【完結】仮面の令嬢と秘密の逢瀬

ユユ

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一週間ぶり

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立たされた王子の横を通り過ぎ馬車乗り場へ向かった。

途中で伯爵令嬢が話を切り出した。

デ「思うんですけど、殿下、そう簡単には学園に通えなさそうじゃありませんか?」

俺「そうですか?」

デ「迷惑をかけた人の名を書けっていう部分で時間がかかると思うんです。料理人や給仕、降格した侍従を受け入れる所属長や仲間達、それに降格した侍従の家族まで考えないと思うんです」

俺「確かに」

デ「殿下が休みの間、学食をみんなで食べませんか」

ジェ「一緒にですか?」

デ「危うい王子ひとに振り回されなくちゃいけない仲間として」

俺「乗った。月曜からよろしく」

デ「よろしくね」

ビ「私もよろしく」

ジェ「殿下が登校するまで」

エ「よろしくね」



予想通り、王子は月曜から登校しなかった。

俺達五人は羽を伸ばした。
本来の学園生活はこんなに楽しいものだったのかとしみじみと感じた。二年半も金払ってクズのお守りをさせられる楽しくない学生生活を送っていたなんて。
砕けて話すようになったが、呼び方だけは崩さなかった。王子が復帰した時にポロッとファーストネームで呼んでしまう可能がある。王子抜きで仲良くなったと知られたら拗ねるを通り越してもっと面倒な状態になりそうだから止めた。
食堂では偶然を装うことにしている。“殿下のことで聞きたいことがある”と彼女達が話しかけ、俺達がどうぞと同席を受け入れるという流れにした。


「スタンサー様も帰るの?」

「ごめん、予定があるんだ」

「エレノアもスタンサー様もいないならまた今度にしましょう」

「フレデリック、来週は空けておいてくれよ」

「分かった。ごめんな」

金曜の放課後に五人で出かけないかという話になったが、エレノアが用事があると言い、俺もそう言った。
前回 隠匿夜会で会ったのは金曜の夜だったから、ダメ元で翌週の金曜の夜を予約しておいた。エレノアも用事があるということは期待しても大丈夫だろうか。


屋敷に戻り湯浴みをして館に向かった。
黒いハーフマスクを付けて、入口近くの壁際の椅子に座って待つ。今夜の果実酒はラフランスだった。

「一口よろしいですか」

20分後に現れたのはエレノアだった。黒のアイマスクをしている。

彼女に飲みかけの果実酒を渡した。

「美味しい」

「ここは果実酒が美味しいですから」

「ワインは好みませんか?」

「得意ではありません」

「今夜はダンスを一曲お願いできますか」

「喜んで」

一曲ダンスを踊り、部屋へ行くとエレノアが抱き付いた。

「他の女性ひとって言って」

「え?」

「この1週間 私以外の女性ひとと体を重ねていないって言って」

「ククッ」

「リック!」

「他の女とヤったかどうか、確かめればいいだろう?」

「……」

エレノアの顔を上に向かせると涙を浮かべていた。

「してないよ。ノア以外としようだなんて思いもしなかった。約束をしなかったから どうやったら会えるのか悩んでいたくらいだ」

「私も貴方だけよ」

その夜は時間ギリギリまで執拗にエレノアを抱き続けた。エレノアがイキそうになると腰を引いてキスをしたり愛撫した。様々な表情が瞳からうかがえて可愛かった。最後は達しているエレノアの身体を押さえ付けて激しい抽送を止めず そのまま吐精した。
彼女は全身をブルブルと痙攣させ続け、落ち着くまでに10分近くかかった。
彼女の秘部は誘うようにパクパクと穴を開けたり閉じたりしていた。また挿れたら直ぐに達しそうな穴に挿れたかったがエレノアにも門限があるはずだ。

身体を拭き服を着せた。脱ぎ着しやすい服を着て来るようになったので楽だ。
彼女を抱き上げ部屋を出て出口への階段を降りた。
長椅子に降ろして後を任せて帰った。

あと半年…

ふと肖像画が視界に入り我に返った。
父上と母上と跡継ぎの兄上と俺。

「チッ」

俺は馬鹿だ。
エレノアが王子の婚約者にならなくても俺が娶れるわけではない。彼女はシュノー公女。跡継ぎの令息の元へ嫁ぐことになる。
俺には兄がいて既に跡継ぎとなるべく領地で教育を受けている。俺の元へ嫁いでくるわけがない。卒業が俺達の別れの日だ。


この夜から、俺はあの夢を見続けることになる。

一つは、俺がノアの正体を知っていて抱き続けたことを知られて怒りナイフを手にするエレノアの夢。
もう一つは、蔑んだ目で見られて“あなたなんかに抱かれていただなんて”と言われる夢。
もし正夢になるなら後者がいい。ナイフを持っていないエレノアは死なないだろうから。
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