよう」

「お申し付けいただければ お屋敷に伺わせていただきます。ただいま個室も混み合っておりまして、」

「今日は母の贈り物を見に来たの。家だとバレちゃうでしょう?
混んでいるのは知っていて来たから気にしないで」

「ですが…」

「本当に大丈夫よ」

「店長、私は婚約者のユリウス・セローといいます。今度うちにも来てもらえますか」

「……はい!喜んでお伺いいたします!」

間があったわね。キューレイ家との破婚を知らないのかしら。

「えっ……公子様がエヴリン様と?」

その声に振り向くとキューレイ家の次女ティティエ様が彼女の婚約者と一緒にいて私とユリウスを交互に見ていた。

「お久しぶりです ティティエ様、シトエン伯爵令息」

「久しぶりだなシトエン殿、キューレイ嬢」

「お久しぶりです セロー公子様、ランドール嬢」

「お久しぶりです 公子様、エヴリン様……あの、お二人は婚約なさったのですか」

「そうだよ。君の弟とエヴリンは解消したからね」

「ですが跡継ぎ同士ではありませんか」

「そんなのどうとでもなるよ。両家がその気になれば問題ない」

「エヴリン様は…ゼインと…」

「何も聞いていないのかい?」

「ティティエは花嫁修行で私の領地に滞在していて、久しぶりに王都に来たのです。キューレイ家には明日寄る予定です」

「なるほど。解消はキューレイ殿の有責なんだ。後でキューレイ侯爵夫妻に確認するといい。
では失礼するよ」


ティティエ様はどちらかというと私にではなくユリウスに言っていたような…。

「ユリウス。ティティエ様と何かあった?」

「昔、縁談を申し込まれてね。私はエヴリン一筋だから即断りの返事を出したよ」

「ふーん」

「何もなかったよ」

「向こうは未練があるみたいだけど?」

「気のせいだよ。私は他の令嬢と親しく話すことはなかったし、パーティでもどの令嬢とも踊っていないよ」

「ふ~ん」

「今度のパーティで証明するよ」

「王女殿下に誘われても?」

「何で王女?」

「ルイーズ様とリリー様にお見合いの話を聞いたもん」

「尚更 分かっているくせに」


お母様への贈り物を選んだ後、ランドール邸に送ってもらった。



翌週末の夜。王女殿下と侯爵令息の結婚祝いのパーティに出席した。

親世代は式後の披露宴に出席していたが、子供世代は呼ばれなかったので、別の日にあらためて子世代を招待したお披露目パーティが開かれた。

私は呼ばれていないけどユリウスが呼ばれているのでパートナーとして同伴している。
招待状は学生には送られていないので、は四年生だから現れないだろう。

いつの間に作ったのか、セロー家がユリウスと私のお揃いの衣装を用意していた。

最後の入場で、侯爵令息と夫人となった王女殿下の前に立ち挨拶をした。

ユ「おめでとうございます、アレックス殿、ゴートベル夫人」

私「おめでとうございます、ゴートベル侯爵令息、ゴートベル夫人」

ゴ「ありがとう。相変わらずユリウスはランドール嬢を連れているな。彼女の婚約者が可哀想だろう」

ユ「大丈夫だよ。彼女の婚約者は私だから」

夫人「は?」

ゴ「へ?」

夫人となった王女殿下はかなり驚いていた。

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